クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-07 No.15

2006年07月14日 18時02分30秒 | Weblog
<ARTE NOVA>
82876888812 \650
ブルックナー:交響曲第1番 ハ短調(1866年第1稿版・リンツ稿)
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
リンツ・ブルックナー管弦楽団

82876888832 \650
ブルックナー:交響曲第2番 ハ短調(1877年第2稿版)
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
リンツ・ブルックナー管弦楽団

82876842312 \650
ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調(1889 年第3稿・ノーヴァク版)
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
リンツ・ブルックナー管弦楽団
D.R.デイヴィスとリンツ・ブルックナー管弦楽団が、満を持しての全曲ライ
ヴ録音シリーズ続編。今回の発売分は、最初の3曲の録音。ブルックナーの
宇宙の鳴動を思わす壮大なスケールで鳴り響く圧倒的な音の伽藍を築きなが
ら、重厚さを保ちつつ見通しのいい明快な解釈で聴くものを魅了する録音で
ある。今回の録音でも、D.R.デイヴィス自身が解釈する最もブルックナー演
奏にふさわしい版を選び、演奏に臨んでいます。その結果、南ドイツ=オー
ストリア特有の明るく開放的で、伝統と歴史に裏付けられたサウンドに、デ
イヴィスの現代感覚が光る指揮ぶり。リンツ・ブルックナー管にとって旧全
集の録音から約10年を経て、かつての録音とは一味もニ味も違う、進化した
ブルックナー解釈の新時代を感じさせる明快さ、すっきりとした演奏が繰り
広げられます。残りの曲も、2007年後半から2008年に発売予定。



<DHM>
82876850552(SACD-Hybrid) \1900
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集
「ソナタ ロ短調」「ソナタ ホ長調」「協奏曲イ長調」「組曲 ニ短調」
「協奏曲 ト長調」
ヒレ・パール(gamb)
フライブルク・バロック・オーケストラ
バロック期に最も栄えた楽器の一つ、ヴィオラ・ダ・ガンバ。楽曲、録音と
も最も多いのは、フランスのもの。また通奏低音としては当たり前の様に多
く使用されています。もちろん大バッハは、有名なガンバ・ソナタ、ブラン
デンブルク協奏曲第6番やカンタータの多くに使用。ドイツの作曲&ガンバ
演奏家アーベルも多数の作品を残しています。それ以外のドイツの作曲家に
よるガンバの作品の録音は、意外と少ないように思われます。当時最も人気
のあったテレマンは、ガンバを使用した作品を多数残したドイツ作曲家の一
人ですが、意外と録音が少ないのが不思議です。この録音では、テレマンの
ガンバ・ソロを中心にした作品を集めたアルバムで、現在最も実力・人気の
ある女流ガンビスト、ヒレ・パール。そしてヨーロッパで最も人気のある古
楽器グループ、フライブルク・バロック・オーケストラ(現地でコンサート
・チケットを取るのは至難)のメンバーがサポートし、新しいテレマン解釈
を聴かしてくれることでしょう。ヒレ・パールは、フライブルク・バロック
・オーケストラのガンバ奏者としても長年活躍しているので、息もぴったり
です。
【録音:2006年3月15-17日、フライブルク、パウルス・ザール】


<OEHMS CLASSICS>
OC599 \1450
ヘンデル:カンタータと、鍵盤楽器のための作品集
カンタータ「残酷な暴君、愛の神(Crudel tiranno amor)」HWV97b
(2005 年新発見の自筆譜、チェンバロ伴奏版による)
チェンバロ組曲第7番ト短調 HWV432
音楽時計のための小品より、9曲
オルガンまたはチェンバロのための、フーガまたはヴォランタリーOp.3より
HMV.605 とHMV609
シルヴィア・グリーンベルク(Sp)
エドガー・クラップ(Cemb,Org), ウェン=シン・ヤン(Vc)
2005年に相継いで、バッハとヘンデルの自筆譜が発見された。その一つは、
ここに収録されたヘンデルの作品で、ミュンヘン・バイエルン州立図書館に
保存されていた【イタリアン・カンタータHWV97<Crudel tiranno Amor>】の
楽譜で、比較的有名なヘンデルのカンタータの一つである。1899年に当館に
寄与された芸術史学者フォン・リール氏の纏めた曲集が鑑定された結果、ヘ
ンデルの自筆譜であることが確認されたもの。既に知られていたヘンデルの
片腕のクリストファー・スミスの8つの楽譜に紛れて、手書きを特定するの
は困難であったようだ。新たに発見された楽譜は、通常知られているソプラ
ノ独唱と通奏低音付きオーボエ(または弦楽合奏)版の楽譜ではなく、チェ
ンバロのみによる伴奏版である。レチタティーヴォ部分に、稀な作曲家本人
による通奏低音和音記載がされているため、当時の通奏低音の研究に計り知
れない意味を持つものである。また、ここでは珍しいヘンデルのキーボード
作品も収録されている。
http://www.stmwfk.bayern.de/downloads/aviso/2005_4_aviso_08-11.pdf
【録音:2006年5月17日、ミュンヘン、アレルハイリゲン教会でのLive】

