A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

若き夜明けの口笛吹き~UKロック新世代をリードするサイケデリア、TOY。

2012年07月06日 01時01分28秒 | ロッケンロール万歳!


まだシングル2枚しかリリースしていないにも拘らず本国イギリスおよび世界中のUKロック・ファンの間で話題になっているバンドがいる。2010年ロンドンで結成されたTOYという5人組で、メンバーはTom Dougall (vo, g)、Dominic D'dair (g)、Maxim Barron (b,vo)、Charlie Salvidge (ds,vo)、紅一点でスペイン人のAlejandra Diez (synth,modulation) 。Tom、Dominic、Maximの3人は2007~9年に活動しレイザーライトと比較され人気を博したギター・ロック・バンドJoe Lean & the Jing Jang Jongのメンバーだった。またTomはガールズ・トリオ、ザ・ピペッツのローズ・ピペットの兄弟でもある。

2011年1月にロンドンのCave Clubでライヴ・デビュー。Field Dayなどサマー・フェスに出演し、秋にはザ・ホラーズのサポートとしてUKツアー。Heavenly Recordingsからデビュー12”「Left Myself Behind」をリリース、初回限定1000枚は一日でSold Out。2012年1月に再リリースされた。ガーディアン紙では「80年代末~90年代初頭にステレオラブとフェルトとパルプがジャム・セッションしたようなサウンド」と評価され、NMEの「今聴くべき100バンド」に選出され、ザ・ホラーズのリース・スパイダー・ウェッブが「昨年登場した最もエキサイティングなバンド」「2012年の自分のフェイバリット・バンド」と絶賛。英国メディアではTOYのスタイルは”クラウトロック、シューゲイズ、サイケデリック、コズミック、ポスト・パンク”などと表現されている。

「Left Myself Behind」のPVは幻惑的な照明に80’s風のシンプルなビート、引き摺るようなファズ・ギター、浮遊するシンセ、イアン・カーティスを想わせるダウナーなヴォーカルと強烈に60’s+80’sなサウンドが7分に亘って展開される。



2012年4月にセカンド・シングル「Motoring」をリリース。私はこのPVを最初に観たのだが、ノイ!直系のハンマービートに乗せてシューゲの基本ジャズ・マスターを手にシド・バレット時代のピンク・フロイドをスピードアップしたような演奏にノックアウトされてしまった。まるで70年代のドイツのTV番組「Beat Club」そのままのサイケな映像処理も素晴らしい。マイブラのリマスター+紙ジャケ・リリースで再燃するシューゲイザー・マイブームにピッタリとハマった。



そんなTOYが秋に予定されているデビュー・アルバム発表前にサマーソニック2012で来日する。東京の二日目8/19のRainbow Stageの一回のみだが、行かれる方は是非チェックして欲しい。フランツ・フェルディナンド、ザ・キルズ、CCS、M.I.A.などを手掛ける売れっ子プロデューサー、ダン・カーレイ・プロデュースのセルフ・タイトルのデビュー・アルバムは本国で9月10日リリース予定。Raugh Tradeではボーナス・ディスク「Live at BBC」付2枚組で販売される。そのRough Tradeのサイトでは「ハウス・オブ・ラヴ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ナゲッツ・ボックスセット、ノイ!の融合」と紹介されている。これで期待するなという方が無理であろう。日本でのブレイクも間違いなしのニューカマー、TOYに要注目!

ご用心
サイケな大人の
おもちゃだよ

せっかく来日するならサマソニ以外のイベントや単独公演をやって欲しいものだニャ~。
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