クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-09 No.13-1

2008年09月10日 14時58分55秒 | Weblog
<JVC>
JM-M24XR09 \3465
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
NBC交響楽団
指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ
[録音]1953年12月6日、ニューヨーク、カーネギー・ホールでのライヴ・レコ
ーディング[モノラル]
[リマスタリング・エンジニア] 杉本一家(JVCマスタリング・センター)
[マスターテープ・トランスファー]ジョン・サミュエルズ(ニューヨーク、
レコーディッド・レガシー)
[LP初出] LM-2387[1960年1月]
[国内LP初出] A-3012(「トスカニーニ名盤頒布会」の「トスカニーニ/ベー
トーヴェン」3枚組LPセットとして)[1963年8月] 単独初出はVRA-2001(世紀
の巨匠「トスカニーニ芸術の神髄」第1巻)[1965年7月]
RCA所蔵のオリジナル・モノラル・マスターテープ(76cm/sec.)を使用して最高
の状態で復刻する「XRCD24 RCAトスカニーニ・オリジナル・エディション」の
第5回発売は、トスカニーニが生涯にわたって取り上げ続け、ベートーヴェンの
交響曲の中でも最も数多く演奏した、交響曲第3番「英雄」の1953年盤。トスカ
ニーニにとって現役最後のシーズンとなった1953/54年シーズンの3回目の演奏
会で取り上げた時のライヴ・レコーディングである。このシーズンは、RCAによ
る純粋なレコーディング・セッションは行なわれなかったが、毎週ラジオで生
中継されていたNBC交響楽団との演奏会は、放送用と並行してRCAのスタッフに
よって録音されていた。引退後、トスカニーニは息子のワルターと共に残され
た放送録音からレコード化できる演奏を試聴・選定する作業を行なった。この
「英雄」もその過程で選ばれたものと思われる。
トスカニーニによる「英雄」は、RCAから正規盤として3種類の録音が発売され
ている(NBC響との同一曲の録音としては最多)ことからも、この作品へのこだわ
りが見て取れる。1939年の有名なベートーヴェン・チクルスでのライヴはSP時
代にこの曲の決定盤の一つと謳われたし、最初期のテープ収録である1949年の
セッション録音は、LP初期の代表盤であり、ベートーヴェンの交響曲全集とし
てBOX発売されたときにも含まれていた。当1953年のライヴ盤は、トスカニーニ
の没後3年が経過した1960年に発売され、演奏・音質両面でトスカニーニによる
「英雄」の決定盤とされてきたもの。
この演奏が、トスカニーニにとって生涯最後の「英雄」の指揮となったが、こ
の演奏会のゲネ・プロの時に、トスカニーニは第2楽章の「葬送行進曲」を一通
り演奏したあと、「もう一度、私のために」と言って、再度演奏させたという。
生涯を通じて演奏を重ねてきた最愛の交響曲への惜別の思いのこもった本番の
演奏は、この作品におけるトスカニーニならではの刻印(例えば第1楽章コーダ
で第1主題が最後にトランペットに出るとき、旋律線を補強した上でレガートで
演奏させ、最初にチェロで提示される第1主題の回帰を力強く印象付けるなど)
はそのままに、それ以前の演奏よりもさらに深く、雄大なスケールで作品を描
き出している点に大きな特徴がある。
今回の復刻に当たっては、これまでのXRCD24の原則通り、最もオリジナルなア
ナログ・マスターテープにさかのぼり、細心の注意を払ってマスタリングを敢
行。1950年代のモノラル・ライヴ録音としては驚異的なクオリティで収録され
たトスカニーニ=NBC交響楽団の輝かしく豊潤なサウンドが、前代未聞の明晰さ
と色彩感を伴って瑞々しくよみがえっている。
この『XRCD トスカニーニ・エディション』の【SHM-CD】化の予定はございませ
ん。




<PentaTone>
PTC 5186 341(SACD-Hybrid) \2850
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11/同第2番へ短調Op.21
サ・チェン(ピアノ)、
ローレンス・フォスター(指揮)、グルベンキアン管弦楽団
ユンディ・リ、ラン・ランと並び現在の中国ピアノ界における『トップ3』の
1人と称される可憐なる新星サ・チェンが"ペンタトーン"に仲間入り!
中国の河南省生まれのサ・チェンは、ユンディ・リの師匠としてもその名を知
られる名教師ダン・ジャオイ(但 昭義)にピアノを師事。
その後のサ・チェンの活躍は目覚しく、1996年のリーズ国際ピアノ・コンクー
ルで第4位入賞、2000年の第14回ショパン国際ピアノコンクールで第4位入賞に
加えポロネーズ賞受賞、そして2005年の第12回ヴァン・クライバーン国際ピア
ノ・コンクールでは第3位に輝くなど、国際コンクールでの実績も抜群!
また去る8月には、韓国の女流指揮者シヨン・ソンが指揮するロサンゼルス・
フィルハーモニックとの共演でハリウッド・ボウルにデビューを果たし、今後
のスケジュールではトゥガン・ソキエフ指揮のトゥールーズ・キャピトル国立
管、エド・デ・ワールト指揮のミルウォーキー響との共演が予定されるなど、
世界のトップ・ピアニストへの道を邁進し続けている大型アーティストである。
サ・チェンの"ペンタートン"からのリリース第1弾は、音楽監督ローレンス・
フォスターが率いるポルトガルのオーケストラ、グルベンキアン管とのコンビ
によるショパンの協奏曲集。ショパンのピアノ作品はサ・チェンが最も得意と
して弾き続けてきたレパートリーなだけに、あのユリア・フィッシャーを名実
ともに世界一流のヴァイオリニストへと育て上げた実績を持つ"ペンタトーン"
からのコンチェルト・アルバムに懸かる期待は非常に大きい。
2008年7月、カルースト・グルベンキアン財団大講堂(リスボン)での録音。

