<RCA RED SEAL>
88697338342(SACD-Hybrid) 2枚組 \2700
ドヴォルザーク: 「スターバト・マーテルOp.58」(全曲)
ルーバ・オルゴナソーヴァ(Sp) ビルギット・レンメルト(A)
ピョートル・ベチャーラ(T) フランツ・ハヴラータ(Bs)
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
バイエルン放送交響楽団
バイエルン放送合唱団(合唱指揮:ペーター・ダイクストラ)
絶望の淵からの魂の救済を託した、ドヴォルザーク最美の名作の決定盤登場。
絶賛を博したシューマン「楽園とペリ」に続く、アーノンクール&バイエルン
放送響の共演第2弾。
「スターバト・マーテル」は、1877年、ドヴォルザーク36歳のときに完成させ
た、4人の独唱と合唱を伴い、全曲演奏に1時間半を必要とする大規模な作品で、
ドヴォルザークの作品中、最美と讃えられる名作。1875年から1877年にかけて、
長女、次女、長男を相次いで亡くすという深い悲劇に見舞われたドヴォルザー
クは、その深い喪失感を芸術的に昇華させ、聖母マリアが十字架に架けられて
死んだわが子イエスを嘆く様を描いた続唱「スターバト・マーテル」に付曲し
た。1880年にプラハで初演されたあと、1884年にロンドンでドヴォルザーク自
身の指揮によって演奏された際に大成功を収め、ドヴォルザークの名声を確立
させ、ひいてはドヴォルザークの音楽に代表されるチェコの文化を世界に広く
知らしめるきっかけを作った重要な作品と位置づけられている。終曲を除いて
全編が遅いテンポの楽曲であることも大きな特徴で、随所でバロック音楽、と
りわけヘンデルの影響を感じさせる。
コンセルトヘボウ管弦楽団やヨーロッパ室内管弦楽団を指揮して後期三大交響
曲や主要交響詩やスラヴ舞曲など、ドヴォルザークの主要オーケストラ曲を演
奏・録音してきたアーノンクールだが、合唱を伴う声楽曲の録音はこの「スタ
ーバト・マーテル」が初めて。作品の随所に聞かれるバロック音楽の影響を丹
念に掘り起こしながら、全曲をまとめあげていく手腕は巨匠アーノンクールな
らでは。ターリヒ指揮によるモノラル録音以来、スメターチェク、ノイマン(映
像のみ)、サヴァリッシュら歴代の名指揮者とチェコ・フィルによる地元なら
ではの名盤をはじめ、当アルバムと同じバイエルン放送響が演奏したアナログ
期の名演であるクーベリック盤や、シノーポリ晩年の壮絶なライヴ盤など、録
音の数は決して多くはないものの、それぞれが個性的な輝きを備えた演奏がひ
しめく中で、当アーノンクール盤は、これまでとは全く異なる視点でこの名作
を解釈した点が高く評価されると思われる。
【録音】2007年5月25日&26日、ミュンヘン、ヘルクレスザールでのライヴ・
レコーディング
88697291462 \1680
デニス・マツーエフ、カーネギー・ホール・ライヴ
「シューマン: 子供の情景Op.15」 「リスト: ピアノ・ソナタ ロ短調S.178」
「プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83戦争ソナタ」
「リャードフ: 音楽玉手箱」 「スクリャービン: 練習曲嬰ニ短調Op.8-12」
「グリーグ(ギンスブルク編): ペール・ギュント-山の魔王の宮殿で」
デニス・マツーエフ(ピアノ)
カーネギー・ホールの聴衆を熱狂の渦に巻き込んだマツーエフ超絶のライヴが
登場。
1998年チャイコフスキー・コンクールの覇者、デニス・マツーエフは、その豪
壮華麗なヴィルトゥオジティで日本でも多くのファンを魅了してきた。2004年
にRCAレッド・シール・レーベルに移籍以後、持ち前の超絶技巧に繊細深遠な味
