クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-09 No.38-1

2010年09月30日 16時01分20秒 | Weblog
※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<SUPRAPHON>
SU 4038 \1780
ドヴォルザーク:
弦楽四重奏曲第13番ト長調Op.106, B 192
弦楽四重奏曲第12番ヘ長調Op.96, B 179「アメリカ」
パヴェル・ハース四重奏団
録音:2010年6月3、6、29 & 30日プラハ、ルドルフィヌム
(デジタル・セッション)
2004年にフィレンツェでヴィットリオ・E・リムボッティ賞、翌年5月にはプラ
ハの春の国際コンクールで優勝、さらにその翌月には世界三大弦楽四重奏コン
クールのひとつパオロ・ボルチアーニ・コンクールでも優勝と、圧倒的な実力
で次代を担うアンサンブルとしておおきな注目を集めるパヴェル=ハース・
クァルテット。第4弾アルバムは2010年6月にセッション収録されたばかりの最
新録音で、かれらのルーツ、ドヴォルザークを取り上げています。
「新世界交響曲」「チェロ協奏曲」と並ぶアメリカ時代の最良の成果で、親し
み易いメロディから当ジャンル屈指の人気曲「アメリカ」。そして、パヴェル
=ハース・クァルテットが2009年秋のツアーを通じて完璧に仕上げてきた
「第13番」は、ドヴォルザークのアメリカ帰還後に着手され、休養明けに完成
させた最高傑作。いずれの演奏も、敬愛するドヴォルザークへの深い共感を背
景に熱い意気込みを強く感じさせるもので、あらたな時代の到来を告げるにふ
さわしい内容といえるでしょう。





<audite>
AU 92545(SACD-Hybrid) \2300
ヤナーチェク:
弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」
(ヴィオラ・ダモーレによるオリジナル版)*
弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」(ヴィオラによる現行版)+
グンター・トイフェル(ヴィオラ・ダモーレ)*
マンデルリング四重奏団
ゼバスティアン・シュミット、ナネッテ・シュミット(Vn)
ローラント・グラッスル(Va)+
ベルンハルト・シュミット(Vc)
録音:2009年12月16-19日クリンゲンミュンスター(デジタル・セッション)
弦楽四重奏というジャンルは、弦の醸す親密なひびきや手頃なサイズという事
情もあって、多くの作曲家にとって内面の心情を吐露するのに向いているよう
で、とくにヤナーチェクのケースはそういった傾向が顕著なようです。
弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」はそのままずばり、老いらくの恋の相手
カミラ・シュテッスロヴァーへ宛てた手紙のひとつを音化させたヤナーチェク
最後の室内楽曲。結局は、実際的運用の問題から断念することになりましたが、
作曲の過程でヤナーチェクは当初通常のヴィオラではなく、古楽器のヴィオラ
・ダモーレにしようとしていたと云われています。
17世紀後半から18世紀にかけて人気のあったヴィオラ・ダモーレは14本の弦を
持ち、ヴァイオリンやヴィオラの輝かしさや力強さもないかわりに、無類の快
い甘さを備えています。19世紀に入り一時人気が衰退するも、ふたたび19世紀
後半から20世紀初頭に人気が復興した際には、ヒンデミットなども作品を残し
ています。ヤナーチェクも“愛のヴィオラ(Viola d‘amore)”という名前を持
つこの楽器に惚れ込んだひとりで、ほかに「シンフォニエッタ」やオペラ「カ
ーチャ・カバノヴァー」「マクロプロス事件」でも使用しています。
ここで、マンデルリング四重奏団はヴィオラ・ダモーレに名手グンター・トイ
フェルを迎えて、ヤナーチェクが意図したオリジナルのひびきを再現。さらに、
ヴィオラによる現行版も収めていることから、聴き比べも楽しみな内容といえ
るでしょう。




<SDG>
SDG 171 2枚組 \2980
J.S.バッハ:カンタータ集 VOL.12
[CD1]
カンタータ「われ哀れなる人、われ罪のしもべ」BWV 55
カンタータ「エフライムよ、われ汝をいかになさんや」BWV 89
カンタータ「備えて怠るな、わが霊よ」BWV 115
カンタータ「おお永遠、そは雷の言葉」BWV 60
ジョアンヌ・ルン(S)、ロビン・タイソン(A)、ジェームス・ギルクリスト(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)
[CD2]
カンタータ「幸いなるかな、おのが御神に」BWV 139
カンタータ「各々に各々のものを」BWV 163
カンタータ「偽りの世よ、われは汝に頼まじ」BWV 52
カンタータ「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」BWV 140
ギリアン・キース(S/ BWV 139, 52)
スーザン・ハミルトン(S/ BWV 163, 140)
ヒラリー・サマーズ(A)、ウィリアム・ケンダル(T)、
ペーター・ハーヴェイ(Bs)
録音:2000年11月
モンテヴェルディ合唱団、
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
人気の140番、そしてアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲最終楽章の冒頭
にあらわれる増4度進行の音型が印象的なコラールを含む60番を収録。55番は、
バッハがテノールソロのために書いた唯一のカンタータで、ガーディナーの
信頼厚いジェイムス・ギルクリストが感動的な歌唱で聴かせます。55、89、
115番はそれぞれ器楽パートも歌唱パートも充実しています。

SDG 174 2枚組 \2980
J.S.バッハ:カンタータ集 VOL.18
[CD1]
カンタータ「いと高きところには神に栄光あれ」BWV 191
カンタータ「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」BWV 63
クラロン・マックファデン(S)、ベルナルダ・フィンク(A)、
クリストファー・ゲンツ(T)、ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)
カンタータ「いと尊きインマヌエル、虔しき者らを率いたもう君候」BWV 123
カンタータ「人々シバよりみな来たりて」BWV 65
マグダレーナ・コジェナー(S)、サリー・ブルース=ペイン(A)、
ジェームス・ギルクリスト(T)、ペーター・ハーヴェイ(Bs)
[CD2]
カンタータ「いと尊きわがイエスは見失われぬ」BWV 154
カンタータ「いと尊きイエス、わが憧れよ」BWV 32
カンタータ「わがイエスをば われは放さず」BWV 124
クラロン・マックファデン(S)、マイケル・チャンス(A)、
ジェームス・ギルクリスト(T)、ペーター・ハーヴェイ(Bs)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
録音:[CD1]1999年12月、2000年1月/[CD2]2000年1月
コジェナー、ガーディナー録音では特におなじみのマイケル・チャンス、そし
てアーノンクールとの来日も待ち遠しいベルナルダ・フィンクらがソリストと
して参加した豪華2枚セット。クリスマスの時期の礼拝のために書かれたカン
タータがずらりと並び、特にBWV 63は冒頭から華やかな合唱曲が鳴り響く人気
曲。他の作品ではイエスの受難を思わせる劇的な雰囲気の曲など、ヴァラエ
ティに富んだ充実の2枚組です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-09 No.38-2

2010年09月30日 16時00分48秒 | Weblog
<2L>
2L 71SACD(SACD-Hybrid) \2280
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 作品74「ハープ」
アルネ・ヌールハイム:弦楽四重奏曲(1956)
バルトーク:弦楽四重奏曲第3番 Sz85
エンゲゴール四重奏団
【アルヴィド・エンゲゴール(Vn) アトレ・スポンベルグ(Vn)
ジュリエット・ジョプリング(Va) ヤン=エーリク・グスタフソン(Vc)】
録音:2009年4月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
スタンダードのレパートリーに現代ノルウェーの作品を加えた、アルヴィド・
エンゲゴールをリーダーとする四重奏団のシリーズ。ハイドン、ライフ・スー
ルベリ、グリーグの弦楽四重奏曲(2L 53SACD)に次ぐ第2集では、ベートーヴェ
ンの「ハープ」、バルトークの第3番、そしてノルウェー音楽のモダニズム運
動の導き役を務めたアルネ・ヌールハイム(1931-2010)の作品が演奏されます。
1956年の弦楽四重奏曲はノールハイムが「エッセイ」(1954)と「エピグラム」
(1955)につづいて弦楽四重奏のために書いた作品です。"光と闇" の「即興曲
風のレント」、無窮動の「間奏曲」、暗い色彩の「墓碑銘」の3楽章。自由な
調性で、表現的な音世界を実現した作品です。

2L 62SACD(SACD-Hybrid) \2280
ヨハンネス・ホールクロウ(1847-1925):歌曲集
海辺で 作品2-2/木 作品11-3/ハウケリのカッコー 作品10-1/春の願い
作品9-1/夏の夜 作品9-2/音(1889)/わが最愛の人に 作品10-3/わたしの弦を
直してくれ 作品10-2/夜にため息をついているのは何だろう 作品32-4/赤い
ばらを手に 作品23-1/ 夏の夜 作品12-1/トーラが歌う 作品32-1/シュンノ
ヴェの歌 作品2-1/そして陽が昇る 作品32-5/別れのあとに 作品23-3/ブラン
コの歌 作品11-2/五月の夜 作品12-2/ 思い出 作品11-1
リンダ・オヴレボー(S) クリスティン・フォスハイム(P)
録音:2008年10月6日-9日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ヨハンネス・ホールクロウは、ヨステダール氷河の下流、ハウケダーレンのホ
ールクロウ農場に生まれ、クリスチャン・カッペレンとL・M・リンデマンの下
でオルガンと音楽理論を学びました。1873年から二年間、ライプツィヒの音楽
院に留学しています。ベルゲンで作曲家、指揮者として成功を収めた後、教区
オルガニストの職を得てクリスチャニア(現オスロ)に移りました。作曲家とし
て、4曲の交響曲をはじめ、協奏曲、オペラ、「聖オラヴの伝説」、「宗教改
革カンタータ」などの作品を残しました。
このアルバムは、ソプラノのリンダ・オヴレボーとピアニストのクリスティン
・フォスハイムが共演。ビョルンスチェーネ・ビョルンソン、シーグル・ボト
ケル、ペーテル・ルーセンクランツ・ヨンセン、ヴィルヘルム・クラーグ、ク
ヌート・ハムスン、ペール・シヴレ。同じ時代の空気を知る作家たちの詩をテ
クストとする曲が主に選ばれました。人生の歓び、メランコリー、自然、愛、
夜の気分、妖精の踊り。さまざまな雰囲気の歌が歌われます。作曲家でピア
ニストのヴォルフガング・プラッゲ(1960-)が制作を担当。ジャケットのアー
トワークにはホールクロウと同時代のノルウェーの画家、ニコライ・アスト
ルプ(1880-1928)の『六月の夜』が使われました。

