<Etcetera>
KTC 1309 \2180
ロビン・デ・ラーフ(1968-):管弦楽作品集 ――
大管弦楽のための《ウニーソノ(Unisono)》/ピアノ協奏曲*/
管弦楽のための協奏曲
エド・スパニャールド(指揮)、ジョージ・ベンジャミン(指揮)、
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団、
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)*、
ペーター・エトヴェシュ(指揮)*、ラジオ・チェンバー・オーケストラ*
帝王ヤンソンスのタクトによって破竹の快進撃を続けるロイヤル・コンセルト
へボウ管弦楽団の録音がエトセトラからリリース!アムステルダム音楽院を
優秀な成績で卒業し、ブーレーズにも一目置かれるロビン・デ・ラーフは、
新ウィーン楽派の音楽、中でもアルバン・ベルクの作品を特に好み、バルト
ークとストラヴィンスキーの作曲技法の研究を行い自らの作曲活動に取り込
むなど、斬新で意欲的な作品を世に送り出している現代オランダの作曲家で
ある。「大管弦楽のための《ウニーソノ(Unisono)》」はコンセルトへボウ
管の委嘱によって2004年に作曲、初演が行われた作品。一方「管弦楽のため
の協奏曲」はハーグ・レジデンティ管の委嘱により作曲が行われた作品で、
ファゴットによる冒頭部分がストラヴィンスキーの「春の祭典」へのオマー
ジュとなっており、タイトルはもちろんバルトークを意識して付けられたも
のである。デ・ラーフの作品はトロンボーンなどの低音楽器群や打楽器を効
果的に用いているのが特徴の1つであり、この部分もバルトークやストラヴィ
ンスキーの影響を受けている部分と言えるだろう。今回リリースとなる作品
集では、大作曲家の作品を演奏する際のコンセルトボウ管とは一味違った機
動力と、徹底したアプローチによる現代作品の解釈を体感することが出来る!
KTC 4016 \2180
R・シューマンへのオマージュ-
R・シューマン:
おとぎの絵本Op.113、3つのロマンス、管弦楽なしの協奏曲へ短調Op.14、
おとぎ話Op.132
ジェルジ・クルターク(1926-):R・シューマンへのオマージュ
ヤン・ミヒエルス(ピアノ)、
ベンジャミン・ディルティエンス(クラリネット)、
トニー・ニィス(ヴィオラ)
ロベルト・シューマンと現代ハンガリーの巨匠クルタークのコラボレーショ
ン・アルバム。ピアノを担当するのはEufodaへ多くの録音を行い、近現代の
作品を得意としているベルギーのアーティスト、ヤン・ミヒエルス。Eufoda
への録音でもハイドンの《十字架上のキリストの最後の7つの言葉》の楽章間
にクルタークの作品を散りばめるという仰天の試みを聴かせてくれるなど、
大胆な姿勢は健在。室内楽奏者としてエトヴェシュの下で演奏活動を続ける
など、特に20世紀からコンテンポラリー作品の演奏を得意とするクラリネッ
トのディルティエンス。フランクフルト放送響の客演ソロ・ヴィオラ奏者を
務めるトニー・ニィスとのトリオによるシューマンとクルタークの演奏。ま
さに対照的とも言える両者の音楽の対比は、興味を抱かずにはいられない不
思議な魅力を醸し出している。
<Globe>
GLO 5217 \2180
アン・マクデアーミへのトリビュート-ケルト地方のハープのための音楽
The Blackthorn Bush/The Banks of the Suir/Molly Bawn and the Green
/Mountain At the Seashore/Welsh melody/Women of the Glen/I am in
a cold cell/Sad am I/Drunk at night and dry in the morning/The
Fairhaired Lad/The Fairhaired Girl/The Land of the ever young/
Helen of Kirconnell/Three Scots Jigs/Dream Angus/Red House/John
McNeil/Spey in Spate/The Silver Moon my Mistress is/The Athole
Highlanders/Music of the Islands/Och I am sad
エドワルト・ウィッツェンブルフ(ハープ)、
クリス・ウィッツェンブルフ(ハープ)
アバディーンに生まれた国際的なハープ奏者であり、歌い手でもある女流音
