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社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

愛情と憎悪、美しさと醜さ ~「氷点」が視聴者に訴えたかったもの~

2006-11-27 12:05:55 | 芸能、音楽
 25日と26日の2日間にわたり、テレ朝系でドラマ「氷点」が放映された。この物語は、北海道旭川市を舞台とし、昭和21年に起きた開業医辻口啓造家の幼女殺害事件をきっかけに、その犯人の娘で当時生れて間もない子が養女(陽子)として被害の辻口家に引き取られ育てられるという衝撃的な設定で繰り広げられる。

 陽子が犯人の娘であるということを知るのは夫の啓造と友人である託児施設の高木のみ。啓造は妻の夏枝が啓造の同僚医師村井と不倫中目を離した隙に娘が家を離れ、殺害されたことを恨み、敢えて犯人の娘である陽子を夏枝に育てさせることで復讐を考えていた。しかしある日夏枝はその事実を啓造の日記を盗み読みして知ってしまう。

 それ以降、夏枝は啓造と陽子への憎悪心を募らせる。特に陽子には冷たく当たった。給食費を出さなかったり、学芸会の衣装を用意しなかったり、高校の卒業式の答辞の原稿を白紙に摩り替えたりなど、夏枝のいじめは続く。

 そんな中、唯一陽子を庇っていたのが義兄の徹だった。そしていつしかその思いは兄妹恋愛へと変化していく。

 そして時は流れ昭和41年、陽子は徹の友人である医学生北原と出会い、やがて求婚される。しかし北原が辻口宅を訪れた際、夏枝は事実を晒し、陽子は残酷な真実を目の当たりにする。悲観した陽子は自殺を図る、幸い命は取り止めたが、ここで話は急展開する。

 託児施設の高木が陽子は犯人の娘ではないと明かす。犯人の娘と知らずに育てる夏枝が不憫で犯人の娘は渡せなかったというのが理由だ。しかし陽子は実母の不貞により生れた子であることを改めて聞かされ、新たな罪悪感を覚える。そして陽子は実母を憎むようになる。

 陽子は一度だけ実母と面会する。しかし陽子は実母を許すことなく、冷たく突き放した。それ以降、二人は一度も会うことはなかった。

 陽子は徹と北原の双方から求婚され、気持ちは揺れ動く。しかしある日大地震による被災で北原が左足を失い、陽子の気持ちは北原へと固まる。

 そして、40年の歳月が流れ時は現在へと移り変わる。陽子は実母が亡くなったことを知る。そして夫北原から実母の話を聞かされ、実母が大切に保管していた陽子の臍の緒を渡される。そして陽子の実母への恨みが後悔の念へと変わり、ドラマは終了する。

 この物語は、人の愛情と憎悪、美しさと醜さが如実に表された作品であった。主人公の陽子役を演じる石原さとみの解説の中で、「人は傷つけ合う、しかしどこまで相手を許すことが出来るか」といった行が何度となく出てくる。そこには人は幾つもの悲しみと苦しみを乗り越えてこそ真の愛情が得られるものであるという、若い女性など現代人に失われつつある大切な人の心を説いたものであったはずだ。

 ところが、ドラマの中では、夏枝の不貞がもとで実娘が殺害されたのに、自分は殺人犯の娘を育てさせられるほど悪いことはしていないと開き直ったり、陽子が大学内で実母の息子(陽子の弟に当たる)に声を掛けられても迷惑者扱いするだけであったりなど、唱えることと行動が矛盾している場面も目立った。

 また、昭和41年当時に「これからは女の子も大学へ行く時代だ」という台詞も違和感があるし、ノースリーブの服装やパーマをかけた女子大生の姿など、時代錯誤と思えるところも幾つかあった。

 小説がドラマ化される際に原作に手を加えることは多々あることだ。しかし視聴者に訴えたい本質までぼやけてしまうような手の加え方では折角の名作も水を差された格好になってしまう。目先の欲ばかり追い求める平和ボケした自己中女性にはこのドラマはどう映ったろうか。それとも、今風の流行的な番組ばかりに気を取られて見ることすらしないのだろうか。

<参考>「氷点」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E7%82%B9

不条理な命の淘汰 ~本田美奈子さん一周忌に思う~

2006-11-07 11:37:03 | 芸能、音楽

 昨年に白血病のため38歳で亡くなった本田美奈子さんの一周忌追悼会が命日に当たる6日、美奈子さんの地元埼玉の朝霞市で行われた。難病患者の支援団体などが主催したこの会では、南野陽子さんや岩崎宏美さんなど生前親交の深かった人やファンなど約900人が出席し、「アメイジング・グレイス」の合唱などが行われたという。

 美奈子さんに関する報道では、昨年1月に病気が発覚、その後闘病生活を経て夏頃には退院という報道が流れ、回復に向かっていると思われていた矢先に突然の死去報道だったため、衝撃を受けた人も多かったのではないだろうか。フジテレビでは彼女の闘病生活から完全復活までのドキュメント番組を予定して取材していたが、皮肉にも彼女の追悼番組と形を変えての報道となってしまった。

