オットセイの一夫多妻は嘘?、強かに生きる雌、雄の生存競争と雌による雄選びは人間社会にも通じるものがあるのだろうか。一方で悲惨な事件や女子アナ自殺など次々と衝撃的な出来事が起きており、社会は益々混沌としている。
昨日のNHK「ダーウィンが来た」という番組で、オットセイの生態について報道していた。これまで、オットセイは一夫多妻のハレム社会で、その主となった雄が圧倒的に強く、雌はひたすら服従すると考えられてきたが、最近の研究で、雌の4分の3が他の雄との間に子孫を残していることが判明したという。しかも雌はより強い雄との交尾を求めるというものだ。
http://www.nhk.or.jp/darwin/program/program103.html
オットセイの雌雄の出生比率については番組では触れられていなかったが、ほとんど同じと考えて良いだろう。雄は雌を得るための縄張り争いをして、勝ち残った雄だけが子孫を残せるという。しかしその数は雄全体の2割程度で、残りの雄は雌と触れ合うことなく死んでいくのだという。
だが、この報道には、オットセイの生態を紹介する中にも、これを人間社会にも照らし合わせたいような恣意的な演出を感じてしまう。この報道だけでは、余るのは雄だけで、雌が余ることはなく、しかも雄に従うわけでもなく自由に別の雄と交尾が出来るというのだから、いかにもフェミニズムが喜びそうな内容だ。
しかも、雄同士の争いの時も、群れの中の子供を蹴散らしたりするので、決して雌を守ろうなどという意識は雄にはなく、自分のためだけに闘っているのだという。しかしそれもいかにも偏見じみた報道ではないだろうか。こういう番組を子供達に見せて心を歪ませようという魂胆なのだろうか。
このオットセイの生態をそのまま人間社会に当てはめれば次のようになる。女性は自由に生きられるし男性も複数選ぶことが出来る。しかし男性は競争社会の中で勝ち残った者だけが女性と触れ合うことが出来るのであって、競争に負けた男性は存在価値はないということになる。実は番組の本音はそこにあったのではないだろうか。
また、オットセイの一夫多妻の生態を研究する意図はどこにあったのか。その研究チームの素性が良くわからないが、そこにも既にフェミニズムの関与があるのかも知れない。
東京都江東区のマンションで行方不明になっていた女性に関し、容疑者が逮捕された。暴行目的ということらしいが、ここにも女性争奪戦の競争に負けた男性の悲しい姿がある。巷は容疑者の断罪と厳罰を求める声一色に染まっているように見えるが、世の中には沈黙世論というのも存在する。表に出る意見だけが世論を反映していると思うのは早計だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080526-00000078-san-soci
こうした事件が起きないためにどうすれば良いのか。一夫一妻制を忠実に守る社会であれば事件も防げたのではないか。女性の社会進出と男性差別だけを繰り広げるフェミニズムの悪影響が表れた典型的な事件ではないだろうか。
一方で、元TBS女子アナで現在フリーの川田亜子さんが自殺した。彼女もフェミニズムに影響され仕事に人生を賭けた女性。しかし最近は体調不良だったという。
果たして女性の幸せ、そして安全、安定した社会はどうしたら実現できるのか。少なくとも男性を競争社会の中でふるいにかけて負け組を切り捨てるだけの社会が、とても健全な社会をもたらすとは思えない。