楽家アン・マクデアーミがスコットランド、アイルランド、ウェールズの民
謡を2台のハープのために編曲を行った珠玉の15曲を収録したトリビュート・
アルバム。オランダのハープ奏者であるエドワルト&クリスのウィッツェン
ブルフ兄弟によるデュエットが、郷愁を誘う涼しく優しい旋律のケルト音楽
を届けてくれる。
<Musique En Wallonie>
MEW 0633 \2180
ピエール・ド・ラ・リュー(c.1452-1518) ――
ミサ《アヴェ・マリア》/晩祷
カピラ・フラメンカ、サルレンテス
フランドル楽派、ルネサンス音楽のスペシャリストとして活躍を見せている
カピラ・フラメンカによるド・ラリューの作品集第2弾。第1弾の「7つの苦し
みのミサ」(MEW 0207)は、ベルギー・セシリア賞、ディアパゾン・ドール、
レペルトワールR10などヨーロッパの音楽雑誌が選定する各賞を数多く受賞す
るなど絶賛を浴びている。ミサ《アヴェ・マリア》、晩祷の2作品でもカピラ
・フラメンカの5人の男声コーラスが真価を発揮。奥深く荘厳に響き渡り、聴
き手の心に届く歌声は前作をも凌ぐ格別の演奏である。
MEW 0526-0527 2枚組 \4360
C・グノー:歌劇《ファウスト》より
G・ビゼー:歌劇《真珠取り》より、歌劇《カルメン》より
A・トマ:歌劇《ミニョン》より
J・マスネ:歌劇《ラオールの王》より
L・ドリーブ:歌劇《ラクメ》より
R・ワーグナー:歌劇《タンホイザー》より、歌劇《ローエングリン》より
他 全41曲
ルイ・リシャール(バリトン)、様々なアーティスト
ベルギーの声楽家のヒストリカル・レコーディング・シリーズの最新盤。ベ
ルギーのバリトン奏者ルイ・リシャール(1889-1977)の1922年から1936年
にかけて行われた録音を収録。
<Avie>
AV 2101 \2080
J・S・バッハ:
フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調BWV.1030/同変ホ長調BWV.1031
/同イ長調BWV.1032/フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV.1034
/同ホ長調BWV.1035
フィリッパ・デイヴィス(フルート)、マギー・コール(チェンバロ)、
アリソン・マクギリヴレイ(チェロ)
フィナンシャル・タイムズ誌からは「一流の巨匠」と評されるなど、イギリ
スで国際的に高い評価を受けているフルート奏者の1人である女流演奏家フィ
リッパ・デイヴィス。1977年にプロムス・デビューを果たした後、ジュリア
ン・ブリーム、パスカル・ロジェ、ヨー・ヨー・マ、スティーヴン・コヴァ
セヴィチらと定期的に共演を行っており、現在はギルドホール音楽院で後進
の指導にもあたっている。共演のマギー・コールとアリソン・マクギリヴレ
イも、その録音がグラモフォン・アウォードに輝き、グラミー賞にノミネー
トされるなど実績は十分なだけに演奏への期待が高まるディスクである。
<Quartz>
QTZ 2027 \2080
J・S・バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001(ヴィオラ編曲版/ハ短調)
/無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV.1012(ヴィオラ編曲版/ト長調)/シャ
コンヌ(ヴィオラ編曲版/ト短調)
ロビン・アイルランド(ヴィオラ)
2005年7月に惜しまれつつも活動を停止したリンゼイズのメンバーとして、長
きに渡って世界中で活躍してきたイギリスのヴィオラ奏者ロビン・アイルラン
ド。大バッハのヴァイオリンとチェロのための無伴奏作品をヴィオラで奏で
たアルバムからは非常に味わい深く、豊かな音楽が流れ出してくる。中でも
名曲中の名曲である「シャコンヌ」の演奏は、経験によって培われた音楽性
が発揮された名演奏である。
QTZ 2042 \2080
J・ブラームス:
ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40/ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101
クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
デイヴィット・パイアット(ホルン)、
ロバート・プレーン(クラリネット)、
グールド・ピアノ・トリオ
ピアノ三重奏曲の第1番、第2番を収録したブラームスの三重奏曲集Vol.1
