★ファンタジスタ!モーツァルト-モーツァルトと仲間たち
(IVY社製作、タワーレコード・オリジナル企画)
CD10枚組 \2500 のお取り扱いを開始いたしました。
詳細はHPをご覧下さい。
http://www.ne.jp/asahi/goodies/home/mozart/mozart.html
<WATERLILY>
WLA 078 \2080
リスト:管弦楽作品集
前奏曲
ゲーテ記念祭の祝祭行進曲(コチシュ編)
忘れられたワルツ第2番(コチシュ編)
オーベルマンの谷(コチシュ編)
忘れられたワルツ第3番(コチシュ編)
華麗なマズルカ(コチシュ編)
マゼッパ
ゾルタン・コチシュ(指)ハンガリー国立フィル
録音:2006年1月
今年6月末から7月にかけて来日中のコチシュとハンガリー国立フィルの新譜
です。リストの管弦楽作品を収録。なんとうち5曲はコチシュの手による編
曲。ハンガリー三羽烏の一人のピアニストとして鮮烈なデビューを果たし、
指揮者としても順調にキャリアをかさね、さらにアレンジまで手がけるとは、
コチシュの世界のますますの充実振りがうかがえます。「忘れられたワルツ
第3番」の深遠な世界も、ピアニストとして曲を熟知したうえでの編曲とあっ
て、単なるオーケストラ化ではなく、リストの宗教的な世界を拡大させた
見事な編曲となっています。「前奏曲」や「マゼッパ」も、コチシュの指揮
によって、ハンガリー国立フィルの熱い血潮を感じさせる音色と、怒涛のよ
うな推進力が120パーセント爆発した演奏となっています。
<LSO Live>
LSO 0092 \1050
LSO 0592(SACD-Hybrid) \1850
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱つき」
トワイラ・ロビンソン(S)カレン・カーギル(A)
ジョン・マック・マスター(T)ジェラルド・フィンリー(Bs)
ベルナルト・ハイティンク(指)ロンドンSO. & Cho.
録音:2006年4月29 & 30日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス
巨匠ハイティンク&ロンドン響によるベートーヴェン・シリーズにいよいよ
第九が登場します。現在もリリースは進行中ですが、今年の4月をもって全
録音を終えた当プロジェクトの掉尾を飾ったプログラムです。
ここまで通して聴いてこられた方はお分かりのように、ハイティンク=物分
りの良い、おとなしいアプローチをイメージすると大間違い。アグレッシブ
で緊張感に満ちた前半2楽章。ピリオド演奏も顔負けのパンチ力に鮮烈な響
きが特徴です。アンダンテではとめどなく溢れ出る美しさに引き込まれます。
そして「合唱」が加わるフィナーレ。前評判どおりのフィンリーの雄雄しい
歌い出しにもしびれますが、なかでもロンドン響コーラスはいつも通り万全
の出来栄えで、人間ベートーヴェンが込めた魂の賛歌を圧倒的な表現力で歌
い尽しています。コーダのトゥッティは、まさに至福とほかたとえようもな
く震えが止まらないほど。
残すところ4曲、いまを生きる、わたしたちの時代の新たなベートーヴェン。
全集の完成がほんとうに待ち遠しいかぎりです。
<SUPRAPHON>
●ターリヒ・エディション3タイトル
SU 3829 \1350
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲K.492
同:歌劇「魔笛」序曲K.620
同:交響曲第33番変ロ長調K.319
同:交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」
チャイコフスキー:組曲第4番ト長調Op.61「モーツァルティアーナ」
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
スロヴァキア室内フィルハーモニックO.
チェコ・フィルハーモニックO.
スロヴァキア・フィルハーモニックO.
