クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-09 No.17-1

2010年09月12日 14時46分19秒 | Weblog
<Deutsche Grammophon>
4778766 \1850
グリモー/レゾナンス
1.モーツァルト:ピアノソナタ第8番イ短調K.310
2.ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
3.リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調S.178
4.バルトーク:ルーマニア民族舞曲Sz.56
エレーヌ・グリモー(ピアノ)
録音:2010年9月18-25日 ベルリン
コンサート活動から短期間遠ざかっていた名手グリモーが、待望の新しいソ
ロ・プログラムを携えて世界ツアーに出発します!当盤に収録された4つの
演目は、時代も様式も実に多様ですが、いずれもオーストリア・ハンガリー
帝国に関係した「共鳴(レゾナンス)」。劇的な曲想を絶妙な知性と感性のバ
ランスで描いたモーツァルトをはじめ、彼女の現在の円熟にぴったりな、い
かにも彼女らしい好プログラムと言えるでしょう。

4779260 13枚組 \5250
マーラー:ザ・ピープルズ・エディション
CD1
交響曲第1番ニ長調《巨人》
バイエルン放送交響楽団 指揮:ラファエル・クーベリック
 同 花の章/ボストン交響楽団 指揮:小澤征爾
CD2
 同 第2番ハ短調《復活》
イレーナ・コトルバス(ソプラノ) 
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ) 
ウィーン国立歌劇場合唱団 
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:ズービン・メータ
CD3-4
 同 第3番ニ短調
アンナ・ラーソン(アルト) 
ロンドン交響楽団合唱団 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:クラウディオ・アバド
CD5
 同 第4番ト長調
エディット・マティス(ソプラノ) 
ミシェル・シュヴァルベ(ヴァイオリン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
CD6
 同 第5番嬰ハ短調
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:レナード・バーンスタイン
CD7-8
 同 第6番イ短調《悲劇的》
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:レナード・バーンスタイン
CD9
 同 第7番ホ短調《夜の歌》
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド
CD10
 同 第8番変ホ長調《千人の交響曲》
ヘザー・ハーパー、ルチア・ポップ、アーリーン・オジェー(ソプラノ)
イヴォンヌ・ミントン(メゾ・ソプラノ)ヘレン・ワッツ(アルト) 
ルネ・コロ(テノール)ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
マルッティ・タルヴェラ(バス) 
ウィーン国立歌劇場合唱団 ウィーン楽友協会合唱団 
ウィーン少年合唱団 シカゴ交響楽団 
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
CD11-12
 同 第9番ニ長調/シカゴ交響楽団 
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
CD13
 同 第10番嬰へ短調(D.クックによる最終決定復元版)
ベルリン放送交響楽団 
指揮:リッカルド・シャイー
録音:1967-2001年
400人以上のマーラー・フォンから寄せられた5000票以上にのぼるWeb投票で
選ばれた、まさに「ピープルズ・エディション」によるマーラー交響曲全集。
クーベリック、カラヤン、バーンスタイン、ショルティ、ジュリーニ、
アバド、シャイー、そして小澤が残した稀代の名演を豪華に並べたファン必
携アイテムです。また、ブックレットにはすべての投票者氏名が掲載されて
いるのにもご注目ください!




<Decca>
4782262 \1850
ショル/パーセル歌曲集《孤独》
1.音楽が愛の食べ物なら
2.トランペットのとどろき
3.ヴィオールを奏でよ
4.チャコニー トZ.628
5.こよなく美しい島
6.コールド・ソング
7.チャコニー ト ト短調Z.730
8.魅惑に満ちた一夜は
9.バラよりも甘い
10.土のなかに横たえられし時
11.ゴルディウスの結び目はほどかれた
12.ここに神々はよしとし給う
13.幕間の音楽Z.583
14.「徳」らに命じよZ.504
15.おお孤独よ、我が甘き選択Z.406
16.パヴァーヌ ト短調Z.752
17.今や太陽はその光を隠しZ.193
アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
アカデミア・ビザンティーナ(リーダー:ステファナ・モンタナーリ)
録音:2010年7月17-22日 サン・ジローラモ教会、バニャカヴァッロ
当代最高のカウンターテナー、アンドレアス・ショルが満を持して挑むバロ
ックの宝石パーセルの歌曲集。36年の短い生涯で400曲以上もの創作を残した
パーセルは「イギリスのオルフェウス」の異名で知られ、その作風は、エリ
ザベス朝時代のイギリス音楽が持つ諸要素と、彼が採り入れたイタリアとフ
ランスの音楽様式が巧みに融合し、彼独特の自由な世界観を醸し出していま
す。これまでも多くの舞台でパーセルを取り上げてきたショルですが、録音
はこれが初めて。舞台、教会、プライヴェートなど、様々なシチュエーショ
ン用に書かれた17曲は、その透明で美しい歌声は、パーセルの物悲しい響き
のメロディーにまさにぴったりと言えるでしょう。

743349(DVD-Video) \3350
パヴァロッティ生誕75周年記念盤
パヴァロッティ/ブラーヴォ・パヴァロッティ
1.ヴェルディ:永久に君を失えば
2.プッチーニ:妙なる調和
3.モーツァルト:
あの裏のありそうな言葉は訳が判らない…海から逃れ、また胸に海を持った
4.プッチーニ:冷たい手を
5.ドニゼッティ:なんと彼女は美しい
6.ヴェルディ:女心の歌…美しい恋の娘よ
7.同:萎れた花に降りた露のように…故国を離れて
8.レオンカヴァッロ:衣装をつけろ
9.ドニゼッティ:人知れぬ涙
10.ヴェルディ:
ああ奥様…こっちへいらっしゃいよ…いた、いた、捕まえてやるぞ
11.プッチーニ:星は光りぬ
12.ドニゼッティ:わが祖先の墓よ…すぐに私を助けて
13.プッチーニ:ああ、麗しの乙女
14.ヴェルディ:
ああ、愛しい人…絶えなる音の清い波が…幸福なある日でした
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
キャスリーン・バトル、コーリス・ユーカー(5:ソプラノ)
ジョーン・サザーランド(6、10:ソプラノ)
イソラ・ジョーンズ(6:メゾ・ソプラノ)
レオ・ヌッチ(6:バリトン)
フェルッチョ・フルラネット(6:バス)
ヒラリー・ジョンソン(10:ソプラノ)
レナータ・スコット(13:ソプラノ) 
メトロポリタン歌劇場管弦楽団 
指揮:ジェイムズ・レヴァイン(1、3-8、13、14)、
ジェームズ・コンロン(2、11)、ニコラ・レッシーニョ(9)、
リチャード・ボニング(10、12)
収録:1977-94年他
10月12日が生誕75周年にあたるパヴァロッティを偲んで企画された2枚組。
1970-90年代にメトロポリタン歌劇場で残した最盛期の輝かしい歌声を14曲
精選して収録。サザーランド、スコット、バトル、ヌッチ、フルラネットな
ど、名歌手たちの貴重な共演も聴きどころです。




<Deutsche Grammophon (USA)>
B001469802 \1850
ヒグドン:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、
指揮:ヴァシリー・ペトレンコ
録音:2008年11月(4-6)、2009年5月(1-3) リヴァプール
今年の来日公演でも聴衆を熱狂させたヒラリー・ハーンによる待望のチャイ
コフスキー協奏曲録音 ! 
近年まで一般的だった省略や装飾のあるアウアー版ではなく、チャイコフス
キーのオリジナル版による演奏。ヒグドンはヒラリーが16歳の頃のカーティ
ス音楽院時代の「20世紀音楽史」の先生で、現代アメリカで人気の高い作曲
家。この協奏曲はヒラリーのために書かれた2008年の作品です。
「この2曲を背中合わせにすると、21世紀はじめのヴァイオリンに開かれた、
大きな音楽の可能性を感じることができるのです」。(ヒラリー・ハーン 
ライナーノーツから)