PTC 5186 329(SACD-Hybrid) \2850
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959/楽興の時D.780,Op.94
マーティン・ヘルムヘン(ピアノ)
ペンタトーン・デビュー・アルバムとなったモーツァルト「ピアノ協奏曲第24
番&第13番」(PTC 5186 305)では、ユリア・フィッシャーと並ぶレーベルの大
黒柱として期待に違わぬ見事な演奏を聴かせてくれたドイツの若き天才ピアニ
スト、マーティン・ヘルムヘン。
NHK交響楽団との共演、ソロ・リサイタル、デュオ・リサイタルなど来日公演の
大成功によって日本での知名度を一気に押し上げたヘルムヘンのペンタトーン
第2弾は、同レーベルからリリースされる最初のソロ・アルバムとなるシューベ
ルトのピアノ・ソナタ第20番!
ヘルムヘンのソロ・コンサートやユリア・フィッシャーとのデュオによるシュ
ーベルト(レコーディングの予定あり!)は聴衆から数多くの称賛の声が寄せら
れるなど絶大な支持を得ており、シューベルト最晩年の作品集でのさらなる凄
演は間違いないだろう。
ヘルムヘンは2001年には難関として知られる「クララ・ハスキル・コンクール」
で弱冠19歳という若さで歴戦の猛者たちを抑えてグランプリを獲得。
2006年にはルツェルン音楽祭でゲルギエフ&ウィーン・フィルとシューマンで
共演を果たすなど既に実績は十分。ドイツ・ピアニズムの系譜を継ぐ大型アー
ティストである。

PTC 5186 310(SACD-Hybrid) \2850
R・シュトラウス:交響詩集 ――
交響詩《ドン・ファン》Op.20/交響詩《死と浄化》Op.24
交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》Op.28
歌劇《インテルメッツォ》Op.72より 炉端の夢想
マルク・アルブレヒト(指揮)、
ストラスブール・フィルハーモニック管弦楽団
フランスとドイツの国境近くに位置するストラスブール。1855年にストラスブ
ールを本拠地として創設され、ヨーロッパでも有数の歴史を持つフランスの古
豪ストラスブール・フィルが音楽監督マルク・アルブレヒトとのコンビでペン
タトーン初登場!
R・シュトラウスの作品の演奏と解釈に定評のある1964年ドイツ生まれのマエス
トロ、マルク・アルブレヒトと、地理的な関係からフランスとドイツ両国の文
化の影響を受けてきたストラスブール・フィルによるR・シュトラウスの交響詩
集は、指揮者、オーケストラの特色を最大限に発揮することの出来る最適な選
曲と言えるだろう!

PTC 5186 309(SACD-Hybrid) \2850
ブラームス:
交響曲第4番ホ短調Op.98
ハンガリー舞曲第1番ト短調(ブラームス編)/同第3番ヘ長調(ブラームス編)
/同第10番ヘ長調(ブラームス編)/同第17番嬰ヘ短調(ドヴォルザーク編)/
同第18番ニ長調(ドヴォルザーク編)/同第19番ロ短調(ドヴォルザーク編)/
同第20番ホ短調(ドヴォルザーク編)/同第21番ホ短調(ドヴォルザーク編)
マレク・ヤノフスキ(指揮)、ピッツバーク交響楽団
「交響曲第1番」(PTC 5186 307)、「交響曲第2番&第3番」(PTC 5186 308)と続
いたペンタートンの大型プロジェクト、ヤノフスキ&ピッツバーク交響楽団の
ブラームス・チクルスが今回の「交響曲第4番」でいよいよ完結!この9月から
マンフレッド・ホーネックを新音楽監督に迎え新たなスタートを切ったピッツ
バーク響。
2005年から続いたアンドルー・デイヴィス、ヤン=パスカル・トルトゥリエと
のトロイカ体制の集大成という点でもヤノフスキのブラームス・チクルスが持
つ価値は高い。
これまでにリリースされたヤノフスキのブラームスは2タイトルとも大きな成功
を収めており、交響曲第4番とハンガリー舞曲集を収めたチクルス完結盤での熱
演に期待したい。
2007年11月、ハインツ・ホール(ピッツバーク)でのライヴ録音。

PTC 5186 175(SACD-Hybrid) \2850
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第7番ヘ長調Op.59-1《ラズモフスキー第1番》
同第6番変ロ長調Op.18-6
イタリア四重奏団〔パオロ・ボルチャーニ(ヴァイオリン)、エリサ・ペグレッ
フィ(ヴァイオリン)、ピエロ・ファルッリ(ヴィオラ)、フランコ・ロッシ
(チェロ)〕
SACD Hybridによる高音質の復刻盤として活発なリリースを続けるクァドラフォ
ニック(RQR/4チャンネル録音)シリーズの最新作はイタリア四重奏団。
イタリア四重奏団が1967年から1975年にかけて全集を完成させたベートーヴェ
ンの中から第6番&第7番(ラズモフスキー第1番)の2曲がマルチチャンネルで新
たに復活!

PTC 5186 322(Normal-CD) \1450
モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92
ハンス・フォンク(指揮)、セントルイス交響楽団
今は亡きオランダの名匠ハンス・フォンクのセント・ルイス響時代に録音され
た遺産とも言うべきライヴ音源のリリースを行う「ハンス・フォンク・レガシ
ー」の続編4タイトルがペンタトーンより登場!第1回目のリリースとなった4タ
イトル(PTC 5186 318-321)は、オランダのグラミー賞との呼ばれる権威あるエ
ディソン賞に選出されるなど母国オランダを含む世界各国で称賛の声を集めて
いる。
スラットキンの後任として1996年にセントルイス響の音楽監督に着任したハン
ス・フォンクは、数多くのレコーディングやコンサートを精力的にこなしてい
たが、度重なる病の影響で1996年から務めていたセント・ルイス交響楽団の音
楽監督を2002年に辞任。
その後、筋萎縮性側索硬化症との闘病の末、2004年8月29日に63歳で志半ばにし
てこの世を去ってしまったハンス・フォンクだが、セントルイス響と歩んだ軌
跡は、今回のリリースで計8タイトルとなる「ハンス・フォンク・レガシー」の
中にしっかりと刻み込まれている。
パウエル・シンフォニー・ホールでのライヴ録音。