録音:1950年6月20日、1951年ブラチスラヴァ、政府庁舎大ホール
1954年6月9日、1954年11月18-19日プラハ、
ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール(ライヴ)
ターリヒの幅広いレパートリーのなかでも、スメタナやドヴォルザークと並
んでひときわ高い評価を得ていたのがモーツァルト。輝きに満ち、磨き抜か
れた美しさが結晶化したような音楽が魅力です。「魔笛」序曲と2曲の交響曲
は貴重なライヴ録音。モーツァルトへのオマージュ的内容のチャイコフスキ
ーは、49年新設時に首席指揮者を務めたスロヴァキア・フィルとのもの。
SU 3830 2枚組 \2700
ドヴォルザーク:スターバト・マーテルOp.58, B 71
スーク:アスラエル交響曲Op.27
[ボーナス・トラック]ターリヒは語る-1952年5月28日録音セッション
ドラホミーラ・ティカロヴァー(S)マルタ・クラーソヴァー(A)
べノ・ブラフト(T)カレル・カラシュ(Bs)
ヤン・キューン(合唱指揮)プラハ・フィルハーモニックCho.
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1952年1月8、9、12-14日
1952年5月22‐29日プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
ドヴォルザークの推薦でプラハ音楽院時代に援助を受けたターリヒにとって
は、チェコのほかのどの音楽家以上にその作品への敬意と愛着もひとしおで
した。また、ターリヒは同時代をともに生きたスークのスペシャリストでも
ありました。
3人の子供たちの相次ぐ急逝が作曲動機となったドヴォルザーク。“死の天
使”という表題を持ち、スークの師であり義父ドヴォルザークと自身の妻で
ドヴォルザークの娘オタイリーへの哀悼を込めた壮大な葬送シンフォニー。
ターリヒにゆかりの深い二人が書いた2曲は、内省的で苦痛の表明そして克服
という内容が共通する作品です。ともに半世紀以上も前のものになりますが、
その絶大なる説得力ゆえ代表的録音としてのポジションを保持し続けていま
す。およそ5分間にわたりターリヒの肉声が聞けるボーナス・トラック。その
アスラエル交響曲の録音中、指揮者69歳の誕生日に団員へ向けてのスピーチ
が収められています。
SU 3831 \1350
ドヴォルザーク:序曲&管弦楽曲集
序曲「自然の王国で」Op.91, B 168
序曲「謝肉祭」Op.92, B 169
序曲「オテロ」Op.93, B 174
弦楽オーケストラのためのワルツOp.54, B 105より
第1番イ長調、第4番ニ長調
ポロネーズ 変ホ長調B 100
歌劇「ルサルカ」Op.114, B 203第2幕 よりポロネーズ
[ボーナス・トラック]弦楽オーケストラのためのワルツOp.54, B 105より
第1番イ長調、第4番ニ長調
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコ・フィルハーモニックO.
プラハ・ソロイスツ・オーケストラ
録音:1948年12月24日、1952年3月20日、1951年2月14日、1951年4月28日
プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
1940年4月録音場所不明
ターリヒは次のような言葉を残しています。「ドヴォルザークはどのように
大自然が聴こえるかを心得ていました。対象を形あるものとしてではなく、
音楽を魂の価値あるものへと変えてしまうのです。」ここに収められた小品
の数々は、耳にするだけで風景が思い浮かぶほどにスラヴのエッセンスが
ぎっしり詰まっています。
<IDIS>
IDIS 6492 \1550
シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D.944「グレイト」
モーツァルト:交響曲第34番 ハ長調 K.338
カール・ベーム(指)NDR交響楽団
録音:1956年10月29日
カール・ベームが1956年にNDR交響楽団に客演した際の録音。初出かもしれ
ません。62歳のエネルギッシュなベームの音楽が楽しめます。
IDIS 6494 \1550
「ファウスト」序曲
