A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【ROCK配信ライヴウィーク日誌】ヒカシュー/G.I.S.M./THE HARDY ROCKS/ザ・クロマニヨンズ+SAVE THE GOK!プロジェクト

2020年12月12日 01時01分25秒 | ロッケンロール万歳!

photo by 船木和倖

時短要請が出たからという訳ではないが、12月に入ってからはほとんど夜間外出はしていない。年末で仕事が溜まっていることもあるし、何かと物入りで経済的に余裕がない事もある。そんな師走らしい夜のお楽しみはもっぱらPCモニターで観る配信ライヴだった。特にこの一週間は筆者の好みにピッタリのロックバンドの配信ライヴが連続し、一足早いクリスマスプレゼントに自室で独り即興ロックやハードコアパンクや激烈ロックカヴァーやロックンロールに耽溺して寒い冬の夜を過ごした。


12月6日(日)
GOK SOUNDドネーションライブ -DAY1-
出演者:ヒカシュー / Phew / 坂田明


数々の名作・名レコーディングを生んできた吉祥寺の音楽スタジオGOK SOUND救済プロジェクト「SAVE THEGOK!」のひとつドネーションライヴ初日。いずれも30年以上音楽シーンの個性派として活躍する3組はまさに俺得のラインナップ。とりわけ12/23に24枚目のニュー・アルバム『なりやまず』のリリースを控えたヒカシューのライヴは、スタジオの四方にメンバーを配したサラウンドスタイルの演奏。バイノーラル録音で、ヘッドフォンで聴くと臨場感が倍増するこだわりのレコーディングは流石GOK SOUND。そのせいか、いつものライヴより自由度が高いインプロヴィゼーションの応酬で、ポップとアヴァンギャルドの境界を曖昧にするヒカシューならではの別世界ロックを堪能した。



12月8日(火)
BEAST ARTS & DOMMUNE Presents
G.I.S.M 「EXTREAM GUERRILLA LIVE STREAMING」


1983年のデビューアルバム『DETESTATION』正式リイシュー記念ゲリラ配信ライヴ。DOMMUNEらしい企画である。画面越しとはいえ初めて生で観る横山SAKIVIの堂々とした雄姿は、40年近く世界のハードコア/メタルファンから信奉されてきたバンドならではの年輪が刻まれている。バンドメンバーもハードコア界の実力派揃いで重量級のスピードパンチを繰り出した。6曲で延べ20分強、一言も発さずあっさりと去る潔さが美しい。



12月10日(木)
GOK SOUNDドネーションライブ -DAY3-
出演者:THE HARDY ROCKS / 水中、それは苦しい / 林栄一Gatos MEETING


SAVE THE GOK!ドネーションライヴ三日目。林栄一のファンキーなジャズロック、水中、それは苦しいの言葉の弾丸ハードコアに続き、いよいよ灰野敬二率いるTHE HARDY ROCKSが登場。いきなりThe Rolling Stones『(I Can't Get No) Satisfaction』、The Who『My Generation』の連発という俺得なセトリ。狂暴なガレージロック・サウンドが素晴らしい。アナログ機材にこだわるGOK SOUNDだからこそ可能な録音だ。特にThe Doors『End Of The Night』のリヴァーブたっぷりのサイケデリックな音処理は完全にマインド・トリップさせる。この音響は生ライヴでは再現が難しいかもしれない。実はこのライヴ映像は、11月27日高円寺ShowBoatでのワンマンライヴ以前に収録されたものである。
Set List
1. (I Can’t Get No) Satisfaction / The Rolling Stones
2. My Generation / The Who
3. 骨まで愛して Down To The Bones / 城卓矢
4. End Of The Night / The Doors
5. A Change Is Gonna Come / Sam Cooke
6. 男の怒りをぶちまけろ / 赤木圭一郎
7. Born Under A Bad Sign / Albert King
8. 何故に二人はここに The Two Of Us / Kとブルンネン



12月11日(金)
ザ・クロマニヨンズ
「MUD SHAKES 全曲配信ライブ」


12/2リリースの14枚目の最新アルバム『MUD SHAKES』リリース記念で、クロマニヨンズ初の配信ライヴが実現。無観客のロックンロールはどうなるのか、と興味津々だったが、カメラの向こうにいる目に見えない観客へ向かって音を放つ4人のスタイルは何の違いもなかった。なんと配信ライヴの音もレコードと同じモノラルだった。塊になって目の前・耳の奥に突き刺さるロックンロールは、ライヴ会場で聴くよりもずっとダイレクトに体の芯に響き渡った。今週観た配信ライヴの中で最も軽妙なMCを聴かせたが、音のパワーは誰にも負けやしない。この勢いで生き続けたいものである。


配信は
生とは違う
音の歓び

▼12月後半の配信対談も楽しみだ。
SAVE THE GOK!プロジェクト
近藤 祥昭×ミュージシャン対談

GOK SOUND近藤とミュージシャンとのアーカイブ付き有料生配信!

スタジオで収録された作品についてのエピソードからライブの裏話まで!?
豪華な出演者をお招きしての超貴重な対談です。
※出演者の都合により、生配信ではない場合がございます。

12/16:近藤祥昭×ミュージシャン対談 - DAY1 - ゲスト:西寺郷太
https://twitcasting.tv/goksound/shopcart/37795

12/18:近藤祥昭×ミュージシャン対談 - DAY2 - ゲスト:灰野敬二
https://twitcasting.tv/goksound/shopcart/37797

12/20:近藤祥昭×ミュージシャン対談-DAY3-ゲスト:黒色すみれ
https://twitcasting.tv/goksound/shopcart/37799

12/23:近藤祥昭×ミュージシャン対談DAY4 ゲスト:巻上公一/坂出雅海
https://twitcasting.tv/goksound/shopcart/37803

12/25:近藤祥昭×ミュージシャン対談 -DAY5- ゲスト:平沢進
https://twitcasting.tv/goksound/shopcart/37805
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