(QTZ 2011)に続くグールド・ピアノ・トリオによるブラームスの第2巻。
第2巻ではロンドン交響楽団の主席ホルン奏者であり、伝説の名手デニス・
ブレインの再来と評される天才奏者デイヴィット・パイアットが参加!アル
スター管、やチューリッヒ室内管などでの多彩な経験を持つクラリネット奏
者、ロバート・プレーンも負けじとハイレベルの演奏を披露してくれる。
QTZ 2041 \2080
ロイヤル・セレブレーションのための音楽 ――
W・ウォルトン:組曲《ヘンリーV世》
G・F・ヘンデル:《水上の音楽》より
G・フィンジ:ロマンス
P・M・デイヴィス:Farewell to Stromness
E・エルガー:セレナード
E・グリーグ:《2つの悲しき旋律》より 過ぎし春
T・アルビノーニ:オーボエ協奏曲ニ短調Op.9-2より Adagio
A・グレチャニノフ:クリード
J・S・バッハ:コラール《いざ来たれ、異教徒の救い主よ》
B・ブリテン編曲:イギリス国歌
A・ホディノット:祝典のためのファンファーレ
ゴードン・ハント(オーボエ)、
エカテリーナ・セメンチュク(メゾ・ソプラノ)、
クリストファー・ウォーレン=グリーン(指揮)、
フィルハーモニア管弦楽団、聖ジョージ・チャペル聖歌隊
全世界が注目する中、2005年4月9日にウィンザー城で行われたチャールズ皇
太子とカミラ夫人の結婚式。この様々な話題を集めた結婚式を記念して製作
が行われた記念盤がクォーツ(Quartz)より登場!祝祭に相応しい収録曲の
中でも、吹奏楽におけるヒットで日本でもお馴染みの「ヘンリーV世」や、
ブリテン編曲の「イギリス国歌」でのフィルハーモニア管の重厚なサウンド
によるパフォーマンスは見事!ちなみにこのアルバムは「The Prince's
Charities」の支援を得て製作が行われている。
QTZ 2033 \2080
シルエット ――
F・リスト:ため息、愛の夢、ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調
S・プロコフィエフ:
《ロメオとジュリエット》より モンタギュー家とキャピュレット家
F・ショパン:
ワルツ第5番変イ長調《大円舞曲》Op.42、子守歌変ニ長調Op.57
F・メンデルスゾーン:無言歌第1番ホ長調Op.19b-1《甘い思い出》
G・ガーシュウィン(アール・ワイルド編曲):
I Got Rhythmによるエチュード
F・クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の喜び
ヨーク・ボーウェン(1884-1961):ピアノ・ソナタ変ロ長調Op.160
ウォーレン・マイリー=スミス(ピアノ)
イギリスの若手世代期待のピアニストとして脚光を浴び、スタインウェイ・
アーティストにも選ばれたウォーレン・マイリー=スミス。ウィグモア・ホ
ールでのデビュー・コンサートが絶賛を博すなど今後の活動に大きな期待が
寄せられている。中でもイギリスのラフマニノフとの異名を持つボーウェン
のピアノ・ソナタは要チェックのプログラム。
QTZ 2029 \2080
Tracked ――
マイケル・ナイマン:In Re Don Giovanni
S・ラフマニノフ:ヴォカリーズ
M・アーノルド:スコットランド舞曲
J・ウィリアムス:シンドラーのリスト
A・ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲ト短調
アンジェラ・モーレイ:青のワルツ
S・バーバー:弦楽のためのアダージョ
G・ガブリエリ:ピアノとフォルテのソナタ
Luter:クレオール・ジャズ
A・R・ラフマン:ボンベイ・ドリーム
C・ドビュッシー:月の光
伝承歌:メリー・ブラックスミス&スリーピー・マギー
G・ガーシュウィン:前奏曲第2番
B・ヘルマン:サイコ
E・ネヴィン:ナルシッサス
M・フィンドン:セルパン・ダンス
V・モンティ:チャルダッシュ
アンディ・フィンドン(フルート&ピッコロ&クラリネット&サクソフォー
ン、その他様々な木管楽器)
1956年ロンドン出身のアンディ・フィンドンは王立音楽大学で学んだフルー
ト、クラリネットやサクソフォーンをフルに活用し、スタジオ・プレーヤー、
クラシックのアーティストとして多忙を極める演奏家である。今回のレコー
ディングではピッコロからコントラバスまでのフルート族、クラリネット、
アルトからバリトンのサクソフォーン、リコーダー、民族楽器など様々な木
管楽器を用いて驚異の多重録音を聴かせてくれる。凄まじいテクニックの数々
をご堪能あれ!