OC571 \1450
シューマン:「詩人の恋」Op48,「リーダークライス」Op24,
ハイネの詩による5 つの歌曲
「あなたの顔は」Op.127-2、「2人の擲弾兵」Op.49-1、
「憎しみ合う兄弟」Op.49-2、
「ベルシャザル王」Op.57、「浜辺の夕暮れ」Op45-3
ローマン・トレーケル(Br) オリヴァー・ポール(p)
べルリン州立歌劇場、バイロイト音楽祭で名ワーグナー歌手として存在感を
示すトレーケルは、ヨーロッパではリート歌手としてもすでに幅広い名声を
確立している。今までのドイツ・ロマン派の演奏同様、この最新録音盤の
シューマンも、そうした彼の最良の部分を聞き取ることが出来る見事なもの。
天性の美声、惚れ惚れするばかりのドイツ語の美しさ、それに感情を極めて
自然に歌い上げる類い希な表現力、そうした彼の歌の魅力がここに凝縮され
ている。
【録音:2005年11月21-25日 ベルリン、アンドレア教会】

OC612(SACD-Hybrid) \1600
2台のオルガン用編曲版による、ワーグナーの指環
1)「ラインの黄金」前奏曲
2)「ヴァルハラ城」
3)「ワルキューレの騎行」
4)「ジークフリート」より「森のささやき」
5)「神々の黄昏」より「葬送行進曲」
6)「ブリュンヒルデの自己犠牲」
ハンスイェルク・アルブレヒト(org & 編曲)
フライブルク生まれの若手鬼才オルガニストによる、ワーグナーの指環を複
数台オルガン用に編曲した演奏。この録音では、トゥルコアン聖ニコライ教
会に設置されている大小2台のオルガンを同時に使用(1つのコンソールで、
2台のオルガン演奏が可能)。5本のマイクロフォンを教会の中央の最適な場
所にセッティング。更に多重録音を最新録音機器とコンピュータを使用する
ことによって、あたかも5 人のオルガニストが、10台のオルガンを一気に演
奏しているように感じさせられます。このことにより、ワーグナーの管弦楽
効果を、十分に引き出すことに成功しました。通常のステレオCDでも十分な
音響効果を得られるようにミックスしてありますが、ぜひ5.1ch のサラウン
ド効果を聴いて欲しいとのことです。
【録音:2006年5月:トゥルコアン聖ニコライ教会(フランス北部)

OC582 \1450
ドイツ・ホルンのためのロマンティック作品集
リヒャルト・シュトラウス:「アンダンテ」
フランツ・ラハナー:「スイス民謡による変奏曲」
フランツ・シュトラウス:「主題と変奏 Op.13」 「夜想曲 Op.7」
シューマン:「アダージョとアレグロ Op.70」
カール・ピルス:「ソナタ風の3曲」
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hr) デイヴィッド・ジャルバート(p)
第2回Audi モーツァルト・コンクール優勝。2005年ARD ミュンヘン国際コン
クール、ホルン部門で第2位を受賞した、カナダ出身のホルン奏者のソロ・
デビュー盤です。現地の批評家・聴衆も「2位を受賞したマルソレの方が、
音楽的に素晴らしい解釈!」と評価し、エームズ社長も大絶賛。
【録音:2006年5月16-19日 ミュンヘン、バイエルン放送局スタジオ】

OC578 \1450
モーツァルト:
歌劇「羊飼いの王様」序曲K.208、 ピアノ協奏曲第22 番K.482、
交響曲第31番K.297 ,
コンサート・アリア「私は行く、しかしどこへ」K.583,
「いえ、いえ、あなたには無理なこと」K.419,
「わが感謝を受けたまえ、やさしき保護者よ」K.383
リタ・シュトライヒ(Sp) ゲザ・アンダ(p)
ベルンハルト・パウムガルトナー(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
シュトライヒは、1920年旧ソ連のバルナウル生まれのソプラノ歌手。1943年
にデビューして以来、コロラトゥーラ・ソプラノの第一人者として活躍しま
した。この演奏は1953 年にウィーン国立歌劇場のメンバーとなり、華々し
い活躍を始めたばかりの頃のもの。とりわけモーツァルトのオペラを得意と
していただけに、このコンサートアリアも実に見事。持ち前のハイソプラノ
で細かいパッセージも、難なく歌いきるさまはさすが「音楽史上、最も魅力
的な歌手のひとり」と言われただけのことはあります。ピアニストのゲザ・
アンダは、1921 年ハンガリー生まれ。お国物であるリストよりもモーツァル
トを愛し、自ら「カデンツァ集」を出版したことでも知られています。この
協奏曲第22番は前後の21番や23番ほど有名ではありませんが、自由な曲想に
満ち溢れた流麗で美しい作品。
【録音:1956年8月19日、ザルツブルク、モーツァルテウム大ホールでのラ
イヴ: モノラル録音 】