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10-09 No.17-2

2010年09月12日 14時45分28秒 | Weblog
<Australian Eloquence>
4802205 2枚組 \1400
来年の没後50年を一足先取りした珠玉の名演集
サリュート・トゥ・パーシー・グレインジャー
CD1
シェパーズ・ヘイ(羊飼いの踊り)/ウィロウ・ウィロウ/アイム・セブン
ティーン・カム・サンデー/ボールド・ウィリアム・テーラー/ゼア・ワズ
・ア・ピッグ・ウェント・アウト・トゥ・ディッグ/マイ・ロビン・イズ・
トゥ・グリーン・ウッド・ゴーン/ロード・マックスウェルズ・ゴッドナイ
ト/ザ・デューク・マルボロ・ファンファーレ/レッツ・ダンス・ゲイ・イ
ン・グリーン・メドウ/スコットランドのストラススペイ・アンド・リール
/2つの歌/リスボン/ザ・ロスト・レディ・ファウンド/シャロウ・ブラ
ウン/岸辺のモリー/シェナンドー/ダニ・ボーイ/ブリッグ・フェア/
グリーン・ブッシーズ
CD2
橋の下で/ダラー・アンド・ア・ハーフ・デイ/ザ・メリー・キング/シッ
クス・デュークス・ウェント・ア・フィッシン/ストーミー/3羽のワタリ
ガラス/ダイド・フォー・ラヴ/カントリー・ガーデンズ/ザ・パワー・オ
ブ・ラヴ/玄人の猟師/戦士たち
ピーター・ピアーズ(テノール)
アンナ・レイノルズ(メゾ・ソプラノ)
ジョン・シャーリー=カーク(バリトン) アンブロジアン・シンガーズ 
ワンズワース・スクール少年合唱団 リンデン・シンガーズ 
指揮:ベンジャミン・ブリテン、 フィルハーモニア管弦楽団 
指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー他
録音:1927-94年
オーストラリアが生んだユニークな作曲家グレインジャーは、来年が没後50
年。民俗音楽の収集に注力した作風で知られますが、信心深く、菜食主義者
で、演奏会場間をナップサックを背負って徒歩で移動し、階段を駆け上って
いたなどの「健康マニア」としてのエピソードも残っています。当盤には、
1927年の自作自演による《カントリー・ガーデンズ》や、ピーター・ピアー
ズの往年の名歌唱、そしてガーディナーが指揮する《戦士たち》など、デッ
カならではの名録音が多数収録されています。

4803300 2枚組 \1400
ストラヴィンスキー:
演奏会用《兵士の物語》/同:八重奏曲
同:5つの楽器のためのパストラール/同:ラグタイム
同:六重奏曲/同:コンチェルティーノ
シェーンベルク(ヴェーベルン編):室内交響曲第1番
ベルク:アダージョ(室内協奏曲)
サー・ジョン・ギールグッド、 トム・コートネイ、ロン・ムーディ (語り) 
ボストン交響楽団室内アンサンブル
録音:1972-78年
名門ボストン交響楽団の首席奏者たちによって1965年に結成された室内アン
サンブルの名演集。ストラヴィンスキーの完璧なまでに洗練された演奏をは
じめ、実に魅力的な名演がずらりと並んでいます。

4803783 \900
ウォルトン:ファサード組曲/同:午睡/
同:戴冠式行進曲《宝玉と王の杖」》/
バックス:載冠式行進曲/ブリス:ようこそ女王陛下"
イーディス・シットウェル(ヴォーカル)
サー・ピーター・ピアーズ(テノール)
イングリッシュ・オペラ・グループ・アンサンブル
指揮:アンソニー・コリンズ  ロンドン交響楽団
指揮:サー・エイドリアン・ボールト、サー・マルコム・サージェント、
サー・アーサー・ブリス
録音:1953-57年
ウォルトンの独創性あふれる傑作の他、エリザベス女王をテーマにした3人の
作曲家の歴史的名録音を集めた1枚。表題作の《ファサード》は、1921年に
ウォルトンが居候していた芸術一家のシットウェル家で初演された作品。器
楽アンサンブルの伴奏で、二人の歌手が大きなメガホンを使ってイーディス
・シットウェルの詩を朗読するという内容で、当盤ではシットウェル自身の朗
読と、不世出の名テノール、ピアーズの貴重な共演をお楽しみいただけます。

4802406 2枚組 \1400
1.ブリテン:シンフォニエッタOp.1
2.ヒンデミット:八重奏曲
3.プート:八重奏曲
4.バディングス:八重奏曲
5.ヴェレシュ:八重奏曲Op.67
ウィーン八重奏団
録音:1956-71年
ウィーン八重奏団は、長い伝統に育まれた独特の優美な響きと、自発性に富
む豊かな表現で、世界最高のオーケストラの一つとして、常に世界の聴衆か
ら愛されてきたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者たちを中心
に結成されました。1947年、当時ウイーン・フイルのコンサートマスターだ
ったヴイリー・ボスコフスキーと、彼の実弟で首席クラリネット奏者だった
アルフレート・ボスコフスキーを中心に弦5人、管3人で結成され、今日に至
るまでウィーンの伝統的奏法を身につけた名手たちによって受け継がれてい
ます。レコードでも数多くの名盤を数多く生み出していますが、当盤には世
界初CD化となるブリテンをはじめ、彼らにしては珍しい20世紀作品を5曲収録。
古典やロマン派だけでなく、こうした前衛的な作品に対する彼らの深い理解
をおわかりいただけるはずです。

4803431 2枚組 \1400
1.メンデルスゾーン:八重奏曲変ホ長調Op.20
2.シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調D.667《ます》
3.シューベルト:八重奏曲へ長調D.803
ヴァルター・パンホーファー(ピアノ)
ウィーン八重奏団
録音:1950-53年
ウィーン八重奏団がもっとも得意とするレパートリーを一挙に集めた珠玉の
2枚組。メンデルスゾーンの八重奏曲は彼らの1度目の貴重な録音を、シュー
ベルトの《ます》はカーゾンとの共演に先んじて名手パンホーファーと録音
した高雅な名録音を、そして八重奏曲も1954年の1度目の録音を、それぞれ
収録してあります。

4802400 2枚組 \1400
シュポア作品集
1.ピアノ五重奏曲ハ短調Op.52
2.複弦四重奏曲ホ短調Op.87
3.八重奏曲ホ長調Op.32
4.九重奏曲へ長調Op.31
ヴァルター・パンホーファー(ピアノ)
ウィーン八重奏団
録音:1959-69年
難技巧の数々で知られるシュポア作品を、理屈ではなく、あくまでもウィー
ン風の優雅な情緒で描いた名盤。複弦四重奏曲には、その最たる成果が結実
していると言ってよいでしょう。ピアノ五重奏曲と九重奏曲は、今回が初CD
化となる貴重な音源です。

4802394 2枚組 \1400
モーツァルト:
1.ディヴェルティメント第15番変ロ長調K.287
2. 同 第7番ニ長調K.205
3. 同 第1番ニ長調K.136
4. 同 第17番ニ長調K.334
5. 同 第10番へ長調K.247
6.行進曲ニ長調K.290
ウィーン八重奏団
録音:1961-64年
名手アントン・フィーツのヴァイオリンに率いられた「モーツァルトのお手
本」とも言うべき名演の数々。「K.287」と「K.136」は、これが世界初CD化
となる、ファン必聴の録音です。