QTZ 2030 \2080
クラウディオ・サントロ(1919-1989):
ラヴ・ソングとポピュラー・ソング、プレリュード/ピアノのための《パウ
リスタナス》
ロサナ・ラモサ(ソプラノ)、マルセロ・ブラトケ(ピアノ)
クラウディオ・サントロはブラジルのアマゾナス州に生まれ、作曲家やピアニ
ストとしても活躍し母国ブラジルやドイツで教鞭を執った音楽家である。録
音に参加しているラモサとブラトケもブラジル出身のアーティスト。
QTZ 2028 \2080
ロベルト・フックス(1847-1927):
ピアノ三重奏曲第1番ハ長調Op.22/同第2番変ロ長調Op.72
グールド・ピアノ・トリオ
グールド・ピアノ・トリオはチャールズ・ヘンネン国際コンクール、メルボ
ルン国際室内楽コンクールなど優勝を果たすなど数々のコンクールでの入賞
歴を持つ実力派ピアノ・トリオ。新たにリリースとなるオーストリアの作曲
家フックスのピアノ三重奏曲集は貴重な録音である。
QTZ 2025 \2080
アンディ・スコット&デイヴ・ハッセル-サンド・ダンサー ――
オトリア・イントロ/ジェリー・ベイビー/カチャーオズ・グイロ/ジャン
ゴ・タンゴ/サンド・ダンサー/バングル/ザ・ライト・ザット・フォール
ズ/モーニン/トゥインクル/マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ/フレ
ヴォ/オトリア/アズ・イット・ハップンド...パート1/パート2/パート3
/ティー・フォー・ツー
アンディ・スコット(サクソフォーン)、デイヴ・ハッセル(打楽器)
サックス奏者アンディ・スコットと様々なパーカッションを駆使した演奏で
バックを務めるデイヴ・ハッセルによるデュオのデビュー作品。ピアソラな
どのクラシカルな作品から自作、即興演奏までを広くカバーするなど、サッ
クスと打楽器群が魅惑のデュオを披露する。
QTZ 2023 2枚組 \4160
L・ヤナーチェク:ピアノ作品全集 ――
主題と変奏(ズデンカ変奏曲)/4つのピアノ小品《霧の中で》/ピアノ・ソ
ナタ《1905年10月1日》/3つのモラヴィア舞曲/組曲《草陰の小径にて》
マルティーノ・ティリモ(ピアノ)
キプロスの音楽一家に生まれ、ヴァイオリン奏者であり指揮者でもあった父
親からピアノとヴァイオリンの手解きを受けたマルティーノ・ティリモ。
1971年から1972年にかけてミュンヘンとジュネーヴの国際コンクールを制覇
するなど国際的なキャリアを確実に積んだ後は、バルビローリ、ボールト、
ザンデルリンク、マズアやラトルといった巨匠たちと共演を重ねるなど名ピ
アニストとしての地位を確固たるものとしている。
<Phono Suecia>
PSCD 164 \2180
ファゴット・コン・フォルツァ ――
ペール・モッテンソン(1967-):バスーン協奏曲
アンデシュ・エリーアソン(1947-):波
アンドレ・シーニ(1945-):翡翠色のスクーナー
ダニエル・ベルツ(1943-):
バスーンとウィンドアンサンブルのための協奏曲
クヌート・ソンステヴォルド(バスーン)、
アンドレアス・ハンソン(指揮)、
スウェーデン放送交響楽団、
トミー・アンデション(指揮)、
スウェーデン・ウィンドアンサンブル、他
ノルウェーで生まれ、作曲家の両親を持ったスウェーデンのファゴット奏者
クヌート・ソンステヴォルドは、デンマーク放送響、ストックホルム・フィ
ルやスウェーデン放送響で活躍し、現在はソリスト、指導者として活躍を続
けている同国を代表する名手である。
PSCD 167 \2180
レンナット・フレードリクソン(1952-):作品集 ――
ヴァイオリン協奏曲/トリオ・ソナタ/ソナタ・スクーラ/3つの夜の歌
ダン・アルムグレン(ヴァイオリン)、
マッツ・ロンディン(指揮)、
ヘルシングボリ交響楽団、
ストックホルム・アーツ・トリオ、
レーナ・グランルンド(メゾ・プラノ)、
グスタフ・シェークヴィスト(指揮)、
グスタフ・シェークヴィスト室内合唱団
ノールショーピング響とヘルシングボリ響のコンサートマスター、指揮者、
音楽祭の音楽監督、そして作曲家と様々な姿を持つスウェーデンの音楽家フ
レードリクソン。ちなみに「ヴァイオリン協奏曲」はスウェーデン放送P2で
50年に1度の名作として紹介された作品。
KTC 1309 \2180
ロビン・デ・ラーフ(1968-):管弦楽作品集 ――
大管弦楽のための《ウニーソノ(Unisono)》/ピアノ協奏曲*/
管弦楽のための協奏曲