「リエンツィ」序曲
「パルジファル」-聖金曜日の音楽
「神々の黄昏」-ジークフリートのラインへの旅
ジークフリート牧歌
グイド・カンテッリ(指)
NBC交響楽団,ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団,
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1951-1956年
夭折の天才、カンテッリのワーグナー集。
IDIS 6490/91 2枚組 \3100
バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004(2種)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005
ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV.1042
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV.1021
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番 ハ短調 BWV.1017
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番 ホ長調 BWV.1016(2種)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001
アドルフ・ブッシュ(Vn)
録音:1928-1943年
アドルフ・ブッシュのバッハ録音を集めたもの。
IDIS 6493 \1550
シャルパンティエ:「メデ」(抜粋)
イルマ・コラッシ(S メデ),ポール・ドレンヌ(T ジャソン),
ナディア・ソトロ(S クレユーズ),ほか
ナディア・ブーランジェ(指)合奏団,合唱団
録音:1953年
ナディア・ブーランジェによる、フランス・バロック・オペラの先駆的演奏。
<MN Records>
MNRCD 109 \2250
マイケル・ナイマン:
Acts of Beauty(アクツ・オブ・ビューティ)(世界初録音)
EXIT no EXIT(出口のない出口)(世界初録音)
クリスティーナ・ザヴァッローニ(ソプラノ)、
センティエーリ・セルヴァッジ、カルロ・ボッカドーロ(指)
アンドリュー・スパーリング(バス・クラリネット)、
ナイマン・クヮルテット
「アクツ・オブ・ビューティ」はナイマンの歌曲集の第3作目にあたるもの。
詩は16世紀のヴィンツェンツォ・カルターリによるもので、歌詞の題材は、
人々の美醜を決めるのは顔ではなくオシリである(!)という、ちょっとえ
ぐい内容です。今までとは一味ちがうナイマンの新しい側面を見ることがで
きる作品です。二曲目の「出口のない出口」は、うってかわって器楽曲。
サッカーファンの死に捧げた「After Extra Time」(ベッカム・クロスの改
訂版)に次ぐサッカーつながりの作品です。「After Extra Time」ではアナ
ウンサーでもあるジョン・モトソンの声も入っていましたが、ここではバス
・クラリネットがモトソンの声を楽器で再現しているという一風かわった趣
向もまた一興です。
MNRCD 108 \2250
マイケル・ナイマン:
ツェランによる6つの歌曲
カストリオット・レクジェピのバラード(世界初録音)
ヒラリー・サマーズ(A)、マイケル・ナイマン・バンド
サラ・レオナード(S)、ナイマン・クヮルテット
「ツェランによる6つの歌曲」は、1990年に作曲されました。パウル・ツェラ
ンは「アウシュビッツの後に詩を書くことは野蛮だ」で知られる、アウシュ
ビッツを体験し、セーヌ川に投身して亡くなったルーマニア人の詩人です。
詩の内容は恐怖や空虚といったものを表しており、ナイマンの曲づけととも
に、ツェランの故郷であるルーマニアへの郷愁を感じさせる内容です。歌手
のヒラリー・サマーズはこれまでにもナイマンと共演を重ねているだけあっ
て、しっくりと決まっています。「カストリオット・レクジェピのバラード」
は、旧ユーゴの紛争で一家を亡くし、ただ一人生き残った18ヶ月の赤ん坊が、
6ヶ月後に両親に引き取られるといった内容を扱った歌曲です。両方とも明