 美奈子さんのファン層は彼女のアイドル全盛期を知る30代~40代の男性が中心で、バブル経済と男女雇用均等に見られる女性の社会進出に翻弄された世代でもある。アッシー君やミツグ君など女性に弄ばれる男性を揶揄した言葉が生れたのもこの頃で、現実の女性に幻滅しつつ理想の女性の姿を自分の好きなタレントに投影していた人も多かったのではないだろうか。

 美奈子さんは闘病中、自分が重篤であることを知りながらも周囲に対する気配りを絶やさず気丈に振舞い優しく接していたという。2chの芸能関係の掲示板では今でも彼女の人徳が語り継がれている。血も涙もない冷淡な世の中であるからこそ、美奈子さんの人徳に共感した人も多いのではないだろうか。

 いじめによる自殺など、命の尊さが問われているこの頃、他人の心を労わることについて改めてみんなが考え直すことが必要ではないだろうか。病死だろうが自殺だろうが、本当に死にたいと思っている人など誰一人としていないのだ。自殺も病気と同じで、周囲がその人の心を病に至らしめるから起きるのだ。その病原菌の発生源を撲滅しない限り、自殺がなくなることはない。

 昨年の美奈子さんの通夜の席で、親友の南野陽子さんが次の様な趣旨でインタビューに答えていた。「怠惰な人が沢山居るのに何故努力家の美奈子が逝ってしまうのか。(要約)」良い者が滅び、悪い者が堂々と生き残る今の腐敗した社会を南野の言葉は適確に表しているような気がする。

【主な出来事、話題】
・岐阜中2自殺、少女へのいじめ行為41件、全校調査で判明。(4日)
・高校アイスホッケーの試合でパック(球)が首に当たり選手が重体、北海道。(5日)
・下村官房副長官、待機児童問題で「母親は家庭で子育てを」。(5日)
・いじめ自殺を予告する手紙が文部科学省宛てに届く。(7日)


キスシーンより問題視すべきもの ~ベネッセ「たまひよ」のCM~

2006-10-22 13:26:11 | 芸能、音楽
 大手出版社ベネッセの「たまひよ」のCMにおけるキスシーンを巡り、視聴者からの苦情が寄せられている。「たまひよ」は育児関連の雑誌であるし、また今回のような性感を誘うものに関しては女性が過剰反応し易いことなどから考えても、苦情の多くは女性からのものと推測できる。

 ベネッセの担当者も、「配慮が不足していた」と非を認めるコメントをしており、これで一応の幕引きにはなるだろうが、では問題があるCMは他にはないのかという疑問が残る。

 例えば、「お父さんの服、臭くない」など中年男性の加齢臭を軽蔑するかのような消臭剤のCMや、女性1人に対し男性を多人数迎えて品定めするお見合いのシーンを設定したCMなど、主に男性から苦情が出てもおかしくないCMは幾つか存在する。実際に苦情も出ているのだろうが、これらがマスコミに取り上げられることはない。

 今から30年程前にも、ラーメンのCMで「私、作る人、僕、食べる人」という台詞を巡って、女性差別であると抗議した団体が現れ、話題になったことがある。実はこれが我国のウーマンリブのはしりであり、現在の男女共同参画へと結びついている。

 女性の苦情は大きく取り上げる一方で、男性の苦情は取り上げるどころか、「男は文句言うな」とばかりに全く相手にしない。しかしその結果、女性が男性を見下す社会が加速され、女性の一方的な都合だけで男性を手当たり次第に痴漢やセクハラ加害者に仕立て上げ、社会排除をしてしまうという事態が起きているのだ。更にそれらに反旗を翻すように男性が実力行使で女性を攻撃する事態も増え、報復の連鎖が続いている。

 本当に言うべき苦情は、CMの内容など個々の事例ではなく、女性の意見だけを大きく取り上げるマスコミの姿勢ではないだろうか。


【主な出来事、話題】
・事前に予告メール、女性2人が飛び降り自殺、東京。(21日)
・容態悪化の赤ちゃん、宗教的理由で両親が手術拒否したため親権停止、大阪家裁。(22日)
・3歳で体重僅か7キロの男児を虐待死、京都。(22日)

父親に元気を、三井のリハウスのCM

2006-09-07 16:41:05 | 芸能、音楽
 新しい家を建てる計画を家族で話し合っている場面、中学生と小学生と思しき姉妹が話している「あたし自分の部屋が欲しい」、そして上の娘が父親の方を向いて「お父さんは?」、娘の問いかけに父親が新聞を読みながら「お父さんはいいよ、みんながいいならいいよ」と遠慮がちに答える。すると母親が横から「お父さんは書斎が欲しいんだって」、すると下の娘が「かっこいい」、上の娘は何も言わず意外そうな表情で父親を見つめる。

 そして場面は変わり建築の専門家と打ち合わせの場面へ、そこで上の娘は開口一番「書斎のある家お願いします」、そして横にいると思われる父親の方をさりげなく見る、ここでCMは終わる。

 このCM、非常に優れていると思う。普段は無口で何も求めるものはないと思われていた父親が実はちゃんと希望を持っていた、それが中学生と思しき思春期の娘には新鮮に感じたのではないだろうか。

 最近では、お父さんの服が臭いからという消臭剤のCMや、女性専用車両にはオヤジ臭さがなくていいなどという女性のブログなど、男性を平然と蔑視する表現が目立つ。そんな中、この三井のリハウスのCMが男性の市民権回復に少しでも役立ってくれればと思う。