4803795 \900
1.ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115
2.モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
3.ベールマン:アダージョ変ニ長調
アルフレート・ボスコフスキー
ウィーン八重奏団
録音:1953-61年
世界初CD化となるブラームスとモーツァルトのクラリネット五重奏曲。
1961-63年の名盤とはまた一味ちがう切れ味や集中力をお楽しみください。




<QUERSTAND>
VKJK 0931(SACD-Hybrid) \2380 ※9月20日までのご注文特価 \1980
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(ノヴァーク版)
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
録音:2010年5月ライヴ
巨匠ブロムシュテットのゲヴァントハウス管とのブルックナー・シリーズ
第4弾です。第8から順に下ってきて、名曲第5番の登場です。ブロムシュテッ
トにとってブルックナーの5番は大事なレパートリーで、シュターツカペレ・
ドレスデンとの初来日(1978年)でも取り上げたものの、意外なことにこれが
初録音となります。今年の4月、NHK交響楽団への客演でもこの5番を演奏し、
その後、名誉指揮者を務める名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管に2010
年5月に登場した際のライヴ録音です。ブロムシュテットは音色が混濁する
ことを避け、それゆえに音楽のエッジが極めて明確であり、音色は明るめ。
テンポも原則として中庸よりも速めでありスポーティな感じもあり、老け込
んだ感じが全くありません。雰囲気やこけおどし的なごまかしも全くなく、
作品の構造を明確に露わにしていく、新鮮な名演となっています。ゲヴァン
トハウス管弦楽団の良いコンディションも喜ばしい限りです。

VKJK 0919 \1680
「シューマン&ダーフィト生誕200年記念アルバム」
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.121
ダーフィト:
ヴァイオリンとピアノのための室内小品集 Op.36より「歌」,
「牧歌的夜想曲」,「新鮮に生き生きと」
ゲーゼ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.6
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
ロルフ=ディーター・アレンス(Pf)
録音:2010年
シューマン(1810-56)と、同年代の作曲家のヴァイオリンとピアノのための作
品を収録。フェルディナント・ダーフィト(ダヴィド,ダーヴィトとも 1810
-73)は、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のコンサートマスターを務めた
名ヴァイオリニストで、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演でソ
ロと務めたことで有名。「室内小品集」は、ロマンティックかつ親しみやす
い音楽である。ニルス・ゲーゼ(ガーデ 1817-1890)はデンマーク出身。メン
デルスゾーンの後任としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮
者を務めた。ヴァイオリン・ソナタは、同時代のドイツの作曲家の作風とは
ことなった幻想的な味わいが美しい。シューマンのヴァイオリン・ソナタ第2
番も含め、ドイツロマン派のヴァイオリン曲が好きなら要注目である。アン
ドレアス・ハルトマンは1960年生まれ。1990年からライプツィヒのMDR交響楽
団のコンサートマスターを務めている。

VKJK 1007 \1680
「シューマン-リスト-メンデルスゾーン-ショパン」
シューマン:
幻想小曲集Op.12より「飛翔」,「なぜ?」,「気紛れ」,「夜に」/
森の情景Op.82より「予言の鳥」
シューマン(クララ・シューマン編):「ミルテの花」Op.25より「献呈」
リスト:パガニーニによる大練習曲第2番 変ホ長調
クララ・シューマン:ロマンツェ Op11-1
メンデルスゾーン:無言歌(「道に迷い」/「ないしょ話」」
ショパン:
子守歌変ニ長調Op.57/ワルツ変イ長調 「大円舞曲」Op.42
夜想曲ハ短調Op.48-1/幻想即興曲嬰ハ短調Op.66/夜想曲ホ短調Op.72-1
エルフルン・ガブリエル(ピアノ)
録音:2009年12月19-22日
ライプツィヒを中心に活躍するピアニスト、エルフルン・ガブリエルによる
ロマン派のピアノ作品集。いずれも女性らしくしっとりと優しく柔らかい質
感で、音楽を丁寧に扱っているのが好ましい。

VKJK 1008 2枚組(1枚価格) \1680
「ライプツィヒ大学600周年記念祝祭演奏会」
ベルント・フランケ(b.1959):メモリアム/
メンデルスゾーン:交響曲第2番 変ロ長調「讃歌」
ダフィト・ティム(指揮)ラ
イプツィヒ・メンデルスゾーン管弦楽団,ライプツィヒ大学合唱団,
ライプツィヒ歌劇場合唱団
ユリア・キルヒナー(S)、カトリン・シュタリック(S)
マーティン・ペツォルド(T)
録音:2009年12月2日,ライプツィヒ大学、
1409年に創立されたライプツィヒ大学の600周年を祝う演奏会のライヴ録音。
記念演奏会らしく熱のこもった演奏である。ベルント・フランケは1959年、
ヴァイセンフェルス・アン・デア・ザーレ生まれの作曲家。「メモリアム」
はこの演奏会のために委嘱された作品。指揮者のダフィト・ティム1969年生
まれ。合唱畑で活躍しており、ここでも合唱の扱いに冴えが見られる。




<MD+G>
30716522 \2080
クルーグハルト:室内楽作品集
1.ピアノ五重奏曲Op.43
2.弦楽五重奏曲Op.62
ライプツィヒ弦楽四重奏団
オルガ・ゴレ(1:ピアノ) ユリアン・ステッケル(2:チェロ)
録音:2009年12月4-6日 マリエンミュンスター修道院
ワーグナーをはじめとした19世紀後半の作曲家たちから影響を受けた色彩豊
かな作風を特長に持つ、アウグスト・クルーグハルト(1847‐1902)。ワイマ
ール宮廷劇場の音楽監督を務め、リストの親友でもあった彼の作品は、今日
残念ながら演奏される機会に恵まれていません。ドイツ・ロマン派の音楽理
想がもっとも純粋な形で表されたと言ってもよい彼の創作に光をあてるべく、
名門ライプツィヒ弦楽四重奏団が、2人の実力派ゲストを迎えて、親密で優美
な名演を繰り広げます。

91016506(SACD-Hybrid) \2950
クラシカ・ベネゾラーナ
伝承曲:パハリージョ/ラウロ:ナタリア/エステヴェス:コンピュータの歌
/リエラ:カロリーナの歌/フィギェレド:アメリカチョウゲンボウ/ラウロ:
4分音符/モリーナ:デ・コティサ・レガスピ/ソホ:ベネズエラの5つの地方
/ヤニェス:リオの旅行者/ルイス:リズミカルなアンダット/フェルナンデ
ス:解き放たれた悪魔/ガリンデス:現在/カレーニョ:牧歌的な朝/アコス
タ:ソロ・デ・パハリージョ/イリアルテ:果物かご/ラウロ:正義のための6
/ソト:第3
ファビオラ・ホセ(ヴォーカル) アネッテ・マイブルク(フルート)
ニルセ・ゴンザレス(ギター) へスス・ゴンザレス・ブリト(クアルト)
録音:2010年7月12-14日 マリエンミュンスター修道院
キューバ、アルゼンチンに続く南米音楽紀行の第3弾はベネズエラへ。フルー
ト奏者であり、ワールド・ミュージシャンでもある名手アネッテ・マイブル
クが、地元の3人の実力派演奏家とともに、本場ならではの華やかなで郷愁に
満ちたラテン音楽の真髄をお届けします。

93716376(SACD-Hybrid) 2枚組 \5900
ダルベール:歌劇《ゴーレム》全3幕
マルク・モローズ(バリトン:ゴーレム)
アルフレート・ライトナー(バス:律法学者)
タンゼル・アクゼイベク(テノール:若人)
インゲボルク・グライナー(ソプラノ:レア)
ジョルゴス・カナリス(バリトン:ルドルフII世)
マルク・ローゼンタール(テノール:ユダヤ人I)
スヴェン・バッキン(バス:ユダヤ人II) 
シアター・ボン合唱団 
ボン・ベートーヴェン管弦楽団
指揮:シュテファン・ブルーニエ
録音:2010年1月19、20、22、24日 シアター・ボン、ボン
ユダヤ教の伝承に登場する自分で動く泥人形「ゴーレム」は、ヘブライ語で
「胎児」を意味し、作った主人の命令だけを忠実に実行する召し使いのよう
な存在ですが、運用上の厳格な制約を守らないと狂暴化してしまうと言われ
ています。これまで様々な文学の題材に扱われてきたものの、音楽を伴った
舞台オペラとして初めて誕生したのが、スコットランド出身のピアニスト・
作曲家ダルベールが1926年に完成した本作です。デビュー盤のシェーンベル
ク作品集や、それに続くシュミット作品集などが好評を博したブルーニエ&
ボン・ベートーヴェン管の清冽な情熱にあふれたライヴ録音でお届けします!