2L 65SACD(SACD-Hybrid) \2280
スヴェッレ・ユーダン(1889-1972):作品集-ロマンサ
・ロマンス 作品6-2(ピアノのための)
・歌っておくれ、わたしの弦よ 作品41-3
・氷の花 作品27-1
・3つのピアノの小品【エレジー、カプリッチョ、マズルカ】
・春の歌 作品21-4
・さあ、もっとも豊かな時だ 作品21-5
・涙 作品41-2
・子どもは眠る 作品54-2
・楽興の時 作品12(ピアノのための)【ワトーの情景、水彩画】
・フルートとピアノのためのソナティナ 作品61
・聴いてくれ 作品11-4
・グロテスク 作品3-2(ピアノのための)
・ほら、見ろ彼女は 作品2-5
・ピアノのための3つの小品 作品29
【ユモレスク、夕べの気分、楽しいメロディ】
・小川 作品18-6
・眠り(S?vnen)作品18-5
・ベッティラ女王の子守歌 作品18-4
ヒルデ・ハーラルセン・スヴェーエン(S) グルー・サンヴィーク(Fl)
テューリド・バッケ・ブラウト(P)
録音:2006年11月、2008年4月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
スヴェッレ・ユーダンは、1907年から1914年にかけてベルリンで作曲とピアノ
を学んだ後、ベルゲンを本拠に作曲家、編曲者、ピアニスト、指揮者、学者、
作家、ベルゲン国際フェスティヴァルのオーガナイザーとして活躍しました。
クヌート・サムスンの詩によるメロドラマ《熱狂の詩》と管弦楽のための《ホ
ルベアのシルエット》( PSC 3107)が代表作に挙げられ、ホルン、ピアノ、
ヴァイオリンのための協奏曲のほか、管弦楽曲、器楽曲、室内楽曲を多数作曲
しています。歌曲は200曲を超え、リタ・シュトライヒをはじめとする歌手も
レパートリーに加えていました。新しい和声を取り入れたことから、モダニス
ト、反抗児と非難されることもあったものの、今では、彼の音楽はロマンティ
シズムの世界を自然にひろげたにすぎない、と考えられています。ピアノソロ
のための《楽興の時》、《3つの小品》、フルートとピアノのためのソナティ
ナ、抒情的でロマンティックな歌曲。

2L 64SACD(SACD-Hybrid) \2280
「来たれ、死よ」
コルンゴルト:道化の歌 作品29より「来たれ、死よ」
ヴォルフガング・プラッゲ:
セーデルグラン歌曲集 作品146より「君の声の温もりをとらえられない」
「恋の歌を歌う鳥がいた」「君の憧れは海」「雲」
シベリウス:
シェイクスピアの「十二夜」の2つの歌 作品60より「来たれ、死よ」
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ:ひと休み(2008)
ジェラルド・フィンジ:花輪をささげよう 作品18より「来たれ、死よ」
ムソルグスキー:歌曲集《死の歌と踊り》
マリアンネ・ベアテ・シェラン(Ms) セルゲイ・オサドチュク(P)
録音:2009年1月5日-7日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
現代スカンディナヴィアを代表するオラトリオとリートの歌手、マルタンの
《ゴルゴタ》の新録音(HMC 902056)にも起用されたノルウェーのメッツォソプ
ラノ、マリアンネ・ベアテ・シェランと、ウクライナ生まれのピアニスト、セ
ルゲイ・オサドチュクの共演するアルバム。死は愛とおなじように自然なこと。
誰も免れることのできない "死" がアルバムのコンセプトです。
「Come away, come away, death/And in sad cypress let me be laid...(く
るがいい、くるがいい、死よ/この身を杉の柩に横たえよ……)」(ウィリアム
・シェイクスピア『十二夜』から「来たれ、死よ(Come Away, Death)」 小田
島雄志訳)。
この道化の歌をテクストとする曲を作ったコルンゴルト、シベリウス(スウェ
ーデン語訳による)、フィンジ。ノルウェーのヴォルフガン・プラッゲは、ス
ウェーデン語文学の最初のモダニストのひとりと言われるスウェーデン系フィ
ンランドの詩人エーディト・セーデルグランの1916年に出版された『詩集』に
テクストを求めました。ノルウェー音楽シーンで作曲家、歌手、キーボード奏
者、ヴァイオリニストとして多彩な活動をするマヤ・ソールヴェイ・シェルス
トルプ・ラトシェの《ひと休み》は、地球から人類への命令であり嘆願です。
「人類は速度をおとさねばならない」。壊れやすいもの、美しいものすべてへ
のオマージュとして、彼女は、ベートーヴェンの《月光ソナタ》の嬰ハ短調の
コードを響かせました。プログラムの最後はムソルグスキーの歌曲集《死の歌
と踊り》。




<Simax>
PSC 1303 \2280
シューマン:子供のためのピアノ曲集
子供のためのアルバム 作品68より33曲 、子供の情景 作品15
リヴ・グラーセル(フォルテピアノ) 
[楽器:ゴットリープ・ハフナー製(ウィーン、1830年頃)]
録音:2009年9月20日-24日 
ヴァクスダール教会(ヴァクスダール、ホードラン郡、ノルウェー)
制作・録音:エーリク・ガルド・アムンセン
ノルウェーを代表する女性ピアニスト、リヴ・グラーセルのフォルテピアノに
よるシューマン作品集。
1960年代、明日を期待される若いノルウェーのピアニストとしてグリーグの抒
情小曲集の最初の全曲録音に起用されたリヴ・グラーセルは、2010年、75歳を
迎えました。その記念すべき年のために、モーツァルトのソナタ全集を初め、
彼女の数々の録音に携わってきたプロデューサー、エーリク・ガルド・アムン
センは、素敵な企画を用意しました。ロベルト・シューマンが、愛するクララ
・ヴィークのために書いた《子供の情景》、そして、結婚したふたりの間に生
まれたマリーの7歳の誕生日に贈るために作った《子供のためのアルバム》。
「シューマン一家の生活を垣間見るような」(リヴ・グラーセル談)2つのピア
ノ曲集です。
クレメンティ工房で作られたフォルテピアノをコピーした楽器でクレメンティ
のソナタとソナティナを弾いた『あらゆる世代のためのクレメンティ』
(PSC 1258)、10巻の《抒情小曲集》から選んだ18曲を1853年製エラール・グラ
ンドピアノで弾いた『エドヴァルド・グリーグの抒情の旅へ』(PSC 1291)、
ウィーンのゴットリープ・ハフナー製作の楽器を弾いたシューマン。ピアノに
まつわる優しい想いを愛するすべての人にグラーセルが贈るアルバムです。





<Alba>
ABCD 312(SACD-Hybrid) \1980
モーツァルトは踊る!
モーツァルト:
交響曲第17番 ト長調 K129、5つのコントルダンス K609、行進曲 K445/320c、
ディヴェルティメント ヘ長調 K138/125c、セレナード第6番 ニ長調 K239
「セレナータ・ノットゥルナ」、アダージョ ホ長調 K261(ヴァイオリンと
管弦楽のための)、6つのドイツ舞曲 K571、行進曲 K335/320a
オストロボスニア室内管弦楽団 
ユハ・カンガス(指) 
レイヨ・トゥンカリ(Vn) テイヤ・パーコネン(Vn) ティモ・カンガス(Va) 
ユリウス・ピュルホネン(Cb)
1972年にユハ・カンガスが設立、オストロボスニア室内管弦楽団は、1989年か
らプロのオーケストラとして活動するようになりました。モーツァルトの音楽
をプログラムとする最初のコンサートが行われたのは1990年。均質な響き、弾
むリズム、緻密なアンサンブル、ダイナミックなインパクト。彼らのモーツァ
ルトは大きな成功を収め、その後、海外ツアーでも演奏され人気を集めてきま
した。《セレナータ・ノットゥルナ》のソロ弦楽四重奏のメンバーは、レイヨ
・トゥンカリとテイヤ・パーコネンのヴァイオリン、ティモ・カンガスのヴィ
オラ、ユリウス・ピュルホネンのダブルベース。トゥンカリは、《アダージョ》
のソロも弾いています。



<haenssler>
98 611 \2080
ハイドン:
・ホルン協奏曲ニ長調Hob.VIId-3
 収録:2008年4月16日
・ホルン協奏曲ニ長調Hob.VIId-4
 収録:2008年1月21日
・交響曲第31番ハ長調Hob.I-31「ホルン信号」
 収録:2008年11月5、6日
収録場所:バート・ドュルクハイム、
インタルナツィオナーレ・ナトゥールホルン・アカデミー
(デジタル・セッション)
ヴィルヘルム・ブルンス(ナチュラル・ホルン)
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団
ファイ率いる手兵ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第14集。
すべてホルンが活躍するナンバーばかり、2つの協奏曲に加えて、エステルハー
ジ侯の楽団に4人のホルン奏者が在籍していた時期の1765年に作曲され、第1楽
章の冒頭から全編ホルンづくしの内容から「ホルン信号」というニックネーム
で人気の第31番を収録しています。
ハイデルベルク響のメンバーとして、協奏曲でソリストを務め、交響曲でも
トップを務めるヴィルヘルム・ブルンスは、1963年ドイツ連邦共和国ノルトラ
イン=ヴェストファーレン州ミュンスター近郊のグレーヴェン生まれのホルン
奏者。エッセンのフォルクヴァング音楽大学で、ナチュラル・ホルン奏者の草
分けヘルマン・バウマンに師事。1988年以降、マンハイム国民劇場の首席奏者
を務めています。1985年にドイツ・ナチュラル・ホルン・ゾリステンが設立さ
れると、ブルンスはナチュラル・ホルンの演奏に熱心に専念するようになりま
す。ベルリン古楽アカデミーやウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとも共
演を果たすなど、ソリストとして精力的に活動を展開するかたわら、ブルンス
はフランクフルトやザールブリュッケン、ベルリンのハンス・アイスラー音楽
大学、カールスルーエ音楽大学でも教鞭をとっています。
ちなみに、ブルンスは2004年にもファイの指揮でモーツァルトのホルン協奏曲
集をセッション録音(PH05046)しており、そこでもやはりナチュラル・ホルン
を吹いてみごとなテクニックを披露していました。
このアルバムでは、いつものようにファイの鮮烈なる持ち味はそのままに、ナ
チュラル・ホルンの醸す温かくもどこかこっけいな魅力が全開で、ブルンスの
腕前が際立つ内容となっています。