わいを加味し、正統派ロシア・ピアニズムの後継者であることをますます明ら
かにしつつある。
このマツーエフによる新録音は、2007年11月にニューヨーク・カーネギー・ホ
ールで行ったリサイタルの模様をライヴ・レコーディングしたもの。マツーエ
フの尽きることのないヴィルトゥオジティにふさわしいリストとプロコフィエ
フの代表的なソナタ2曲に加えて、シューマン「子供の情景」という、マツーエ
フとしては意外な曲目を含む。またリャードフ、スクリャービン、グリーグの
3曲は、当日の熱狂的な聴衆の拍手に応えてのアンコールである。当夜の「ニュ
ーヨーク・タイムズ」紙の批評によると、シューマンでは、マツーエフの「繊
細で内省的な趣き」が高く評価され、リストでは「詩的な情感」や「トリルの
模範的正確さ」が強い印象を与え、またプロコフィエフは「作品の内包する気
分の移ろいを見事なまでに描き出して見せた一級の演奏」と絶賛されている。
このアルバムに隠されたキーワードは20世紀ロシアの伝説的巨匠ウラディミー
ル・ホロヴィッツ。マツーエフは、ホロヴィッツが半世紀以上の時を経てロシ
アへ帰還したときにモスクワで開いた演奏会を聴いて強烈な印象を受けており、
それ以来ホロヴィッツに対して崇拝の念を抱いてきた。マツーエフがカーネギ
ー・ホールという桧舞台でのプログラムに選んだシューマン「子供の情景」、
リスト「ロ短調ソナタ」、プロコフィエフ「戦争ソナタ」は、いずれもホロ
ヴィッツが極め付きの名録音を残している愛奏曲であり、さらにアンコールで
弾いたスクリャービンの練習曲も、ホロヴィッツがアンコールでよく取り上げ
た作品であった。
1998年、第11回チャイコフスキー国際コンクールで優勝。以後世界各地でリサ
イタルを開き、 RCA Red Sealより新録音が発売されている。リストの「ダン
テを読んで」、メフィスト・ワルツ、ハンガリー狂詩曲第2番、ビゼー-ホロヴィ
ッツ編の「カルメン」変奏曲、ロッシーニ-ギンズブルク編の「セビリャの理
髪師」の主題による幻想曲を収めた『ホロヴィッツに捧ぐ』と題された小品集
(82876612732)、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」からの3楽章とチャ
イコフスキーの「四季」(82876788612)、テミルカーノフ指揮サンクトペテル
ブルク・フィルと共演したチャイコフスキーとショスタコーヴィチのピアノ協
奏曲(88697002332)、さらに世界初録音2曲を含むラフマニノフのピアノ作品集
(88697155912)がある。
【録音】2007年11月17日-19日、ニューヨーク、カーネギー・ホールでのライヴ
・レコーディング
88697301002 \1680
神尾真由子- In Recital
「フランツ・ワックスマン:カルメン幻想曲」
「チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォOp.34」
「シマノフスキ:神話-3つの詩Op.30」 「ショーソン:詩曲Op.25」
「チャイコフスキー:瞑想曲Op.42-1-なつかしい土地の想い出Op.42第1曲」
ストラヴィンスキー:
「イタリア組曲(バレエ「プルチネルラ」より作曲家自身&S.ドュシュキン編
曲)」
神尾真由子(Vn) ヴァディム・グラドコフ(p)
神尾真由子はティーン・エイジャーの時から、プロとしての演奏活動に入り、
国内外のオーケストラなどと共演して、その大器ぶりを発揮、超・逸材として
その将来が嘱望されてきました。2007年6月、モスクワで行われた第13回チャイ