OC579 \1450
モーツァルト:
ディヴェルティメント第7番 ニ長調K.205*、
ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調K218,
交響曲第25番 ト短調K183、
レチタティーヴォとアリア「幸せの影よ…私はお前を残してゆく」K.255
コンサート・アリア「私は行く、しかしどこへ」K.583,
トーマス・ツェートマイアー(Vn) マリヤーナ・リポヴシェク(Ms)
レオポルド・ハーガー(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
この年は、モーツァルトが1773年から1777年の間に、ザルツブルクで書かれ
た作品を中心にプログラムされました。ツェートマイアーは、1990年にフィ
ルハーモニア管とモーツァルトの協奏曲を弾きぶりで録音していますが、こ
のライヴはまだデビューしたての20歳の時の録音。ザルツブルク生まれの
ツェートマイアーと、ハーガー&モーツァルテウム管によるモーツァルト心
を知り尽くした演奏には、故郷の生んだ大作曲家への深い共感と尊敬が込め
られています。「個々の音、そのスリムで非常にフレキシブルなイントネー
ションは、将来的に新しいモーツァルト解釈として、スタンダード化される
だろう」と報じられました。そして今や、ワーグナー、R.シュトラウス歌い
として有名なスロヴェニア出身のリポヴシェク。彼女は当時からアーノンク
ールが頻繁に起用したメゾソプラノ歌手でもあり、ここでもモーツァルトを
感情豊かに歌いあげます。「光り輝く声と伸びやかな語法。今後ザルツブル
ク音楽祭に不可欠な歌手」と絶賛されたコンサートで、この直後ウィーン国
立歌劇場から契約の依頼があったそうです。
【録音:1981年8月15日、30日*, ザルツブルク、モーツァルテウム大ホール
でのライヴ】

OC580 \1450
ハイドン:
2つのリラ(リコーダー)、2つのヴァイオリン、2つのヴィオール、
コントラバスとホルンのための協奏曲 ト長調
(リラ・オルガニザータ協奏曲第3番ト長調Hob.VIIh-3)*、
交響曲第84番変ホ長調Hob.I-84
モーツァルト:交響曲第38 番 ニ長調「プラハ」K.504
キャサリーナ・ラグマイアー、ラファエラ・ダンクザクミュラー(Bfl*)
ピエーレ・ピツル、ジェーン・ベリ(gamb*)
フランス・ブリュッヘン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
フランス・ブリュッヘンがザルツブルク音楽祭への2回目の出演したときの
ライヴ。ここでは大変珍しい作品が演奏されることとなりました。ハイドン
がリラ・オルガニザータ(リラの形をした独特な音質を持った小型オルガン
といわれている)のために書いた協奏曲。現代ではオーボエかフルートに移
行するか、ハイドンがその後リラ・オルガニザータ・パートをはずし、クラ
リネットを含めたディヴェルティメント形式に編曲したものが演奏されるよ
うです。実際リラ・オルガニザータは現存しないので、ブリュッヘンは一つ
の可能性・提案として、その音をリコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバに持た
せることによって、作曲当時の音を蘇がえらせることに成功しました。2つ
の交響曲は、それまでブリュッヘンが18世紀オーケストラで行ってきたオリ
ジナル楽器奏法を、モーツァルテウム管のモダン楽器に適用し、「画期的な
解釈」とザルツブルクの聴衆を驚かした演奏です。
【録音:1995年8月20日、ザルツブルク、モーツァルテウム大ホールでのラ
イヴ】

OC581 \1450
ヨーゼフ・マルティン・クラウス:交響曲 ハ短調 VB148
フンメル:ピアノ協奏曲 ヘ長調 Op.post.(1833)
モーツァルト:交響曲第29 番 イ長調K.201(186a)
シュテファン・ヴラダー(p)
アイヴァー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
この年のテーマとして、モーツァルトと同時代。影響を受けた作曲家が取り
上げられました。ボルトンが取り上げたのは、J.M.クラウスとフンメルでし
た。なおこの演奏会では、「今までにザルツブルクには無い、斬新なアプロ
ーチ。よりモーツァルトの時代に近づいた演奏で、モーツァルトの音楽はカ
ジュアルで、甘くなく、非感傷的で、ダイレクトに私たちを打ちのめされる
ものであることが実証された」と絶賛を浴びた演奏です。
【録音:2003年8月17日、ザルツブルク、モーツァルテウム大ホールでのラ
イヴ】


<RCA RED SEAL EU>
82876877612 3枚組 \2400
モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」(全曲)
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
ニューフィルハーモニア管弦楽団
シェリル・ミルンズ(Br)、レオンタイン・プライス(Sp)、タチアナ・ト
ロイヤノス(Ms)、ジュディス・ラスキン(Sp)、エツィオ・フラゲッロ(T)
アンブロジアン・オペラ・コーラス
永らく廃盤となっていたラインスドルフの隠れた名盤が、再登場。 当時RCA
としてはめずらしくロンドンでの録音で、レオンタイン・プライス、ミルン
ズを起用して、熱い演奏を行っています。なお、ホルンはあのデニス・ブレ
インだそうです。
【録音:1967年8-9月 ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール】

82876877602 3枚組 \2400
モーツァルト:歌劇「魔笛」全曲
ジェームズ・レヴァイン(指揮)ウィーン・フィル
マルッティ・タルヴェラ(Bs)、ズディスラヴァ・ドナート(Sp)、イ
レアナ・コトルバス(Sp)、エリック・タピー(T)、クリスティアン・
ベッシュ(Br)、ラヒェル・ヤカール(Sp)、他 テルツ少年合唱団員
1978年のプレミエ以来8年にわたって、ザルツブルク音楽祭を代表する名舞
台の「魔笛」。輝くような生気にみちたレヴァイン&ウィーン・フィルの演
奏も当時大絶賛され、あまりの評判に1980年にムジーク・フェラインザール
でスタジオ録音をしたものが、久々に輸入盤での再発売となります。コトル
バスのパミーナ、ベッシュのパパゲーノも、そのハツラツとした演技と歌唱
が話題を呼んだ演奏です。LPで発売された当時、初のデジタル録音による
「魔笛」全曲盤でした。
【録音: 1980年9月1-4日 ウィーン、ムジークフェラインザール DDD】