98 619 2枚組 \2280
ハイドン:
・交響曲第82番ハ長調Hob.I-82「熊」
 収録:2001年メルレンバッハ・ビュルガーハウス(デジタル・セッション)
・交響曲第83番ト短調Hob.I-83「めんどり」
 収録:2002年ヴィースロッホ・パラティン(デジタル・セッション)
・交響曲第84番変ホ長調Hob.I-84 
 収録:2002年ハイデルベルク=プファッフェングルント・
ゲゼルシャフツハウス(デジタル・セッション)
・交響曲第85番変ロ長調Hob.I-85「王妃」
 収録:2002年ハイデルベルク=プファッフェングルント・
ゲゼルシャフツハウス(デジタル・セッション)
・交響曲第86番ニ長調Hob.I-86 
 収録:2006年ハイデルベルク=プファッフェングルント・
ゲゼルシャフツハウス(デジタル・セッション)
・交響曲第87番イ長調Hob.I-87 
 収録:2006年メルレンバッハ・ビュルガーハウス(デジタル・セッション)
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団
鬼才ファイによるハイドンの交響曲全曲シリーズのうち、これまで3枚にまた
がっていた「パリ・セット」全6曲をまとめた再編集盤。レコード芸術誌「海
外盤REVIEW」において、音楽学の安田和信氏が“特選盤”として絶賛する当シ
リーズ、安田氏いわく「『他人とは同じようにやりたくない』という意欲が剥
き出しの演奏」は、あらためてこうした形で聴くと、ファイの強烈な個性=ハ
イドンの底知れぬ魅力に直結しているのがすごいところ。リアルに「交響曲の
父ハイドン」という姿が実感されることでしょう。なお、このたびのセット化
にあたり、ファイのハイドンを気になりつつも未体験の方にこそお手に取って
いただきたいという願いを込めて、よりお求め易い価格でのご提供となってお
ります。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-09 No.37

2010年09月30日 13時57分46秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDC-6405292 \1650
ロッシーニ:スターバト・マーテル
アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)、ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)
ローレンス・ブラウンリー(テナー)、イルデブランド・ダルカンジェロ(バス)
サンタ・チェチーリア国立アカデミア管弦楽団&合唱団
アントニオ・パッパーノ指揮
録音:2010年7月19-23日、
イタリア、ローマ、サンタ・チェチーリア国立アカデミア
数多くの傑作がひしめく’スターバト・マーテル’作品の中でも傑作中の傑作
として知られるロッシーニ作品の、待望久しい新録音が登場しました。パッパ
ーノとサンタ・チェチーリアのチームはこの作品を何度と無くとり上げてきま
したが、この7月、現代を代表するスター歌手をキャスティングした機会をと
らえこの決定盤を完成させました。
「私はここローマで私のチームとしばしば演奏している作品ですが、真に偉大
なソリスト・セットをキャスティングしました。アンナ・ネトレプコ、ジョイ
ス・ディドナート、ローレンス・ブラウンリー、そしてイルデブランド・ダル
カンジェロのドリーム・チームです。ドラマティックにも、リリカルにも表現
しうる、そしてそれがこの作品のキーなのですが、歌手陣に凄くエキサイトし
ています。」(パッパーノ)
本年9月の英国ロイヤル・オペラ公演でその実力をあらためて日本の聴衆に印
象付けたばかりのパッパーノとサンタ・チェチーリアの’スターバト・マーテ
ル’に期待大です。




<NEOS>
「2009年ザルツブルク・ビエンナーレ・ライヴ」!
NEOS10947-50(SACD-Hybrid) 4枚組 \7950
「ザルツブルク・ビエンナーレ
-ニュー・ミュージック・フェスティヴァル2009」
(1)ベアト・フラー(b.1954):シュプール(痕跡)(1998)
(2)マウリシオ・ソテロ(b.1961):アウデーエイス(2004)
(3)ベアト・フラー(b.1954):ゼノス(2008)
(4)ジェルジ・クルターク(b.1926):クアジ・ウナ・ファンタジア(1988)
(5)ジェルジ・クルターク(b.1926):ホワット・イズ・ザ・ワード(1990-91)
(6)スティーヴ・ライヒ(b.1936):
ディファレント・トレインズ-弦楽四重奏とテープのための(1998)
(7)ジェルジ・リゲティ(1923-2006):2台ピアノのための3つの小品
(8)ジェルジ・リゲティ(1923-2006):コンティヌム(1968)
(9)スティーヴ・ライヒ(b.1936):六重奏曲-打楽器と鍵盤のための(1984-85)
(10)細川俊夫(b.1955):ランドスケープV(1993)
(11)ジョン・ケージ(1912-1992):TWO?(2の三乗)-笙とほら貝のための(1991)
(12)ガリーナ・ウストヴォルスカヤ(1919-2006):
コンポジション第2番《怒りの日》(1972/73)
-8つのコントラバスとウッド・ブロック、ピアノのための
(13)細川俊夫(b.1955):雲と光(2008)-笙と管弦楽のための
(14)クラウス・フーバー(b.1924):
室内協奏曲《インタルシ》-ルトスワフスキの追憶に
(ピアノと17楽器のための)(1993/94)
(15)フランク・クリストフ・イェズニキアン(b.1969):
鎧の筋線(褶曲軸)-ツィンバロムとアンサンブルのための(2008)
(16)クラウス・フーバー(b.1924):
ヴァイオリンと小管弦楽のための協奏曲「テンポーラ」
(1)(2)(6)シュタードラー四重奏団
(1)ファン・シンウェイ(Pf)
(2)アルカンゲル(フラメンコVo)
(3)-(5)ベアト・フラー指揮アンサンブル・コントルシャン
(4)ニコラス・ホッジス(Pf)
(5)P.モルナール(A)、チューリヒ・ヴォーカル・アンサンブル
(7)ミキ・スクタ&ノラ・スクタ(Pf)
(8)フローリアン・ビルザク(Cemb)
(9)オーストリア現代音楽アンサンブル
(10)(11)(13)宮田まゆみ(笙)
(10)ディオティマ四重奏団
(11)アラベラ・ヒルナー(ほら貝)
(12)(13)ヨハネス・カリツケ指揮ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
(12)塩崎典子(Pf)、
(14)-(16)アルトゥーロ・タマヨ指揮ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
(14)ニコラス・ホッジス(Pf)
(15)ルイジ・ガッゲーロ(ツィンバロム)
(16)フランク・シュタードラー(Vn)
録音:2009年3月ザルツブルク・「ビエンナーレ2009」より
ライヴ・レコーディング
4年に一度行われるザルツブルク・ビエンナーレ2009はいまや現代音楽のザルツ
ブルク音楽祭と言われているほどメジャーな現代音楽祭となりました。2009年
のプログラムではシュタードラー四重奏団のライヒ:ディファレント・トレイ
ンズの他、六重奏曲が取り上げられるなど、ライヒが特に注目を集めました。
近年のヨーロッパの音楽祭でライヒがこれほどまでに注目を集めたのは珍しい
でしょう。そのほか、雲間から差す一条の日の光のように美しい細川俊夫のポ
スト武満ともいえる優美な傑作「雲と光」世界初演(近年の細川作品はこう言っ
て良ければ一段と「抒情的」になってきている!)、クラウス・フーバーの最
近の作品など、いずれも聴き応えのある注目の作品ぞろいです。演奏陣もアル
トゥール・タマヨ、ヨハネス・カリツケ、ニコラス・ホッジス、宮田まゆみほ
か、豪華絢爛!

NEOS11014(SACD-Hybrid) \2650
「ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.18」
エリオット・カーター(b.1908):チェロ協奏曲(2001)
ウド・ツィンマーマン(b.1943):
チェロ協奏曲《ある島の歌》(2009)※世界初録音
ヤン・フォーグラー(Vc)
クリスティアン・ヤルヴィ指揮
バイエルン放送交響楽団
録音:2009年ライヴ、39:19
本年取って102才となる長老エリオット・カーターが2001年に発表したチェロ
協奏曲。セリーによる表現主義的で激しいエネルギーを放つ全曲20分あまりの
大作は、とても作曲当時93才の作品とはとても思えない。いまだに現役でエネ
ルギッシュな活動を続けているというのだから誠に恐れ入る。作曲者自らが
「アンチ・協奏曲」と話すウド・ツィンマーマンの《ある島の歌》はチェロと
管弦楽が対決するのではなく、終始穏やかな空気に包まれ、民謡風の旋律、ロ
マンティックなハーモニーが奏でられる。ペーテリウス・ヴァスクスを思わせ
る抒情的な作品。

NEOS11016 \2500
ダヴィッド・フィリップ・ヘフティ(b.1975):
(1)オーボエ協奏曲「ロタス」(2009)
(2)不思議な角笛の音楽(2008)
-ヴァイオリンとアンサンブルのための7つの音画
(1)トーマス・インデアミューレ(Ob,Obダモーレ)、
ルドルフ・ピールマイヤー指揮
アウグスブルク・フィルハーモニー管弦楽団
(2)ラヘル・クンツ(Vn)、
ヤク・ヴァン・ステーン指揮
ヴィンタトゥール・グライス劇場アンサンブル
録音:(1)2009年4月ライヴ、(2)2008年4月
ダヴィッド・フィリップ・ヘフティはルトスワフスキ作曲コンクール優勝者で
作曲をヴォルフガング・リーム、クリストバル・ハルフテルらに師事してい
る。冒頭の呪術的ともいえるオーボエのメリスマティックな旋律が管弦楽への
静かに響きが拡がってゆく「ロタス」はどこか古代の儀式を見ているかのよう
な神秘的な音楽。巨匠トーマス・インデアミューレの吹き歌い(?)を含めた超
絶技巧は聴きもの。「不思議な角笛」はウェーベルンの再来かとも思える音の
細密画。

NEOS11048(SACD-Hybrid) \2650
ディーター・シュネーベル(b.1930):
(1)弦楽四重奏曲第3番「空間内で」(2005/06)
(2)小品(1954/55)
(3)弦楽四重奏曲第2番「記憶-反復-運動」(2000-2007)
ディオティマ四重奏団
録音:2009年
ダルムシュタットでレイボヴィッツ、ノーノ、ブーレーズ、ヘンツェ、シュト
ックハウゼンらの影響を受け、牧師をしたり音楽大学の教授職を勤めたりとユ
ニークな経歴を持つシュネーベルの新旧3つの弦楽四重奏曲を集成。最初期の
小品(弦楽四重奏曲)はウェーベルンの影響が濃く、その後の作品も音の少なさ、
小ささでは一貫している。最近作・弦楽四重奏曲第2番《記憶-反復-運動》で
は声までも取り入れ、演劇的な要素が増している。


●NEOSジャズ・シリーズ
ジャズ系実験音楽を中心としたNEOSジャズ・シリーズ。ノイズ系現代音楽好き
にはオススメ!