PTC 5186 323(Normal-CD) \1450
マーラー:交響曲第4番ト長調
エスター・ハイデマン(ソプラノ)、
ハンス・フォンク(指揮)、セントルイス交響楽団
"ハンス・フォンク・レガシー"のリリース第6弾。ハンス・フォンクはハーグ・
レジデンティ管の首席指揮者時代など数々のオーケストラとの共演でマーラー
の名演を生み出しており、マーラー指揮者として特に欧米を中心とした海外で
の評価はすこぶる高い。パウエル・シンフォニー・ホールでのライヴ録音。

PTC 5186 324(Normal-CD) \1450
フォーレ:組曲《ペレアスとメリザンド》Op.80
シェーンベルク:交響詩《ペレアスとメリザンド》Op.5
ハンス・フォンク(指揮)、セントルイス交響楽団
"ハンス・フォンク・レガシー"のリリース第7弾はフォーレとシェーンベルクの
「ペレアスとメリザンド」のカップリングというユニークなプログラム。ハン
ス・フォンクのレパートリーの広さ、セントルイス響を完全に掌握していた手
腕の証しである。パウエル・シンフォニー・ホールでのライヴ録音。

PTC 5186 325(Normal-CD) \1450
チャイコフスキー:
幻想序曲《ロメオとジュリエット》/交響曲第4番へ短調Op.36
ハンス・フォンク(指揮)、セントルイス交響楽団
8枚目のリリースで初登場となるロシアン・レパートリーはチャイコフスキー!
ハンス・フォンクはドレスデン時代でもチャイコフスキーを積極的に取り上げ
ており、アメリカのオーケストラとのコンビによるチャイコフスキー、しかも
交響曲第4番という選曲には大きく期待させられる。
パウエル・シンフォニー・ホールでのライヴ録音。



<Avie>
821936-0019-2(SACD-Hybrid) \3380
マーラー:大地の歌
トーマス・ハンプソン(バリトン)、スチュアート・スケルトン(テノール)、
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)、サンフランシスコ交響楽団
これまでに「交響曲第6番《悲劇的》」(821936-0001-1)、「交響曲第3番」
(821936-0003-2)そして「交響曲第7番《夜の歌》」(821936-0009-2)の3作品が
グラミー賞の"ベスト・クラシカル・アルバム"や"ベスト・オーケストラル・パ
フォーマンス"の栄誉に輝くなど、オーケストラの驚異的なパフォーマンスと超
優秀録音の両面が全世界で認められ絶賛を博し続けているマイケル・ティルソ
ン=トーマス&サンフランシスコ響(SFS)のマーラー・チクルス。
この「大地の歌」でMTT&SFSは、偶数楽章の独唱に通常用いられることの多い
アルトではなくバリトンを設定。
マーラー自身によって偶数楽章の独唱は「アルト、もしくはバリトン独唱」と
指定されていもののアルトの独唱に比べてバリトン独唱による演奏や録音は少
ないだけに、MTT&SFSの「大地の歌」はこの作品の新たな名盤としてはもちろ
んのこと、テノール&バリトンが独唱を担当する「大地の歌」の新録音として
も大きな話題を呼ぶことは間違いない。
ソリストには、現代を代表する世界最高峰のバリトン歌手トーマス・ハンプソ
ン、巨匠マッケラスからの信頼も厚く世界各地のオペラハウスから引く手あま
たのテノール、スチュアート・スケルトンが迎えられるなど豪華陣容が実現。
また、MTT&SFSのマーラー・チクルスのほとんどでレコーディングを担当して
きたアンドレアス・ノイブロンナー&ピーター・ランガーの名コンビは「大地
の歌」でも健在!圧倒的なサウンド・クォリティもこのマーラー・チクルスが
持つ大きな魅力と言えるだろう!
2007年9月28日-10月2日、サンフランシスコ・デイヴィス・シンフォニー・ホ
ールでのライヴ録音。

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08-09 No.13-2

2008年09月10日 14時58分24秒 | Weblog
<ALBANY>
TROY1039 \1980
「ソナタとアザー・インターリュード」
ジョン・ケージ:ソナタI/D.スカルラッティ:ソナタK.17/
ジョン・ケージ:ソナタIV/F.リスト:眠れない!質問と回答/
ジョン・ケージ:ソナタII/W.F.バッハ:ハ短調のファンタジア/
ジョン・ケージ:ソナタXIVとXV/シューマン:ノヴェレッテ/
ジョン・ケージ:ソナタIII/R.シュトラウス:セレナード(ゴドフスキー編)/
ジョン・ケージ:ソナタV/F.リスト:調性のないバガテル/
ジョン・ケージ:ソナタXII/
A.ミハロフスキ:ショパンのワルツによるパラフレーズ/
ジョン・ケージ:インターリュードIII/D.スカルラッティ:ソナタK.247
ペドヤ・ムジイェヴィッチ(Pf)
録音:2005年2月ニューヨーク
ケージ初期の傑作プリペアード・ピアノのための「ソナタとインターリュード」
はソナタと間奏曲が交互に組み合わされた曲集だが、これはケージのインター
リュードの代わりにバロックからロマン派の様々なピアノ曲を配した試み。ム
ジジェヴィクはサラエボ出身、渡米後ジュリアードで学んだ若手ピアニスト。

TROY1038 \1980
《レガシー》-アフリカ系アメリカ人の作曲家によるファゴットのための作品集
W.G.スティル(1895-1978):あなたが行くなら、孤独の歌、支流の家/
A.ヘイルストーク(b.1941):バスーン・セット/
エド・ブランド(b.1926):「ワン・オン・ワン」、バスーンのために/
ユリシーズ・ケイ(1917-1995):ソナタ/
ゲイリー・パウエル・ナッシュ(b1964):デフォーメーションV(バッハによる)/
スウェーデン民謡:ウティ・ヴォル・ハーゲ(私たちの牧場に)/
ダニエル・バーナード・ルーメイン(b1970):
レコライオン・ループス(ウティ・ヴォル・ハーゲに基づく)
レコライオン・ワシントン(Fg)
カリーナ・ナイバーグ・ワシントン(Cl,声)
マーク・エンスレー(Pf)
いわゆるクラシック音楽におけるアフリカ系アメリカ人の作曲家の存在はスティ
ルが辛うじて知られているくらいで他はあまり知られていない。これはそうし
た知られざる作曲家たちの足跡を知る事が出来るだけでなく、それがファゴッ
トのための作品集という珍しいアルバム。1895年生まれのスティルはアメリカ
の国民楽派にもたとえられ、最も若い1970年生まれのルーメインは印象主義と
もミニマルともいえる作風。