らかにクラシック音楽にジャンル分けされる作風です。
<コウベレックス・レーベル(日本)>
KRS-446 \2800
「美の都・パリのオルガン芸術」土橋薫(オルガン)
ニコラ・ド・グリニ:
讃歌「来たれ創造主なる聖霊よ」(讃歌をテノールで、5声 / 5声
のフーガ / 2重奏/ クロモルヌのレシ / グラン・ジュによる対話)
フランソワ・クープラン:
「修道院のためのミサ」より「ヴォア・ユメーヌによる対話」
「聖体奉挙、テノールをティエルスで」
ルイ・クロード・ダカン:
ノエルXII 「スイスのノエル、グラン・ジュと2重奏」
ジャン・ジャック・ボーヴァルレ=シャルパンティエ:
ノエル「神様、あなたのお恵みで」
セザール・フランク:コラール 第1番
カミーユ・サン=サーンス:前奏曲とフーガ 第3番 op.99-3
シャルル=マリー・ヴィドール:
オルガン交響曲 第5番より 第4楽章 アダージョ、第5楽章 トッカータ
クロード=ベニュー・バルバストル:ラ・マルセイエーズとサ・イラ
土橋薫(オルガン)
録音 2006年1月15日、4月6日、収録 いずみホール(仏・ケーニッヒ社製オル
ガン)、
全14曲 66分
音楽家や芸術家の集まる場所として文化が花開いた"パリ"をキーワードに作
品を集めたアルバム。いずみホールは関西の音楽発信コンサートホールとし
て重要な役割を担っているが、ケーニッヒ社製のフランス様式のオルガンは、
16年が経過して弾き込まれ、楽器そのものの響きが深まった感がある。曲目
はいずみホールが自主企画したコンサート(2006年1月)のプログラム内容で、
ライブ録音を含む土橋薫の充実した演奏を楽しむことができる。リード管や
"プラン・ジュ"のバランスのとれた音づくりで生き生きと演奏される、フラ
ンス古典の名作グリニー「讃歌:来たれ創造主なる聖霊よ」。ロマン派オル
ガンを代表するフランク「コラール」1番では、作曲者の意図するロマンティ
ックオルガンの音色が見事に再現され、オーケストラ的で叙情的な音楽性が
土橋の演奏で豊かに表現されている。
土橋 薫(オルガン)
大阪音楽大学ピアノ科及びオルガン科卒。東京芸術大学大学院修了。西ドイ
ツ・ウェストファーレン州立教会音楽学校留学。国内外各地での演奏活動で
好評を博す。現在、大阪音楽大学、相愛大学音楽学部、及び甲南女子大学の
講師。LIC はびきのオルガン講座講師。日本オルガニスト協会会員。
(IVY社製作、タワーレコード・オリジナル企画)
CD10枚組 \2500 のお取り扱いを開始いたしました。
詳細はHPをご覧下さい。
http://www.ne.jp/asahi/goodies/home/mozart/mozart.html
<WATERLILY>
WLA 078 \2080
リスト:管弦楽作品集
前奏曲
ゲーテ記念祭の祝祭行進曲(コチシュ編)
忘れられたワルツ第2番(コチシュ編)
オーベルマンの谷(コチシュ編)
忘れられたワルツ第3番(コチシュ編)
華麗なマズルカ(コチシュ編)
マゼッパ
ゾルタン・コチシュ(指)ハンガリー国立フィル
録音:2006年1月
今年6月末から7月にかけて来日中のコチシュとハンガリー国立フィルの新譜
です。リストの管弦楽作品を収録。なんとうち5曲はコチシュの手による編
曲。ハンガリー三羽烏の一人のピアニストとして鮮烈なデビューを果たし、
指揮者としても順調にキャリアをかさね、さらにアレンジまで手がけるとは、
コチシュの世界のますますの充実振りがうかがえます。「忘れられたワルツ
第3番」の深遠な世界も、ピアニストとして曲を熟知したうえでの編曲とあっ
て、単なるオーケストラ化ではなく、リストの宗教的な世界を拡大させた
見事な編曲となっています。「前奏曲」や「マゼッパ」も、コチシュの指揮
によって、ハンガリー国立フィルの熱い血潮を感じさせる音色と、怒涛のよ
うな推進力が120パーセント爆発した演奏となっています。
<LSO Live>
LSO 0092 \1050
LSO 0592(SACD-Hybrid) \1850
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱つき」
トワイラ・ロビンソン(S)カレン・カーギル(A)
ジョン・マック・マスター(T)ジェラルド・フィンリー(Bs)
ベルナルト・ハイティンク(指)ロンドンSO. & Cho.