NEOS40902 \2500
マンフレット・ニール&リダクション・クァルテット
「ロウ・ダウン・ミュージック」
(ハンバーガー会社、とんでもなくひどい世間知らず、ミス・ブルー、明るさ、
無料開店、ポツィライ、打ち鳴らす歌、シュネーフェルダーII)
作曲:マンフレット・ニール、
演奏:リダクション・クァルテット(Trp,Trb,Db,Drms)
録音:2004年
NEOS Jazzシリーズとしては伝統的(つまりわかりやすい)な部類に入る。ラテ
ン、アフリカのリズムに明るいハーモニー、自由なメロディが屈託なく歌われ
て楽しい。

NEOS40903 \2500
ギュンター・ベイビー・ゾンマー/打楽器と弦楽器
「ささやくユーラシア」
作曲&演奏:グンダ・ゴットシャルク(Vn)、
シュ・フェンシア(中国古箏、三弦、声)、安藤明(D.b)、
ギュンター・ベイビー・ゾンマー(Perc)
録音:2009年
古筝、三弦(ともに中国琴の一種)に各種打楽器、ヴァイオリン、ベースが絡み、
エキゾチックでアナーキーな空間が広がる。ジャズというよりノイズ系現代音
楽。

NEOS40905 \2500
(エリオット・シャープ・エディションVol.6)
エリオット・シャープ:
スペクトロピア組曲(映画《スペクトロピア》サウンド・トラック)
31バンド、
シリウス弦楽四重奏団、
デビー・ハリー(Vo)
録音:2009年
映画のサウンド・トラック。映画音楽だけあって様々なスタイルが混交。ノイ
ズ系あり、伝統的なジャズ・スタイルあり、クルト・ワイル風の音楽あり、無
調の正統的(?)現代音楽ありと多彩で楽しめる。

NEOS41003 \2500
カール・ルードヴィヒ・ヒュープシュ:
「宇宙の長期的発展」-創造主は当初の計画を歪める
(光、ノット・イーヴン、3つのピンナップ、オービティング、
モジュール・モジュレーション)
カール・ルードヴィヒ・ヒュープシュ(作曲、Tuba)
ゲリー・ヘミングウェイ(Drms)、
マティアス・シューベルト(T.Sax)、
ヴォルター・ヴィアボス(Trb)
録音:2009年
実験的要素の多いフリー・ジャズ。アメリカ実験音楽とかなり接点多し。

NEOS41004 \2500
エリオット・シャープ&スコット・フィールズ:
「アフィダカンポス」
(プレオニカ、アース・エコロジー、俺は緑の卵が嫌れぇだ、クラッシュ・エ
リア、恥の図像、デルタ・デルタ、サン・フィグトリー、いま畳み込み!)
エリオット・シャープ(Gtr)、
スコット・フィールズ(Gtr)
録音:2010年
2つのアコースティック・ギターのデュオ。ギターのボディを叩いたり、弦を
引っ掻いたりとヘルムート・ラッヘンマン、ブライアン・ファーニホーを思わ
せる音楽。

NEOS41005 \2500
スコット・フィールド&シュテファン・ラート:
「僕たちが話したこと」
スコット・フィールド(Gtr)、
シュテファン・ラート(テオルボ)
録音:2009年
アコースティック・ギターとリュート系撥弦楽器テオルボによるデュオ。周期
的なリズムのない自由なテンポのなかで二つのギターが孤独な対話を続ける。
武満徹のギター音楽を思い出させる秀作。




<Opus Arte DVD>
OA 7068BD(Blu-ray) \5480
モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」
シルヴァン・カンブルラン指揮
パリ国立オペラ座管弦楽団、他
パリ・オペラ座2005

OA 1036(DVD-Video) \4550
OA 7072BD(Blu-ray) \5480
バレエ「くるみ割り人形」
ギャリー・エイヴィス、イオーナ・ルーツ、他
ピーター・ライト版 英国ロイヤルバレエ団2009

OA 7077BD(Blu-ray) \1350
ブルーレイディスク体験サンプラー2




<HARDY CLASSIC VIDEO>
HCD 4044(DVD-Video) \4980
バレエ「エクセルシオール」
アンナ・ラッツィ、ブルーノ・テッローリ、他
振付:ウーゴ・デッラーラ ミラノ・スカラ座バレエ団1978

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-09 No.36-1

2010年09月30日 13時57分13秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.572297
ドビュッシー:管弦楽作品集第4集
1-7.聖セバスティアンの殉教(交響的断章(ユリの庭/法悦の踊りと第1幕の終曲
/受難/よき羊飼い )/第2幕魔法の部屋より前奏曲/第3幕偽りの神の懐柔より
ファンファーレ第1/第3幕偽りの神の懐柔よりファンファーレ第2)/8.バレエ
音楽「カンマー」(C.ケクランによる管弦楽補筆編)/9-10.リア王(J. ロジェ
=デュカスによる管弦楽編)(ファンファーレによる序曲/リア王の眠り)11.
セーヌ・リリック「放蕩息子」より「行列と踊りの歌」
演奏:フランス国立リヨン管弦楽団/準・メルクル(指揮)
1911年にドビュッシー(1862-1918)が、イタリアの台本作家ダヌンツィオとの
合作の上、作曲した5幕からなる神秘劇「聖セバスチャンの殉教」は、すばら
しい力作であったにも拘わらず、上演時間が長すぎること(5時間超え)や、衣
装の問題、饒舌過ぎる台本などの理由で賛否両論を巻き起こし、結局のところ、
それ以降完全版で上演されることは滅多になくなってしまった作品です。この
アルバムは、後に編曲された「交響的断章」に劇音楽からのファンファーレを
加えたもの。神秘性よりも、どちらかというと流麗さが際立つ音楽です。他に
劇音楽を2作、1884年にローマ賞を獲得したカンタータ「放蕩息子」から1曲を
収録。準・メルクルとリヨン管は、いかなる時でも曲の姿を正確に捉えて、
説得力ある演奏を聞かせます。

8.572271
ピアソラ:
1-3.シンフォニア・ブエノス・アイレス Op.15/4-6.バンドネオン、弦楽オー
ケストラ、パーカッションのための協奏曲「アコンカグア」/ 7-10.ブエノ
スアイレスの四季( L.デシャトニコフによるヴァイオリンと弦楽編)
演奏:ダニエル・ビネッリ(バンドネオン)…1-6/
楊天堝(ヴァイオリン)…7-10./ナッシュヴィル交響楽団
ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)
現在、ピアソラ(1921-1992)を知らない人はいないでしょう。彼の名前は、
すっかりアルゼンチン・タンゴと同義語になり、誰もがあの哀愁漂うメロディ
を頭の中に思い描くのです。この盤に収録されている「シンフォニア・ブエノ
スアイレス」は華麗なるオーケストラをバックにバンドネオンが妖しく歌いま
す。ここでは、彼が 20代の頃に 5年間私的に師事したヒナステラの影響も存
分に生かされた、豊かな色彩を感じさせる力作です。アンデス山脈最高峰の山
の名前を取った「アコンカグア」は見事なバンドネオン協奏曲。アグレッシヴ
な音が魅力的。「ブエノスアイレスの四季」はヴァイオリンとオーケストラ版
で、バンドネオンとはまた違った味わいが楽しめます。

8.572186
ステンハンマル:
1-5.セレナードヘ長調 Op.31(改訂版)(序曲/カンツォネッタ/スケルツォ/ノッ
トゥルノ/終曲)/6.フローレスとブランセフロール Op.3/7.イタカ Op.21/
8.カンタータ「歌」 Op.44より「インターリュード」/9.前奏曲とブーレ
…世界初録音
演奏:カール=マグヌス・フレドリクソン(バリトン)…6.7/イェヴレ交響楽団
/ハンヌ・コイヴラ(指揮)
スウェーデンの作曲家、ステンハンマル(1871-1927)の作品集です。彼はドイ
ツで学びワーグナーの影響を受けながらも、スウェーデン民謡をモティーフと
した「北欧風」の音楽を追求。後期ロマン派の重厚さを残したまま、独自の作
風を確立することに成功した人です。この盤に収録された「セレナード」は
ちょうど自らの方向性が固まってきた頃の作品で、一度1913年に完成させたも
のの1919年に手直しを加え(曲の調性などを変えたり)、より透明度の高い、簡
潔さと力強さを併せもつ交響的な曲となっています。他には2つの声楽を伴う
作品も聴きもの。架空の島「イターキ」について歌う「イタカ」での流れる
ような音楽の美しさが耳に残ります

48.572436-37 2枚組
メシアン:聖体秘跡の書
CD1:1.アドロ・テ(汝を讃えん)/2.生命の泉/3.身を隠し給う神/ 4.信仰の
行為/5.我らの生れしみどり子/6.マンナと生命のパン/7.復活させられた
人々と命の光/8.聖体の秘蹟の制定/9.闇/10.キリストの復活
CD2:1.復活したキリスト、マグダラのマリアに現れる/ 2.聖変化/ 3.水の二
つの壁/4.聖体拝受前の祈り/5.恩寵の喜び/6.聖体拝受後の祈り/7.さま
ざまな現存/8.捧げものと最後のアレルヤ
演奏:ポール・ジェイコブス(オルガン…ニューヨーク,
聖母マリア教会のオルガン)
メシアン(1908-1992)最後のオルガン作品である「聖体秘跡の書」は18の部分
からなる深淵で長大な曲です。当時のメシアンは70歳を優に超え、完成に8年
を要したオペラ「アッシジの聖フランチェスコ」の初演を終えたばかりでした
が、創作意欲は全く衰えることもなく、この見事な曲を1年で書き終えたので
す。この曲には彼の宗教観が全て注ぎ込まれ、荘重なるコラール、即興的な部
分、体中に浸みわたる三和音が絶え間なく交錯し陶酔の境地へと聴き手を誘い
ます。もちろん彼が愛した鳥の声も至るところから聞こえてきます。米国の名
オルガニスト、ジェイコブスの光舞い降りるような神々しい演奏で。