TROY1030 \1980
レオン・カーシュナー(キルヒナー):
弦楽四重奏曲全集(第1番-第4番)
オリオン弦楽四重奏団:
【ダニエル&トッド・フィリップス(Vn)スティーヴン・テネンボム(Vn)
ティモシー・エディ(Vc)】
レオン・カーシュナー(b.1919)はエルネスト・ブロッホとシェーンベルクに作
曲を師事。特にシェーンベルクの影響を強く受けた。12音技法が基本にあるが、
激しいリズムにバルトークの影響も感じられる。

TROY1015 \1980
「ジョン・ジェイコブ・ナイルズ:歌曲集」
黒は色、野性的な騎手、ちいさな黒い星、鳥のキャロル、賭博者の妻、
スイート・リトル・ジーザス・ボーイ、黒いドレス、歌が歌われたこと、
私が天国に行く時、ほか全18曲
ホープ・ケーラー(歌)
ジェイムズ・ダグラス(Pf)
ジョン・ジェイコブ・ナイルズ(1892-1980)はケンタッキー出身のダルシマー
奏者で作曲家。第一次世界大戦では戦闘機パイロットになったが九死に一生を
える事故の後、パリに留学。生涯に1000曲以上の歌曲と民謡の作編曲を行った。
作風はガーシュインの「サマー・タイム」を思わせる民謡風のものが多い。

TROY1018 \1980
「バーナード・ホッファー:室内楽作品集」
(1)室内協奏曲(2007)
(2)4つの短いエピソード(2004)
(3)もう一組の短いエピソード(2004)
(4)ディヴェルティメント(1988)
ネオテリック:【M.マッケイ(Fg)、J.プレーザー(Hr)、E.レンツ(Vc)】
(1)ハイディ・ルイーズ・ウィリアムズ(Pf)
(4)E.マンダット(Cl)、M.バルタ(Vn)、J.メキス(Vn)、M=C.チ(Va)、
P.ブラウン(Cb)、C.モアハウス指揮
ホッファー(b.1934)はスイス生まれで現在アメリカで活躍する作曲家。映画、
TVの仕事を数多く手掛ける傍ら、シリアスな現代音楽も発表している。作風は
基本的に無調だが、調性的な部分もある。叙情的で静かな部分あり、カーチェ
イスを思わせる動きのある部分ありと、TV畑で培った経験が活かされているよ
うだ。この人の作品集はALBANYではほかに「マグース」(TROY798)がある。

TROY1021 \1980
「ジョン・マグナッセン/リモン・ダンスのための音楽」
(1)ザ・ウィングド/(2)詩篇
デイヴィッド・ブリスキン指揮
ジュリアード音楽院管弦楽団のメンバー
(2)M.レイコック指揮ウェストミンスター・カレッジ合唱団、
S.トンプソン(Br)、インスティテュート祝祭管弦楽団
マグナッセンはダンスや演劇のための音楽を数多く手掛けており、そうした媒
体に適した作風。調性、ミニマル、ポップスのイディオム、ドビュッシー、ス
トラヴィンスキー的な要素と多様なスタイルが折衷されている。一聴した印象
ではマイケル・ナイマン、ギャヴィン・ブライヤーズに近いものを感じる。

TROY1022 \1980
「ニュー・アメリカン・マスターズVol.2」
キャロライン・ニューマン(b.1951):ファンタジー(2006)/
フランク・エズラ・レヴィ(b.1930):トリオ第2番(2006)/
ゲリー・エスコウ(b.1951):《ソナタじゃないよ!》(2005)/
アレン・ショウン(b.1948):3つの夜の風景/
カルロス・フランツェッティ(b.1948):
ヴィルトゥオージのための4つの楽章(2006)
パリサデ・ヴィルトゥオージ:
【マーガレット・スウィンコスキ(Fl)、ドナルド・モクリンスキ(Cl)、
ロン・レヴィ(Pf)】
パリサデ・ヴィルトゥオージはフルート、クラリネット、ピアノの三重奏から
なるアンサンブルでCDはこれが二枚目となる(一枚目はTROY826)。前回より作曲
家の世代は若くなっているが、曲はやはり近代フランス、新古典主義を思わせ
る親しみやすいものばかり。

TROY1023 \1980
「フローレ・アルジェンティーナ/カルロス・ガスタヴィーノの歌曲集」
アルゼンチンの花、揺りかごの6つの歌、アルゼンチンの4つの歌
ほか全31曲
デジレ・ハラク(Ms)
ダルトン・ボールドウィン(Pf)
ガスタヴィーノはヒナステラとほぼ同世代のアルゼンチンの作曲家。器楽曲で
は野心的な試みもしたようだが、歌曲は民謡風の穏健な作風。モンポウやアル
ベニスの歌曲を思わせる。伴奏はなんとスゼーやアメリングなどの名歌手の伴
奏で知られるピアニスト、ボールドウィンが務めている。

TROY1029 \1980
「アメリカン・ビューティ/ラグタイムの花束」
ジョセフ・ラム:ラグタイム・ナイチンゲール、アメリカン・ビューティ/
ゲーリー・スマート:
ララミー・ラグ、2つの花のラグ、クラッカー・ラグ、
ピーナッツ・バター・ラグ、ウィーンの夜、ハーレクイン・ラグ、ベル・ラグ
ジェームズ・スコット:優美/ロバート・ハンプトン:カタラット・ラグ/
スコット・ジョプリン:メキシカン・セレナード、グラジオラス・ラグ/
ほか全14曲
ゲーリー・スマート(Pf)
ゲーリー・スマートの自作7曲を中心とした古き良きアメリカを思わせるノスタ
ルジックなピアノ・ラグタイム集。ゲーリー・スマートはアメリカではよく知
られた作曲家兼ピアニスト。既に当ALBANYレーベルに多くのCDがある。