<NMC>
NMC D085 \1450
ニコラス・モー(b.1935):ライフ・スタディズ
リチャード・ロドニー・ベネット(b.1936):スペルス(呪文)
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内管弦楽団
ジェーン・マニング(Sop)
サー・デヴィッド・ウィルコックス指揮
フィルハーモニア管弦楽団&バッハ合唱団
(コンティヌム・レーベル復刻)
ニコラス・モーとリチャード・ロドニー・ベネットというイギリス作曲界の
巨匠ふたりの大規模なオーケストラ作品をカップリング。二人とも前衛音楽
ではなく、バックス、ヴォーン=ウィリアムス、ブリッジ、ブリテンと続く
近代イギリス音楽の系譜に連なる新保守主義もしくは新ロマン主義ともいえ
る抒情的でドラマティックな音楽。なお本盤はコンティヌム・レーベル音源
の復刻です。

NMC D108 \1980
「オペラ/ヴァイオリンとピアノのための新作」
ジョー・カットラー(b.1968):レ(ガイア)、
リチャード・コーストン(b.1971):雨の7つの国、
ジョセフ・フィブス(b.1974):ファンタジア、
ブリン・ハリソン:リスニングI
ジョナサン・パウエル:イントレシータ、
モーガン・ヘイズ(b.1973):オペラ
ダラ・モーガン(Vn)
マリー・デュレア(Pf)
録音:2002-2003年
現在30代のイギリス若手作曲家のヴァイオリンとピアノのための作品を収録。
ヴァイオリンのピッチカートとプリペアリングされたピアノとの打楽器的な
かけあいの面白いコーストン作品、さすがギャヴィン・ブライヤーズの弟子
だけのことはあると思わせる、延々とひとつのモティーフを繰り返し続ける
ハリソン作品が注目。ヴァイオリンのモーガンは現代音楽スペシャリストと
してウィーン・モデルンほか数々の音楽祭に出演している。

NMC D117 \1980
トランスミッション/リチャード・バレット(b.1959) 作品集
インターフェレンス(コントラ・バス・クラリネット、声とバス・ドラムの
ための)
アプグランツベラーデン/アウスアインアンデルゲシュリーベ
ン(abglanzbeladen/auseinandergeschrieben)(パウル・ツェランの詩に
よる-打楽器のための)
玄武岩(トロンボーンのための)
エア(ヴァイオリンのための)
クノスペンド-ゲシュパルテナー(knospend-gespaltener)(クラリネット
のための)
トランスミッション(エレクトリック・ギターとライヴ・エレクトロニクス
のための)
カール・ロスマン(コントラバスCl,Vo,ペダル・バス・ドラム)
ピーター・ネヴィル(Perc)
ベンジャミン・マークス(Trb)
スーザン・ピエロッティ(Vn)
カール・ロスマン(Cl)
ダリル・バックリー(E.Gtr)
リチャード・バレット(ライヴ・エレ
クトロニクス)
リチャード・バレットは即興演奏など自ら演奏に関わるアクティヴな活動を
続けている作曲家。そのせいかアルバムには友人の演奏家のために書かれた
演奏効果の高い作品が多い。「アプグランツベラーデン」と「エア」はナチ
の収容所から生還したものの1970年に自殺したドイツのユダヤ人詩人パウル
・ツェランの作品から触発されて書かれた。




<RTVE>
CD 65204 2枚組 \3300
ヴェルディ:オペラ「椿姫」
クリスティーナ・ガリャルド・ドマース(ソプラノ:ヴィオレッタ)
イスマエル・ホルディ(テノール:アルフレード・ジェルモン)
ヘナロ・スルバラーン(バリトン:ジョルジュ・ジェルモン) ほか
エンリケ・パトロン・デ・ルエダ(指揮)
マラガ・フィルハーモニー管弦楽団
ビリャマルタ劇場合唱団
録音:2004年11月5、7日、ビリャマルタ劇場

CD 65248 \2180
ビリャンシーコ(クリスマスの合唱曲集)
ホセ・マリア・ガルベス:Una pandereta suena
リカルド・オルモス:El cant dels ocells
フリアン・パレーラ:Aguinaldo del pueblo
ヘスス・グリーディ:Ator mutil
アントニオ・セラーダ:Villancico en seguidillas
アマンド・ブランケール:Feume llenya
ホセ・マリア・マルティーン:Cantemos, pastores
フアン・マリア・トマス:La letania de Navidad
フランシスコ・カーノ:En Belen tocan a fuego
ホセ・アントニオ:Donostia Oi Betlehem
アントリーン・デ・ラ・フエンテ:Figurines de barru
ヘスス・グリーディ:Camina a Virxen
マリアーノ・アルフォンソ:Zumbale al pandero
アルベルト・ブランカフォルト:El noi de la mare
フアン・ホセ・ファルコーン:Villancico de la entrada de los pastores
ネメシオ・オターノ:Adeste, fideles
フリアン・ペレーラ:Gatatumba
フランツ・グルーバー:Stille Nacht(きよしこの夜)
アントニオ・ソレール:
A Belen se van corriendo(*)/Ya de noche y por las calles(*)
A Belen a ver al nino(*)/Por caer las Navidades(*)
マリアーノ・アルフォンソ(指揮)
スペイン放送合唱団
録音:2005年7月、サラ・レンス/2004年12月、記念劇場(*)
「ビリャンシーコ」といっても古楽のジャンルではなく、スペインのクリス
マス合唱曲です。「きよしこの夜」以外はスペイン系作曲家の作品。