8.559656
ズウィリック:
1-2.ミレニアム・ファンタジー(2000)
3-7.映像(1986)(オープニング/見捨てられた人形/アイリス、チューリップ、
クロッカスとジョンキル/バッカス第3番/スピリチュアリスト)/8-13.ピーナ
ツ・ギャラリー (シュローダーのベートーヴェン幻想曲/ライナスへの子守歌
/スヌーピーはサンバを踊る/チャーリー・ブラウンの非歌/ルーシーの幻覚/
ペパーミント・パティとマーシーはパレードを先導する)
演奏:ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)…1-2.8-13/リード・ゲインズフォード
(ピアノ)…3-7/ヘイディ・ルイス・ウィリアムズ(ピアノ)…3-7/フロリダ
州立大学交響楽団/アレクサンダー・ジメネス(指揮)
2009年に70歳の誕生日を迎えたアメリカの女性作曲家、ズウィリック(1939-)。
このアルバムは彼女の一連の作品を収録したものです。ミレニアム・ファンタ
ジーは彼女が子どもの頃、祖母が歌ってくれた民謡に基づくのだそうです。
まるでドビュッシーを思わせる「映像」は、ワシントンD.C.にある「女性芸
術美術館」に所蔵された多くの絵画からインスピレーションを得ています。
当盤のジャケットに使われたアリス・ベイリーの作品もここの所蔵品です。
そして、メインの「ピーナツ・ギャラリー」です。
M.シュルツのコミックでおなじみの彼らが音楽となって生き生きと動き回る様
はまさに圧巻!ズウィリック自身がこのコミックに登場しているため、そのお
返しとしてこの組曲が出来上がったのだそうです。シュローダーの弾くベート
ーヴェンがこの耳で聴けるなんて大感激です。演奏しているのは、名ピアニス
ト、ジェフリー・ビーゲルです(ビーグルではありません)。

8.572500
カステルヌオーヴォ=テデスコ (1895-1968):シェイクスピア序曲集第1集
1.ジュリアス・シーザー Op.78/2.じゃじゃ馬ならし Op61/3.アントニーと
クレオパトラ Op.134/4.真夏の夜の夢 Op.108/5.コリオレイナスの悲劇
Op.135/6.十二夜 Op.73
全て世界初録音
演奏: 西オーストラリア交響楽団/アンドリュー・ペニー(指揮)
イタリア系ユダヤ人の家に生まれ、高い教養を持った彼は、シェークスピアの
文学をこよなく愛していました。多くの作品に曲をつけ、その中には2つのオ
ペラや、多数の歌曲とソネット、そしてこのシリーズで聴くことができる
11の序曲などがそれにあたります。勇壮なファンファーレに先導されるジュリ
アス・シーザーの物語、メンデルスゾーンのアプローチとはかなり異なる「真
夏の夜の夢」など、どれも極彩色のオーケストラをフルに鳴らした聴き応えの
ある曲です。ギター音楽の作曲家として認知されていますが、それだけではあ
りません。彼の底力はすごいです。

8.559652
ギャラガー:管弦楽作品集
1.「ディヴァージョン」序曲(1986)/2.子守歌 (1977)/3-7.シンフォニエッ
タ(1990/2007)…世界初録音(イントラーダ/間奏曲/マランボ/パヴァーヌ/ロン
ド・コンチェルタンテ)/8.1楽章の交響曲「哀歌」
演奏:ロンドン交響楽団… 1.2.8/ロンドン交響楽団のメンバー…3-7/ジョア
ン・ファレッタ (指揮)
ニューヨーク生まれの作曲家ギャラガー(1947-)の作品集です。彼はカレル・
フサ、ネッド・ローレムを始めとした錚々たる大作曲家たちの指導を受け、管
弦楽曲、合唱、室内楽、そして吹奏楽まで幅広い作品を書いています。彼の音
楽はどれも壮大でかつ抒情的な音色も有しています。彼の作品は世界中で高く
評価されていますが、とりわけ「子守歌」はその美しさでポーランドを始めと
した各国のオーケストラで何度も演奏されています。「ディヴァージョン」序
曲はもともとシンフォニック・バンドのための書かれた「ディヴァージョン」
の素材を使ってフルオーケストラの作品を書きあげたものです。まるでハリウ
ッドの音楽を思わせる雄大さがたまりません。豊かな音色のシフォニエッタ、
「哀歌」と名付けられていても、中間部ではかなりの
盛り上がりを見せる「1楽章の交響曲」とバラエティに富んだ選曲です。

8.572651-52 2枚組
スーザ:行進曲傑作集
CD1:1.海を越えた握手/2.忠誠/3.ロイヤル・ウェールズ・フュージリア連隊
/ 4.剣と拍車/5.キング・コットン/6.パナマの開拓者/7.自由の鐘/8.自
由の精神に敬礼を/9.黒馬の騎兵隊/10.士官候補生/11.テキサスの娘たち/
12.美中の美/13.旗の騎士/14.雷神/15.ワシントン・ポスト/16.ヤンキー
海軍の栄光/17.星条旗よ永遠なれ
CD2:1.聖なる殿堂の貴族たち/2.進めウィスコンシン永遠に/3.無敵の鷲/
4.勇志は前線へ/5.外交官/6.ピカドール/7.ジャック・ター/ 8.アメリカ
第一/9.名誉の砲兵隊/10.ミネソタ行進曲/11.アトランティック・シティー
・ページェント/12.150年祭博覧会/13.セビリアの花/14.ココーランの候
補生/15.国技/16.銃弾と銃剣/17.海軍予備役
演奏:ロイヤル・アーティレリー・バンド/キース・ブライオン
この2枚のCDの中にスーザ(1854-1932)の名行進曲が34曲入っています。おなじ
みの曲から、聴いたことがあってもタイトルを思い出せない曲まで、どこから
聴いてもかっこ良く、また気分を高揚させてくれます。家でじっくり聴くの
もよし、ドライブのお供にもよし。

8.572398
シュトックハウゼン:マントラ(1970)
1-26.2人のピアニストのための「マントラ」
演奏: ペストヴァ/メイエ・ピアノ・デュオ/クセーニャ・ペストヴァ(ピアノ)
/パスカル・メイエ(ピアノ)/ヤン・パニス(電子楽器)
この曲を作曲した頃のシュトックハウゼン(1928-2007)は、それ以前の不確定
性を持った音楽を離れ、記譜法へと回帰していました。とは言っても、もちろ
ん楽譜に書かれたことをそのまま演奏すれば、彼の意図した曲になるわけでは
なく、様々な要素が必要で、常に緊張感に満ちたものであることは間違いない
のですが。「マントラ」は1970年に大阪万博で来日したシュトックハウゼンが、
「何か」を得て作曲したとされていますが、それは常人には理解不能。彼のい
うマントラは13のフォルメル(短い音楽的素材)からなり、ピアノの音は、変調
機で歪められ、電子音と呼応します。そして様々な変遷を経て、果ては大宇宙
へと拡散する?のだとか。ま、何も言わずに聴いてみてください。録音も優秀
です。

8.557533
シェーンベルク:弦楽四重奏曲集
1-4.弦楽四重奏曲第3番 Op.30(1927)/5-8.弦楽四重奏曲第4番 Op.37(1936)/
9.ピアノ独奏付きヴァイオリンのための幻想曲 Op.47(1949)
演奏:フレッド・シェリー弦楽四重奏団/ロルフ・シュルテ(ヴァイオリン)…9
/クリストファー・オールドファーザー(ピアノ)…9
ロバート・クラフト監修
シェーンベルク(1874-1951)の第3番と第4番の弦楽四重奏曲は、すでに無調の
世界へと足を踏み入れていますが、第3番の形式はまだ古典的なものを踏襲し
ています。せわしなく動き回る第1楽章の音形は確かに不安を煽りますが、第
2楽章の瞑想的な雰囲気で気分はとりあえず落ち着くことでしょう。落ち着き
のない第3楽章、そして、こちらも判別は難しくとも、ロンドと銘打たれてい
る以上、何度も繰り返される同じメロディ、と、なぜか忘れられない印象を残
す曲です。第4番は更に熟成した音楽で、伝統と新奇がうまく調和するとこう
なる。という見本のような曲です。

8.559630
ピストン:
1-3.弦楽四重奏曲第1番(1933)/4-6.弦楽四重奏曲第3番(1947)
7-9.弦楽四重奏曲第5番(1962)
演奏:ハーレム弦楽四重奏団 (メンバー)イルマー・ガヴィラン(ヴァイオリン)
/メリッサ・ホワイト(ヴァイオリン)/ホアン=ミゲル・ヘルナンデス
(ヴィオラ)/デズモンド・ネイスミス(チェロ)
アメリカの現代作曲家ピストン(1894-1976)は、ハーヴァードで学んだ後、パ
リでナディア・ブーランジェに師事しました。彼の作品は基本的に新古典派の
様式によるもので、代表的なバレエ音楽「不思議な笛吹き」や、8曲の交響曲
などが比較的知られています。この弦楽四重奏曲は彼の円熟した作風が楽しめ
るもので、力強さが横溢する第1番、音と音が激しく交錯する第3番、そして意
外にも穏当な響きが戻ったかのような第5番と、多彩な音が詰まっています。
新古典派から十二音へと移行した人ですが、シェーンベルクのような切れ味で
はなく、大地を踏みしめるようなしっかりとした音楽性を感じさせる作品群で
す。