94716516(SACD-Hybrid) \2950
ロマンティック・クリスマス合唱曲集
ジルヒャー:いかにしてか我は汝を迎えまつり/ヴァインライス:エス・コム
ト・アイン・シッフ・ゲラーデン/A.メンデルスゾーン:おお救い主よ、天を
開いてください/F.メンデルスゾーン:待降節に《歓び歌わしめよ、救い主は
近い》/ジルヒャー:いざ来ませ、異邦人の救い主よ/レーガー:高く戸を上
げよ/カミンスキー:マリアはいばらの森を通り/レーガー:もろびと声あげ
/F.メンデルスゾーン:聖夜《歓び歌え、地の民よ》/同:高き天より我は来
れり/ヴォイルシュ:救済の風が吹き/リーデル:来たり聞けよ、御告げを/
レーガー:お休み、御子よ/ジルヒャー:キリストの輩よ、こぞりて神を讃え
よ/作者不詳:羊たちの許で目覚めると/ヴュルナー:キンデライン・ツァル
ト、フォン・グーター・アルト/レーガー:優しくも愛らしき/ベルク:エサ
イの根より/カミンスキー:ヨセフよ、私の愛しいヨセフよ/レーガー:我々
のもとを去りに来たらん/オテグラーヴェン:来たれや、御使い/ジルヒャ
ー:神の御子は:来たれ信じる者たちよ/シュレック:清しこの夜/F.メンデ
ルスゾーン:神よ、あなたは我々の憩う宿り木です/同:暁の星はいと麗しか
な/へルナー:いざ歌え/リーデル:いざ歌え
北ドイツ・フィグラル合唱団
指揮:イェルク・シュトラウベ
録音:2009年8月27-29日 聖オスダーク教会、マンデルスロー 
日本へも度々招聘されているドイツの合唱指揮者イェルク・シュトラウベが
1981年に設立した北ドイツ・フィグラル合唱団の歌声が厳かに響くクリスマ
ス合唱曲集。メンデルスゾーンのような定番から、レーガーなどの現代作品
まで、幅広く凝った選曲も大きな聴きどころになっています。

90516296(SACD-Hybrid) \2950
ヴィラ=ロボス:ソロ作品全集
1.ブラジル民謡組曲
2.12の練習曲
3.前奏曲集
4.ショーロス第1番
フランク・ブンガルテン(ギター)
録音:2009年10月14-16日 マリエンミュンスター修道院
クラシックの技法にブラジル独自の音楽を取り込んだ作風で知られるヴィラ
=ロボスへのオマージュとして企画された注目盤。彼のギター作品総数は、
膨大な作品数から言えば決して多くはなく、当盤の収録曲も見てもおわかり
のようにCD1枚に全作品が収まってしまうほどですが、そのいずれもギタリス
トの重要なレパートリーになっています。ヴィラ=ロボスを深く敬愛してや
まないという、名手ブンガルテンの情熱と洗練を備えた名演をたっぷりお楽
しみください。

90416536(SACD-Hybrid) \2950
メンデルスゾーン:2手と4手のためのピアノ作品集
1.6つの前奏曲とフーガOp.35
2.《真夏の夜の夢》序曲(作曲者編)
3.アンダンテと変奏曲変ロ長調Op.83a
4.アンダンテとアレグロ・アッサイ・ヴィヴァーチェOp.92
ミー・ジョー・リー(ピアノ) クラウス・ヘルウィッヒ(2-3:ピアノ)
録音:2010年1月25-27日 マリエンミュンスター修道院
ピアノ分野に多くの名作を残したメンデルスゾーンの多彩な魅力を凝縮した
ファン必聴の1枚。韓国出身の実力派ミー・ジョー・リーの美しくきらめく
《6つの前奏曲とフーガ》に続く3曲では、ジョーの長年のパートナーで、高
名な教育者でもあるクラウス・ヘルヴィッヒが加わって、珠玉のデュオを披
露。中でも、作曲者自身の編曲した《真夏の夜の夢》序曲の、原曲とはまた
違う繊細で親密な響きは大きな聴きどころです。

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10-09 No.16-1

2010年09月12日 14時45分06秒 | Weblog
<ORFEO>
=ORFEO D'OR=ザルツブルク音楽祭ドキュメント
ORFEOR 819101 \2080
モノラル
・バーンスタイン:交響曲第2番「不安の時代」*
・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調Op.47
シーモア・リプキン(P)*
ニューヨーク・フィルハーモニック
レナード・バーンスタイン(指)
録音:1959年8月16日ザルツブルク・旧祝祭劇場(モノラル・ライヴ)[ORF収録]
1959年夏、バーンスタイン率いるニューヨーク・フィルはヨーロッパ・ツアー
の最中にザルツブルクに立ち寄り、センセーショナルな音楽祭デビューを飾っ
ています。これは旧祝祭劇場最後の年におこなわれた、そのコンサートの模様
を収めたもので、すべて正規完全初出、とにかくものすごい内容です。
ここでは冷戦下という政治情勢を反映してか、アメリカとソビエトとの作品を
並べることによって政治色をも滲ませたプログラム構成となっているのが注目
されるところ。(当日はほかにバーバーの「管弦楽のためのエッセイ第2番」も
演奏されています。)
まず、これより10年前の1949年に31歳のバーンスタインが作曲した交響曲第2
番は、半音階主義的、ロマン的、十二音主義、そしてジャズと、自由に手法を
組み合わせた作風により、若き才気が爆発した出世作。バーンスタインにとっ
てザルツブルクは、現代アメリカを代表する、成功した作曲家としての自身を
ヨーロッパでアピールする絶好の機会だったと考えられ、大胆にも自作を持っ
てくるあたり、いかにもバーンスタインらしい自信の顕れといえるでしょう。
超絶技巧を要するピアノ独奏は、ニューヨーク・フィルの副指揮者(1959-1960)
でもあったシーモア・リプキン。
そして、作曲者のお墨付きを与えられたというショスタコーヴィチの交響曲。
バーンスタインとニューヨーク・フィルは交響曲第5番を、この2カ月後の1959
年10月20日に、ボストン、シンフォニー・ホールでステレオ・セッション録
音、さらに1979年7月に東京文化会館大ホールでライヴ録音しています。とり
わけ、後者は緊張感と燃焼度の高さでたいへん有名な内容ですが、バーンスタ
イン41歳、前年1958年にニューヨーク・フィルの音楽監督、首席指揮者に就任
してこれからという時期におこなわれた当演奏は、3種のうちもっとも快速で、
特別な空気と気迫に圧倒される壮絶な仕上がりとなっています。