CD 65250 \2180
アンヘル・マルティン・ポンペイ(1902-2001):
2台のピアノのための協奏曲ニ短調(1935-1939)(*)
ヴァイオリン協奏曲ホ短調(1946-1954)(+)
ホルヘ・ラバイナ、マルタ・サバレータ(ピアノ(*))
マヌエル・ギリェーン(ヴァイオリン(+))
エイドリアン・リーパー(指揮)
スペイン放送交響楽団
録音:2004年6月5-9日(*)、2005年6月21-24日(+)、マドリッド、記念劇場

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06-07 No.14

2006年07月14日 09時47分32秒 | Weblog
<Gimell>
CDGIM 992 \2080
GIMSA 592(SACD-Hybrid) \2850
エリザベス王朝の調べ-タリス・スコラーズ、ウィリアム・バードを歌う
ウィリアム・バード(1542/43-1623):
目覚めていよ/悲しみと不安が/怒りたもうな/導きたまえ、おお主よ/
おお主よ、御身のしもべエリザベスが/マニフィカト(大典礼曲)/4声の
ミサ曲/アヴェ・ヴェルム・コルプス
ピーター・フィリップス(指揮)、タリス・スコラーズ
1973年にピーター・フィリップスによって創設されて以来、世界最高のア・
カペラ・グループとして古楽界に君臨し続けるタリス・スコラーズ。グルー
プ名に冠しているタリスをはじめ、ジョスカン、パレストリーナ、アレグリ、
ビクトリア、グレーロ、そしてバードなどルネサンス時代の作品の演奏への
評価は絶大であり、世界中のファンに大きな感動を与えている。今回の新譜
は、先だってDVD-Videoとしてリリースされた「エリザベス王朝の調べ
(GIMDN 902)」を多くのリクエストに答える形でCD化されたものであり、
イギリスのテュークスベリー大聖堂で行われたコンサートを収めた待望の
1枚なのである!テュークスベリー大聖堂でのウィリアム・バードの作品に
おける演奏の素晴らしさはDVD-Videoで既に証明済みなだけに、ファンにとっ
て嬉しいリリースとなること間違いなし!




<CCn'C>
CCn'C 00702 \2080
アブソリュート・ミックス ――
P・ヒンデミット:小管弦楽のための室内音楽第1番Op.24-1
マイケル・ドアティ(1954-):
デッド・エルヴィス、シング・シング・ジョン・エドガー・フーヴァー
ジェームズ・マクミラン(1959-):...as others see us...
チャールズ・コールマン(1968-):ヤング・ワーズ
コンロン・ナンカロウ(1912-1997):ス
タディ第2番(イヴァ・ミカショフ編曲)
ジョン・アダムズ(1947-):《室内交響曲》より ロードランナー
C・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(ベンノ・ザックス編曲)
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)、
アブソリュート・アンサンブル
「CCn'C」の製作統括を行うクリスチャン・ヤルヴィは、その名の通り父は
ネーメ・ヤルヴィでありエストニアの音楽一家ヤルヴィ一族の次男である。
アブソリュート・アンサンブルはクリスチャンが1993年に創設し自ら音楽監
督を務めるアンサンブル。コンサートのライヴを収録した「アブソリュート
・ミックス」にはヒンデミットやドアティ、ナンカロウ、アダムズなど近代
&現代音楽ファンにとって魅惑の面々による作品がズラリと並んでいる。ド
イツ・レコード批評家賞を受賞した「アブソリュート・ミックス」。炸裂す
るクリスチャンのタクトとアブソリュート・アンサンブルのパフォーマンス
は圧巻!

CCn'C 01712 \2080
セレスティアルス ――
ペーテル・ヴァヒ(1955-):
フルートと弦楽オーケストラのための協奏曲ニ長調《Chant Of the
Celestial Lake》
ウルマス・シサスク(1960-):
レオニダス、フルートと弦楽オーケストラのための協奏曲Op.78
マーリカ・ヤルヴィ(フルート)、
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)、タリン室内管弦楽団
マーリカ・ヤルヴィは、パーヴォやクリスチャンと同じくエストニアの巨匠
ネーメ・ヤルヴィを父に持つヤルヴィ一族の女流フルート奏者である。ヴァ
ヒ、シサスクの両人とも現代エストニアを代表する作曲家として様々な作品
を発表している。クリスチャン率いるタリン室内管のサポートを得たマーリ
カのフルートからは迸る感情を存分に聴き取ることが出来るだろう。

CCn'C 02022 \2080
トレイン・ソングス ――
J・ボン・ジョヴィ:ホームバウンド・トレイン
ゲルノット・ウォルフガング:ユーゴスラヴィアン・レイルロード・ソング
トム・ウェイツ:ダウンタウン・トレイン、トレイン・ソング
ミヒャエル・ラダノヴィッチ:
モンドライン、ザ・トレイン・ウィル・ブリング・ハー・バック・トゥー・
ミー、アバウト・トレイン
ビリー・ストレイホーン:A列車で行こう
トーマス・マンデル:トレイン・フロム・オッシア
ジョン・コルトレーン:グランド・セントラル
イアン・アンダーソン:ロコモティフ・ブレス
J・シュトラウス(ラダノヴィッチ編曲):トレイン・デ・プレジール
パット・メセニー:ジャコ
スプリング・ストリング・クヮルテット
Extraplatteのブルー・スモーク・オン・ヨハン・シュトラウス(EX 601-2)
では、シュトラウスとディープ・パープルの作品を組み合わせるという仰天
の演奏を聴かせてくれたスプリング・ストリング・クヮルテット。電車に関
する作品を集めた今回のアルバムでもスプリング・ストリング・クヮルテッ
トの超絶技巧が爆発する!