8.559666
グロリア・コーツ:
1-2.弦楽四重奏曲第9番(2007)…世界初録音/3-6.独奏ヴァイオリンのための
ソナタ(2000)/7-13.ピアノ三重奏のための抒情組曲「ひばりの中から-あなた
は音楽を見つけるだろう」
演奏:クロイツェル四重奏団 (メンバー)ピーター・シェパード・スケアヴェズ
(ヴァイオリン)…1-13/ミハイロ・トランダフィロウスキ(ヴァイオリン)
…1-2/モルガン・コフ(ヴィオラ)…1-2/ネイル・ヘイド(チェロ)…1-2.7-13
/ロデリック・チャドウィック(ピアノ)…7-13
交響曲の作曲家として良く知られるアメリカの女性作曲家、グロリア・コーツ
(1938-)。彼女の作風はとにかく個性的で、至るところに出現する上昇するグ
リッサンド(音を滑らすように移動する)と、時々挟みこまれる親しげなメロ
ディが、まるで悪夢のように耳を掠めるのです。もちろんここに収録されてい
る弦楽四重奏曲も例外ではなく、低弦で繰り返される分散和音を彩る、鳥のさ
えずりのようなヴァイオリンの音色は一度聴いたら忘れることはないでしょ
う。対する「ヴァイオリン・ソナタ」は幾分古典的な佇まいを見せる禁欲的な
曲。弦の限界に挑むかのような孤高の響きがたまりません。エミリー・ディキ
ンソンの詩の一節をタイトルにした「ピアノ三重奏曲」は、タイトル通り抒情
的な曲。とはいえ、美しい響きの中に、さりげなく四分音を紛れ込ませてくる
ところが彼女流。調子の狂ったような弦楽器の響きをご堪能ください。体が拒
否しても脳が陶酔するという「二日酔い」のような気分になれること請け合い
です。

8.572278
ミヨー:
1-4.クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.157b/5-7.スカラ
ムーシュ Op.165d/8-10.ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.40/12-14.クラリ
ネットのためのソナチネ Op.100/15.春 Op.18/16.シネマ幻想曲「屋根の上
の牡牛」 Op.58b
演奏:ジャン=マルク・フェサール(クラリネット)…1-7.12-14/フレデリック
・プラシー(ヴァイオリン)…1-4.8-11.15-16/エリアンヌ・レイエ(ピアノ)
…1-16
フランス 6人組の一人、ミヨー(1892-1974)は膨大な作品を残した事で知られ
ています。それは、演奏会用の曲、映画音楽、吹奏楽までありとあらゆるジャ
ンルに渡り、作風も曲によって様々。とにかく攻略しがいのある作曲家です。
若い頃、仕事の関係でブラジルに滞在していたこともあってか、驚くほど情熱
的な面が顔を出すこともあったり、新古典派的な機能的な面もあったり、また
亡命後のアメリカでは、ロマンティックさも加わるという面白さ。このアルバ
ムでは、どちらかというと明るく楽しい曲を中心に収録。もとはモリエールの
喜劇「空飛ぶお医者さん」の音楽を改変した「スカラムーシュ」、もともとは
チャップリンの無声映画のために書かれた「屋根の上の牡牛」。どちらもブラ
ジルの香りが漂う名曲です。他の曲もステキ。とにかくイケテル1枚です。

8.572364
ジェイコブ:
1-7.アルト・リコーダーと弦楽のための組曲(リコーダーと弦楽四重奏編)/
8-11.ソプラノ・リコーダーのためのソナチネ/12-15.ソプラノ・リコーダー
のためのソナタ/ 16-21.リコーダー・コンソート/ 22-32.ソプラノ・リコー
ダーとピアノのための変奏曲/33-36.ソプラノ・リコーダー、ヴァイオリン、
チェロとハープシコードのためのトライフル 1-7…弦楽四重奏版は世界初録音
/12-15,33-36…世界初録音
演奏:アナベル・ナイト(リコーダー)/ロビン・ビッグウッド(ピアノ&チェン
バロ)…8-15,22-32,34-36/マッジーニ弦楽四重奏団…1-7/デイヴィッド・
エンジェル(ヴァイオリン)…33-36/ミハウ・カズノフスキ(チェロ)…33-36
/フォンタネッラ・リコーダー五重奏団のメンバー…16-21
何人かの特別な例をのぞくと、リコーダーを専門とする奏者は現代に書かれた
作品を演奏することはありません。しかし、これらの曲を聴いてしまったら、
その考えは改めた方がいいな。と思うに違いありません。イギリスの作曲者、
ゴードン・ジェイコブ(1895-1984)は数多くの作品で知られるとともに、優れ
た教育者です。彼は様々な楽器のための協奏曲を書くことで、奏者たちの能力
を引き出すことに成功したのでした。ここでリコーダーを吹いているアナベル
・ナイトも彼の教え子で、師の思いをそのまま受け継いだ闊達な演奏を聴かせ
ます。時には郷愁を誘い、ある時は鋭く空気を引き裂くかのような音色をお聴
きください。2作の世界初録音を含む興味深い1枚です。

8.572331
ピアソラ・ベスト・タンゴ
1-4.ブエノスアイレスの四季(ブエノスアイレスの夏/ブエノスアイレスの秋/
ブエノスアイレスの冬/ブエノスアイレスの春)/5.ロコへのバラード/6.天使
のミロンガ/7.天使の死/8.天使の復活/9.さらば、パリ/10.アルフレイド
・ゴビの肖像/11.アディオス・ノニーノ/12.同一の罰/13.ピカソ/14.グア
ルディア・ヌエバ/15.センティード・ウニコ全て A.デレ=ヴィーネによるピ
アノ独奏編
演奏:アキレス・デレ=ヴィーネ(ピアノ)
哀愁、情熱、切望、情感、これらが全て含まれたピアソラの音楽は、どのよう
な編成で演奏しても、独特の魅力を発揮するものですが、ピアノ1台で演奏す
るピアソラは、まるでジャケットに描かれた女性の引き締まった太もものよう
に健康的で躍動的です。しか妖艶さを失うことはなく、囁くようなピアニシモ
は、まるで耳たぶに息を吹きかけられるような色っぽさです。ここでピアノを
演奏するデレ=ヴィーネはクラウディオ・アラウの弟子で、数々のコンクール
で入賞歴を誇るヴェテランです。このアルバムでは全て彼自身の編曲によるも
ので、ピアソラの音楽を余すことなくピアノへと移し替えています。

8.559664
ハリス:ピアノ作品全集
1-4.ピアノ・ソナタ Op.1/5-8.小さな組曲(鐘/悲しいニュース/遊ぶ子ども
/スランバー)/9-13.アメリカのバラード第1集/14-16.3楽章のピアノ組曲/
17.トッカータ/18-19.アメリカのバラード第2集/20.アメリカ民謡「真実の
愛、泣かないで」による変奏曲/21.無題/22.3楽章のピアノ・ソナタより
「スケルツォ」/ 23.シャーリーのハッピーピース/ 24.オーケストレーショ
ン 21.22.23.24…世界初録音
演奏:ジェフリー・バールソン(ピアノ)
オクラホマ州出身の作曲家、ロイ・ハリス(1898-1979)。彼も、この当時のア
メリカの作曲家と同様、パリに留学しナディア・ブーランジェの薫陶を受けて
いて、同時にルネサンス音楽の研究にも没頭していました。彼のピアノ曲の多
くは、ピアニストである妻ジョハナのために書かれており、中世の歌とバロッ
ク式の対位法を用いながらも、20世紀のフランス音楽の香りを仄かに伝える秀
作となっています。多調性の追求、即興的なパッセージ、そしてどこからか聴
こえてくるアメリカやアイルランドの民謡・・・と、広範囲に渡る妙技を堪能
できる内容です。大作から、断片的な作品までどれもが個性的。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-09 No.36-2

2010年09月30日 13時56分38秒 | Weblog
8.570768
リスト:ピアノ作品全集第32集
1-6.旅人のアルバム第1巻「印象と詩」 S156/R8(リヨン/ワレンシュタットの
湖/泉のほとりで/ジュネーヴの鐘/ウィリアム・テルの礼拝堂/ジュネーヴの
教会の詩編歌)7-9.幻影 S155/R11(センツァ・レンテッツァ・クアジ・アレグ
レット/ヴィヴァメンテ/シューベルトのワルツによる幻想曲)
演奏:アシュリー・ウェイス(ピアノ)
この「旅人のアルバム」は、1834年から1838年に作曲され1842年に完成。当時
恋愛関係にあったマリー・ダグーと共に、パリからスイスへと旅行した時の感
動を音楽にしています。スイスの美しい風景に感動したリスト(1811-1886)は、
その強い印象をまるで絵画を描くようにピアノにぶつけました。力強く野心的
な曲が並びますが、その後リストはなぜか、この曲集を「巡礼の年」に改定、
いくつかの曲をそのまま残した上で大きく改変。こちらの「旅人のアルバム」
は無きものとしてしまったのです。巡礼の年第1年(8.550548)と聴き比べてみ
るのも楽しいでしょう。「幻影」も1834年頃の若きリストによる作品ですが、
驚くほど瞑想的で、リストらしい「派手さ」は見られません。曲だけ聴いて
いると晩年の作品のような佇まいを持つ不可思議な曲です。そのせいかあま
り演奏される機会もなく、忘れられた曲集となってしまっています。

8.572309
J.S.バッハ:半音階幻想曲とフーガ他
1-2.半音階的幻想曲とフーガニ短調 BWV903/3-9.パルティータ第4番ニ長調
BWV828(序曲/アルマンド /クーラント/アリア/サラバンド/メヌエット/ジグ)
/10-15.イギリス組曲第3番ト短調 BWV808(前奏曲/アルマンド/クーラント/
サラバンド/ガボット 1.2/ジグ)
演奏:リサ・グード・クロフォード(ハープシコード…ルッカーズ 1624年製
ウンターリンデン美術館所蔵 )
バッハ(1685-1750)の鍵盤曲の中でも、特に有名ですばらしい作品を3つ集め
てみました。1720年頃に書かれた「半音階的幻想曲とフーガ」は、現在では自
筆譜が失われてはいるものの、多くの弟子たちが書き移し、教材として使われ
ていたため、人によって装飾などに違いが発生してしまいました。しかし、
本来の和声進行などは損なわれることなく、彼の最も雄大で精緻な作品の一
つとして愛されています。パルティータは、本来、変奏曲のように主題が一刻
一刻と変化していく曲、フランス風組曲は一定の舞曲の配列をもった小曲集で
す。どれも難易度はとても高いものですが、アメリカの名ハープシコード奏者
クロフォードは、歴史的価値を持つ楽器から深みのある素晴らしい響きを引き
出し、自由度の高い柔軟な解釈を聴かせてくれます。