エド・スパニャールド(指揮)、ジョージ・ベンジャミン(指揮)、
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団、
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)*、
ペーター・エトヴェシュ(指揮)*、ラジオ・チェンバー・オーケストラ*
帝王ヤンソンスのタクトによって破竹の快進撃を続けるロイヤル・コンセルト
へボウ管弦楽団の録音がエトセトラからリリース!アムステルダム音楽院を
優秀な成績で卒業し、ブーレーズにも一目置かれるロビン・デ・ラーフは、
新ウィーン楽派の音楽、中でもアルバン・ベルクの作品を特に好み、バルト
ークとストラヴィンスキーの作曲技法の研究を行い自らの作曲活動に取り込
むなど、斬新で意欲的な作品を世に送り出している現代オランダの作曲家で
ある。「大管弦楽のための《ウニーソノ(Unisono)》」はコンセルトへボウ
管の委嘱によって2004年に作曲、初演が行われた作品。一方「管弦楽のため
の協奏曲」はハーグ・レジデンティ管の委嘱により作曲が行われた作品で、
ファゴットによる冒頭部分がストラヴィンスキーの「春の祭典」へのオマー
ジュとなっており、タイトルはもちろんバルトークを意識して付けられたも
のである。デ・ラーフの作品はトロンボーンなどの低音楽器群や打楽器を効
果的に用いているのが特徴の1つであり、この部分もバルトークやストラヴィ
ンスキーの影響を受けている部分と言えるだろう。今回リリースとなる作品
集では、大作曲家の作品を演奏する際のコンセルトボウ管とは一味違った機
動力と、徹底したアプローチによる現代作品の解釈を体感することが出来る!
KTC 4016 \2180
R・シューマンへのオマージュ-
R・シューマン:
おとぎの絵本Op.113、3つのロマンス、管弦楽なしの協奏曲へ短調Op.14、
おとぎ話Op.132
ジェルジ・クルターク(1926-):R・シューマンへのオマージュ
ヤン・ミヒエルス(ピアノ)、
ベンジャミン・ディルティエンス(クラリネット)、
トニー・ニィス(ヴィオラ)
ロベルト・シューマンと現代ハンガリーの巨匠クルタークのコラボレーショ
ン・アルバム。ピアノを担当するのはEufodaへ多くの録音を行い、近現代の
作品を得意としているベルギーのアーティスト、ヤン・ミヒエルス。Eufoda
への録音でもハイドンの《十字架上のキリストの最後の7つの言葉》の楽章間
にクルタークの作品を散りばめるという仰天の試みを聴かせてくれるなど、
大胆な姿勢は健在。室内楽奏者としてエトヴェシュの下で演奏活動を続ける
など、特に20世紀からコンテンポラリー作品の演奏を得意とするクラリネッ
トのディルティエンス。フランクフルト放送響の客演ソロ・ヴィオラ奏者を
務めるトニー・ニィスとのトリオによるシューマンとクルタークの演奏。ま
さに対照的とも言える両者の音楽の対比は、興味を抱かずにはいられない不
思議な魅力を醸し出している。
<Globe>
GLO 5217 \2180
アン・マクデアーミへのトリビュート-ケルト地方のハープのための音楽
The Blackthorn Bush/The Banks of the Suir/Molly Bawn and the Green
/Mountain At the Seashore/Welsh melody/Women of the Glen/I am in
a cold cell/Sad am I/Drunk at night and dry in the morning/The
Fairhaired Lad/The Fairhaired Girl/The Land of the ever young/
Helen of Kirconnell/Three Scots Jigs/Dream Angus/Red House/John
McNeil/Spey in Spate/The Silver Moon my Mistress is/The Athole
Highlanders/Music of the Islands/Och I am sad
エドワルト・ウィッツェンブルフ(ハープ)、
クリス・ウィッツェンブルフ(ハープ)
アバディーンに生まれた国際的なハープ奏者であり、歌い手でもある女流音
楽家アン・マクデアーミがスコットランド、アイルランド、ウェールズの民
謡を2台のハープのために編曲を行った珠玉の15曲を収録したトリビュート・