<Anleut>
A 034 \2180
C・P・E・バッハ:
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタハ長調WQ.136
同ニ長調WQ.137
チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ト短調Wq.88
ローレンツ・デュフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)
ヴィオラ・ダ・ガンバの権威デュフシュミットと、オランダを代表する鍵盤
楽器奏者アスペレンの強力タッグによるアルバムが登場!デュフトシュミッ
トはスイスのバーゼル音楽院で学び、25歳という若さでグラーツ音大の客員
教授に就任。同時に2つの音楽祭の芸術監督にも任命され、古楽器アンサン
ブルのアルモニコ・トリビュート・オーストリアの音楽監督としても活躍中。
オランダの生んだ鍵盤楽器、特にチェンバロの重鎮として世界に名高いアス
ペレンの正確なタッチと多彩な表現に満ちた演奏がデュフシュミットのヴィ
オラ・ダ・ガンバを更に際立たせている。ちなみにデュフトシュミットは
今回の録音では、ヤコブ・スタイナー1679年製のヴィオラダ・ガンバを使用
している。




<Extraplatte>
EX 647-2 \2180
ウィーン・クラリネット・コネクション-Cafe Europa ――
F・メンデルスゾーン:《真夏の夜の夢》序曲
H・サルムホッファー:O bijav
P・グレインジャー:岸辺のモリー
A・クケルカ:Czernowitzer Skizzen
H・ヘードル:四重奏曲第2番、Out of Love、Itchy Fingers
F・シューベルト:即興曲第2番
T・タイシンク:Duna Lied
伝承曲:美しきミンカよ
M・カーティス:クレツマー・ウェディング
J・コスマ:枯葉
ウィーン・クラリネット・コネクション
「ウィーン・クラリネット・コネクション」はウィーン・クラリネット界の
巨星、オッテンザマー&シュミードルにクラリネットを学んだヘルムート・
ヘードルを中心に結成されたクラリネット四重奏団。コンサートのライヴを
収録した「Cafe Europa」には、メンデルスゾーンやシューベルトといった
クラシック作品の編曲版からメンバー自作の作品、コスマの「枯葉」など幅
広いレパートリーを収録。楽器を存分に鳴らした重厚なクラリネットの響き
は見事!

EX 662-2 \2180
エグザイル ――
アレクサンドル・ツェムリンスキー(1871-1942):Walzergesange Op.6
エゴン・ヴェレス(1885-1974):
Wie ein Bild Op.3、Lieder der Madchen Op.7a、
Kirschblutenlieder Op.8、Einsamkeit
フランツ・ミトラー(1893-1970):5つの歌
ヴィクトル・ウルバンチチ(1903-1958):
Der Traum、Die Elfe、Lustwandelnd schritt ein Madchen、
O Suse Mutter!、Fruhling、Vision der Schonheit
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957):3つの歌Op.22
ジュディス・コペツキー(ソプラノ)、
ユリア・ティンホフ(ピアノ)
ナチスの台頭によって祖国から逃れなければならなかった作曲家たちの歌曲
を集めた作品集。ウィーンのソプラノ奏者であるジュディス・コペツキーは、
ウィーン・フィルやウィーン国立歌劇場、プラハ国立歌劇場などで活躍し、
プレートル、ギーレン、シルマー、ハーゼルベックなどの指揮者とも共演を
重ねている。




<Pepperland>
PEP 97201 \2180
イェネー・タカーチ(1902-):
小さなソナタOp.51/私のためにOp.76/ちょっと新しいことOp.116
ソナチネお嬢ちゃんOp.118
アイマ・マリア・ラブラ=マック(ピアノ)
エジプトのカイロではアラビア音楽、フィリピンのルソンでは民族音楽の研
究を行うなど音楽学者としての1面を持ち、自らの作品にその特色を反映さ
せるなどしたオーストリアの現代作曲家タカーチのピアノ作品集。ピアノの
ラブラ=マックはフィリピンの女流奏者である。

PEP 03026 \2180
コダーイとハンガリアン・スクール ――
Z・コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲Op.7
ゾルタン・セーケイ(1903-2001):Polyphon et Homophon Op.2
イストヴァン・セレニィ(1904-1972):3つのディアローグ
ヤーノシュ・ジュライ・ガール(1924-):
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
クララ・フリーデル(ヴァイオリン)、
クリストフ・パンティロン(チェロ)
ハンガリーの大作曲家コダーイや世界的ヴァイオリニストとして名を馳せた
ゾルタン・セーケイなど、20世紀ハンガリーの音楽家たちによるヴァイオリ
ンとチェロのための二重奏曲を集めた民族色に満ちたアルバム。

EX 550-2 \2180
77分で巡る世界一周-
アンダルシアのガスパチョ/ルーアンのジョン・ダウランド/シャルトル/
ラデッキー行進曲/ソフィアからイスタンブールへ/ヴォルガのポルカ/
冬の城/タンゴ/他 全20曲
トリロジー
2本のヴァイオリンとチェロで世界中の様々なスタイルの音楽を77分に渡っ
て演奏。ラデツキー行進曲のパロディーが飛び出すなど予測不能の展開で
音楽による世界一周を実現させた好企画盤!