録音:2006年4月29 & 30日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス
巨匠ハイティンク&ロンドン響によるベートーヴェン・シリーズにいよいよ
第九が登場します。現在もリリースは進行中ですが、今年の4月をもって全
録音を終えた当プロジェクトの掉尾を飾ったプログラムです。
ここまで通して聴いてこられた方はお分かりのように、ハイティンク=物分
りの良い、おとなしいアプローチをイメージすると大間違い。アグレッシブ
で緊張感に満ちた前半2楽章。ピリオド演奏も顔負けのパンチ力に鮮烈な響
きが特徴です。アンダンテではとめどなく溢れ出る美しさに引き込まれます。
そして「合唱」が加わるフィナーレ。前評判どおりのフィンリーの雄雄しい
歌い出しにもしびれますが、なかでもロンドン響コーラスはいつも通り万全
の出来栄えで、人間ベートーヴェンが込めた魂の賛歌を圧倒的な表現力で歌
い尽しています。コーダのトゥッティは、まさに至福とほかたとえようもな
く震えが止まらないほど。
残すところ4曲、いまを生きる、わたしたちの時代の新たなベートーヴェン。
全集の完成がほんとうに待ち遠しいかぎりです。
<SUPRAPHON>
●ターリヒ・エディション3タイトル
SU 3829 \1350
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲K.492
同:歌劇「魔笛」序曲K.620
同:交響曲第33番変ロ長調K.319
同:交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」
チャイコフスキー:組曲第4番ト長調Op.61「モーツァルティアーナ」
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
スロヴァキア室内フィルハーモニックO.
チェコ・フィルハーモニックO.
スロヴァキア・フィルハーモニックO.
録音:1950年6月20日、1951年ブラチスラヴァ、政府庁舎大ホール
1954年6月9日、1954年11月18-19日プラハ、
ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール(ライヴ)
ターリヒの幅広いレパートリーのなかでも、スメタナやドヴォルザークと並
んでひときわ高い評価を得ていたのがモーツァルト。輝きに満ち、磨き抜か
れた美しさが結晶化したような音楽が魅力です。「魔笛」序曲と2曲の交響曲
は貴重なライヴ録音。モーツァルトへのオマージュ的内容のチャイコフスキ
ーは、49年新設時に首席指揮者を務めたスロヴァキア・フィルとのもの。
SU 3830 2枚組 \2700
ドヴォルザーク:スターバト・マーテルOp.58, B 71
スーク:アスラエル交響曲Op.27
[ボーナス・トラック]ターリヒは語る-1952年5月28日録音セッション
ドラホミーラ・ティカロヴァー(S)マルタ・クラーソヴァー(A)
べノ・ブラフト(T)カレル・カラシュ(Bs)
ヤン・キューン(合唱指揮)プラハ・フィルハーモニックCho.
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1952年1月8、9、12-14日
1952年5月22‐29日プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
ドヴォルザークの推薦でプラハ音楽院時代に援助を受けたターリヒにとって
は、チェコのほかのどの音楽家以上にその作品への敬意と愛着もひとしおで
した。また、ターリヒは同時代をともに生きたスークのスペシャリストでも
ありました。
3人の子供たちの相次ぐ急逝が作曲動機となったドヴォルザーク。“死の天
使”という表題を持ち、スークの師であり義父ドヴォルザークと自身の妻で
ドヴォルザークの娘オタイリーへの哀悼を込めた壮大な葬送シンフォニー。
ターリヒにゆかりの深い二人が書いた2曲は、内省的で苦痛の表明そして克服
という内容が共通する作品です。ともに半世紀以上も前のものになりますが、
その絶大なる説得力ゆえ代表的録音としてのポジションを保持し続けていま
す。およそ5分間にわたりターリヒの肉声が聞けるボーナス・トラック。その
アスラエル交響曲の録音中、指揮者69歳の誕生日に団員へ向けてのスピーチ
が収められています。
SU 3831 \1350
ドヴォルザーク:序曲&管弦楽曲集
序曲「自然の王国で」Op.91, B 168
序曲「謝肉祭」Op.92, B 169
序曲「オテロ」Op.93, B 174
弦楽オーケストラのためのワルツOp.54, B 105より
第1番イ長調、第4番ニ長調
ポロネーズ 変ホ長調B 100
歌劇「ルサルカ」Op.114, B 203第2幕 よりポロネーズ
[ボーナス・トラック]弦楽オーケストラのためのワルツOp.54, B 105より
第1番イ長調、第4番ニ長調
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコ・フィルハーモニックO.
