A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそ文化論】その壱『太陽』~フロイド/デッド/クリムゾン/クロマニヨンズ/TMGE/AKB/EWF/他

2014年04月12日 02時31分59秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


夢眠 えいたそは「でんぱ組の太陽」って言われてるんですけど、太陽がいなくなっただけで最初のテンションが落ちるのかって。ライブも「Future Diver」で始まることが多かったんですけど、最初の「行っくぞー!」が聞こえないだけで、行けない……みたいな。

成瀬 そうだよね、ホント申し訳ないことをしたなって。

夢眠 それで、えいたそがいない最初のライブが終わってから、みんな「……ダメだったね」みたいな。

相沢 サビが全然違うんですよ。

夢眠 明るくないっていうか。そもそも元気を与えられていないっていうか、えいたそから元気をもらってみんなで出してたんだ、みたいなのを経験しちゃって。これ、1人ずつのことを改めて考えていったときに、ホントに6人じゃないと無理なバランスなんだっていうのが実感としてあって、それであのお芝居が書けたっていうのがあって。




テレビCMに出演し「萌えきゅんソングをお茶の間にお届け」中のでんぱ組.incが今一番キテいることは間違いない。3月18日にでんぱ組.incソロ公演ライヴレポートを書いて以降3週間の目紛しい展開に度肝を抜かれるとともに推しメンの成長に至上の歓びを感じる今日この頃(死語)である。それと共に、同記事で言及した「えいたそ文化論」に取りかからねば、という使命感に押しつぶされるようなプレッシャーのあまり、がんばりたいけどがんばれないと自己嫌悪で泣いてばっかりの日々。何も出来ない私の無力さに絶望して、部屋から一歩も出たくなかった。そんなとき、久しく聴いていなかった「サクラあっぱれーしょん」成瀬瑛美盤B面「トキメキ☆すちゃらかテキサス」をターンテーブルに乗せた。「コスモな宇宙にコンニタソ!」の声にロマンスの女神と革命ショックを受け、「いつ書くの?いまでしょ!」という半死語が「えいたそ文化論」執筆に於いては不文律だと気がついた。

という訳で、えいたそキーワード・その壱『太陽』に関して比較文化論的見地から考察を進めて行くとしよう。なお、完成の暁には博士論文として理化学研究所以外の公的機関に提出することを考慮するつもりはなくもなくないかもしれなくない。




●太陽讃歌/ピンク・フロイド


1968年の2ndアルバム『神秘/A Saucerful Of Secrets』収録。ドラッグ過剰摂取で役に立たないリーダーのシド・バレットの代わりにデヴィッド・ギルモアをギターに迎えて制作されたアルバム。結局バレットは制作中に脱退。「太陽讃歌」はウォーターズによる作品であり「Set the Control for the Heart of the Sun」という原題はウィリアム・バロウズの小説から、歌詞は中国の詩から取っている。ピンク・フロイドで唯一バレットを含む5人のパートが録音されている曲。




●太陽の賛歌/グレイトフル・デッド


アメリカン・サイケデリックロックの首領、ジェリー・ガルシア率いるグレイトフル・デッドの1968年の2ndアルバム、原題『Anthem Of The Sun』。ポップナンバー中心だったデビュー作に対して、ライヴ音源にスタジオで音を重ねる実験的方法により、彼らの「真の姿」に近いものを捕らえた作品となった。特に12分に渡る4部構成の「ザッツ・イット・フォー・ジ・アザー・ワン」にそれが表現されている。曼荼羅ジャケは次作『アオクサモクソア』と並ぶサイケデリックアートの傑作。




●太陽賛歌/ハルモニア


70年代ジャーマンロック・エレクトロ音響派の代表格クラスターのメビウス&レデリウスとノイ!のミヒャエル・ローターからなる期間限定ユニットがハルモニア。1974年の『摩訶不思議/Musik von Harmonia』に続く2ndアルバムが75年の『太陽賛歌/Deluxe』。邦題は間違いなくジャケットのイメージから来てる。アンビエント/トランスの元祖と言えるが、ジャケット通り突き抜けた明るさは、同時代の他のジャーマンロック勢にはない解放感。ドラムにグルグルのマニ・ノイマイヤーが参加。




●僕の太陽/AKB48


日本の女性アイドルグループ・AKB48の楽曲。楽曲は秋元康により作詞、井上ヨシマサにより作曲されている。2007年8月8日にAKB48のメジャー5作目のシングルとしてデフスターレコーズから発売された。楽曲は『ひまわり組 1st Stage「僕の太陽」』で使用されているものである。また、テレビ東京系アニメ『デルトラクエスト』のオープニングテーマおよびNRN系「AKB48 明日までもうちょっと。」エンディングテーマに起用されている。キャッチコピーは「アキバ48じゃないって、AKB48!」。




●僕の太陽/フレデリック


最近同名の若手バンドが話題になり紛らわしいが、筆者にとって「フレデリック」と言えば、90年代初頭にプチ話題になった渋谷系ネオアコバンド以外にはない。80年代末にネオモッズバンドのロンドン・タイムズの片岡健一を中心に結成された。90年発表のインディーデビュー・アルバムが『僕の太陽』。当時筆者のバンドはベーシストがインドで買ってきたシタールを導入しようと試行錯誤中だった。まだインディーロック専門店だった新宿エジソンでシタール入りのこのCDを見つけ参考に購入した。ネオアコサウンドは筆者が目指したヘヴィサイケの役には立たなかったが、CDは愛聴した。彼らその後はメジャーデビューするが、シタールは使わず普通のギターロックに転身してしまった。93年に解散。