ORFEOR 820102 2枚組(1枚価格) \2080
モノラル
[CD 1]シューベルト:交響曲第4番ハ短調D.417「悲劇的」
[CD 2]マーラー:大地の歌
ヒルデ・レッセル=マイダン(Ms)
ヴァルデマール・クメント(T)
ラファエル・クーベリック(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1959年8月30日ザルツブルク、旧祝祭劇場(モノラル・ライヴ)[ORF収録]
ザルツブルク音楽祭開始以来、最初の40年間というもの、マーラーを取り上げ
ることは作曲家の直弟子でもあったワルターのほとんど専売特許でした。1960
年まで、ワルター以外でマーラーを指揮した例はわずかに2度しかなく、その
いずれもがクーベリックによるもので、1952年に第5交響曲を、そして、ここ
に収録された1959年の「大地の歌」を指揮しています。
翌年1960年のマーラー生誕100周年を控えた1959年に行われた、クーベリック
とウィーン・フィルの顔合わせによる「大地の歌」ライヴ。世界初演も果たし
たワルターによる1928年の音楽祭初演より30年以上を経ての再演ということで
もおおきな注目を集めましたが、この模様については1959年の音楽祭を締め括
るにふさわしいみごとな出来ばえであったと、当時、ウィーンのDie Presseも
最大級の賛辞を寄せています。
こののち、クーベリックは手兵バイエルン放送響との実演ならびに、セッショ
ン録音による全集シリーズを通じて、マーラー演奏のあらたな時代を切り開く
役割を担うことになる訳ですが、じっさい、ここでの演奏はそうした未来を先
取りするもので、マーラー指揮者としてのたしかな適性を示すに十分な内容と
いえるでしょう。
なお、カップリングは、当日前半に演奏されたシューベルトの「悲劇的」。
シューベルトとマーラー、互いに「歌曲」が作風の重要なキーワードであるこ
とをあきらかにするプログラム構成が秀逸で、翌1960年に行われたEMIへのセッ
ション録音に通じるウィーン・フィルならではの美しい音色もたいへん魅了的。
すべてオーストリア放送収録の正規音源による完全初出の内容です。

ORFEOR 826103 3枚組 \6240
モノラル
「エリーザベト・シュヴァルツコップ / シューベルト&ヴォルフ:歌曲の夕べ
-ライヴ・レコーディングス1953-1963」
[CD 1]
・ヴォルフ:「ゲーテの詩による歌曲」
現象 / つれない娘 / 改宗した女 / アナクレオンの墓 / 花の言づて / 公現祭
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(P) 
録音:1953年8月12日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
ガニュメート / めぐりくる春 / 羊飼い / フィリーネ
ジェラルド・ムーア(P) 
録音:1958年7月27日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
・ヴォルフ:「メーリケの詩による歌曲」
春に / 妖精の歌 / さようなら / 眠れる幼な子イエス
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(P)
録音:1953年8月12日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
クリスマス・ローズに / 癒えた者が希望に寄する歌 / 明け方に / 眠りに寄
せて / 夜明け前の楽しいひととき / 飽くことを知らぬ恋 / 子供とミツバチ
/ コウノトリの使い / 風の歌 / 問わず語り / ネズミ捕りの呪文
ジェラルド・ムーア(P) 
録音:1957年8月19日、1958年7月27日、1963年8月17日
ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
[CD 2]
・ヴォルフ:「アイヒェンドルフの詩による歌曲」
夜の魔法 / ジプシーの少女
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(P) 
録音:1953年8月12日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
・ヴォルフ:「ゴットフリート・ケラーの6つの詩による昔の歌」
お入りなさい、気高い戦士たち / 恋人はフィンクのように歌うと / 青臭い
お坊ちゃん /  朝霧のなかを私はさすらう / / 炭焼きの女房は酔っている
/ 明るい月のなんと輝かしいことか
ジェラルド・ムーア(P) 
録音:1958年7月27日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
・ヴォルフ:スペイン歌曲集(ハイゼとガイベルの訳詩による)
宗教的なリートより
罪を負い、辛苦の果てにわたしは来ました / 主よ、この地には何が芽生える
のでしょう
世俗的なリートより
花でわたしを覆ってね / 君のあんよを痛めたのはだれ / 鳴れ、鳴れ、わたし
のパンデーロ / 進軍のラッパが鳴っている / わたしの恋人を誘惑した人なん
か / 愛を信じてはだめよ / 口さがない人たちは / わたしの髪の陰で / さあ、
もう行かなくちゃ、わたしの恋人
ジェラルド・ムーア(P) 
録音:1957年8月19日、1958年7月27日、1963年8月17日
ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
・ヴォルフ:イタリア歌曲集(ハイゼの訳詩による)
どんなに長い間わたしは待ち望んでいたことでしょう / 何をそんなに怒って
いるの / まあ、お若いかた / 恋人がわたしを食事に招いてくれた
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(P) 
録音:1953年8月12日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
だれがあなたを呼んだの / さあ、仲直りしようよ / もう乾いたパンなど食
べないわ / まあ、お若いかた / ああ、もしあなたの家が透けて見えたら /
言ったわね、わたしが侯爵夫人でないくせにと / ちょっと黙ってておくれ /
奈落にのみ込まれるがいい / ペンナにわたしの恋人がいる
ジェラルド・ムーア(P) 
録音:1957年8月19日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
[CD 3]
・シューベルト:
どんなに慕っていることかD 510 / さすらいびとの夜の歌D 224 / 水の上で
歌うD 774 / 愛は裏切ったD 751 / 至福D 433 / 孤独な人D 800 / 鳥D 691 /
緑野の歌D 917 / 付随音楽「ロザムンデ」よりロマンス「満月は丘の上に輝
き」D 797/3b / 糸を紡ぐグレートヒェンD 118 / 君はわが憩いD 776 / シル
ヴィアにD 891 / わたしのクラヴィーアにD 342
恋はいたるところにD 239/6 /ガニュメートD 544 / 恋人のそばにD 162 / 漁
師の歌D 881 / 子守歌D 498 / 音楽に寄すD 547 / 野薔薇D 257
ジェラルド・ムーア(P) 
録音:1960年8月13日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
【ボーナス】
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」より、いらだちD 795/7
ジェラルド・ムーア(P) 
録音:1956年8月7日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
収録:ロート・ヴァイス・ロート放送グループ(1953年)、ORF(1956-1963年)
20世紀を代表する偉大なソプラノ、シュヴァルツコップは、1953年から1964年
にかけてザルツブルク音楽祭の期間中、モーツァルテウムで10回のリサイタル
を行っています。そのうちの大部分がヴォルフの歌曲に充てられ、唯一1960年
だけがオール・シューベルト・プログラム。1956年と1962年はヴォルフとシュ
ーベルトはもちろん、ブラームスやR.シュトラウスといった複数の作曲家の作
品を歌っています。1960年のシューベルトの夕べのほか、もっとも重要なヴォ
ルフをたっぷり収めた、この4枚組のセットは、ザルツブルク音楽祭における
シュヴァルツコップの輝かしきハイライトと呼べる内容です。
すべてのリサイタルで伴奏を務めたムーアのピアノがまたすばらしいのです
が、大指揮者フルトヴェングラーがピアノ伴奏を受け持っているナンバーが聴
けるのはなんともぜいたくなかぎり。まるでオケのように雄弁なピアノが、
シュヴァルツコップの破格の歌をさらに濃いものにしています。