コフスキー国際コンクール・ヴァイオリン部門で本命視されたプレッシャーを
撥ね退けて、見事、優勝。その快挙で一躍世界の注目を浴び、コンクールの模
様などを収めたNHKのドキュメンタリーなどのTV番組で、そのユニークな素顔と
新人らしからぬ図抜けた演奏が国内で大きな反響と驚愕を呼び話題が沸騰しま
した。そして2008年、争奪戦の末にSONY BMGマスターワークス(SONY BMG Music
Entertainmentのクラシック部門)が国際専属契約を結びました。このディスク
は真のヴィルトゥオジティを発揮する神尾真由子の真髄が聴ける待望の、イン
ターナショナル・デビュー・アルバムとなるもので、コンクールで弾いて絶賛
を博したチャイコフスキーの作品だけでなく、極めて高度な技巧と深い音楽性
が求められるヴァイオリン名曲を収録。 神尾真由子が演奏するヴァイオリン
は、サントリー株式会社より貸与されたもので、1727年製作のアントニオ・ス
トラディヴァリ(あのヨーゼフ・ヨアヒムが所有、使用していたもの)である。
【録音】 2008年3月16-19日 チューリヒ、ZKOハウス
88697329322 \1680
エリザベス・ワッツ/シューベルト:歌曲集を歌う
「月に寄せて」「吹き通うものの気配は」「夕映えの中に」
「くちづけを贈ろう」「ます」「秘めた恋」「岩のそばの歌手」
「テクラ、霊の声」「太陽に寄せて」「ディエゴ・マナツァレスより」
「夜と夢」「春の想い」「花の言葉」 「恋人の近くに」
「夜うぐいすに寄せて」「リアーネ」「乙女の嘆き」「夜咲きすみれ」
「マリー」「ランベルティーネ」「男ってみんなやくざなもの」
エリザベス・ワッツ (Sp)
ロジャー・ヴィグノールス(p)
1979年生まれ。ノーヴィッチ大聖堂聖歌隊に入り、またシーフィールド大学で
学んだ。その後ロイヤル・カレッジとブリテン国際オペラ・スクールで学位を
とり、2006年キャスリーン・フェリア・コンクール優勝、2007年MIDEMヤング・
アーティスト賞を受賞した。現在では、ロイヤル・オペラやイングリッシュ・
ナショナル・オペラを中心に、多くのモーツァルトやバロック・オペラに出演。
またイギリスの主要オーケストラと競演して絶賛を浴びている。今年のプロム
スに出演しており、特にイギリスで人気が高まってきています。
【録音】 2008年5月18-20日サフォーク・ポットン・ホール(UK)
88697373402 \1680
ウィレム・ラチュウミア-ブラジリアン・ピアノ・リサイタル
ヴィラ=ロボス:
「ブラジルの詩」「赤ちゃんの一族(第1組曲)」「オリオンの3つ星」
「トリストローザ」「カボークロの伝説」
モサルト・カマルゴ・グァルニエリ:
「ポンティエス第30,49,50番」「トッカータ」
ヒナステラ:「アルゼンチン舞曲集」
カルロス グアスタビーノ:「バイレシート」
ウィレム・ラチュウミア(p)
8歳にスーパーマーケットで電子オルガンに初めて触り、グラフィックとして壁
に貼ってあったA・ブークレシュリーフの「アルシペルIV」の楽譜をはがして、
トイピアノで弾いていたという。パリ近郊の中学校に入学してから本格的にピ
アノを習い始め、ミュロー市立メディアテークのCDをほとんどすべて聴いた。
長年にわたりカタローニアのアンサンブル・ディアボラス・イン・ムジカのピ
アニストであったローズ=マリ・キャベスタニィに市立音楽学校で学び、現代音
楽に興味をもつ。その後リヨン音楽院に進み、それとともにレパートリーも20
世紀音楽から時代をさかのぼっていった。リヨン音楽院で、ハイドシェック、
J・ムティエのクラスで学び、審査員満場一致で1位を獲得。高等音楽教育の国
家ディプロマ。リヨン大学で音楽学。2004年ヒューレット・パッカード財団