アルバム。オランダのハープ奏者であるエドワルト&クリスのウィッツェン
ブルフ兄弟によるデュエットが、郷愁を誘う涼しく優しい旋律のケルト音楽
を届けてくれる。
<Musique En Wallonie>
MEW 0633 \2180
ピエール・ド・ラ・リュー(c.1452-1518) ――
ミサ《アヴェ・マリア》/晩祷
カピラ・フラメンカ、サルレンテス
フランドル楽派、ルネサンス音楽のスペシャリストとして活躍を見せている
カピラ・フラメンカによるド・ラリューの作品集第2弾。第1弾の「7つの苦し
みのミサ」(MEW 0207)は、ベルギー・セシリア賞、ディアパゾン・ドール、
レペルトワールR10などヨーロッパの音楽雑誌が選定する各賞を数多く受賞す
るなど絶賛を浴びている。ミサ《アヴェ・マリア》、晩祷の2作品でもカピラ
・フラメンカの5人の男声コーラスが真価を発揮。奥深く荘厳に響き渡り、聴
き手の心に届く歌声は前作をも凌ぐ格別の演奏である。
MEW 0526-0527 2枚組 \4360
C・グノー:歌劇《ファウスト》より
G・ビゼー:歌劇《真珠取り》より、歌劇《カルメン》より
A・トマ:歌劇《ミニョン》より
J・マスネ:歌劇《ラオールの王》より
L・ドリーブ:歌劇《ラクメ》より
R・ワーグナー:歌劇《タンホイザー》より、歌劇《ローエングリン》より
他 全41曲
ルイ・リシャール(バリトン)、様々なアーティスト
ベルギーの声楽家のヒストリカル・レコーディング・シリーズの最新盤。ベ
ルギーのバリトン奏者ルイ・リシャール(1889-1977)の1922年から1936年
にかけて行われた録音を収録。
<Avie>
AV 2101 \2080
J・S・バッハ:
フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調BWV.1030/同変ホ長調BWV.1031
/同イ長調BWV.1032/フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV.1034
/同ホ長調BWV.1035
フィリッパ・デイヴィス(フルート)、マギー・コール(チェンバロ)、
アリソン・マクギリヴレイ(チェロ)
フィナンシャル・タイムズ誌からは「一流の巨匠」と評されるなど、イギリ
スで国際的に高い評価を受けているフルート奏者の1人である女流演奏家フィ
リッパ・デイヴィス。1977年にプロムス・デビューを果たした後、ジュリア
ン・ブリーム、パスカル・ロジェ、ヨー・ヨー・マ、スティーヴン・コヴァ
セヴィチらと定期的に共演を行っており、現在はギルドホール音楽院で後進
の指導にもあたっている。共演のマギー・コールとアリソン・マクギリヴレ
イも、その録音がグラモフォン・アウォードに輝き、グラミー賞にノミネー
トされるなど実績は十分なだけに演奏への期待が高まるディスクである。
<Quartz>
QTZ 2027 \2080
J・S・バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001(ヴィオラ編曲版/ハ短調)
/無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV.1012(ヴィオラ編曲版/ト長調)/シャ
コンヌ(ヴィオラ編曲版/ト短調)
ロビン・アイルランド(ヴィオラ)
2005年7月に惜しまれつつも活動を停止したリンゼイズのメンバーとして、長
きに渡って世界中で活躍してきたイギリスのヴィオラ奏者ロビン・アイルラン
ド。大バッハのヴァイオリンとチェロのための無伴奏作品をヴィオラで奏で
たアルバムからは非常に味わい深く、豊かな音楽が流れ出してくる。中でも
名曲中の名曲である「シャコンヌ」の演奏は、経験によって培われた音楽性
が発揮された名演奏である。
QTZ 2042 \2080
J・ブラームス:
ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40/ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101
クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
デイヴィット・パイアット(ホルン)、
ロバート・プレーン(クラリネット)、
グールド・ピアノ・トリオ
ピアノ三重奏曲の第1番、第2番を収録したブラームスの三重奏曲集Vol.1
(QTZ 2011)に続くグールド・ピアノ・トリオによるブラームスの第2巻。