TROY1031 \1980
「チェイシング・タイム/エレノア・コリー:作品集」
(1)チェイシング・タイム(2002)/(2)会話(2004)/
(3)3つの歌(2001)/(4)鏡(2005)/
(5)弦楽四重奏曲第2番(2000/2004)
(1)-(4)ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル:
【J.ローゼンフェルド(Fl)、J.スタンバーグ(Cl)、L.クァン(Vn)、C.フィンケ
ル(Vc)、S.ゴスリング(Pf)】
(5)アトランティック弦楽四重奏団
エレノア・コリー(b.1943)はニュージャージー州出身の女性作曲家。ハーヴァ
ード大学、コロンビア大学に学び、作曲はウォーリネンに師事した。セリーを
基本とした新保守主義ともいえる手堅い作風で典型的な東海岸流アカデミズム
の作曲家。

TROY1032 \1980
「コスミック&ドメスティック・マスターズ
-アメリカの新しい歌曲」
(1)クリストファー・バーグ:リンカーンの手紙
(2)ダロン・アリック・ヘイゲン:《親愛なる若者たちよ》より
(3)ルッセル・プラット:
ウォルト・ホイットマン・カンタータ「午後から星月夜へ」
ミラー・ヴィジョンズ・アンサンブル:
【(1)(3)スコット・マーフリー(T)、(2)(3)リチャード・ラリ(Br)、
(2)トーブ・マラウィスタ(S)、(3)ジョディ・シャインバウム(S)、
(1)(2)マーガレット・カンプマイヤー(Pf)、(3)アレン・ダーリング(Pf)】
アメリカの中堅世代以上の作曲家の歌曲を集めた。バーグの「リンカーンの手
紙」は19世紀の曲と言われても信じてしまう。ヘイゲンの「親愛なる若者たち
よ」は無調的語法とコープランド的素朴さが奇妙に合体、プラットの「午後か
ら星月夜へ/ウォルト・ホイットマン・カンタータ」も、ある時は無調、またあ
る時はスティーヴン・フォスターと見紛うほど、飄々と時代を超越(?)したよう
な折衷主義である。

TROY1033 \1980
名手ショーン・オズボーンのモーツァルト
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲イ長調K.581
クラリネット四重奏曲ヘ長調K.496
ショーン・オズボーン(Cl)
サイモン・ジェームズ(Vn)
マイケル・ミロポルスキー(Vn)
スコット・リゴツキ(Va)
ウォルター・グレイ(Vc)
クラリネットのショーン・オズボーンはメトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席
を永らくつとめ、またニューヨーク・フィル、ピッツバーグ響、アメリカ交響
楽団の首席客演もつとめた名手。

TROY1034 \1980
「ハロルド・ブルーメンフェルド:作品集」
(1)悪魔の詩-ボードレールの詩による
(1.ウォーター・ジェット 2.時計 3.間奏曲 4.前の生活)
(2)呪いのカルネ-ランボーの詩による
(1.さよなら-地獄の季節より 2.永遠-新しい詩より)
(3)神話-デレック・ウォルコットの詩による
(1.夢 2.ヨーロッパ 3.群島)
(1)(3)ドニー・レイ・アルバート(Br)
(1)(2)クリスティーネ・シェイドバーグ(S)
(1)ジョエル・エリック・スーベン指揮
ポーランド国立放送響
(2)ハロルド・ブルーメンフェルド指揮
セント・ルイス・アンサンブル・オブ・エイト
(3)ポール・フィリップス指揮ダラス・ヴォイセス・オブ・チェンジ
ブルーメンフェルドは声楽への関心が深く、オペラを始め多くの声楽作品を発
表している。作風は無調でシェーンベルク、ベルクに似た緊張した空間を作り
上げる。ALBANYレーベルには、やはりランボーの詩によるオペラ「地獄の季節」
(TROY262)、デレク・ウォルコットによる神話/ジーグフリート・サスーンによ
る戦争挽歌(TROY443)がある。

TROY1035 \1980
「愛と切望の歌/アメリカの新しい歌曲」
スティーヴン・ポーラス:愛と切望の歌/
ヤユダ・ヤネイ:記憶されたエロス/
ヘンリー・モリコーン:5つの愛の歌、3つの単純な歌/
ジョン・ダウニー:包含、私は愛する/
リチャード・フェイス:
水兵の歌、もし私だったら、シレーヌの夕べ、暇乞い、春
ヴァレリー・エランテ(Sop)
ジェフリー・ピーターソン(Pf)
アメリカの様々な世代の作曲家の歌曲を収録。7つのごく短い曲からなるポーラ
スの「愛と切望の歌」は日本の短歌の形式に霊感を受けたという。全体にロマ
ン派、近代の様式で書かれた穏やかな音楽。わが国には日本歌曲という現代音
楽ではないが、さりとてクラシックでもない独自の分野があるが、そうしたカ
テゴライズに従えばこれらはアメリカ歌曲といえるだろう。

TROY1037 \1980
「アウトサイド・ミュージック/エドムンド・キャンピオン作品集」
アウトサイド・ミュージック(2005)、
黄金のダムス(2000)
完全な豊富な時間(1990)、
汝の素敵な数で私を溶かして(2002)
ルージング・タッチ(1994)
サンフランシスコ・コンテンポラリー・ミュージック・プレーヤーズ
エドムンド・キャンピオンは1957年ダラス生まれ。コロンビア大学で学んだ後、
パリ音楽院でスペクトル楽派のジュラール・グリゼーに師事した。またIRCAMで
も研鑽を積み作品を制作している。ミニマル・ミュージック、コンピューター、
ゲーム音楽などポップな軽さとヨーロッパの前衛音楽を融合した作風。「汝の-」
と「ルージング・タッチ」はライブ・エレクトロニクスを使ったアメリカの作
曲家には珍しくシリアスな作品。