「明日の音楽家」賞。同年ジローナ(スペイン)の第12回グザヴィエ・モンサル
ヴァージュ・国際ピアノ現代音楽コンクールで第2位。第7回オルレアン20世紀
ピアノコンクールで優勝。ベルリン・コンツェルトハウス、パリ音楽都市、サ
ル・コルトー、オルセー美術館、グゼラシオン2000+4フェスティヴァル(スペ
イン、ヴィーゴ)、ニューヨーク、中国においてリサイタルおよびオーケスト
ラとの共演、室内楽で活躍。2008年6月に来日し絶賛を浴びた。
【録音】 2008年5月 リヨン・モリエール・ザール
88697369662 \1680
ザ・ベスト・オブ・ザ・ファイヴ・ブラウンズ
リムスキー=コルサコフ:「くまばちの飛行」
バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリーからのシーン」、
ラフマニノフ:「ワルツ」
コープランド:「ささやかな贈りもの(シェイカー教徒の賛歌)」
ドヴォルザーク:「家路」
イグナツ・フリードマン:「音楽の天窓Op.33-3」
グリーグ:「君を愛す-自作の歌曲によるピアノ曲集Op.41-3」
アストル・ピアソラ:「アルフレッド・ゴッビの肖像-タンゴの歴史」
ドビュッシー(編曲:ジェフリー・シャムウェイ):「月の光-ベルガマスク組曲」
ガーシュウィン(編曲:ジェフリー・シャムウェイ):
「ホーム・ブルース-パリのアメリカ人」 【withクリス・ボッティ(tp)】
サン=サーンス(編曲:ゴドフスキー):「白鳥-動物の謝肉祭」
ウィリアム・クリストファー・ハンディ(編曲:アート・テイタム):
「ハガーおばさんのブルース」
ガーシュウィン(編曲:アール・ワイルド):
「エンブレイサブル・ユー-7つのヴィルトゥオーゾ・エチュード」
ラフマニノフ(編曲:グレッグ・アンダーソン):
「第18変奏-パガニーニの主題による変奏曲」
エルネスト・レクオーナ:「マラゲーニャ-アンダルシア組曲」
ガーシュウィン:「ラプソディ・イン・ブルー」
アーロン・ジェイ・カーニス:「スーパースター・エテュードNo.1」
ザ・ファイヴ・ブラウンズ (デザレー、デオンドラ、グレゴリー、メロディ
ー&ライアン・ブラウン)
ピアノ5台、50本の指が奏でる驚愕のピアノ・スペクタキュラー!
5人姉弟の驚異のクインテット、ザ・ファイヴ・ブラウンズのベスト・アルバム
登場!このディスクはデビュー・アルバム「ザ・ファイヴ・ブラウンズ」でク
ラシック界に旋風を巻き起こした、ザ・ファイヴ・ブラウンズのベスト・アル
バムで、アメリカではビルボード・クラシック・チャートで10週連続第1位を
記録したデビュー・アルバム「ザ・ファイヴ・ブラウンズ」、初登場第1位(21
週連続第1位)を獲得し、79週も25位以内にチャート・インしたセカンド・アル
バム「ラプソディ・イン・ブルー-ノー・バウンダリーズ」、そしてJazzトラン
ペットのクリス・ボッティやディーン・マーチンとのバーチャル・コラボで話
題となったサード・アルバム「パリのアメリカ人-ブラウンズ・イン・ブルー」
(初登場第1位)という3枚のアルバムから厳選されたトラックばかりです。
ブラウン家の5人の姉弟(長女デザレー、次女デオンドラ、長男グレゴリー、三
女メロディー&次男ライアン)は全員がアメリカの名門ジュリアード音楽院で
ピアノを学び、ピアノ・クインテットを中心にしたザ・ファイヴ・ブラウンズ
を結成し、全米でのコンサート・ツアー、CDデビュー、メディアへの登場で大
きな話題を呼んできました。昨2007年秋の待望の初来日公演では、チケット売
り切れが続出し、ロビーでのサイン会の長い列は語り草になっているほどです。
今年9月-10月に2度目の日本ツアーが決定しています。