第2巻ではロンドン交響楽団の主席ホルン奏者であり、伝説の名手デニス・
ブレインの再来と評される天才奏者デイヴィット・パイアットが参加!アル
スター管、やチューリッヒ室内管などでの多彩な経験を持つクラリネット奏
者、ロバート・プレーンも負けじとハイレベルの演奏を披露してくれる。
QTZ 2041 \2080
ロイヤル・セレブレーションのための音楽 ――
W・ウォルトン:組曲《ヘンリーV世》
G・F・ヘンデル:《水上の音楽》より
G・フィンジ:ロマンス
P・M・デイヴィス:Farewell to Stromness
E・エルガー:セレナード
E・グリーグ:《2つの悲しき旋律》より 過ぎし春
T・アルビノーニ:オーボエ協奏曲ニ短調Op.9-2より Adagio
A・グレチャニノフ:クリード
J・S・バッハ:コラール《いざ来たれ、異教徒の救い主よ》
B・ブリテン編曲:イギリス国歌
A・ホディノット:祝典のためのファンファーレ
ゴードン・ハント(オーボエ)、
エカテリーナ・セメンチュク(メゾ・ソプラノ)、
クリストファー・ウォーレン=グリーン(指揮)、
フィルハーモニア管弦楽団、聖ジョージ・チャペル聖歌隊
全世界が注目する中、2005年4月9日にウィンザー城で行われたチャールズ皇
太子とカミラ夫人の結婚式。この様々な話題を集めた結婚式を記念して製作
が行われた記念盤がクォーツ(Quartz)より登場!祝祭に相応しい収録曲の
中でも、吹奏楽におけるヒットで日本でもお馴染みの「ヘンリーV世」や、
ブリテン編曲の「イギリス国歌」でのフィルハーモニア管の重厚なサウンド
によるパフォーマンスは見事!ちなみにこのアルバムは「The Prince's
Charities」の支援を得て製作が行われている。
QTZ 2033 \2080
シルエット ――
F・リスト:ため息、愛の夢、ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調
S・プロコフィエフ:
《ロメオとジュリエット》より モンタギュー家とキャピュレット家
F・ショパン:
ワルツ第5番変イ長調《大円舞曲》Op.42、子守歌変ニ長調Op.57
F・メンデルスゾーン:無言歌第1番ホ長調Op.19b-1《甘い思い出》
G・ガーシュウィン(アール・ワイルド編曲):
I Got Rhythmによるエチュード
F・クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の喜び
ヨーク・ボーウェン(1884-1961):ピアノ・ソナタ変ロ長調Op.160
ウォーレン・マイリー=スミス(ピアノ)
イギリスの若手世代期待のピアニストとして脚光を浴び、スタインウェイ・
アーティストにも選ばれたウォーレン・マイリー=スミス。ウィグモア・ホ
ールでのデビュー・コンサートが絶賛を博すなど今後の活動に大きな期待が
寄せられている。中でもイギリスのラフマニノフとの異名を持つボーウェン
のピアノ・ソナタは要チェックのプログラム。
QTZ 2029 \2080
Tracked ――
マイケル・ナイマン:In Re Don Giovanni
S・ラフマニノフ:ヴォカリーズ
M・アーノルド:スコットランド舞曲
J・ウィリアムス:シンドラーのリスト
A・ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲ト短調
アンジェラ・モーレイ:青のワルツ
S・バーバー:弦楽のためのアダージョ
G・ガブリエリ:ピアノとフォルテのソナタ
Luter:クレオール・ジャズ
A・R・ラフマン:ボンベイ・ドリーム
C・ドビュッシー:月の光
伝承歌:メリー・ブラックスミス&スリーピー・マギー
G・ガーシュウィン:前奏曲第2番
B・ヘルマン:サイコ
E・ネヴィン:ナルシッサス
M・フィンドン:セルパン・ダンス
V・モンティ:チャルダッシュ
アンディ・フィンドン(フルート&ピッコロ&クラリネット&サクソフォー
ン、その他様々な木管楽器)
1956年ロンドン出身のアンディ・フィンドンは王立音楽大学で学んだフルー
ト、クラリネットやサクソフォーンをフルに活用し、スタジオ・プレーヤー、
クラシックのアーティストとして多忙を極める演奏家である。今回のレコー
ディングではピッコロからコントラバスまでのフルート族、クラリネット、
アルトからバリトンのサクソフォーン、リコーダー、民族楽器など様々な木
管楽器を用いて驚異の多重録音を聴かせてくれる。凄まじいテクニックの数々
をご堪能あれ!