●太陽さん/立花ハジメ


プラスチックスのギタリストとして日本のニューウェイヴ界を彩った立花ハジメの本職はグラフィックデザイナー。プラスチックス解散後サックスに転向、自作楽器も使ってテクノ/エスノ/フェイクジャズ的ソロ活動を行う。85年の4thアルバムが『太陽さん/TAIYO-SUN』。キッチュでモンドなお洒落アヴァンポップとして話題になった。これに影響されたのかどうか憶えてないが、自分のバンド用に「はちみつ」「太陽」「ひまわり」の三部作を作った。XTC風の捻くれポップ路線だったが、ヴォーカルが失踪し解散。残るメンバーで別のヴォーカリストを迎えサイケバンドに転身した。立花ハジメの話ではない。




●太陽さん/ザ・クロマニヨンズ


クロマニヨンズ2008年の3rdアルバム『FIRE AGE』に収録。「エイトビート」「スピードとナイフ」を含み、オリコンウィークリー第3位は彼らのアルバム中最高位。「太陽さん」は真島昌利作。太陽に感謝しながら遊んだリ日向ぼっこしたり、まったりとリラックスした素敵な曲。マーシーの南国志向と武蔵野愛が溢れている。ライヴで演奏することは殆どない。




●太陽神/アース・ウィンド&ファイア


地(Earth)風(Wind)火(Fire)とくれば「水(Water)」は何処ヘ行った?と聞かれるに違いない。また、血(Blood)汗(Sweat)涙(Tears)との関連を云々されることも多かろう。そんなことは関係なく、70年代ソウル~80年代エレポップ~90年代ユーロビートと続くディスコヒストリーのあらゆる場所に現れるカリスマ性は侮れない。筆者の学生時代には合コンの打ち上げは大抵ディスコへ流れ、ハコバンが演奏する「宇宙のファンタジー」や「セプテンバー」や「イージー・ラヴァー」でフィーバーした、という赤面の黒歴史がある。




●太陽神/ユートピア


トッド・ラングレン率いるアメリカン・プログレバンドの77年の3rdアルバム、原題『Ra』。トリプルシンセ編成でデビューしたユートピアがドラム、ベースを加えた4人組となり、トッドのポップセンスを最大限に活かしたアメリカンプログレハードの傑作を生んだ。組曲形式の大作志向は、80年代に入ると時代遅れになるが、でっかい太陽が燃えるジャケに偽り無しのやりたい放題が素晴らしい。




●太陽神降臨/サン・ラー


で、Raと言えばその名も太陽神=サン・ラー(Sun Ra、出生名:Herman Poole Blount 正式名:Le Sony'r Ra,)。銀河系星間旅行楽団アーケストラを率いて50年代から異能音楽を追究してきたサン・ラーは1993年永眠。死後4年経って突如出た56~73年の音源からの編集盤がこの『太陽神降臨/Sun Ra Came Down To The Earth』。フリーに突入する前のラグタイムからビバップに至る音源集。活動初期から壮大なスペースオペラの創出を目指してきた太陽神の奇跡が刻まれている。




●太陽と戦慄/キング・クリムゾン


プログレ界の真紅王、1973年の5thアルバム。ロバート・フリップ-Guitar, Mellotron, Devices & Electric piano/ジョン・ウェットン-Vocal, Bass & Piano/ビル・ブルーフォード-Drums/デヴィッド・クロス-Violin, Viola, Flute/ジェイミー・ミューア-Percussions, Drumsからなるインプロ・クリムゾン最高の面子での唯一の作品。原題は『Larks' Tongues in Aspic』、直訳は「ゼリーの中の雲雀の舌」で何やら卑猥な意味があるらしい。筆者が大学でプログレバンドに加入し、最初にコピーしたのが「太陽と戦慄パート2」。譜面が書けなかったので、レポート用紙に「ギャツツ ギャツツ ギャツギャツ」と書いて憶えたのはある意味黒歴史。




●太陽構造(サン・ストラクチャーズ)/テンプルズ


年寄りばかりになってしまったので、若くて意気のいい「太陽さん」をご紹介。他でもない21世紀UKサイケの新星テンプルズ待望のデビュー・アルバムが『Sun Structures』。オヤジ世代にとっては初期ピンク・フロイドやキンクスを彷彿させるサウンドと、マーク・ボランやデヴィッド・ボウイ風のルックスが嬉しい。5月の来日公演も完全ソールドアウト。ブリティッシュサイケと共に太陽ソングも継承するあっぱれな若人。




●太陽をつかんでしまった/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT


太陽ソングはロケンロー界にも根付いている。チバユウスケ率いるミッシェル・ガン・エレファントの2002年の14thシングル。レコード会社移籍後第1弾、8分超の大作でミッシェルのシングル中最長。チバのシャガレ声は本当に太陽をつかんでしまった男の断末魔のようだ。




●太陽の羊/SHERBETS


元ブランキー・ジェット・シティのベンジーこと浅井健一は、1998年に本格始動した自己のバンドSHARBETSで太陽ソングをリリース。2001年の4thシングル『Sanlin Buggy』に収録。てっきりライバルのチバに対抗したのかと思ったら、ベンジーの方が先だった。




えいたそに
少しでも 力になりたい
なぁんて言って欲しい

●成瀬瑛美(えいたそ)♡♡ヽ(*´∀`*)ノ!!!


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