EX 251-2 \2180
ギターとピアノのための新しい音楽 ――
クラウス・オーベルマイアー&ロベルト・スポール:
ボックス・ミュージック、ガッファ、デライ
トム・ジョンソン:ラショナル・メロディーズIII&IV
クラウス・オーベルマイアー:コーズ
ジョン・ケージ:2声のためのソナタ
クラウス・オーベルマイアー(ギター)、
ロベルト・スポール(ピアノ)、
ディトマール・ヴィスナー(フルート)




<M&A>
M&ACD1187 12枚組 \15800
プラド・カザルス・フェスティヴァル・ライヴ第2集
収録内容(全てモノラル録音)
CD1=メニューイン(Vn)
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調(1956年7月7日)
バッハ:パルティータ第2番ニ短調(1955年7月9日)
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調(1955年7月8日)
CD2=メニューイン(Vn)、カザルス(チェロ)
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ホ長調(1955年7月8日)、
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番(1955年7月2日)、
バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番(1956年7月3日)
CD3=ゼルキン(P)、ケンプ(P)*
バッハ:イタリア協奏曲(1956年7月11日)、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番(1954年6月20日)、
シューマン:交響的練習曲(1956年7月12日)、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番(ケンプ、1959年7月15日)
CD4=ホルショフスキ(P)
バッハ:平均律より前奏曲とフーガ第14,15,24,17番(1956年7月17日)
モーツァルト:幻想曲(1962年8月1日)、ソナタハ短調(1962年8月1日)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調(1954年6月9日)
CD5=ホルショフスキ(P)
シューマン:クライスレリアーナ(1962年8月1日)、
ブラームス:幻想曲作品116(1958年7月11日)、
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ第32番(Vn=メニューイン1956年7月7日)、
カザルス:鳥の歌(Vc=カザルス、1956年7月18日)
CD6
シューベルト:
六つの歌曲(Soprano=ロス・アン・ヘレスP=ホルショフスキ、Vc=カザルス
1956年7月8日)、
ブラームス:
チェロ・ソナタ第1番(Vc=カザルス、P=ホルショフスキ 1958年7月19日)、
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」(Vn=フェラス、P=ケンプ
1959年7月15日)
CD7
モーツァルト:
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのためのディヴェルティメント(Vn=ヨゼ
フ・フックス、Va=リリアン・フックス、Vc=トルトウリエ 1953年6月16日)
メンデルスゾーン:
ピアノ・トリオ第2番(Vn=フェラス、Vc=カザルス、P=ケンプ 1959年7月15日)
CD8=ヴェーグSQ
モーツァルト:
弦楽五重奏曲ト短調(Va=ウォールフィッシュ 1956年7月11日?)、
ブラームス:弦楽四重奏曲作品51
CD9
バッハ:
カンタータとミサ曲の抜粋(バッハ・アリア・グループ=スティーバー、
スミス、ピアース、ファロウ他)
CD10=カザルス指揮祝祭管
バッハ:
結婚カンタータ「今ぞ去れ、悲しみの影よ」(Soprano=シュターダー 
1953年6月19日)、
バッハブランデンブルク協奏曲第3番(1953年6月19日)、
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番(1953年6月24日)、
モーツァルト:
「どうしてあなたが忘れられましょう」(Soprano=ロス・アン・ヘレス、
コレギウム・ムジクム・ロンドン1959年7月9日)、
モーツァルト:ディヴェルティメントニ短調(ヴェーグ室内管)
CD11=カザルス指揮祝祭管+
ホルショフスキ(P)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番(1953年6月24日)、
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番(1959年7月9日)
CD12=カザルス指揮
モーツァルト:
協奏交響曲(Vn=ヨゼフ・フックス、Va=リリアン・フックス+祝祭管 
1953年7月19日)、
ベートーヴェン:交響曲第4番(コレギウム・ムジクム・ロンドン 
1959年7月8日)