QTZ 2030 \2080
クラウディオ・サントロ(1919-1989):
ラヴ・ソングとポピュラー・ソング、プレリュード/ピアノのための《パウ
リスタナス》
ロサナ・ラモサ(ソプラノ)、マルセロ・ブラトケ(ピアノ)
クラウディオ・サントロはブラジルのアマゾナス州に生まれ、作曲家やピアニ
ストとしても活躍し母国ブラジルやドイツで教鞭を執った音楽家である。録
音に参加しているラモサとブラトケもブラジル出身のアーティスト。
QTZ 2028 \2080
ロベルト・フックス(1847-1927):
ピアノ三重奏曲第1番ハ長調Op.22/同第2番変ロ長調Op.72
グールド・ピアノ・トリオ
グールド・ピアノ・トリオはチャールズ・ヘンネン国際コンクール、メルボ
ルン国際室内楽コンクールなど優勝を果たすなど数々のコンクールでの入賞
歴を持つ実力派ピアノ・トリオ。新たにリリースとなるオーストリアの作曲
家フックスのピアノ三重奏曲集は貴重な録音である。
QTZ 2025 \2080
アンディ・スコット&デイヴ・ハッセル-サンド・ダンサー ――
オトリア・イントロ/ジェリー・ベイビー/カチャーオズ・グイロ/ジャン
ゴ・タンゴ/サンド・ダンサー/バングル/ザ・ライト・ザット・フォール
ズ/モーニン/トゥインクル/マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ/フレ
ヴォ/オトリア/アズ・イット・ハップンド...パート1/パート2/パート3
/ティー・フォー・ツー
アンディ・スコット(サクソフォーン)、デイヴ・ハッセル(打楽器)
サックス奏者アンディ・スコットと様々なパーカッションを駆使した演奏で
バックを務めるデイヴ・ハッセルによるデュオのデビュー作品。ピアソラな
どのクラシカルな作品から自作、即興演奏までを広くカバーするなど、サッ
クスと打楽器群が魅惑のデュオを披露する。
QTZ 2023 2枚組 \4160
L・ヤナーチェク:ピアノ作品全集 ――
主題と変奏(ズデンカ変奏曲)/4つのピアノ小品《霧の中で》/ピアノ・ソ
ナタ《1905年10月1日》/3つのモラヴィア舞曲/組曲《草陰の小径にて》
マルティーノ・ティリモ(ピアノ)
キプロスの音楽一家に生まれ、ヴァイオリン奏者であり指揮者でもあった父
親からピアノとヴァイオリンの手解きを受けたマルティーノ・ティリモ。
1971年から1972年にかけてミュンヘンとジュネーヴの国際コンクールを制覇
するなど国際的なキャリアを確実に積んだ後は、バルビローリ、ボールト、
ザンデルリンク、マズアやラトルといった巨匠たちと共演を重ねるなど名ピ
アニストとしての地位を確固たるものとしている。
<Phono Suecia>
PSCD 164 \2180
ファゴット・コン・フォルツァ ――
ペール・モッテンソン(1967-):バスーン協奏曲
アンデシュ・エリーアソン(1947-):波
アンドレ・シーニ(1945-):翡翠色のスクーナー
ダニエル・ベルツ(1943-):
バスーンとウィンドアンサンブルのための協奏曲
クヌート・ソンステヴォルド(バスーン)、
アンドレアス・ハンソン(指揮)、
スウェーデン放送交響楽団、
トミー・アンデション(指揮)、
スウェーデン・ウィンドアンサンブル、他
ノルウェーで生まれ、作曲家の両親を持ったスウェーデンのファゴット奏者
クヌート・ソンステヴォルドは、デンマーク放送響、ストックホルム・フィ
ルやスウェーデン放送響で活躍し、現在はソリスト、指導者として活躍を続
けている同国を代表する名手である。
PSCD 167 \2180
レンナット・フレードリクソン(1952-):作品集 ――
ヴァイオリン協奏曲/トリオ・ソナタ/ソナタ・スクーラ/3つの夜の歌
ダン・アルムグレン(ヴァイオリン)、
マッツ・ロンディン(指揮)、
ヘルシングボリ交響楽団、
ストックホルム・アーツ・トリオ、
レーナ・グランルンド(メゾ・プラノ)、
グスタフ・シェークヴィスト(指揮)、
グスタフ・シェークヴィスト室内合唱団
ノールショーピング響とヘルシングボリ響のコンサートマスター、指揮者、
音楽祭の音楽監督、そして作曲家と様々な姿を持つスウェーデンの音楽家フ
レードリクソン。ちなみに「ヴァイオリン協奏曲」はスウェーデン放送P2で
50年に1度の名作として紹介された作品。