ORFEOR 823104 4枚組 \8320
モノラル
「エドヴィン・フィッシャー / ライヴ・レコーディングス1946-1954」
[CD 1]
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ハ長調KV.503
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調KV.482
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 エドヴィン・フィッシャー(P & 指)
録音:1946年8月7日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
[CD 2]
・モーツァルト:ピアノ三重奏曲ハ長調KV.548
・ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97「大公」
エドヴィン・フィッシャー(P) ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn) 
エンリコ・マイナルディ(Vc)
録音:1952年8月9日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
[CD 3]
・シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.63
・ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8
エドヴィン・フィッシャー(P) ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn) 
エンリコ・マイナルディ(Vc)
録音:1953年8月8日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
[CD 4]
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28「田園」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」
エドヴィン・フィッシャー(P)
録音:1954年7月28日ザルツブルク、モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
[ロート・ヴァイス・ロート放送グループ収録]
2010年に歿後50周年を迎えるエドヴィン・フィッシャー(1886-1960)はバーゼ
ルに生まれ、ドイツ・ピアニズムを代表する名教師マルティン・クラウゼに師
事したのち、ドイツで活躍した名ピアニスト。バドゥラ=スコダやブレンデル、
バレンボイムの師としても知られるフィッシャーの演奏は人間性あふれるもの
で、内面的であると同時に深い音楽性がその特徴として挙げられます。
このたびORFEOより登場する4枚組のセットに収められた演奏はそうしたフィッ
シャーの特徴がよく反映されたものとして、フィッシャーのファンにはよく知
られている内容です。クーレンカンプ亡きあとに加わったシュナイダーハン、
マイナルディとフィッシャーが組んだ黄金のトリオ演奏、ベートーヴェンのソ
ナタはすべて別のレーベルからCDリリースされていますが、ようやく正規音源
での初出となります。
当音楽祭の名物プログラムであった、ウィーン・フィルとの“弾き振り”スタ
イルのモーツァルトの協奏曲もともにEMIよりCD化されていますが、こうした
形でまとめて聴けるのはなによりです。

ORFEOR 825101 \2080
モノラル
・ピッチンニ:おお夜よ、神秘の女神よ
・ファルコニエーリ:きれいな、かわいい燃えるような瞳よ
・レスピーギ:夜 / 真っ赤な美しい唇 / ストルネッロを歌う女
・バリッラ・プラテッラ(1880-1925):ラ・ストラーダ・ビアンカ
・フランク:行列WV 88
・ドビュッシー:美しき夕べ / マンドリン
・フォーレ:ネルOp.18-1 / 捨てられた花Op.39-2
・グリンカ:舟歌 / ああ、かわいい美しい娘
・チャイコフスキー:
かれは私をとても愛していたOp.28-4 / ドン・ファンのセレナードOp.38-1
・リムスキー=コルサコフ:ニンフOp.56-1 /モミと棕櫚 Op.3-1
・ラフマニノフ:ここは素晴らしいOp.21-7 / ああ、わたしの畑よOp.4-5
・ムソルグスキー:牡山羊 / 星よ、おまえはどこに
・ショスタコーヴィチ:「ユダヤの民俗詩」Op.79より、みじめさについての歌
[アンコール]
・ラフマニノフ:「アレコ」より、若いジプシー娘のロマンス
・ロシア民謡:鐘の音は単調に鳴り響く / 道に吹雪が吹き荒れて
・シューベルト:夜と夢D 827
ニコライ・ゲッダ(T)
 エリク・ヴェルバ(P)
録音:1959年8月18日ザルツブルク・モーツァルテウム(モノラル・ライヴ)
[ORF収録]
1925年ストックホルムに生まれ、一世を風靡した名テナー、ゲッダがザルツブ
ルク音楽祭に初登場したのは1957年。「後宮からの逃走」のベルモンテを歌い、
セル指揮ウィーン・フィルによるリーバーマンの「女の学校」の世界初演
(ORFEOR.429962)にも参加しています。
そして、1959年には「コジ・ファン・トゥッテ」のフェランド役ですっかりザ
ルツブルク音楽祭の顔なじみとして存在感を示すと同時に、ゲッダは待望のソ
ロ・リサイタル・デビューを果たしました。
ここでは、バロック・アリアに始まり、レスピーギのレアなナンバー、ドビュ
ッシーやフォーレといったフランスもの、ラフマニノフやショスタコーヴィチ
まで広大なレパートリーを誇ったゲッダの姿を垣間見ることができます。なか
でもロシア歌曲は、ロシアの血を引く父を持ち、ロシア語も堪能だったゲッダ
ならではのプログラムといえるでしょう。いずれの作品でも、やわらかく、わ
かわかしく伸びのある声がたまりません。

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10-09 No.16-2

2010年09月12日 14時44分39秒 | Weblog
<SUPRAPHON>
SU 4032 \1780
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲)
プラハ・フィルハーモニア
ヤクブ・フルシャ(指)
録音:2010年5月13-14日プラハ、ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホール
(デジタル・プラハの春国際音楽祭ライヴ)
ことし2010年も恒例のスメタナの「わが祖国」全曲演奏で幕を開けた第65回プ
ラハの春国際音楽祭。スメタナの命日である5月12日の市庁舎スメタナ・ホー
ルでのオープニング・コンサートに引き続き、ルドルフィヌムにおいて2夜に
わたり、この看板プログラムを指揮する大役を任されたのは、1981年生まれ、
チェコ期待のヤクブ・フルシャ。
新日本フィルほかへの客演を通じて、入念なリハーサルに裏付けられた音楽
づくりが評判を呼び、日本のファンを着実に増やしているフルシャですが、
ここでも由緒ある伝統に敬意を払いながらも、まず、忠実かつ練り上げた譜
読みに集中する姿に好感が持てます。
若者らしいしなやかな感性の発露がすがすがしい「モルダウ」、すさまじい
迫力で描かれる「ターボル」、「ブラニーク」など、圧倒的な成功を収めた内
容からは、オープニング・コンサートにヴァーツラフ・ノイマンに匹敵する若
さで抜擢されたのもおおいに首肯されるところです。

SU 4030 \1780
ショパン:
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
スケルツォ第1番ロ短調Op.20
スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
スケルツォ第4番ホ長調OP.54
イヴォ・カハーネク(P)
録音:2010年5月& 6月プラハ、アカデミー・オブ・ミュージック、
マルチヌー・ホール(デジタル・セッション)
1979年チェコ生まれ、2004年プラハの春国際コンクール・ピアノ部門の覇者
イヴォ・カハーネク。ヤナーチェク、マルチヌー、カベラーチといった母国
ものを収めたリサイタル・アルバム(SU3945)で注目を集めていますが、アニ
ヴァーサリー・イヤーに合わせてショパンに挑みました。
カハーネク自身の開設するWEBサイト(http://www.kahanek.estranky.cz/)で
は、彼の弾く同じショパンのバラード第1番のライヴ演奏を聴くことができま
すが、磨き抜かれた音色を武器に思いのたけをぶつけ、きわめて情熱的なショ
パン像を打ち立てています。同様に、スケルツォ全曲に、カハーネクがレパー
トリーの要に据えているソナタ第3番を取り上げた、このたびのセッション録
音でもすぐれた内容が期待できそうです。ヤン・エキエル新校訂のショパン・
ナショナル・エディションによる演奏。