TROY1044 \1980
「イアンシング・マクロスキー(b.1964):室内楽作品集」
(1)ワイルド・ベル-ヴィオラとピアノのための
(2)オク-オク-サキソフォン四重奏
(3)ソルサンゲ(太陽の歌)
(4)染色-ピアノ・トリオ
(5)かすり傷-金管五重奏とドラムのための
(1)レティシア・オークス=ストロング(Va)、ティモシー・ダーコビク(Pf)
(2)フロスト・サックス四重奏団
(3)メラニー・ガーモンド(S)、キャロラン・バフ(A)、ウィリアム・ドソン(T)
(4)ジョアンナ・カーコウィッツ(Vn)、アンドルー・テイル(Vc)、
ニナ・フェリーノ(Pf)
(5)アトランティック金管五重奏団、R.シュルツ(ドラム)
マクロスキーは様々な音楽の影響を受けながら独自の世界を築いている。ヴォ
ーカル・アンサンブルのためのソルサンゲ(太陽の歌)は、東方聖歌、ジョスカ
ン・デ・プレに現代的感性をブレンドした秀逸な作品。ピアノ・トリオ「染色」
は激しいリズムと鮮烈な色彩の対比が美しい。豊かな才能を感じさせる作曲家。




<アクースティカ・レーベル(日本)>
PPCA-609 \2800
「2007年ロン・ティボー国際音楽コンクール・ピアノ部門優勝記念CD」
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番K.310
フォーレ:主題と変奏Op.73
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調Op.5
田村 響(ピアノ)
録音:2008年4月17日-18日,三重県総合文化会館大ホール
2007年のロン・ティボー・コンクールで優勝し、一躍時の人となった田村 響
の待望の新録音です。田村は1986年愛知県安城市生まれ。愛知県立明和高校音
楽科を卒業後、ザルツブルグ音楽大学に留学。1993年より数々のコンクールに
入賞を果たし、2002年ピティナ・ピアノ・コンペティションで特級グランプリ、
やはり2002年の園田高広賞ピアノ・コンクールで歴代最年少で園田高広賞第1位
を受賞しました。現在国内外でリサイタルやオーケストラとの共演などで活躍
しています。

PPCA-602 \2800
「田村響 デビュー・アルバム」
ハイドン:ピアノ・ソナタト短調Hob.XVI/44
メンデルスゾーン:幻想曲嬰へ短調 「スコットランド・ソナタ」op.28
リスト:B-A-C-Hの主題による幻想曲とフーガ S.529
ヤナーチェク:ソナタ「1905年10月1日、街頭から」
J.シュトラウスII世/ゴドウスキー:「こうもり」
田村 響(P)
録音:2003年12月24-25日、三重県総合文化センター大ホール

PPCA-605 \2800
「杉目奈央子 リサイタル・ライヴ」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」Op.27-2
シューマン:謝肉祭Op.9
リスト:「詩的で宗教的な調べ」より第7曲「葬送」
リスト:愛の夢第3番
杉目奈央子(ピアノ)
録音:2005年9月19日大分市iichiko音の泉ホール、ライヴ
杉目奈央子は1969年生まれ、1986年園田高広賞ピアノ・コンクールに於いて園
田高広賞及び園田高広賞奨励賞受賞。1992年桐朋学園大学卒業。玉置義巳、園
田高広氏に師事、同大研究科へ進む。1994年-96年、ミュンヘン国立音楽大学
マスタークラスでミヒャエル・シェーファー氏のもとで研鑽を積み、マイスタ
ーディプロマを取得して卒業。1996年、第48回ブゾーニ国際ピアノ・コンクー
ル第6位入賞。留学帰国後、地元大分においてソロ、室内楽、オーケストラと
の協演など活躍中。

PPCA-606 \2800
トッパン・ホール・シリーズPianists「大橋雅子リサイタル・ライヴ」
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲(H.バウアー編)/シューマン:謝肉祭Op.9
/グラナドス:組曲「ゴイェスカス」より「嘆き、または美女とうぐいす」/
ラヴェル:「鏡」より「悲しい鳥たち」「洋上の小船」「道化師の朝の歌」
/バッハ:ガヴォット(ラフマニノフ編)/ガーシュイン:前奏曲第1番
大橋雅子(ピアノ)
録音:2005年4月シリーズ「ピアニスツ」第1回ライヴ(トッパン・ホール)
大橋雅子は東京に生まれ、3歳からピアノを始める。第8回園田高広賞ピアノ・
コンクールに於いて第2位、大分県知事賞を受賞。フェリス女学院大学音楽学部
首席卒業。ドイツ国立デトモルト音楽大学大学院修了。在学中、DAAD(ドイツ
学術交流会)コンクール第2位。その後、スイス国立チューリヒ音楽大学大学院
修了。現在、チューリヒ音楽大学講師。

PPCA-608 \2800
トッパン・ホール・シリーズPianists
「三木香代のショパン」
ショパン:バラード第1番-第4番、ピアノ・ソナタ第3番
三木香代(ピアノ)
録音:2005年11月19日,シリーズ「ピアニスツ」(トッパン・ホール)
三木香代は兵庫県龍野市生まれ、京都市立芸術大学音楽学部音楽学科ピアノ専
修卒業。1982年第51回日本音楽コンクール・ピアノ部門入選。1985年には第11
回ショパン国際ピアノ・コンクールにて最優秀演奏賞を受賞。その後も国際コ
ンクールで数々の賞を受賞。現在、国立音楽大学准教授。

PPCA-610 \2800
江尻南美が奏でる色とりどりの小品集「Bunte Bl?tter」
R.シュトラウス:「5つの情緒溢れる風景」Op.9より第1曲・第二曲
シューマン:「色とりどりの商品」Op.99より「5つのアルバムの綴り」
ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調(遺作)
ゴイェスカス:「ゴイェスカス」より「嘆き。またはマハと夜鳴きうぐいす」
ダ・モッタ:「ポルトガルの風景」Op.9より第3番「ワルツ・カプリチョーザ」
スメタナ:バガテルと即興曲集第6番「おとぎ話」
リスト:巡礼の年第1年「スイス」より第9番「ジュネーヴの鐘-ノクターン」
ブラームス:4つのバラードOp.10より第4曲
江尻南美(ピアノ)
録音:2007年12月26-28日,三重県総合文化会館大ホール
江尻南美は東京生まれ、桐朋学園大学研究科とフランクフルト音楽大学を卒業。
ドイツ在住。

