A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

甘く切ないガールズ・ロッカーの軌跡~映画「ランナウェイズ」

2011年02月11日 01時25分34秒 | 映画やDVDのこと
1970年代後半に大人気を誇ったガールズ・バンドの草分け、ザ・ランナウェイズの結成から解散までの軌跡を描いた映画「ランナウェイズ」の試写会へ行って来た。彼女達が日本で話題になった当時青春時代をすごした私にとって思い入れのあるバンドである。

当時は珍しかった全員女性、しかもティーンエイジャーのロック・バンドで、リード・ヴォーカルのシェリー・カリーのコスチュームは下着姿というセクシー路線。しかしサウンドは当時勃興してきたパンク・ロックに通じるハード・ロック。「ミュージック・ライフ」や「音楽専科」など当時の日本の音楽雑誌ではパンク・ロックのひとつとして紹介され、特に同時期にデビューしたブロンディーと比較されることが多かった。また、全裸で演奏したらしい等というスキャンダラスな噂がラジオで報じられもした。

仕掛け人はアメリカ音楽シーンで悪名高いマネージャーのキム・フォウリー。シェリーの魅力に話題性があると踏んだキムは、彼女を露骨にアピールすることでバンドを成功に導いた。映画ではマイケル・シャノンが奇人変人振りを発揮し見事な変態マネージャー像を描き出している。

突然の大成功(特に日本での)に戸惑い、家族との関係、メンバー同士の諍いなど問題が次々露呈して行き、シェリーはバンドを去ることになる。ザ・ランナウェイズ解散後ギターのジョーン・ジェットはブラックハーツを結成し「I Love Rock'n Roll」で世界的に大ヒットさせた。

映画はザ・ランナウェイズは勿論、イギー・ポップ、デヴィッド・ボウイ、スージー・クアトロ、セックス・ピストルズなどノリの良いロッケンロールが全編を貫く爽快な出来。後半バンドの崩壊シーンは少し悲しいが。ロック・ファンなら楽しめる映画である。3月公開。
ランナウェイズ公式HP

チェリー・ボム
悩殺爆弾
魅了され

ベースのジャッキー・フォックスは本人の意向なのか、別の人物に置き換えられている。



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