88697338342(SACD-Hybrid) 2枚組 \2700
ドヴォルザーク: 「スターバト・マーテルOp.58」(全曲)
ルーバ・オルゴナソーヴァ(Sp) ビルギット・レンメルト(A)
ピョートル・ベチャーラ(T) フランツ・ハヴラータ(Bs)
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
バイエルン放送交響楽団
バイエルン放送合唱団(合唱指揮:ペーター・ダイクストラ)
絶望の淵からの魂の救済を託した、ドヴォルザーク最美の名作の決定盤登場。
絶賛を博したシューマン「楽園とペリ」に続く、アーノンクール&バイエルン
放送響の共演第2弾。
「スターバト・マーテル」は、1877年、ドヴォルザーク36歳のときに完成させ
た、4人の独唱と合唱を伴い、全曲演奏に1時間半を必要とする大規模な作品で、
ドヴォルザークの作品中、最美と讃えられる名作。1875年から1877年にかけて、
長女、次女、長男を相次いで亡くすという深い悲劇に見舞われたドヴォルザー
クは、その深い喪失感を芸術的に昇華させ、聖母マリアが十字架に架けられて
死んだわが子イエスを嘆く様を描いた続唱「スターバト・マーテル」に付曲し
た。1880年にプラハで初演されたあと、1884年にロンドンでドヴォルザーク自
身の指揮によって演奏された際に大成功を収め、ドヴォルザークの名声を確立
させ、ひいてはドヴォルザークの音楽に代表されるチェコの文化を世界に広く
知らしめるきっかけを作った重要な作品と位置づけられている。終曲を除いて
全編が遅いテンポの楽曲であることも大きな特徴で、随所でバロック音楽、と
りわけヘンデルの影響を感じさせる。
コンセルトヘボウ管弦楽団やヨーロッパ室内管弦楽団を指揮して後期三大交響
曲や主要交響詩やスラヴ舞曲など、ドヴォルザークの主要オーケストラ曲を演
奏・録音してきたアーノンクールだが、合唱を伴う声楽曲の録音はこの「スタ
ーバト・マーテル」が初めて。作品の随所に聞かれるバロック音楽の影響を丹
念に掘り起こしながら、全曲をまとめあげていく手腕は巨匠アーノンクールな
らでは。ターリヒ指揮によるモノラル録音以来、スメターチェク、ノイマン(映
像のみ)、サヴァリッシュら歴代の名指揮者とチェコ・フィルによる地元なら
ではの名盤をはじめ、当アルバムと同じバイエルン放送響が演奏したアナログ
期の名演であるクーベリック盤や、シノーポリ晩年の壮絶なライヴ盤など、録
音の数は決して多くはないものの、それぞれが個性的な輝きを備えた演奏がひ
しめく中で、当アーノンクール盤は、これまでとは全く異なる視点でこの名作
を解釈した点が高く評価されると思われる。
【録音】2007年5月25日&26日、ミュンヘン、ヘルクレスザールでのライヴ・
レコーディング
88697291462 \1680
デニス・マツーエフ、カーネギー・ホール・ライヴ
「シューマン: 子供の情景Op.15」 「リスト: ピアノ・ソナタ ロ短調S.178」
「プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83戦争ソナタ」
「リャードフ: 音楽玉手箱」 「スクリャービン: 練習曲嬰ニ短調Op.8-12」
「グリーグ(ギンスブルク編): ペール・ギュント-山の魔王の宮殿で」
デニス・マツーエフ(ピアノ)
カーネギー・ホールの聴衆を熱狂の渦に巻き込んだマツーエフ超絶のライヴが
登場。
1998年チャイコフスキー・コンクールの覇者、デニス・マツーエフは、その豪
壮華麗なヴィルトゥオジティで日本でも多くのファンを魅了してきた。2004年
にRCAレッド・シール・レーベルに移籍以後、持ち前の超絶技巧に繊細深遠な味