PANU-7002 \2800
シューベルト:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ イ長調D.664、Op.120
ピアノ・ソナタ イ短調D.784、Op.143
遺作のソナタ 変ロ長調D.960
辛島輝治(ピアノ)
録音:2005年7月29-31日

PANU-7003 \2800
シューベルト:ピアノ・ソナタ集II
ピアノ・ソナタ ト長調D.894、Op.78
ピアノ・ソナタ イ短調D.845、Op.42
辛島輝治(ピアノ)
録音:2006年6月6-8日
辛島輝治は1959年に東京藝術大学を卒業。東京藝術大学名誉教授。

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08-09 No.12

2008年09月10日 14時57分25秒 | Weblog
<MEDICI ARTS>
~idealeaudience
=classic archive=
30 85238(DVD-Video) \2180
モノクロ(1)(2)
カラー(3)(4)(5)
字幕:英・独・仏・西
(1)ドビュッシー:夜想曲より祭り
(2)同:バレエ「遊戯」
(3)同:管弦楽のための映像
(4)シェーンベルク:映画の一場面への伴奏音楽Op.34
(5)ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」
ピエール・ブーレーズ(指)
(1)(2)ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
(3)(4)(5)BBC交響楽団
放映[BBC]:(1)(2)1968年10月20日ロンドン(放送用スタジオセッション)
(3)(4)1974年8月4日ロンドン、プロムス(ライヴ)
(5)1997年1月31日ロンドン(ライヴ)
作曲家として、また指揮者として今日の楽壇に大きな影響を与え続ける巨人ピ
エール・ブーレーズ。この映像作品では、ゆかりの作曲家のプログラムを通じ
てほぼ30年間に渡るかれの指揮者としての変遷をたどることができます。1997
年の「春の祭典」では現在の巨匠指揮者の顔がうかがえるいっぽうで、なかで
も1968年のドビュッシー。モノクロ映像が時代を感じさせるなか、サングラス
をかけて指揮棒を持たずに振る姿は必見。当時のブーレーズは帯状疱疹を患い、
スタジオの照明に過敏であったため、やむを得ずサングラスをかけて収録に臨
んだとの記述があります。ほかにも「シェーンベルクは死んだ」という発言で
物議を醸したことを思い起こさせるように、その作品が組み込まれていたりと、
いろんな意味でたいへん興味の尽きないつくりとなっています。

30 85278(DVD-Video) \2180
リニアPCMモノラル
字幕:英・独・仏・西
(1)R=コルサコフ:序曲「ロシアの復活祭」Op.36
(2)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1
(3)ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調Op.43
ヴィクトリア・ポストニコワ(P)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)BBC交響楽団
放映[BBC]:(1)(2)1979年8月31日ロンドン(プロムス・ライヴ)
(3)1978年9月9日ロンドン(プロムス・ライヴ)
1970年代におけるロジェヴェン絶頂期の指揮ぶりと、華麗にしてスキのない音
楽をたっぷりと楽しめる注目の映像作品。まず、一見してロジェヴェンの若い
こと!鳴りっぷりのよいR=コルサコフ、夫人ポストニコワを迎えた改訂版に
よるラフマニノフも見ごたえがありますが、やはり目玉はショスタコーヴィチ
の第4交響曲。作曲以来長らく封印され、ロジェヴェン自ら1962年9月に西側初
演(BBCL.4220)を果たしたこの作品は、アヴァンギャルドな作風と演奏至難な
内容で知られますが、当時トップクラスのバトン・テクニックによりあざやか
にオケを統率するさまはまさに圧巻というほかありません。



<audite>
AU 95596 \2280
モノラル
モーツァルト:
(1)交響曲第29番イ長調KV.201
(2)交響曲第39番変ホ長調KV.543
(3)交響曲第40番ト短調KV.550
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS交響楽団
録音:(1)1955年5月31日ベルリン、ベルリン高等音楽院(ライヴ)
(2)1950年5月3日ベルリン-ダーレム、イエス・キリスト教会
(スタジオ・セッション)
(3)1952年3月17日ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)
エディション・フェレンツ・フリッチャイ第7集。ベルリンRIAS収録によるドイ
チュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻ですべて完全初出。モ
ーツァルトはフリッチャイにとっていくつものすぐれたオペラ録音でも知られ
るように、きわめて重要な作曲家。高い評価を裏付けるように、亡くなる1963
年にはその功績を讃えてザルツブルク・モーツァルテウムよりメダルを授与さ
れています。ここに聴く3曲でも正確なリズムと音程の確かさ、そして造型美と、
モーツァルトに必要なものが申し分なく揃っています。フリッチャイはまた、
これら3曲についてスタジオ録音をそれぞれ一度ずつしか残していないため、
たいへん貴重といえます。なお、第29番の開始前に拍手が入ります。

AU 23413 2枚組 \2700
モノラル
モーツァルト:「後宮からの逃走」KV.384(全曲)
シャーリ・バラバーシュ(S・コンスタンツェ)*エヴァ・バルログ
リタ・シュトライヒ(S・ブロントヒェン)
アントン・デルモータ(T・ベルモンテ)*ハンス・ゲオルグ・ラウベンタール
ヘルムート・クレプス(T・ペドリルロ)*ディーター・フラウボエス
ヨゼフ・グラインドル(Bs・オスミン)
エルンスト・デルンブルク(語り・セリム・パシャ)
ハインツ・ティーティエン(セリフ演出)
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS交響楽団&RIAS室内合唱団
*はセリフ役者
録音:1949年12月19-21日ベルリン-ダーレム、イエス・キリスト教会
(スタジオ・セッション)
エディション・フェレンツ・フリッチャイ第8集。ベルリンRIAS収録によるドイ
チュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻。モーツァルトのスペ
シャリスト、フリッチャイによる「後宮」には2種の録音が存在します。ひとつ
はコンスタンツェをシュターダーが歌う有名な1954年盤、そしてもうひとつが
1949年に収録されたこのスタジオ録音。同年RIAS響の音楽監督に就任したフリッ
チャイにとって、これが初めてとなるモーツァルトのオペラ全曲録音でした。
フリッチャイのスタイルは、室内オケのサイズ以上にならないように編成を刈
り込み、合唱も通常の3分の1にあたる32人にするなど、当時の慣習とはかけ離
れていて斬新なもの。放送用のみの収録にもかかわらず、異例にも3日間もかけ
て細かいパッチワークが施されました。再録同様に、こちらもセリフ・パート
に役者を立てる気合の入りよう。このたびようやく初CD化となります。