<ORFEO>
ORFEOR 809113 13枚組 \12150
ワーグナー:「ニーベルングの指環」
ハンス・ホッター(Bs-Br ヴォータン,さすらい人) 
アストリッド・ヴァルナイ(S ブリュンヒルデ)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T ジークフリート) 
グスタフ・ナイトリンガー(Bs-Br アルベリヒ)
レジーナ・レズニク(S ジークリンデ) ラモン・ヴィナイ(T ジークムント)
ヨゼフ・グラインドル(Bs ファーフナー,フンディング,ハーゲン) 
パウル・クーエン(T ミーメ)
ヘルマン・ウーデ(Br ドンナー,グンター) 
イーラ・マラニウク(Ms フリッカ)
マリア・フォン・イロスファイ(A エルダ)ほか
クレメンス・クラウス(指)バイロイト祝祭管弦楽団,合唱団
録音:1953年8月8,9,10,12日,バイロイト
この1953年のクラウスのリングは、名演あまたのバイロイト音楽祭の「指環」
の中でもとりわけ素晴らしい演奏だったと語り継がれているもの。それはただ
単に名歌手、名指揮者が集った豪華な上演というばかりではありません。バイ
ロイト音楽祭1951年に再開されてから手探り状態だった「新バイロイト主義」
が、この1953年になってようやく方向性が定まり、それによって後に大物とな
る若い世代の歌手たちと、ウィーンの名指揮者クレメンス・クラウスの素晴ら
しい指揮、そしてヴィーラント・ワーグナーの演出がオペラならではの“化学
反応”を起こし、輝かしい爆発を起こしているからです。
クレメンス・クラウスのバイロイト出演は、ヴィーラント・ワーグナーと対立
したハンス・クナッパーツブッシュが出演辞退したため巡って来ました。クラ
ウスの生み出すワーグナーは、明るく美しくしなやかで、躍動感と熱気に満ち
溢れています。ドイツ風のドッシリガッシリしたワーグナーと異なり、旋律を
伸びやかに歌わせ、場面に合わせてテンポを柔軟に動かして音楽を煽るので、
雄弁かつドラマティックな、とてもエキサイティングなワーグナーです。クラ
ウスのバイロイト出演は大好評になりましたが、翌1954年5月にクラウスが急
死してしまい、彼のバイロイトはこの一年だけ、「指環」は第2チクルスの1回
だけに終わってしまいました。その意味でもこの「指環」は貴重な録音です。
1953年の「指環」上演では、1951、52年からの引継ぎ歌手に加え、多くの新し
い世代の歌手が投入されました。そして彼らの多くは1950、60年代に活躍する
偉大なワーグナー歌手へと成長していきます。特に絶賛されたのが、名ヘルデ
ン・テノール、ヴォルフガング・ヴィントガッセン。この年初めてジークフリ
ートに大抜擢されたヴィントガッセンがいかに新鮮な驚きだったのかは、「ジ
ークフリート」での聴衆の熱狂ぶりで明らかです。39歳のヴィントガッセンは、
後の録音と比べて声がずっと若く瑞々しく、たいへん魅力的です。ヴォータン
/さすらい人にはハンス・ホッターが初めてフル起用されました。「20世紀の
後半の」という括りを入れなくても「最高のヴォータン」と言って過言でない
ホッター、彼もまた後年よりも遥かに声に張りとツヤ、そして力強さと威力が
あり、ことに「ラインの黄金」は圧巻。全盛期のホッターがいかに物凄い歌手
だったかを証明してくれます。ブリュンヒルデのアストリッド・ヴァルナイは、
いまだ「録音で聞ける最高のブリュンヒルデ」に挙げる人も少なくない名ソプ
ラノ。ことに女性らしい感情描写は、その後のブリュンヒルデでヴァルナイを
凌ぐ人はいないでしょう。1950年代末になると高音に翳りが出るヴァルナイ
も、1953年は素晴らしく美しい声で、持ち前の体当たり的歌唱と相まって最高
です。バイロイトで実に1975年まで20年以上に渡って頻繁にアルベリヒを歌っ
た「極めつけのアルベリヒ」であるグスタフ・ナイトリンガーもこの頃が全盛
期。朗々と響く美声と暗く屈折した感情表現が見事に融合しており、ホッター
との丁々発止はスリリングきわまりありません。ジークムントには、既にオテ
ッロで世界的大成功を収めていたドラマティック・テノールのラモン・ヴィナ
イを起用。暗く力強い声によってジークムントの悲劇性がいや増しています。
他にも、ヨゼフ・グラインドルとルートヴィヒ・ウェーバーの二大名バス、ク
ールでニヒルなエーリヒ・ヴィッテのローゲ、演劇的上手さではいまだこれを
凌駕するミーメはないというほど巧いパウル・クーエン、今だったらヴォータ
ンとして引っ張りだこになりそうな素晴らしいバリトン、ヘルマン・ウーデの
ドンナーとグンター、名コロラトゥーラ・ソプラノ、リタ・シュトライヒの森
の小鳥、など、とにかく隅々まで充実したキャストです。
今回はバイエルン放送協会所蔵のオリジナル・マスターを使用しています。
1953年としてはかなり良好な録音で、従来出回っていた盤よりかなり音質向上
が感じられます。また従来のCDの多くでは、初出LPのマスターを転用したため
か、LPの面に合わせて切ったテープを再び接合したためにできたと思しき継ぎ
目で不自然な空白が生じていましたが、今回はオリジナル・マスターを使用し
たことで、そうした邪魔な継ぎ目はほぼ一掃されています。
1956年のクナッパーツブッシュが指揮した「指環」が、新バイロイト様式が安
定した時期のこの上なくスケール雄大な演奏だとすると、このクラウスの「指
環」は、新時代への扉が開かれた時特有の、出演者と観客が興奮の渦に巻き込
まれるような熱い演奏。クラウスも含め初出演者が多いことであちこちでミス
が散見されたりするものの、それでもかまわず新時代へと突き進もうとする演
奏は、ワグネリアンはもちろん、あらゆるオペラファンに聞いてもらいたい、
奇跡的な名演です。




<Medici Arts>~EURO ARTS
20 53264(Blu-ray) \4250
字幕:英、独、仏、西、伊
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
クラウディオ・アバド(指揮)
ルツェルン祝祭管弦楽団
エテーリ・グヴァザーヴァ(S)
アンナ・ラーション(Ms)
オルフェオン・ドノスティアルラ合唱団
収録:2003年8月21日ルツェルン・コンサートホール(スイス)
大病から復活したクラウディオ・アバドが、新たに編成したルツェルン祝祭管
弦楽団を率いて行ったコンサート映像です。2003年のこのコンサートで新生ル
ツェルンと文字通り「復活」を果たしたアバド。メンバーは錚々たる面々が集
結し、ナターリャ・グートマン、クレメンス・ハーゲン、ヴァレンティン・エ
ルベンなどの充実の弦楽器陣、管楽器にはサビーネ・マイヤー、ウォルフガン
グ・マイヤーら豪華顔ぶれ。
全力で音楽を表現する様は感動的で、各パートは鮮明に浮かび上がり透明度が
一層増した名演を聴かせてくれます。またソリスト2人と合唱も素晴らしくア
ンナ・ラーションの伸びやかな歌声がより一層美しさを際立たせています。

20 55644(Blu-ray) \4250
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
クラウディオ・アバド(指揮)
ルツェルン祝祭管弦楽団
収録:2006年8月10日ルツェルン・コンサートホール(スイス)
アバドがあらたに取り組んでいるマーラー・シリーズ。2006年ルツェルン音楽
祭でのマーラー「悲劇的」のライヴ映像がブルーレイで発売されます。コンサ
ートマスターにコーリャ・ブラッハー、チェリストにナターリャ・グートマ
ン、クラリネットにサビーネ・マイヤーらとアバドを信頼する世界一級のアー
ティストが集まり、華麗な演奏を披露しています。マーラーの音楽を見事描写
したアバドの手腕が開花し、オーケストラの一体感が音の洪水となって聴き手
に迫る名演です。