プラハ・ソロイスツ・オーケストラ
録音:1948年12月24日、1952年3月20日、1951年2月14日、1951年4月28日
プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
1940年4月録音場所不明
ターリヒは次のような言葉を残しています。「ドヴォルザークはどのように
大自然が聴こえるかを心得ていました。対象を形あるものとしてではなく、
音楽を魂の価値あるものへと変えてしまうのです。」ここに収められた小品
の数々は、耳にするだけで風景が思い浮かぶほどにスラヴのエッセンスが
ぎっしり詰まっています。
<IDIS>
IDIS 6492 \1550
シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D.944「グレイト」
モーツァルト:交響曲第34番 ハ長調 K.338
カール・ベーム(指)NDR交響楽団
録音:1956年10月29日
カール・ベームが1956年にNDR交響楽団に客演した際の録音。初出かもしれ
ません。62歳のエネルギッシュなベームの音楽が楽しめます。
IDIS 6494 \1550
「ファウスト」序曲
「リエンツィ」序曲
「パルジファル」-聖金曜日の音楽
「神々の黄昏」-ジークフリートのラインへの旅
ジークフリート牧歌
グイド・カンテッリ(指)
NBC交響楽団,ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団,
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1951-1956年
夭折の天才、カンテッリのワーグナー集。
IDIS 6490/91 2枚組 \3100
バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004(2種)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005
ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV.1042
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV.1021
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番 ハ短調 BWV.1017
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番 ホ長調 BWV.1016(2種)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001
アドルフ・ブッシュ(Vn)
録音:1928-1943年
アドルフ・ブッシュのバッハ録音を集めたもの。
IDIS 6493 \1550
シャルパンティエ:「メデ」(抜粋)
イルマ・コラッシ(S メデ),ポール・ドレンヌ(T ジャソン),
ナディア・ソトロ(S クレユーズ),ほか
ナディア・ブーランジェ(指)合奏団,合唱団
録音:1953年
ナディア・ブーランジェによる、フランス・バロック・オペラの先駆的演奏。
<MN Records>
MNRCD 109 \2250
マイケル・ナイマン:
Acts of Beauty(アクツ・オブ・ビューティ)(世界初録音)
EXIT no EXIT(出口のない出口)(世界初録音)
クリスティーナ・ザヴァッローニ(ソプラノ)、
センティエーリ・セルヴァッジ、カルロ・ボッカドーロ(指)
アンドリュー・スパーリング(バス・クラリネット)、
ナイマン・クヮルテット
「アクツ・オブ・ビューティ」はナイマンの歌曲集の第3作目にあたるもの。
詩は16世紀のヴィンツェンツォ・カルターリによるもので、歌詞の題材は、
人々の美醜を決めるのは顔ではなくオシリである(!)という、ちょっとえ