わいを加味し、正統派ロシア・ピアニズムの後継者であることをますます明ら
かにしつつある。
このマツーエフによる新録音は、2007年11月にニューヨーク・カーネギー・ホ
ールで行ったリサイタルの模様をライヴ・レコーディングしたもの。マツーエ
フの尽きることのないヴィルトゥオジティにふさわしいリストとプロコフィエ
フの代表的なソナタ2曲に加えて、シューマン「子供の情景」という、マツーエ
フとしては意外な曲目を含む。またリャードフ、スクリャービン、グリーグの
3曲は、当日の熱狂的な聴衆の拍手に応えてのアンコールである。当夜の「ニュ
ーヨーク・タイムズ」紙の批評によると、シューマンでは、マツーエフの「繊
細で内省的な趣き」が高く評価され、リストでは「詩的な情感」や「トリルの
模範的正確さ」が強い印象を与え、またプロコフィエフは「作品の内包する気
分の移ろいを見事なまでに描き出して見せた一級の演奏」と絶賛されている。
このアルバムに隠されたキーワードは20世紀ロシアの伝説的巨匠ウラディミー
ル・ホロヴィッツ。マツーエフは、ホロヴィッツが半世紀以上の時を経てロシ
アへ帰還したときにモスクワで開いた演奏会を聴いて強烈な印象を受けており、
それ以来ホロヴィッツに対して崇拝の念を抱いてきた。マツーエフがカーネギ
ー・ホールという桧舞台でのプログラムに選んだシューマン「子供の情景」、
リスト「ロ短調ソナタ」、プロコフィエフ「戦争ソナタ」は、いずれもホロ
ヴィッツが極め付きの名録音を残している愛奏曲であり、さらにアンコールで
弾いたスクリャービンの練習曲も、ホロヴィッツがアンコールでよく取り上げ
た作品であった。
1998年、第11回チャイコフスキー国際コンクールで優勝。以後世界各地でリサ
イタルを開き、 RCA Red Sealより新録音が発売されている。リストの「ダン
テを読んで」、メフィスト・ワルツ、ハンガリー狂詩曲第2番、ビゼー-ホロヴィ
ッツ編の「カルメン」変奏曲、ロッシーニ-ギンズブルク編の「セビリャの理
髪師」の主題による幻想曲を収めた『ホロヴィッツに捧ぐ』と題された小品集
(82876612732)、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」からの3楽章とチャ
イコフスキーの「四季」(82876788612)、テミルカーノフ指揮サンクトペテル
ブルク・フィルと共演したチャイコフスキーとショスタコーヴィチのピアノ協
奏曲(88697002332)、さらに世界初録音2曲を含むラフマニノフのピアノ作品集
(88697155912)がある。
【録音】2007年11月17日-19日、ニューヨーク、カーネギー・ホールでのライヴ
・レコーディング
88697301002 \1680
神尾真由子- In Recital
「フランツ・ワックスマン:カルメン幻想曲」
「チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォOp.34」
「シマノフスキ:神話-3つの詩Op.30」 「ショーソン:詩曲Op.25」
「チャイコフスキー:瞑想曲Op.42-1-なつかしい土地の想い出Op.42第1曲」
ストラヴィンスキー:
「イタリア組曲(バレエ「プルチネルラ」より作曲家自身&S.ドュシュキン編
曲)」
神尾真由子(Vn) ヴァディム・グラドコフ(p)
神尾真由子はティーン・エイジャーの時から、プロとしての演奏活動に入り、
国内外のオーケストラなどと共演して、その大器ぶりを発揮、超・逸材として
その将来が嘱望されてきました。2007年6月、モスクワで行われた第13回チャイ
コフスキー国際コンクール・ヴァイオリン部門で本命視されたプレッシャーを