<DOREMI>
DHR 7300(CD+BOOK) \19700
マーラー:交響曲第4番ト長調
コリー・ベイステル(S)
ヒルヴェルスム・オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
パウル・ファン・ケンペン(指揮)
録音:1949年12月28日ヒルヴェルスム
(モノラル・セッション / テレフンケン原盤)
【セット内容】
「ペーテル・フュレプ&カプラン・ファウンデーション監修 / マーラー・ディ
スコグラフィ増補改訂第2版」
DOREMIからマーラー・アニヴァーサリーにふさわしい豪華アイテムの登場です。
まず、CDパートは、初CD化となるケンペン指揮の第4交響曲SP復刻。ケンペン
が首席指揮者(1949-1955)を務めた手兵オランダ放送フィルとの顔合わせによ
るもので、ケンペンが17歳のとき、マーラーとゆかりの深かったメンゲルベル
クのもとでアムステルダム・コンセルトヘボウ管のコンマスを務めていた経歴
にも思いをめぐらせる興味深い内容となっています。
さらに、当CDにはたいへん豪華な“おまけ”が付属します。マーラー・ファン
の間ではつとに有名なペーテル・フュレプ監修による「マーラー・ディスコグ
ラフィ」が、1995年の初版刊行以来、15年の時を経て大幅な増補改訂を施して
新装登場となります。代表的なアルバムのオリジナル・ジャケットもカラーで
収録しているほか、前回と同じ仕様で、各楽章の演奏時間(実測値)、カタログ
番号まで記載されたすぐれもの。
内容568ページ。重さ2.9キロ。手にする手ごたえは一入で、広くお手元に置い
ていただきたい自信のつくりとなっております。





<Dynamic>
DYNDVD 33606(DVD-Video) \3780
字幕:伊英独仏
アルフレード・クラウス リサイタル
A.スカルラッティ:恋をしたい人は
グルック:ああ私のやさしい熱情が
マスネ:エレジー,青い目を開けて
ルイス・デ・ルナ:鉱山の奥で
オブラドルス:いちばん細くて綺麗な髪で,クーロ・ドゥルセの歌
ソロサーバル:「港の酒場女」-そんなことはあり得ない
マスネ:「ウエルテル」-なぜ我を目覚めさせるのか、春風よ
ドニゼッティ:「ルチア」-第1幕の二重唱
チレーア:「アルルの女」-フェデリーコの嘆き
セラーノ:「だて男連盟」-君が好きだ、小麦色の娘さん
アルフレード・クラウス(T)菅英三子(S)エデルミロ・アルナルテス(P)
アシエル・ポロ(Vc)
収録:1996年6月15日,東京,オーチャードホール
20世紀後半の偉大なテノール、アルフレード・クラウス(1927-1999)、彼が
1996年に東京で行った、日本での最後のリサイタルの映像がDVDになりました!
時にクラウス68歳、しかし亡くなる直前まで現役で舞台に立ち続けたクラウス、
最初の曲が始まるや年齢など感じさせない若々しい声と、見事なまでに掘り下
げた表現の深みに、聴衆は度肝を抜かれました。オペラ、スペイン歌曲、サル
スエラからお得意の曲を並べたこのリサイタルは、1996年のベスト・コンサー
トに選ぶ人も多い、忘れがたい演奏会となりました。今回、NHKからのライセ
ンスでこのリサイタルが初めて映像商品化されました。ただでさえ多いとは
いえないクラウスの映像、しかも日本での記録だけにたいへん貴重。オペラ
ファン必見の映像です!

CDS 665 7枚組 \5670
チャイコフスキー:
ロシア風スケルツォ 変ロ長調 Op.1-1
即興曲 変ホ短調 Op.1-2
ハプサールの思い出 Op.2
ヴァルス・カプリース ニ長調 Op.4
ロマンス ヘ短調 Op.5
ヴァルス・スケルツォ イ長調 Op.7
カプリッチョ 変ト長調 Op.8
3つの小品 Op.9
2つの小品 Op.10
6つの小品 Op.19
一つの主題による6つの小品 Op.21
3つの小品
情熱的な告白
軍隊行進曲
「ロシア義勇艦隊」行進曲 ハ長調
子供のためのアルバム Op.39
グランド・ソナタ ト長調 Op.37
四季 Op.37a
ドゥムカ Op.59
即興曲
「地方長官」の主題によるポプリ
3つのロマンス
主題と変奏 イ短調
ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.80
12の小品 Op.40
6つの小品 Op.51
18の小品 Op.72
フランコ・トラブッコ(P)
録音:2007年,ジェノヴァ(ライヴ)
チャイコフスキーは多数のピアノ曲を書き残しており、名曲も多々あるのです
が、案外と話題になりません。そこでDynamicが全集を出してきました。演奏
するはイタリアのピアニスト、フランコ・トラブッコ。ジェノヴァ近郊のレイ
ヴィに生まれ、幅広く活躍しているベテランのピアニストです。たっぷり8時
間強を7CDに収録、しかもなんと3枚価格!この機会にぜひチャイコフスキーの
ピアノ曲をお楽しみください!

CDS 588 2枚組(1枚価格) \1950
レオ:「アリドーロ」
フランチェスカ・ルッソ・エルモッリ(Ms エリーザ)
マリア・グラツィア・スキアーヴォ(S ファウスティーナ)
ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ(S ゼーザ) 
マリア・エルコラーノ(S ルイージ)
ジュゼッペ・デ・ヴィットーリオ(T ドン・マルチェッロ)
ジャンピエロ・ルッジェーリ(Br メーオ) 
フランチェスコ・モラーチェ(Br ジャングラツィオ)
アントーニオ・フローリオ(指)
カペッラ・デッラ・ピエタ・デイ・トゥルキーニ
録音:2008年2月,レッジョ・エミーリア
先にDVD(DYNDVD 33588)で発売されていた、レオナルド・レオ(1694-1744)の
「アリドーロ」がCDでも発売です。レオは、南イタリアのブリンディジ近郊に
生まれ、ナポリで学んだ作曲家。「アリドーロ」は1740年に初演されたオペラ。
18世紀前半のオペラブッファは楽譜が現存するものが極めて少なく、こうして
復活上演されるだけでもちょっとした事件なのです。加えて演奏が、ナポリの
バロック音楽の権威、フローリオとトゥルキーニですから尚のこと。最近ムー
ティがオペラに抜擢したことで知られるスキアーヴォや、トゥルキーニとの
共演でお馴染みの歌役者デ・ヴィットーリオなど、水準の高いキャストをソロ
ています。もちろん世界初収録。しかも2CDで1枚価格!




<haenssler>
98 608 \2080
トゥリーナ:
「セビリアの歌」(7曲)
「カンシオーネス形式による詩曲」(5曲)
ファルッカ
サエタ
ルチア・ドゥショニョヴァー(Ms)
セルソ・アントゥネス(指)
ハノーファーNDR放送フィルハーモニー管弦楽団
録音:2010年1月26-29日,ハノーファー
ホアキン・トゥリーナ(1882-1949)は、20世紀のスペインを代表する作曲家の
一人であるにもかかわらず、録音はほぼ同世代のマヌエル・デ・ファリャに比
べて圧倒的に少ないままです。これはファリャがフランコ独裁政権を嫌って亡
命したのに対して、トゥリーナがスペインに残って政権と妥協したため、とい
う政治的事情ゆえなのですが、スペイン音楽ファンには残念なことです。今回
hasensslerが発売するCDには、トゥリーナの管弦楽伴奏の歌曲が収録。「セビ
リアの歌」はトゥリーナの代表作の一つ。聞けば「まさにスペイン!」と唸る
ような濃いスペイン情緒たっぷり。ファリャがお好きな方なら絶対ハマるで
しょうし、ラヴェル辺りの近代ものが好きな方にもお勧めです。セルソ・ア
ントゥネスは、1959年、ブラジル生まれの指揮者で、現在はドイツ語圏を中
心に活躍しています。ルチア・ドゥショニョヴァーはスロヴァキアのメッゾ。

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