A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二×ヨシダダイキチ@青山 PLSMIS 2011.2.18 (fri)

2011年02月20日 01時11分10秒 | 灰野敬二さんのこと
連日なので行くかどうか正直迷ったが、会社から歩いて15分の場所だし、灰野さんのパーカッションを観るのも久々だったので出掛けて行った。

PLSMISは「プラマイ」と読み、場所柄ちょっとオシャレなイベントスペース。到着するとまだサウンドチェック中で、灰野さんは黒いマスク(!)をしていた。いつものように最前列に座り込む。思ったより観客が入り、立ち見が出るほど。

第1部は「義太夫というものを聴く」というトークショー。義太夫にハマっているというヨシダダイキチ氏と女流三味線奏者の鶴澤津賀寿嬢の解説で、この伝統芸能の背景や話の筋を語り、演奏録音を聴く。私はてっきり生で義太夫が聴けるものだと思っていたので、ちょっと肩透かしだった。でも初めて聴く義太夫は迫力があり飽きなかった。

第2部が灰野さんとヨシダ氏の演奏。灰野さんはヴォーカルとパーカッション、ヨシダ氏は巨大低音シタール=スルバハールを演奏。灰野さんは歌を中心に聴かせ、時々アクセント的にパーカッションを叩く。その声の迫真性と多様性に灰野さんが元々ヴォーカリストとしてデビューしたことを改めて思い出す。先ほどの義太夫にも勝る情念の籠った歌声と深遠な歌詞に鳥肌が立つ。魂を操る司祭としての灰野さんを堪能した1時間だった。

寒い楽屋に挨拶に行くと「何が義太夫だ。ただなぞっているだけじゃないか。ロックならもっとロック、スイングならもっとスイング。俺は全てのジャンルを超越してやる」と意気盛んな灰野さん。ああ、この人の言葉は全て金言だ、一生ついていきたい、と思った。

義太夫を
蹴散らすパワー
目の前で

伝統芸能も悪くないけどね。

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