撥ね退けて、見事、優勝。その快挙で一躍世界の注目を浴び、コンクールの模
様などを収めたNHKのドキュメンタリーなどのTV番組で、そのユニークな素顔と
新人らしからぬ図抜けた演奏が国内で大きな反響と驚愕を呼び話題が沸騰しま
した。そして2008年、争奪戦の末にSONY BMGマスターワークス(SONY BMG Music
Entertainmentのクラシック部門)が国際専属契約を結びました。このディスク
は真のヴィルトゥオジティを発揮する神尾真由子の真髄が聴ける待望の、イン
ターナショナル・デビュー・アルバムとなるもので、コンクールで弾いて絶賛
を博したチャイコフスキーの作品だけでなく、極めて高度な技巧と深い音楽性
が求められるヴァイオリン名曲を収録。 神尾真由子が演奏するヴァイオリン
は、サントリー株式会社より貸与されたもので、1727年製作のアントニオ・ス
トラディヴァリ(あのヨーゼフ・ヨアヒムが所有、使用していたもの)である。
【録音】 2008年3月16-19日 チューリヒ、ZKOハウス
88697329322 \1680
エリザベス・ワッツ/シューベルト:歌曲集を歌う
「月に寄せて」「吹き通うものの気配は」「夕映えの中に」
「くちづけを贈ろう」「ます」「秘めた恋」「岩のそばの歌手」
「テクラ、霊の声」「太陽に寄せて」「ディエゴ・マナツァレスより」
「夜と夢」「春の想い」「花の言葉」 「恋人の近くに」
「夜うぐいすに寄せて」「リアーネ」「乙女の嘆き」「夜咲きすみれ」
「マリー」「ランベルティーネ」「男ってみんなやくざなもの」
エリザベス・ワッツ (Sp)
ロジャー・ヴィグノールス(p)
1979年生まれ。ノーヴィッチ大聖堂聖歌隊に入り、またシーフィールド大学で
学んだ。その後ロイヤル・カレッジとブリテン国際オペラ・スクールで学位を
とり、2006年キャスリーン・フェリア・コンクール優勝、2007年MIDEMヤング・
アーティスト賞を受賞した。現在では、ロイヤル・オペラやイングリッシュ・
ナショナル・オペラを中心に、多くのモーツァルトやバロック・オペラに出演。
またイギリスの主要オーケストラと競演して絶賛を浴びている。今年のプロム
スに出演しており、特にイギリスで人気が高まってきています。
【録音】 2008年5月18-20日サフォーク・ポットン・ホール(UK)
88697373402 \1680
ウィレム・ラチュウミア-ブラジリアン・ピアノ・リサイタル
ヴィラ=ロボス:
「ブラジルの詩」「赤ちゃんの一族(第1組曲)」「オリオンの3つ星」
「トリストローザ」「カボークロの伝説」
モサルト・カマルゴ・グァルニエリ:
「ポンティエス第30,49,50番」「トッカータ」
ヒナステラ:「アルゼンチン舞曲集」
カルロス グアスタビーノ:「バイレシート」
ウィレム・ラチュウミア(p)
8歳にスーパーマーケットで電子オルガンに初めて触り、グラフィックとして壁
に貼ってあったA・ブークレシュリーフの「アルシペルIV」の楽譜をはがして、
トイピアノで弾いていたという。パリ近郊の中学校に入学してから本格的にピ
アノを習い始め、ミュロー市立メディアテークのCDをほとんどすべて聴いた。
長年にわたりカタローニアのアンサンブル・ディアボラス・イン・ムジカのピ
アニストであったローズ=マリ・キャベスタニィに市立音楽学校で学び、現代音
楽に興味をもつ。その後リヨン音楽院に進み、それとともにレパートリーも20
世紀音楽から時代をさかのぼっていった。リヨン音楽院で、ハイドシェック、
J・ムティエのクラスで学び、審査員満場一致で1位を獲得。高等音楽教育の国
家ディプロマ。リヨン大学で音楽学。2004年ヒューレット・パッカード財団