8.572032
ペンデレツキ:
クレド(1998)(1.われは唯一の神を信ず/2.あなたは我ら人類のため/3.そして
あなたは/4.そして苦しみを受け/5.あなたの十字架を私たちは崇めます/6.そ
して聖書に書かれていたとおり/7.我は信ずる、主なる聖霊を/8.罪の赦しの
ためとしての/9.よみがえりと来世の命を待ち望む)/10.母校ヤゲロニカ大学
をたたえるカンタータ(1964)
演奏:イヴォナ・ホッサ(ソプラノ 1)/アガ・ミコライ(ソプラノ 2)/エヴァ
・ヴォラク(アルト)/ラファウ・バルトミンスキー(テノール)/レミギウシュ
・ルコムスキ(バス)/ワルシャワ少年合唱団/
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
アントニ・ヴィト(指揮)…1-9
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
アントニ・ヴィト(指揮)…10
1960年代のペンデレツキ(1933-)を知る人が、この「クレド」を聴いたら、あ
まりのロマンティックさに目を丸くするかもしれません。何しろ、冒頭から
切なく激しくとも美しい響きに満ち、調性から逸脱することもないのですか
ら。この音楽性の変容を拒否する人もいるかもしれませんが、祈りの心を伝
えるには、このような調和に満ちた音楽も必要なのでしょう。「ペンデレツ
キらしさ」を求める人は、その30年ほど前に書かれたカンタータをどうぞ。
こちらにはおなじみの破壊的な音が横溢しています。

8.572279
シューベルト:
ミサ曲第1番ヘ長調 D.105(1.キリエ/2-4.グローリア/5-6.クレド/7.サンク
トゥス /8.ベネディクトゥス/9-10.アニュス・デイ )/ミサ曲第3曲変ロ長調
D.324(11.キリエ /12-14.グローリア /15-17.クレド/18.サンクトゥス/19.
ベネディクトゥス/20-21.アニュス・デイ)
演奏:トリーネ・ウィルスベリ・ルンド(ソプラノ)/ベッティナ・ランチ(アル
ト)/リ・ミンウ(テノール)/アシャフ・レヴィチン(バス)/イモータル・
バッハ・アンサンブル/ライプツィヒ室内管弦楽団
モルテン・シュルト=イェンセン(指揮)
シューベルト(1797-1828)のミサ曲第1番は、彼が 17歳の時の作品です。当時
の彼は小学校の教師として働いていましたが、どうもこちらにはあまり熱心で
はなく、その熱意は全て作曲活動へ向いていたようです。個人的にサリエリに
作曲を習うも、書いた曲のほとんどは「モーツァルトやハイドンの真似」と酷
評され、それはそれで悩みの種だったようで、彼は驚くほどの作品を仕事の合
間に書きあげたのです。それでも、ようやくこのミサ曲はサリエリからお墨付
きをもらうことができ、彼はどんなに自信をつけたことでしょう。なるほど、
曲の完成度は驚くほどに高く、後年の感傷的な面も併せ持つ素晴らしい作品で
す。第3番はその翌年に書かれており、一年で更に進化を遂げた若者の姿と才
能を彷彿させるものです。

8.572346
ヴィエルヌ:
歌曲集「愛の詩」 Op.48(1-3.フロレアル(花月)[ある日、私はあなたを見た
/私の心の庭で/ばら色の舟]/4-7.テルミドール(熟月)[キスしてください/宝物
/かわいいロンド /放棄する]/8-11.ブリュメール(霜月)[秋のソネット/魔女/
大気の発見/黒い舟]/12-15.ニヴォーズ(雪月)[冬の日/記憶/不安/暗き快楽])
/16.プシュケ Op.33/17.絶望のバラード Op.61
演奏:マイケル・バンディ(バリトン)/ジェレミー・フィルセル(ピアノ)
フランク、ヴィドールに学び、多くのオルガン曲を残したヴィエルヌ(1870-
1937)は、ほとんど全盲に近かったにも拘わらず、パリのノートルダム大聖堂
のオルガニストを務め、通算1750回目の演奏会の最中に演奏台で倒れ、67歳の
生涯を閉じました。そんな彼はオルガン曲だけでなくこんなにチャーミングな
歌曲も書いていました。この「愛の詩」は各々3-4曲が、フランス革命歴によ
る四季に分けられて並べられています。自然の大きな営みの前には、人間など
無力な存在に過ぎない・・・どこか頽廃的で美しい歌曲集です。

8.572514
イギリス歌曲シリーズ第21集
1-5.愛の翼の上で Op.38(イオニアの歌/月灯りの中、船は出て行く/ソネット
第11番/碑/あなたが年をとった時)/6-9.ヴェネチア歌曲集-愛の声 Op.22(幸
運の島/通り過ぎる見知らぬ人/ゴンドラへの誘い/愛の声)/10.真夜中の哀歌
Op.6/11.壊れる、壊れる…壊れる Op.33-5/12.11月のピアノ Op.33-4/
13.命の短き要約 Op.33-3/14.歪んだ飛行 Op.28-1/15.真夜中に Op.28-2/
16.かば Op.33-6/17.モールヴァンにて Op.24/18.キス Op.15
1-5,11,12…世界初録音
演奏:アンドリュー・ケネディ(テノール)/イアイン・バーンサイド(ピアノ)
NAXOSの人気シリーズ、イギリス歌曲集も第21集を迎え、いよいよ佳境に入っ
て来た感があります。今回の作曲家は1955年生まれのイアン・ヴェナブルス
(1955-)。彼はリバプールで生まれ、地元の大学で学んでいます。その後トリ
ニティ・カレッジで音楽を学び、現在「イギリス有数の声楽曲作曲家」とし
ての地位を築き、アーサー・ブリス協会の取締役でもあります。彼の書く曲
は、もちろん現代的な響きや、様式を踏襲することもありますが、基本的に
調性を逸脱することなく常に暖かさと仄暗さを帯びています。アンドリュー
・ケネディの憂いを含んだ声が、またこれらの曲調にぴったりなことは言う
までもありません。世界初録音を含む意欲的な選曲にも注目です。

8.660255-56 2枚組
ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」全曲
演奏:ルチア…デジレ・ランカトーレ(ソプラノ)/エドガルド…ロベルト・デ
・ビアージョ(テノール)/アシュトン卿エンリーコ…ルカ・グラッシ(バリト
ン)/ライモンド…エンリコ・ジュゼッペ・イオーリ(バス)/アルトゥーロ…
マッテオ・バルカ(テノール)/アリーサ…ティツィアーナ・ファルコ(メゾ・
ソプラノ)/ノルマンノ…ヴィンセンツォ・マリア・サリネッリ(テノール)
/ベルガモ音楽祭管弦楽団&合唱団/アントニーノ・フォリアーニ(指揮者)
ドニゼッティ(1797-1848)が愛読していたウォルター・スコットの小説「ラン
マムーアの花嫁」。これが元になり、1835年、最も有名なベルカント・オペ
ラが誕生しました。愛、不和、裏切り、狂気、殺人・・・悲劇的でスキャン
ダラスな物語は人々を熱狂させ、ヒロインの白いドレスに飛び散る血しぶき
は、全ての聴衆の心を捉えたのです。ここでルチアを歌うのは、日本でもおな
じみデジレ・ランカトーレ。ふくよかな体躯から生まれる豊かな声と、絶妙な
コロラトゥーラをお聴きください。この録音、すでに映像として発売されてい
ますが、こうして音だけで聴いてみるのもまた違った味わいがあるものです。
有名な「狂乱の場」では慣例のフルートではなく、スコアに指定されている
「グラス・ハーモニカ」を使用。幽玄な響きはルチアの壊れた心を吹き抜ける
風のようです。

8.660263-64 2枚組
モンシニ:歌劇「脱走兵」全曲
演奏:ルイーズ…ドミニク・ラーベル(ソプラノ)/アレクシス…ウィリアム
・シャープ(バリトン)/ジェンネッテ…アン・モノイオス(ソプラノ)/デイ
ヴィッド・ニューマン(バリトン)/ユージン・ガルヴィン(バス・バリトン)
/トニー・ブーテ(テノール)/ダレン・ペリー(バリトン)/クレア・クット
ラー(ソプラノ)/アンドリュー・アデルスバーガー(バス)/エリック・ C・
ブラック(バリトン)/アダム・ホール(テノール)
オペラ・ラファイエット管弦楽団/ライアン・ブラウン(指揮)
1729年、フランス、フォーカンベルグで貴族の家柄に生まれたモンシニ(1729-
1817)は、最初ヴァイオリンを学びます。13歳の時に父親を失い、家計を支え
るためパリに行くのですが、25歳の時にペルゴレージのオペラ「奥様女中」
を見てオペラ作曲家になることを決意、短期間のうちに音楽理論を学び、4年
後「軽はずみな告白」で作曲家デビューを果たします。この「脱走兵」は彼を
重用したオルレアン公に捧げられた作品で、死刑宣告をされたアレクシスが刑
務所を脱走するまでの気取った様子が描かれています。お決まりのやりとりが
続き、最後は王の恩赦を受けて幸せになる恋人同士の甘い歌声で締めくくられ
ます。

8.556843
ザ・ベスト・オブ・ロンビ
ロンビ(1810-1874):/1.シャンパン・ギャロップ Op.14/2.女王ルイーズの
ワルツ/3.コペンハーゲン蒸気鉄道のギャロップ/4.夢の絵画、幻想曲/
5.ギャロップ「オギュスト・ブルノンヴィルに敬礼」/ 6.2つのヴァイオリ
ンのためのコンサート・ポルカ/7.アメリー・ワルツ/ 8.ワルツ「クロル舞
踏会のざわめき」/ 9.組曲「サンクト・ペテルブルクの思い出」より第2楽章
「サンクト・ペテルブルクのシャンパン・ギャロップ」/ 10.ブリッタ・ポル
カ/ 11.コロンビーネ・ポルカ -マズルカ/12.テレグラフ・ギャロップ/13.
ヘスペルス・ワルツ/14.「アマーガーの守り人」よりフィナーレ・ギャロップ
演奏:様々な演奏家
デンマーク生まれの作曲家ロンビ。彼はとりわけワルツやポルカ、ギャロップ
などの舞曲を得意とし、「北欧のヨハン・シュトラウス」と呼ぶ人もいます。
彼は1843年に世界的な遊園地「チボリ公園」で専属作曲家と楽長の地位を得て、
人々に喜びを与え続けました。彼の音楽はウィーンの作曲家たちとは違い、よ
り描写的で、わかりやすい題材が多く、例えば、「コペンハーゲンの蒸気機関
車のギャロップ」は駅から駅までを走り抜ける蒸気機関車を忠実に音で再現、
その表現力には舌を巻く他ありません。