ぐい内容です。今までとは一味ちがうナイマンの新しい側面を見ることがで
きる作品です。二曲目の「出口のない出口」は、うってかわって器楽曲。
サッカーファンの死に捧げた「After Extra Time」(ベッカム・クロスの改
訂版)に次ぐサッカーつながりの作品です。「After Extra Time」ではアナ
ウンサーでもあるジョン・モトソンの声も入っていましたが、ここではバス
・クラリネットがモトソンの声を楽器で再現しているという一風かわった趣
向もまた一興です。
MNRCD 108 \2250
マイケル・ナイマン:
ツェランによる6つの歌曲
カストリオット・レクジェピのバラード(世界初録音)
ヒラリー・サマーズ(A)、マイケル・ナイマン・バンド
サラ・レオナード(S)、ナイマン・クヮルテット
「ツェランによる6つの歌曲」は、1990年に作曲されました。パウル・ツェラ
ンは「アウシュビッツの後に詩を書くことは野蛮だ」で知られる、アウシュ
ビッツを体験し、セーヌ川に投身して亡くなったルーマニア人の詩人です。
詩の内容は恐怖や空虚といったものを表しており、ナイマンの曲づけととも
に、ツェランの故郷であるルーマニアへの郷愁を感じさせる内容です。歌手
のヒラリー・サマーズはこれまでにもナイマンと共演を重ねているだけあっ
て、しっくりと決まっています。「カストリオット・レクジェピのバラード」
は、旧ユーゴの紛争で一家を亡くし、ただ一人生き残った18ヶ月の赤ん坊が、
6ヶ月後に両親に引き取られるといった内容を扱った歌曲です。両方とも明
らかにクラシック音楽にジャンル分けされる作風です。
<コウベレックス・レーベル(日本)>
KRS-446 \2800
「美の都・パリのオルガン芸術」土橋薫(オルガン)
ニコラ・ド・グリニ:
讃歌「来たれ創造主なる聖霊よ」(讃歌をテノールで、5声 / 5声
のフーガ / 2重奏/ クロモルヌのレシ / グラン・ジュによる対話)
フランソワ・クープラン:
「修道院のためのミサ」より「ヴォア・ユメーヌによる対話」
「聖体奉挙、テノールをティエルスで」
ルイ・クロード・ダカン:
ノエルXII 「スイスのノエル、グラン・ジュと2重奏」
ジャン・ジャック・ボーヴァルレ=シャルパンティエ:
ノエル「神様、あなたのお恵みで」
セザール・フランク:コラール 第1番
カミーユ・サン=サーンス:前奏曲とフーガ 第3番 op.99-3
シャルル=マリー・ヴィドール:
オルガン交響曲 第5番より 第4楽章 アダージョ、第5楽章 トッカータ
クロード=ベニュー・バルバストル:ラ・マルセイエーズとサ・イラ
土橋薫(オルガン)
録音 2006年1月15日、4月6日、収録 いずみホール(仏・ケーニッヒ社製オル
ガン)、
全14曲 66分
音楽家や芸術家の集まる場所として文化が花開いた"パリ"をキーワードに作
品を集めたアルバム。いずみホールは関西の音楽発信コンサートホールとし
て重要な役割を担っているが、ケーニッヒ社製のフランス様式のオルガンは、
16年が経過して弾き込まれ、楽器そのものの響きが深まった感がある。曲目
はいずみホールが自主企画したコンサート(2006年1月)のプログラム内容で、
ライブ録音を含む土橋薫の充実した演奏を楽しむことができる。リード管や
"プラン・ジュ"のバランスのとれた音づくりで生き生きと演奏される、フラ
ンス古典の名作グリニー「讃歌:来たれ創造主なる聖霊よ」。ロマン派オル
ガンを代表するフランク「コラール」1番では、作曲者の意図するロマンティ
ックオルガンの音色が見事に再現され、オーケストラ的で叙情的な音楽性が
土橋の演奏で豊かに表現されている。
土橋 薫(オルガン)
大阪音楽大学ピアノ科及びオルガン科卒。東京芸術大学大学院修了。西ドイ
ツ・ウェストファーレン州立教会音楽学校留学。国内外各地での演奏活動で
好評を博す。現在、大阪音楽大学、相愛大学音楽学部、及び甲南女子大学の
講師。LIC はびきのオルガン講座講師。日本オルガニスト協会会員。