「明日の音楽家」賞。同年ジローナ(スペイン)の第12回グザヴィエ・モンサル
ヴァージュ・国際ピアノ現代音楽コンクールで第2位。第7回オルレアン20世紀
ピアノコンクールで優勝。ベルリン・コンツェルトハウス、パリ音楽都市、サ
ル・コルトー、オルセー美術館、グゼラシオン2000+4フェスティヴァル(スペ
イン、ヴィーゴ)、ニューヨーク、中国においてリサイタルおよびオーケスト
ラとの共演、室内楽で活躍。2008年6月に来日し絶賛を浴びた。
【録音】 2008年5月 リヨン・モリエール・ザール
88697369662 \1680
ザ・ベスト・オブ・ザ・ファイヴ・ブラウンズ
リムスキー=コルサコフ:「くまばちの飛行」
バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリーからのシーン」、
ラフマニノフ:「ワルツ」
コープランド:「ささやかな贈りもの(シェイカー教徒の賛歌)」
ドヴォルザーク:「家路」
イグナツ・フリードマン:「音楽の天窓Op.33-3」
グリーグ:「君を愛す-自作の歌曲によるピアノ曲集Op.41-3」
アストル・ピアソラ:「アルフレッド・ゴッビの肖像-タンゴの歴史」
ドビュッシー(編曲:ジェフリー・シャムウェイ):「月の光-ベルガマスク組曲」
ガーシュウィン(編曲:ジェフリー・シャムウェイ):
「ホーム・ブルース-パリのアメリカ人」 【withクリス・ボッティ(tp)】
サン=サーンス(編曲:ゴドフスキー):「白鳥-動物の謝肉祭」
ウィリアム・クリストファー・ハンディ(編曲:アート・テイタム):
「ハガーおばさんのブルース」
ガーシュウィン(編曲:アール・ワイルド):
「エンブレイサブル・ユー-7つのヴィルトゥオーゾ・エチュード」
ラフマニノフ(編曲:グレッグ・アンダーソン):
「第18変奏-パガニーニの主題による変奏曲」
エルネスト・レクオーナ:「マラゲーニャ-アンダルシア組曲」
ガーシュウィン:「ラプソディ・イン・ブルー」
アーロン・ジェイ・カーニス:「スーパースター・エテュードNo.1」
ザ・ファイヴ・ブラウンズ (デザレー、デオンドラ、グレゴリー、メロディ
ー&ライアン・ブラウン)
ピアノ5台、50本の指が奏でる驚愕のピアノ・スペクタキュラー!
5人姉弟の驚異のクインテット、ザ・ファイヴ・ブラウンズのベスト・アルバム
登場!このディスクはデビュー・アルバム「ザ・ファイヴ・ブラウンズ」でク
ラシック界に旋風を巻き起こした、ザ・ファイヴ・ブラウンズのベスト・アル
バムで、アメリカではビルボード・クラシック・チャートで10週連続第1位を
記録したデビュー・アルバム「ザ・ファイヴ・ブラウンズ」、初登場第1位(21
週連続第1位)を獲得し、79週も25位以内にチャート・インしたセカンド・アル
バム「ラプソディ・イン・ブルー-ノー・バウンダリーズ」、そしてJazzトラン
ペットのクリス・ボッティやディーン・マーチンとのバーチャル・コラボで話
題となったサード・アルバム「パリのアメリカ人-ブラウンズ・イン・ブルー」
(初登場第1位)という3枚のアルバムから厳選されたトラックばかりです。
ブラウン家の5人の姉弟(長女デザレー、次女デオンドラ、長男グレゴリー、三
女メロディー&次男ライアン)は全員がアメリカの名門ジュリアード音楽院で
ピアノを学び、ピアノ・クインテットを中心にしたザ・ファイヴ・ブラウンズ
を結成し、全米でのコンサート・ツアー、CDデビュー、メディアへの登場で大
きな話題を呼んできました。昨2007年秋の待望の初来日公演では、チケット売
り切れが続出し、ロビーでのサイン会の長い列は語り草になっているほどです。
今年9月-10月に2度目の日本ツアーが決定しています。