<DELTA CLASSICS>
DCCA-0024 \2575
1チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
2.チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」(*)
(1869年オリジナル版)
日本初演、国内初録音(*)
曽我大介(指揮)
東京ニューシティ管弦楽団
「劇的なドラマを生み出し、形式の異なった音楽に個性を与える能力を持って
いる」-コンドラシンコンクール優勝時の審査員のコメント
というように、曽我の指揮には人々を魅了する何かがある。それは、技術的
なものだけではなく心に訴えかける音楽を作り出す才能が本質的にあるとい
う事でもある。
チャイコフスキー「悲愴」終演後、東京ニューシティ管事務局には電話やメー
ルなどで「悲愴」の演奏についての賛辞が多く寄せられたというから、会場の
お客さんの感動は最高潮だったのであろうそれを証明するのは、「悲愴」3楽
章である。「悲愴」の中でも一番の盛り上がりを見せるこの楽章極稀に3楽章
終了後にぱらぱらと拍手が入る事はあるが、会場全体で大拍手が巻き起こるの
はあまりなく、この大拍手こそ会場全体が曽我の演奏に酔いしれた証拠といえ
よう。
曽我は様々なコンクールに優勝・入賞をする実力者であり、ヨーロッパ(主に
ルーマニアなど)で活躍しているが、国内では2001年から2003年末まで大阪シ
ンフォニカーの音楽監督を勤め、その就任は日本で一番若い音楽監督として注
目を浴び、プログラムも曽我らしい内容でシンフォニカーとのコンビで関西楽
壇を席巻した。今年4月に東京ニューシティ管の首席指揮者に就任、東京圏で
も彼の演奏を聞く機会が増えた事は喜ばしい事でもあり、意外にも純クラシッ
ク作品のアルバムは、今回が初であり大変意欲的な内容である。
「悲愴」のカップリングに選ばれたのが「ロメオとジュリエット」であるが、
今回収録したのは普段私たちが慣れ親しんでる「ロメジュリ」ではなく、チャ
イコフスキー若書きの1869年の初版(オリジナル版)である。
このオリジナル版はコンサートでの演奏も珍しいが、録音も珍しく僅か一種類
しか録音がなくこの曽我盤が一番入手しやすい盤かもしれない。曲を比較する
と、違いが多い事にまず驚かされる。出だしからすでに違う。中間部で現行版
にも使われているメロディーが顔を出すが、その後の展開も大きく違い、終わ
り近くにティンパニーのソロが入っているなど、かなりチャイコフスキーとし
ては試行錯誤したようであり曲の完成度では現行版に譲るとしても、チャイコ
フスキー独特の管弦楽法が味わえる曲であることは確かである。
曽我大介と聞いてあまり「ピン」とこない方には「題名のない音楽会21」であ
の青島広志氏とたびたび共演しているのでTVなどで見たこともある方も多いの
では?青島氏と、のりつっこみができる、唯一の指揮者かもしれない(?)



<日本フィルハーモニー交響楽団>
JPCD-1007 \2100
モーツァルト:
フィガロの結婚序曲(18,Oct,98)
魔笛序曲(26,May,92)
アイネ・クライネ・ナハトムジーク(18,Aug,91)
交響曲39番より3,4楽章(27July,2000)
交響曲40番より1楽章(24,June,94)
交響曲41番より1,3,4楽章(13July,97)
ディヴェルティメントK.136より3楽章
オッコ・カム(フィガロ)
広上淳一(魔笛、アイネ・クライネ、交響曲41番)
山下一史(交響曲40番)
ルカーチ・エルヴィン(交響曲39番、ディヴェルティメント)
今年50周年を迎えた日本フィル。4月には毎年恒例となっている自主制作盤
の新譜をご案内したばかりだが、今年はメモリアル・イヤーということで間
髪いれずに異例の速さで新譜をしかも2タイトル発表してきた。
まずは今年生誕250年で注目されているモーツァルトの名曲を集めた名演集。
この曲目からすれば2枚組みにはなろうかという内容だが、より多くの人に
モーツァルトの名曲を聴いてもらいたいという配慮だろうか、美味しいとこ
ろをぎゅっと詰めた日本フィル自主制作ならではの企画で商業ベースを意識
していたらとても真似のできない事である。
日本フィルに保管されている膨大な音源から、それぞれ一つ一つ吟味しただ
上手いという演奏ではなく、少し傷があってもより熱演のものだったり、指
揮者とオケそして会場が一体となってる演奏だったり音源を選択したスタッ
フはかなり厳しい目で選んだだけあり、どの演奏も秀逸で単なる自主盤の枠
を超えて50年間日本フィルが発信し続けているテーマがこの一枚に凝縮され
ている。これは必聴!

JPCD-1008 \2300
1.メンデルスゾーン:結婚行進曲、
2.ヴェルディ:アイーダより凱旋行進曲、
3.ボロディン:イーゴリ公よりだったん人の踊り、
4.チャイコフスキー:エフゲニー・オネーギンよりポロネーズ。
5.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
6.チャイコフスキー:白鳥の湖よりワルツ、
7.チャイコフスキー:眠りの森の美女よりワルツ、
8.チャウコフスキー:くるみ割り人形より花のワルツ、
9.ストラヴィンスキー:火の鳥1919年版全曲
下野竜也(1)、飯森泰次郎(2)、小林研一郎(3、5、8)、渡邊暁雄(6)
オッコ・カム(7)ルカーチ・エルヴィン(4、9)
最近のオムニバス盤の主流は、フェードアウトしてでも収録曲が多くかつ、
値段もお手頃という物がクラシック初心者には買いやすいらしい。
しかし、今から20年前位のレコード全盛期はその様なフェードアウトしてま
で曲数を増やすなど、到底無理だったが一曲まるまる聞く事ができ、それが
初心者の手引書みたいな役割を果たしていた。と言う点では、この管弦楽名
曲集は願ってもない内容である。どの曲も全部を聴き通すのはいくら有名曲
でも初心者では厳しいだろう。しかし、この選曲なら一度はCMなどで聞いた
事はある(火の鳥は?だが)はずなので耳あたりも良いのでは?
演奏はいまさら解説する必要が無いと思われるものばかりで、指揮者も創立
指揮者の渡邊暁雄をはじめ、現音楽監督の小林研一郎、関東・関西で活躍し
ている飯森泰次郎、注目度No.1の下野竜也、そして日本フィルとゆかり深い
オッコ・カムにルカーチ・エルヴィンという面々。どの曲もたっぷり聞かせ
ます。今後も日本フィルの自主制作盤からは目が離せません!

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