<harmonia mundi>
-毎年恒例カタログ付CD-
今回は画期的、CD-ROMカタログつき。充実の検索システムで堂々の登場
HMX 2901578 \2280
(2CD+CD-ROMカタログ+CDサイズカタログ本付)
J.S.バッハ:管弦楽組曲(全4曲)
[CD1]
(1)組曲第1番ハ長調BWV 1066
(2)組曲第2番ロ短調BWV 1067
(3)組曲第4番ニ長調BWV 1069
[CD2] 組曲第3番ニ長調BWV 1068+ CD-ROMカタログ
ベルリン古楽アカデミー
録音:1995年9月
ハルモニアムンディ毎年恒例のカタログつきCD。今回は、CD-ROMにデータが一
気に集約されての登場。2枚目のディスクは、通常のプレイヤーに入れると通常
の音楽CDとして再生されますが、パソコンに入れると、充実のカタログ・デー
タが起動。このカタログには、50年の歴史をもつムンディのカタログが網羅さ
れています。作曲家、演奏者、時代、ジャンル、楽器での検索が可能なのはも
ちろん、シリーズ別など様々な区分で検索可能。さらに、画期的試みとして、
各タイトルの試聴も可能(試聴いただくにあたっては、インターネットに接続し
たパソコンで、オンラインメンバーとして登録していただくことが必要になり
ます)。もちろん、従来通り、CDサイズのカタログ本(フルカラー)も付いていま
す。
収録楽曲のJ.S.バッハの管弦楽組曲は不朽の名盤として名高いベルリン古楽ア
カデミーのもの。1セットで実に様々にたのしめる充実のカタログつきCDの登場
です。
2枚目discは、プレイヤーで再生可能な楽曲CD+パソコンに入れると起動するカ
タログCD-ROMです
カタログCD-ROMのための推奨環境:
Windows XP, Vista/Macintosh OsX.4 *インターネットに接続されているパ
ソコンだと、試聴機能もご利用いただけます



<SDG>
SDG 147 2枚組 \3950
J.S.バッハ:カンタータ集
[CD1]
三位一体後第8日曜日のためのカンタータ
(1)主なる神われらの側にいまさずしてBWV 178
(2)神よ、願わくばわれを探りてBWV 136
(3)人よ、汝はさきに告げられたり、善きことの何なるかBWV 45
[CD2]
三位一体後第10日曜日のためのカンタータ
(1)考え見よ、われを襲いしこの痛みにBWV 46
(2)われらより取り去りたまえ、主よBWV 101
(3)主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずやBWV 102
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
ジョアンヌ・ルン(ソプラノ)/ロビン・タイソン、
ダニエル・テイラー(アルト)/
クリストフ・ゲンツ(テノール)/ブラインドリー・シェッラート、
ゴットホルト・シュヴァルツ(バス)
録音:(1)2000年8月13日(2)2000年8月27日
ガーディナー・カンタータシリーズの最新盤。ガーディナーも「非常に素晴ら
しいカンタータ」と愛してやまない、ドラマティックな178番が収録されている
のが魅力。合唱が活躍するカンタータのため、モンテヴェルディ合唱団のうま
さを改めて認識することができます。また、通奏低音奏者は録音の際に「マタ
イ受難曲よりも、集中と高度な音楽性を要求される」と語っているほど、アリ
アも合唱も凝った内容となっています。他にも、美しいアリアが魅力の45番、
また、リコーダーの活躍する46番など、聴き所満載の2枚組となっています。




<クリエイティヴ・コア>
CCMA 003/4 2枚組 \2980
ベートーヴェン:
(1)ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 Op.97 「大公」
(2)ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16
(3)ピアノと弦楽のための四重奏曲 変ホ長調 Op.16
トッパンホール アンサンブル
(1)(3)久保田 巧(Vn) (1)(3)林 峰男(Vc) (1)(2)(3)清水和音(P)
(2)吉井瑞穂(Ob) 四戸世紀(Cl) 西條貴人(Hrn) ギヨーム・サンタナ(Fg) 
(3)鈴木 学(Va)
録音:(1)(3)2007年5月20日、(2)2008年3月5日 トッパンホール(ライヴ)
国内外の選りすぐりのアーティストたちが集結し、室内楽の精髄を余すところ
なく披露する<トッパンホール アンサンブル>。その珠玉の演奏会から、ベー
トーヴェンの名室内楽作品をお届けします。日本音楽界の中核を担う久保田巧
・林峰男・清水和音のトリオが見事なアンサンブルを展開するピアノ・トリオ
「大公」。Disc2は、マーラー室内管で大活躍の吉井瑞穂や、読響の首席、
四戸世紀など管の名手たちが一堂に会した「五重奏曲」と、同曲をベートー
ヴェン自身が弦楽とピアノのために編曲した「四重奏曲」を収めるという、
まさに創意に満ちた選曲です。

CCMA 005 \2500
(1)モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370(368b)
(2)ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
トッパンホール アンサンブル
ライナー・クスマウル(Vn) 小林秀子(Va) ティボル・ベーニ(Vc)
(1)渡辺克也(Ob) (2)四戸世紀(Cl) 田島高宏(Vn)
録音:2007年10月23日 トッパンホール(ライヴ)
名人芸が炸裂するトッパンホール アンサンブル。その珠玉の演奏会を収めた
ライヴ・シリーズの第4集は、アバド時代のベルリン・フィルでコンサート・
マスターとして活躍したライナー・クスマウルが登場。室内楽でも抜きんでた
実力と経験を有する名ヴァイオリン奏者のリードを得て、理想的なアンサンブ
ルが実現しました。ベルリン・ドイツ・オペラ管の首席、渡辺克也や読響の
首席である四戸世紀が、最上のサポートを得ながら紡ぎだす、モーツァルト&
ブラームスの不滅の室内楽盤の登場です。

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