8.556846
ザ・ベスト・オブ・ヨーゼフ・シュトラウス
ヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870):/1.ポルカ・シュネル「憂いもなく」
Op.271/2.ポルカ・フランセーズ「なまけもの」Op.179/3.ポルカ・マズルカ
「ガゼル」 Op.155/4.ワルツ「金星の軌道」 Op.279/5.ワルツ「ウィーンの
フレスコ画」 Op.249/6.ポルカ・フランセーズ「上機嫌」 Op.281/7.フェニ
ックス行進曲 Op.105/8.ワルツ「ドイツの挨拶」 Op.191/9.演奏会用ワルツ
「愛の真珠」 Op.39/10.ワルツ「天体の音楽」 Op.235/11.ポルカ・フラン
セーズ「鍛冶屋」 Op.269/12.ポルカ・マズルカ「燃える恋」Op.129/13.ポ
ルカ・シュネル「障害物競走」Op.43
演奏:様々な演奏家
ヨハン・シュトラウス 1世の二番目の息子であるヨーゼフは、多彩な才能の持
ち主で、最初は工業技術者の道を歩んでいたが、兄ヨハンの代役として作曲家
としてデビューしたのを機にこの道を歩むことになりました。兄ヨハンは、
「兄弟の中で最も才能があるのはヨーゼフだ」と語ったそうで、結局43年の
生涯で200曲を越える作品を残したのです。彼の作品は上品で美しく、特にメ
ロディが印象的なせいもあり、R.シュトラウスが「ばらの騎士」で借用した
り、映画にも使われたりと、今でもじんわりとした人気を誇っているのです。

8.556848
ザ・ベスト・オブ・ツィーラー
1.喜歌劇「観光案内人」より序曲/2.ワルツ「ウィーン市民」Op.419/3.ポル
カ・シュネル「気も晴ればれと」Op.386/4.フランス風ポルカ「舞踏会の熱
狂」Op.406/5.ワルツ「ウィーン娘」 Op.388/6.行進曲「世界は私のもの」
Op.499/7.ワルツ「勇敢であれ」Op.522/8.フランス風ポルカ「もう揺れない
で、ビスマルク号!」Op.465/9.行進曲「あなたがお金を持っていれば、それ
は素晴らしい!」 Op.539/10.ポルカ「憂いもなく」 Op.104/11.フランス風
ポルカ「とうとう独りぼっち」 Op.390/12.ワルツ「オーストリアのメロデ
ィ」Op.373/13.ポルカ・マズルカ「市民とロマンティック」 Op.94/14.水夫
のポルカ Op.449/15.オペレッタ「子どもたちの作戦会議」より序曲/ 16.
行進曲「シェーンフェルト男爵」Op.422
演奏:スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団
ラズモフスキー・シンフォニア/アルフレート・ヴァルター(指揮)
クリスティアン・ポラック(指揮)他
オペレッタ、舞踊曲の作曲家で忘れてはならぬ人がここにいます。その名は
ツィーラー(1843-1922)。軍楽隊で指揮の経験を重ね、ついには自ら楽団を組
織し、オーストリア、ドイツを演奏旅行。1907年にはウィーンの宮廷舞踏会
の指揮者にまで登りつめます。彼は生涯に23曲のオペレッタを始め、600曲も
のマーチ、舞曲を書き、人々を陶酔の極致に誘いました。このCDに収録された
のはほんの一部の曲ですが、どれも「良き時代」の空気を気持ち良く伝えてく
れるものです。各々の曲はどれも一ひねりが加えられており、ちょっと嬉しく
なってしまうことでしょう。

8.505228 5枚組
W.シューマン:出版された交響曲全集
《CD1.8.559254》
交響曲第4番/管弦楽の歌 /サーカス序曲「サイド・ショー」/交響曲第9番
「アルデアティーネの洞窟」
《CD2.8.559255》
交響曲第7番/交響曲第10番「アメリカのミューズ」
《 CD3.8.559317》
交響曲第3番/交響曲第5番「弦楽のための交響曲」/ユディト: 管弦楽のため
の舞踏詩
《 CD4.8.559625》
交響曲第6番/戦争時の祈り /ニュー・イングランド三部作(喜びあれ、アメリ
カ /イエスがなく時/チェスター)
《CD5.8.559651》
交響曲第8番/夜の旅 /アイヴズ(1874-1954):「アメリカ」による変奏曲
(管弦楽編曲:W.シューマン)
演奏:シアトル交響楽団/ジェラルド・シュワルツ(指揮)
2010年に生誕100年を迎えたアメリカの大作曲家、ウィリアム・シューマン
(1910-1992)の「出版された交響曲」全集です。最初はポピュラー音楽を書い
ていたのですが、1930年にトスカニーニ指揮のニューヨーク・フィルを聴いて
職業作曲家になることを決意、大学を中退して、個人的に作曲を学び始めたと
いう経歴を持ちます。作曲家としてはかなり多くの作品を残していて、吹奏楽
ファンにも人気が高く、アメリカ現代曲を知るためには外せない人です。彼は
10曲の交響曲を書いているのですが、最初の2曲は本人によって破棄されてし
まったため、実質、この8曲で交響曲全集となります。おなじみ、アイヴズ作
曲 “「アメリカ」による変奏曲”の管弦楽編曲版ももちろん入ってます。

8.506021 6枚組
バーバー:作品集
《CD1.8.559024》
序曲「悪口学校」 Op.5/交響曲第1番ホ短調 Op.9/管弦楽のためのエッセー
第1番 Op.12/交響曲第2番 Op.19
《CD2.8.559044》
ヴァイオリン協奏曲 Op.14/バレエ組曲「スーヴェニール」 Op.28/弦楽のため
のセレナード Op.1/シェリーによる一場面のための音楽 Op.7
《CD3.8.559088》
チェロ協奏曲 Op.22/バレエ組曲「メデイア」 Op.23/弦楽のためのアダージョ
Op.11
《CD4.8.559133》
ピアノ協奏曲 /クリスマスに/メデイアの瞑想と復讐の踊り/コマンド行進曲
《CD5.8.559134》
ノックスヴィル、1915年の夏 Op.24/管弦楽のためのエッセー第2番 Op.17/同
第第3番 Op.47/祝典トッカータ Op.36/
《CD6.8.559135》
キャプリコーン協奏曲 Op.21/歌劇「ブリッジ遊び」Op.35/ミューテーション
ズ・フロム・バッハ/歌劇「ヴァネッサ」Op.32 より間奏曲 /オーボエと弦楽
のためのカンツォネッタ/ファドグラフ・オブ・ア・イースターン・シーン
Op.44
演奏:ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団/マリン・オールソップ(指揮)
バーバー(1910-1981)と言えば、あの有名な「弦楽のためのアダージョ」が真
っ先に頭に浮かぶ人も多いことでしょう。もともとは弦楽四重奏曲第1番の
第2楽章として作曲されたのですが、現在ではこちらの編曲ヴァージョンの方
が広く愛されています。突きあげるような慟哭、深い悲しみ、これらが無限に
続くような幅広いメロディで繰り返されていくこのメロディは1963年の J.F.
ケネディの葬儀で演奏されポピュラーになり、以降、映画やドラマで効果的に
使われています。しかし、この曲は彼の作品の中では比較的初期のもの。こう
してじっくり聴いてみると実に多彩な音楽を書いていた人だということがわか
るでしょう。オールソップの比類なき解釈で。

8.112056
グレート・シンガーズ・シリーズ
/マッコーマックマッコーマック第8集1918-1920年アコースティック録音集
1.サリヴァン:私のアイルランドの歌/ 2.バーリー(1866-1949):私の小さな母
/ 3.サンダーソン(1878-1935):神は今宵わが息子たちと共に…1918年3月録音
/4.ライス(1891-1947):私の親愛なるオールド・パル/5.ウッド(1882-1959):
愛する庭のバラの花/6.ヘッド:いつかあなたは私を思い出す/7.サンダーソ
ン:神は今宵わが息子たちと共に…1918年5月録音/ 8.バーリン(1888-1989):
小さな少年兵の夢/ 9.コーハン(1878-1942):あなたが戻ってきた時/10.メト
ヴェン:あなたがバラの心を見たら/11.ウッド:ピカデリーのバラ/12.カーン
(1885-1945):夏の最初のバラ/ 13.シュナイダー:あなただけ/14.ローア
(1871-1943):わが心のバラ/15.ハンブレン(1877-1962):あなたが私を連れて
きた道/16.サンダース(1882-1956):アスローンの壊れそうな小屋/17.デル・
リエゴ(1876-1968):ありがとう、庭の神/ 18.バターフィールド(1837-1891):
マギー、若き日の歌を/19.ウォーターズ:どこかに/20.ブロウフス:あなたの
瞳は私にこう語る/21.ボール(1878-1927):あなたに似ている、私が愛するア
イルランドの少女ティス/22.メサジェ(1853-1929):名誉と愛/23.クラキシト
ン(1885-1971):ロンバルディアの月の下/ 24.ワールドロップ(1885-1951):
スウィート・ペギー・オニール/25.伝承曲:アルマーの吟遊詩人/26.ウッド:
何と不思議な世界のロマンス
演奏:ジョン・マッコーマック(テノール)/ビクター管弦楽団
ジョセフ・A・パステルナック(指揮)
録音:1918年-1920年ウォード・マーストン復刻
世紀のテノール、マッコーマックの美声をとことんお楽しみください。当盤は
第一次世界大戦が終焉を迎えた年から戦後の混乱期にかけての、アメリカの
人々に希望を与えた26曲を収録。「カルーソーよりもレコードを売る人気者」
の面目躍如たる輝かしい歌声が聴けるものです。クラシックから民謡まで幅広
いレパートリーを誇った彼ですが、ここでのポピュラーソングに老いも若きも
が熱狂している様子が目に浮かびます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする