クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

05-10 No.10

2005年10月14日 17時29分06秒 | Weblog
<EMI FINLAND>
VMD-3420472 2枚組 2250
CD1:管弦楽作品
フィンランディア/フィルハーモニアO、ベルグルンド指揮
カレリア組曲より-間奏曲、行進曲風に/ボーンマスSO,ベルグルンド指揮
ヴァイオリン協奏曲-第1楽章
/ヘンデル(ヴァイオリン)、ボーンマスSO,ベルグルンド指揮
交響曲第2番-第4楽章/ヘルシンキ・フィル、ベルグルンド指揮
ポヒョラの娘/ハレ管弦楽団、バルビローリ指揮
レンミンカイネンの帰郷/ボーンマス交響楽団、ベルグルンド指揮
交響曲第5番-第3楽章/ヘルシンキ・フィル、ベルグルンド指揮
CD2:声楽作品
カンタータ「祖国」/エラーハイン少女Cho、エストニア国立男性Cho、
エストニア国立SO、P.ヤルヴィ指揮
カンタータ「大地の賛歌」
/エストニア国立男性Cho、エストニア国立SO、P.ヤルヴィ指揮
火の起源
/ヒュンニネン(バリトン)、ソヴィエト・ロシア・エストニア国立アカデミー
男性Cho、ヘルシンキ大学男性Cho、ヘルシンキ・フィル、ベルグルンド指揮
ルオンノタール
/ヴァリャッカ(ソプラノ)、ボーンマスSO、ベルグルンド指揮
ヴァイノ賛歌/エラーハイン少女Cho、エストニア国立男性Cho、
エストニア国立SO、P.ヤルヴィ指揮
レンミンカイネンの歌
/エストニア国立男性Cho、エストニア国立SO、P.ヤルヴィ指揮
クレルヴォ交響曲-クレルヴォの死
/コスティア(ソプラノ)、ヴィイタネン(バリトン)、
ヘルシンキ大学Cho、ボーンマスSO,ベルグルンド指揮
フィンランディア
/エストニア国立男性Cho、エストニア国立SO、P.ヤルヴィ指揮
祖国フィンランドへの熱き愛を込めたシベリウス作品のハイライト
バルビローリ、ベルグルンド、P.ヤルヴィの3世代にわたる指揮者を中心に
した名演を集めた2CDです。






<若林工房レーベル(日本)>
WAKA4110 税込定価 2300
J.S.バッハ
2声のインヴェンション BWV772-786
3声のインヴェンション(シンフォニア) BWV787-801
中野振一郎(チェンバロ)
録音: 2005年5月7-8日、新川文化ホール(富山県魚津市)
使用楽器:
French double manual harpsichord After N. et F. Blanchet 1730,
William
Dowd - PARIS 1982
*ピッチ: a’=415hz
STEREO/24-Bit Digital Recording
発売元:若林工房
2004年度文化庁芸術祭・大賞を受賞するなど、充実した活動を続ける中野振一
郎の最新録音は、バッハの「インヴェンションとシンフォニア」。今日では
ピアノ学習者の重要な教材のひとつに数えられるこの作品は、元来、J.S.
バッハが長男ヴィルヘルム・フリーデマンの音楽教育を目的に作曲したもので、
教育目的と同時に「多声音楽における美の追求」というバッハ自身の目的も
明確に感じさせる、大変充実した傑作です。二声体と三声体という限られた
音だけを用いてシンフォニックな響きを生み出す――
チェンバロという楽器を知り尽くした鍵盤の達人バッハならではの試み――
中野振一郎はこの試みを実際の音響の世界で見事に実現。シンプルにして奥
行きの深い美しい演奏により、作品の魅力を引き出すことに成功しています。






<CEDILLE>
CDR90000 083 2枚組 特価1980
「レイチェル・バートン、スコットランド幻想」
CD1)ブルッフ(1838-1920):スコットランド幻想曲 Op.46、
サラサーテ(1844-1908):スコットランドの歌 Op.34
CD2)アレクサンダー・マッケンジー(1847-1935):ピブロック組曲、
マコーウェン(1868-1935):
スコットランド・ファンタジー「チャーリー王子」(世界初録音)、
レイチェル・バートン・パイン/アレスデア・フレイサー:
スコットランド・メドレー(世界初録音)
☆付録:ヴィデオ・ドキュメンタリー/メイキング・オブ・レコーディング
レイチェル・バートン・パイン(Vn)、アラスデア・フレイサー(フィドル)、
アレクサンダー・プラット指揮
スコットランド室内管弦楽団
録音:2004年5月
既に当レーベルより6枚のCDをリリースしている美人(?)ヴァイオリニスト、
バートン・パインの最新録音。スコットランドに因んだ曲ということで、何
と言っても2枚目に収められている世界初録音を含む3曲が聴き物。マッケン
ジー作品はパリーやスタンフォードなど世紀末イギリスの作曲家を思わせる
ひなびた味わい。パインとフィドル奏者フレーサーの共作「スコットランド
・メドレー」も楽しい。余談ですが、レイチェル・バートンは2004年に結婚
してパイン姓になリました。

CDR90000 084 1980
「エイト・ブラックバード/フレッド」-フレデリック・ジェフスキーの音楽」
ポケット・シンフォニー(2000)、パニュルジュの羊(1969)、
カミング・トゥギャザー(1971)、
(マット・アルベルト編2000/2003)
エイト・ブラックバード【モリー・アリシア・バース(Fl)、マイケル・J.マ
クファーリ(Cl)、マット・アルベルト(Vn、ナレーション)、ニコラス・フォ
ティノス(Vc)、マシュー・デュバル(Per)、リサ・カプラン(Pf)】
録音:2003年7月、2004年8月
シカゴの現代音楽アンサンブル、エイト・ブラックバードの編成(フルート、
クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、打楽器、ピアノ)は伝統的な構成の
音楽から実験的な音楽まで、ほぼあらゆるタイプの音楽をカヴァーできる極
めてフレキシブルなフォーマットといえよう。これまでシカゴ出身の比較的
若い世代の(どちらかというと保守的作風の)作曲家やジョージ・クラムの
作品を取り上げてきたが、ここに至って現代アメリカの極めて重要な作曲家、
ジェフスキーを丸々一枚取り上げた。代表作カミング・トゥギャザーに加え、
2000年の新作、30分に及ぶ大作「ポケット・シンフォニー」の世界初録音は
特筆に価しよう。

CDR90000 085 1980
ニルス・リンド
SHALL I COMPARE THEE?-シェークスピアをテキストとした合唱音楽集
ケヴィン・オルソン(b1970):夏のソネット
マルタ・サリバン(b1964):吹け、吹け、冬の風よ
ジャッコ・メンチヤルヴィ(b1963):4つのシェークスピアの歌
マシュー・ハリス(b1956):シェークスピア歌曲集より
ジョン・ラター(b1945):それは愛人と彼の恋人
バーク(b1933):喩えていいかな?
ヘカン・パークマン(1955-1988):マドリガルとソネット
ジェルジ・オルバン(b1947):
リュートを持つオルフェウス、おお私の愛人よ!
ユハイ・コムライネン(b1953):4つのシェークスピアによるバラード
ロバート・アップルバウム(b1941):
春、魔女のブルース、ソネット第18番「それと夏の日を較べていいですか?」
シカゴ・ア・カペラ【エミー・コン(S)、キャスリーン・ディエツ(S)
M/エリザベス・グリッゼル(Ms)、スーザン・シューバー(Ms)、ハロルド
・ブロック(T)、トレバー・ミッチェル(T)、マシュー・グリーンバーク
(Br)、アーロン・ジョンソン(Br)、ジョナサン・ミラー(B&芸術監督)】
録音:2004年11月-2005年3月 北東イリノイ大学
シカゴ・ア・カペラは男女9人のヴォーカル・アンサンブル。各パート2人と
小振りだが磨き上げられたアンサンブルが魅力。シェークスピアの詩に付け
られた無伴奏合唱曲を歌っているが全て20世紀の作曲家によるもの。といっ
ても現代音楽ではなく、ジャズ、ブルース、ゴスペル・コーラスを思わせる
楽しい内容。かつて一世を風靡した曲「ミスター・サマータイム」や武満の
混声合唱のための「うた」を思わせる、と言えば当たらずとも遠からずである。

CDR 90000 086 1980
「メキシコのピアノ音楽-ポンセ作品集」
メキシコの歌(3曲)、協奏的練習曲集-(第7番、第12番、第3番)、伝説、
マズルカ集-(8曲)、キューバ組曲、
2つの練習曲(A.ルービンシュタインに)
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(P)
録音:2005年6月シカゴ
バティスとの共演で協奏曲を多数録音していたメキシコのピアニスト、オソ
リオのCEDILLEレーベルへの2枚目のアルバム。故国の作曲家で「メキシコ近
代音楽の父」ともよばれているポンセの作品集です。ASVでもポンセのピアノ
作品集を録音していましたが、なんと今回のアルバムとは一曲もだぶってお
りません。マズルカの抜粋ですら違う曲を選んでおります。フランスでデュ
カスに師事しただけあってポンセの作品は民族主義風だけでなくフランス近
代音楽の影響も多い。メキシコではブラームスの権威としても知られるオソ
リオの逞しくも美しいタッチで奏でられます。





<VENEZIA>
廃盤・在庫切れの2アイテムでしたが、新しいパッケージ・デザインにて
廉価での再発売となります。特にショスタコーヴィチは以前の超特大パッケ
ージではありません。今回2タイトルとも通常サイズの簡易な紙質のスリム
パッケージで価格も安くなり成りましたが、現地ローカルチェーン書店での
ファミリークラブ的な発売品故、いつもながら半年程で供給が危うくなる可
能性ございます。

CDVE04233 10枚組 5400
ショスタコーヴィチ:交響曲全集
Disc.1
交響曲第1番(1984)
交響曲第12番「1917年」(1984)
Disc.2
交響曲第2番「十月革命に捧げる」(1984)
交響曲第10番(1986)
Disc.3
交響曲第3番「メーデー」(1983)
交響曲第15番(1983)
Disc.4
交響曲第4番(1985)
Disc.5
交響曲第5番「革命」(1984)
交響曲第6番(1983)
Disc.6
交響曲第7番「レニングラード」(1984)
Disc.7
交響曲第8番(1983)
Disc.8
交響曲第11番「1905年」(1983)
Disc.9
交響曲第13番「バビ・ヤール」(1985)
Disc.10
交響曲第9番(1983)
交響曲第14番「死者の歌」(1985)
ロジェストヴェンスキー指揮
ソヴィエト国立文化省交響楽団
メロディア原盤ライセンス商品。
CDVE10007の再発。
CDVE10007に収録されていたボーナス・トラック及び本は付帯されていません。

CDVE04234 12枚組 \5400
マーラー:交響曲全集
Disc.1
交響曲第1番「巨人」 1992年録音
Disc.2 
交響曲第2番「復活」第1-4楽章 1996年録音
Disc.3 
交響曲第2番「復活」第5楽章
交響曲第3番 第1楽章 1994年録音
Disc.4 
交響曲第3番 第2-6楽章
Disc.5 
交響曲第4番 1996年録音
Disc.6 
交響曲第5番 1995年録音
Disc.7 
交響曲第6番 「悲劇的」 第1-3楽章 1990年録音
Disc.8 
交響曲第6番 第4楽章
交響曲第7番 「夜の歌」 第1楽章 1992年録音
Disc.9 
交響曲第7番 第2-5楽章
Disc.10
交響曲第10番からアダージォ 1992年録音
交響曲第8番 「千人の交響曲」 第1部 1996年録音
Disc.11
交響曲第8番 第2部
Disc.12
交響曲第9番 1992年録音
スヴェトラーノフ指揮
ロシア国立交響楽団
モスクワ音楽院原盤ライセンス商品。
※交響曲第9番にマスターに起因する音の揺れ等が聴かれます。
CDVE 03299の再発。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-10 No.9-1

2005年10月14日 16時49分52秒 | Weblog
<HARMONIA MUNDI>
HMU 907393 \2080
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 Op.36
チャイコフスキー:イタリア奇想曲Op.45
ダニエレ・ガッティ(指)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2004年12月13、14日
チャイコフスキー:交響曲第5番に続くダニエレ・ガッティ&ロイヤル・フィ
ルハーモニー管弦楽団のコンビのチャイコフスキー:交響曲第4番。現在最も
勢いがある俊英指揮者ダニエレ・ガッティ、ダイナミックで刺激的な演奏は聴
く者を圧倒します。今回も第5番同様、ヴァイオリン両翼型で絶妙なバランス
で仕掛けてきています。第1楽章は冒頭から切れ味鋭い演奏を聴かせており、
ガッティの明快な構成美が光っています。終楽章では、俊敏かつ積極的な姿勢
を見せており、沸き上がるリズムと旋律、手応えの感じられる響きは、通常の
演奏からは感じ取ることの出来ない魅力的な作品となっています。またイタリ
ア奇想曲では、軽快、爽快、痛快な楽しめる演奏を聴かせてくれています。

HMC 901860 \2080
J.S.バッハ:世俗カンタータ《鳴り交わす絃の相和せる競いよ》BWV207
J.S.バッハ:世俗カンタータ《鳴れ、太鼓よ!響け、トランペットよ!》BWV214
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)コレギウム・ヴォカーレ
キャロリン・サンプソン(S) シュテファン・ゲンツ(Br)
マーク・パドモア(T) ペーター・コーイ(Bs)
録音:2005年
ヘレヴェッヘによるカンタータ・シリーズ。今回は、【鳴り交わす絃の相和せ
る競いよ】BWV207、ライプツィヒ大学の法学博士、ゴットリー・コルテの教授
就任祝賀用に作曲された作品と、《鳴れ、太鼓よ!響け、トランペットよ!》
BWV214、ザクセン選帝侯妃マリーア・ヨーゼファの誕生日を祝って上演された
「音楽劇」です。【鳴り交わす絃の相和せる競いよ】BWV207は、「幸福」
「感謝」「勤勉」「名誉」という寓意的人物を中心に繰り広げられる音楽劇。
歌詞にふさわしい華麗な曲調で、ヘレヴェッヘの明るく滑らかな演奏が聞き
もの。また、歌手陣のサポートも強力。高水準の実力を兼備えた4人。サン
プソンの純度の高い洗練された美声、コーイの深みのある豊かな音楽も特筆
すべきものがあります。鳴れ、太鼓よ!響け、トランペットよ!》BWV214は、
壮麗な作品で、侯妃を祝福する女神たちの歌声が美しく響き渡る曲。華々し
い歌手らの歌声はバロック・ファン必聴の演奏となっています。

HMU 907404 \2080
第12回ヴァン・クライバーン・コンクール・ライヴ
ラフマニノフ:練習曲「音の絵」Op.33(全曲)
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35(全曲)
ショパン:ノクターン ロ長調 Op.9の3
ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番変ロ短調 Op.36
アレクサンダー・コブリン (Pf)
弊社たまゆらレーベルにてショパン全集を刊行中のコブリン。今年6月に行
われた第12回ヴァン・クライバーン・コンクールで見事優勝を果たしました。
このアルバムは同コンクールのライヴで、彼十八番の曲ばかりが収められて
います。ことにラフマニノフのソナタとブラームスの「パガニーニ変奏曲」
は2003年の浜松国際ピアノコンクールで感動的に弾き、今でも語り草になっ
ているもの。エナメルのような艶のある音色、異常に繊細な弱音、明快なが
ら甘さのないコブリンの至芸を満喫できます。

HMU 907395 \2080
J.S.バッハ:ファンタジー(オルガン曲)BWV572
J.S.バッハ:「われら悩みの極みにありて」BWV641 
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2集第16番ト短調 BWV885
J.S.バッハ:パッサカリアBWV582  他 全18曲
フレットワーク(ヴィオール・コンソート)
録音:2004年6月1-4日
6人組みのヴィオール・コンソートであるフレットワークが、J.S.バッハ
のパッサカリア(BWV582)と鍵盤作品を録音。フレットワークは、ヴィオ
ールの特性を活かしてアタックが鋭く明瞭な演奏が特徴で、バッハ作品の理
想的な演奏となっています。ヴィオール・コンソートの表現力の限界に迫る
名演で、特に有名なパッサカリアBWV582では多彩な表現で淡々と演奏して
います。それぞれの作品の魅力を引き出し、無理なく自然に演奏し、心地良
い印象を与えるアルバムに仕上がっています。

HMI 987063 \2080
シェンク:シャコンヌ(トラック1,6)
C.P.E.バッハ:カプリシューズ,カロライン(トラック2,7)
アーベル:
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソロのための写本に基づく作品(トラック3,4)
ヘンデル:
歌劇『アルチーナ』よりアリア『Credete al mio Dolore』(トラック5)
モーツァルト:
歌劇『魔笛』よりアリア『In doesen heil'gen Hallen』(トラック9)
アンドレアス・リドル:
ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(トラック11,12,13)
グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』よりアリア
『Che faro'senza Euridice』(トラック14)
ルカ・ピアンカ(アーチ・リュート)、
ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2002年9月16-18日
17世紀イタリアの恋の歌(HMI987058)では、マルタ・アルマハーノと共演し情
感に富んだ伴奏で美しい演奏を聴かせてくれたルカ・ピアンカ(アーチ・リュ
ート)とヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)。今回はバロック
の名曲を2人の卓越した演奏で聴くことの出来るアルバム。ピアンカは自然な
フレージングと活き活きとした音楽表現で、曲趣に応じた表情の変化を見せて
くれています。ギエルミは超絶技巧の持ち主。ギエルミの使用している楽器は、
あのサント・コロンブも使っていたミッシェル・コリション(ガンバ製作家)
のオリジナル。十分な音量と安定した音程で豊かに聴かせてくれています。





<CALLIOPE>
CAL 9359 \1850
シューベルト:白鳥の歌 D.957
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
インゲル・セデルグレン(P)
録音:2005年6月 スイス・ラ・ショード・フォン サル・ド・ムジーク
豊かな歌声と深みのある解釈で歌い上げた「冬の旅」(CAL9339)が大好評だ
ったナタリー・シュトゥッツマンの「白鳥の歌」がリリースされます。弱音
表現から劇的な盛り上がりまで、よく考察し、よくコントロールされた歌唱
で聴かせてくれています。「白鳥の歌」は、死ぬ間際に白鳥が一声鳴くと言
われていることから告別の意味をもち、その「うめき」「嘆き」と言った心
情が含まれた内容となっています。シュトゥッツマンのしっとりとした温か
みのある歌声が、絶望感に浸された曲調とあいまってラ・ショード・フォン
のホールの絶妙な響きの録音に仕上がっています。セデルグレンのピアノも
味わい深くシュトゥッツマンをサポートしています。





<ORFEO>
ORFEOR 657051 \1880
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調Op.12-1
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ラヴェル:ツィガーヌ
レオニード・コーガン(Vn)
ニーナ・コーガン(P)
録音:1978年8月8日ザルツブルク祝祭大劇場ライヴ
ヴァイオリン・ファン狂喜の一枚。オイストラフと比肩して並び称されるロ
シアの名手コーガン。すぐれた教育者としても知られ、門下にはヴィクトリ
ア・ムローヴァやわが国の佐藤陽子、藤川真弓らがいます。58歳の若さで亡
くなったこともあり、不幸にもけっして録音に恵まれていたといえないコー
ガンは、メジャーに数多くの録音を残したオイストラフに比べるとあまりに
も対照的。そこへ、なんとザルツブルク音楽祭のリサイタルが聴けるとは!
もちろん完全初出。共演は彼の最良の理解者で、晩年のパートナーであった
愛娘ニーナ。ブラームスやラヴェルなど選りすぐりのプログラムで、知性と
情熱とのバランスがとれた名手を偲ぶ格好の内容です。






<HANSSLER>
98 227 \1650
モーツァルト:ミサ ハ短調 K.427(417a)
ヘルムート・リリング(指)シュトゥットガルト・バッハ合奏団
ディアナ・ダムラウ、ユリアネ・バンゼ、
ローター・オディニウス、マルクス・マルカルド
録音:2005年3月19、20日 シュトゥットガルト ベートーヴェン・ホール
2006年1月27日に生誕250周年を迎えるモーツァルト。「モーツァルト:ミサ 
ハ短調 K.427(417a)(ロバート・D・レヴィン補筆版)」は、その記念す
べき年に向けて発売されます。この作品は、妻コンスタンツェとの結婚を神
に感謝して作曲されましたが、未完に終わっています。この作品は、モーツァ
ルトの充実した対位法の技法が見られ、各部分にも幅広い豊かな構成を持ち、
大規模な編成で書かれていることもそれ以前の作品には見られない傾向です。
校訂者のロバート・レヴィンはフォルテ・ピアノ奏者としても活動し、編曲
では、モーツァルト;レクイエム、協奏交響曲K.297bを手掛けています。い
ずれも素晴らしい校訂で、聴くたびに感心する編曲となっています。レヴィ
ンのコンセプトは改訂を最小限に抑え、作品の歴史を尊重した校訂をするこ
とだと語っています。Crucifixus,Agnus Dei,Dona nobis pacemなどを追加
し通常50分程度の作品を76分という長時間の作品に仕上げており、彼の手腕
が遺憾なく発揮されています、リリングの深い洞察と理解に満ちた完成度の
高い演奏となっています。





<TDK>
TDKAD 016 \2450
J.B. ヴァンハル:交響曲 ホ短調
J.ハイドン:交響曲 第75番 ニ長調Hob.I-75
W.A. モーツァルト:交響曲 第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
鈴木秀美(指)オーケストラ・リベラ・クラシカ
収録:2005年6月10日 東京・浜離宮朝日ホールでのライヴ収録
音声収録編集:櫻井卓
鈴木秀美率いるオーケストラ・リベラ・クルラシカのアルバム。今回は、
2006年モーツァルト・イヤーを飾るに相応しい名演が発売されました。「ハ
イドンをバックボーンとする知られざる作曲家、知られざる作品も紹介する」
というOLCの基本方針を反映したプログラム、ボヘミア出身でハイドンやモー
ツァルトとも親しい間柄だったヨハン・バプティスト・ヴァンハルの交響曲
に、エスターハーズィ時代最期の作品となるハイドンの交響曲第75番、そし
てモーツァルトの《プラハ》。今回OLCは編成を大幅に増強しての初めての
録音となり特に《プラハ》は、OLCの厚みを増した響きで感動的に奏でられて
います。その上すこぶるエネルギッシュ。第1楽章からしてただならぬ緊張感、
第2楽章の歌心あふれた音楽、終楽章の胸を打つ情熱。まさにモーツァルト
の真髄に迫る名演となっています。






<ALQUIMISTA>
ALQ 0012 \2450
パリのフルート音楽-華麗なるロココの饗宴
J.B.ボワモルティエ:
フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ニ長調 op.91-1
M.ブラヴェ:ソナタ イ短調 op.2-6
M.ブラヴェ:ソナタ ロ短調 op.3-2
J.M.ルクレール:ソナタ ト長調 op.9-7
J.D.ブラウン:無伴奏組曲 ホ短調
J.P.ラモー:コンセール 第5番 ニ短調
前田りり子(バロック・フルート) 市瀬礼子(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 
ロベール・コーネン(チェンバロ)
録音:2005年6月27-29日 ベルギー、ブラ・シュール・リエンヌ教会
2003年に発売された《J.S.バッハと同時代の作曲家達によるフルート音楽》
(ALQ0003)では現在における一つのバッハ像を打ち出した前田りり子の新録
音がリリースされます。今回は、18世紀フランスのロココ音楽を取り上げて
います。イタリア趣味とフランス趣味とが交錯した華やかな音楽。巨匠ロベ
ール・コーネンの卓越した通奏低音の演奏と市瀬礼子の柔らかなサポート得
て、非常に生き生きとした演奏を聴かせてくれます。どの作品にも躍動感が
溢れていて、前田りり子の楽曲に対する新鮮さが隅々まで行き渡ったアルバム。





<SUPRAPHON>
SU 3858 \1350
J.D.ゼレンカ:
7つのコンチェルタントのための組曲 ヘ長調
ソナタ 第3番 変ロ長調
8つのコンチェルタントのための協奏曲 ト長調
7つのコンチェルタントのための組曲《ヒポコンドリー》イ長調
8つのコンチェルタントのためのシンフォニア
コレギウム 1704  ヴァーツラフ・ラックス(ハープシコード) 他
録音:1994年9月30日-10月3日
ゼレンカはボヘミアのバッハとも呼ばれ、大バッハやヘンデルと同時代にドレ
スデンで活躍した音楽家です。ゼレンカは軽快なテンポと美しい旋律が特徴。
「7つのコンチェルタントのための組曲《ヒポコンドリー》は未完成と推定さ
れています。ゼレンカ的な佳曲で複雑なリズムが特徴。「8つのコンチェルタ
ントのためのシンフォニア」はゼレンカの協奏曲形式の中で1、2を争う名
曲。美しい旋律の掛け合いなど聴かせる1曲となっています。」

SU 3859 \1350
アントン・レイハ(1770-1836):レクイエム
ルボミール・マートル(指)ドヴォルザーク室内管弦楽団
チェコ・フィルハーモニー合唱団
ヴェンチェスラヴァ・フルバ=フレイベルゲル(ソプラノ)
アンナ・バロヴァー(コントラ・アルト)
ウラジミール・ドレジャル(テノール)
ルーデク・ベレ(バス)アロスラフ・トゥヴェルスキー(オルガン)
録音:1988年1月3-10日
レイハ(ライヒャ)はチェコ出身ですが、後にフランスに帰化。音楽理論家
として活躍しおり、作曲面ではフルートのための室内楽曲を多く残していま
す。このレクイエムはパリに移住する前のウィーン時代に作曲された数少な
い合唱作品の一つです。終始半音階的な不気味さが支配する大曲。ルボミー
ル・マートルの指揮が色彩的に仕上げています。





<andante>
AN 2180 2枚組 \2980
ジョージ・セル ザルツブルク・フェスティヴァルホール・ライヴ 
1961&1965年
[CD1]
ベートーヴェン:
序曲「コリオラン」
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
交響曲第5番「運命」
[CD2]
ベートーヴェン:序曲「エグモント」
ブルックナー:交響曲第3番
[CD1]ドレスデン・シュターツカペレ/ニキータ・マガロフ(P)
1961年8月6日、ザルツブルク・祝祭大劇場にてのライヴ録音
[CD2]ドレスデン・シュターツカペレ
1965年8月2日、ザルツブルク・フ祝祭大劇場にてのライヴ録音
これは凄すぎる!「アンサンブルの鬼」セルのライヴといえば、ただただ
それだけで貴重。かつてSONYよりリリースされたエグモントとブルックナー
が復活するのも嬉しい限りですが、完全初出となる61年のザルツブルク・ラ
イヴの模様が聴けるとは。重厚かつ鋭利なコリオラン。
玄人好みのマガロフのピアノが映える、威風堂々たる輝かしさに満ち溢れた
皇帝。そしてウィーン・フィルとの69年ライヴ(ORFEOR.484981)と双璧を成
す「運命」。いつもながらセルの一分の隙も無いアプローチは、ほかに例を
見ないほどの真摯なベートーヴェン像を打ち立てており、言葉を失うほどの
衝撃。ブルックナーほかも新リマスタリングでよりいっそう明快な音に仕上
がっています。

AN 2130 2枚組 \2980
モノラル
クレンペラー/ケルン・イヤーズ vol.1
[CD1]
ベートーヴェン:交響曲第4番
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
[CD2]
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ヒンデミット:組曲「気高き幻想」
[CD1]ケルン放送交響楽団、ゲザ・アンダ(P)、ケルン放送交響楽団
録音:1954年10月25日、1954年4月5日
[CD2]ケルン放送交響楽団
録音:1954年2月8日
(ともにクラウス・フォン・ビスマルク・ザールにおけるWDRライブ録音)
2つのベートーヴェンをはじめ、ファンの間ではすでに伝説と化したたいへ
ん有名な録音が正規盤で登場。フィルハーモニアとのスタジオ全集やウィー
ン・フィルとのライヴで圧倒的評価を獲得しているクレンペラーのベートー
ヴェン演奏。オケの個性もありそれぞれが異なる魅力を放っていますが、ケ
ルンとのクレンペラーのベートーヴェン演奏のひとつの理想形ともいうべき
もの。ケルン放送による正規録音で音質もたいへん良好です。

AN 3100 2枚組 \2980
モノラル
ビゼー:「カルメン」(全曲)
ジュリエッタ・シミオナート(カルメン)
ニコライ・ゲッダ(ホセ)
ヒルデ・ギューデン(ミカエラ)
ミシェル・ルー(エスカミーリョ)
グラツィエッラ・シウッティ(フラスキータ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン交響楽団
1954年10月8日、ムジークフェラインザールにてのライヴ録音
(ウィーン交響楽団アーカイヴ所蔵使用)
正規盤初出。1954年ムジークフェラインでカラヤンが振ったカルメン。オペ
ラ好きの間ではカラヤンのというだけでなく、あまたの名盤ひしめく有名曲
カルメン演奏史に残る内容として知られるもの。後年のスタジオ盤、RCA
(63年ウィーン・フィル)やDG(82年ベルリン・フィル)もたいへん立派な
内容ですが、カラヤン46歳、何よりここではぐいぐい引っ張るストレートな
音楽がたまらない格好良さ!なんと艶めかしく歌い上げるシミオナート!ロ
ート・ヴァイス・ロート・グループによる正規のライヴ録音で音質もたいへ
ん良好です。

AN 2160 2枚組 \2980
モノラル
アマデウス弦楽四重奏団
[CD1]
ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調 op.74-1
モーツァルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 K.515
ベートーヴェン:「大フーガ」変ロ長調 op.133
[CD2]
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 op. 135
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」ニ短調 D.810
[CD1&2]アマデウス弦楽四重奏団
〔ノルベルト・ブレイニン(Vn)、ジークムント・ニッセル(Vn)、
ペーター・シドロフ(Va)、マルティン・ロヴェット(Vc)〕、
セシル・アロノヴィッツ(Va、モーツァルト)
[CD1]録音:1956年2月2日、1953年9月14日、1957年5月31日
[CD2]録音:1955年2月28日、1956年2月3日
ケルン、クラウス・フォン、ビスマルク・ザールにおけるライヴ
1947年に結成、翌48年ウィグモアホールで華々しいデビューを飾った英国の
名アンサンブル、アマデウス四重奏団。87年のヴィオラのシドロフが亡くな
るまで、一時代を築いた彼らが活動当初の10年間にケルンで行ったライヴを
まとめた貴重なドキュメント。
モーツァルトやシューベルトなど瑞々しい感性に彩られてたいへん新鮮です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-10 No.9-2

2005年10月14日 16時49分27秒 | Weblog
<DYNAMIC>
DYNDVD 33488(2DVD-VIDEO) \4050
ALL REGIONS、NTSC、DOLBY DIGITAL 5.1, DTS、PCM STEREO 2.0、COLOUR
16:9、137 MIN.
字幕:日伊英独仏西中
ドニゼッティ:「ピーア・デ・トロメイ」
パトリツィア・チョーフィ(S ピーア),ダリオ・シュムンク(T ギーノ)
アンドルー・シュレーダ(Br ネッロ),
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms ロドリーゴ),他
パオロ・アッリヴァベーニ(指)フェニーチェ劇場管弦楽団,合唱団
演出:クリスティアン・ガンニェロン
録音:2005年4月
先にCDS.488でCD発売された、ドニゼッティ中期の傑作「ピーア・デ・トロメ
イ」のフェニーチェ歌劇場での公演、DVDで発売です。「ピーア」は、「ルチ
ア」から1年半後にヴェネツィアで初演された作品。敵対する二つの家の和解
のため政略結婚していたピーアが、夫の敵方にあたる自分の弟と密会したこ
とが不貞と誤解され、死に追いやられるという悲劇です。今回の上演では新
校訂版を使用しています。何と言ってもヒロイン、ピーアを歌うチョーフィ
が最大の魅力。集中力の高い歌と、白い衣装が映える美貌と、ヒロインに打っ
てつけです。ガンニェロンの演出は、シンプルでスッキリした舞台が好まし
いものです。うれしい日本語字幕付です!!

DYNDVD 33492(2DVD-VIDEO) \4050
ALL REGIONS、NTSC、DOLBY DIGITAL 5.1, DTS、PCM STEREO 2.0、COLOUR
16:9、174 MIN.
字幕:日伊英独仏西中
ロッシーニ:「マオメット2世」
ロレンツォ・レガッツォ(Bs マオメット),
カルメン・ジャンナッタージョ(S アンナ),
アンア・リタ・ジェンマベッラ(Ms カルボ),
マキシム・ミロノフ(T パオロ・エリッソ),他
クラウディオ・シモーネ(指)フェニーチェ劇場管弦楽団,合唱団
演出:ピエール・ルージ・ピッツィ
ロッシーニの「マオメット2世」は、1820年12月にナポリで初演、しかし成功
を収められず、2年後の1822年12月にヴェネツィアで再演、しかしこれも芳し
い成果を収められず、結局さらにパリで「コリントの包囲」として1826年10月
に上演、ようやく成功を収めました。二度も改訂するほどロッシーニが入れ込
んだ作品だけに、今日ではむしろロッシーニの革新的傑作として知られていま
す。今回DVD化されたのは、そのうちのヴェネツィア版。ハッピーエンドに直
された他、いくつかの重要な変更があるとのことです。歌手は、日本でもロッ
シーニを歌って鮮やかな印象を残したレガッツォを始め、かなり強力。指揮は、
校訂譜をまとめたシモーネで、完璧です。
ありがたい日本語字幕付です!

CDT 5092 \6080
1CD+BOOK+POSTER
“魅惑の木”
【CD(79'30'')】
プロコフィエフ(ハイフェッツ編):子供のための音楽 Op.35-行進曲
ルドルフ・ケルマン(Vn)
ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための3つの二重奏曲
ホアキン・パロマレス(Vn),ラファエラ・アチェッラ(Vn),
セルジョ・マルケジャーニ(P)
アルベニス(クライスラー編):タンゴ Op.165/2-アンダンティーノ
ルドルフ・ケルマン(Vn),ウォンミ・キム(P)
クライスラー:愛の歌
ジョヴァンニ・アダモ(Vn),マリア・グリエーリ(P)
バーレイ:巨大な丘-アンダンテ・メランコリコ
ルドルフ・ケルマン(Vn)
ピアソラ:カプリッチョ#3-モルト・マルカート・エ・エネルジコ
ニコラ・ビニャーミ(Vn)
ソッリーマ:故郷の地
サルヴァトーレ・グレコ(Vn),クリスティ・カーブ(P)
ガランテ:祈りの境地
アルベルト・マルティーニ(Vn),アンドレア・ディンド(P)
ブラームス:FAEソナタ-3楽章
ロベルト・ノフェリーニ(Vn),ルクレツィア・プロイエッティ(P)
サン=サーンス:
弦楽四重奏曲第1番 ホ短調 Op.112-モルト・アレグロ・クワージ・プレスト
ヴェネツィア四重奏団
ソッリーマ:フィドル・フィールズ(ヴァイオリンの領域)
ヴィヴァルディ:協奏曲 ホ短調 Op.3/10 RV580
ドメニコ・マルコ(Vn),サルヴァトーレ・グレコ(Vn),
シルヴィウ・ディマ(Vn),
ジャセンカ・トミック
リ・アルキ・アンサンブル
【本】
96ページ カラー
日,伊,英,独,仏
ボリス・ハイキンによる序文
ニコラ・バドラートによる解説文
【ポスター】
アンネ・ゾフィー・ムッター所有のヴァイオリンの写真 56cm×43cm
さすがDynamic、すごい内容です!
ロベルト・レガッツィ製作の15のヴァイオリンを用いてのCDがメインです。こ
こには3曲の世界初録音が含まれます。そして96ページのカラー冊子。写真も
豊富な上に、日本語訳も(全部ではないですが)ついています。さらに名ヴァ
イオリニスト、ムターの愛器のポスター付。これはヴァイオリン好きなら手
に入れにゃと思わせるだけの充実内容です!

CDS 487 2枚組 \3700
マスネ:「ラオールの王」
ジュゼッペ・ジパーリ(T アリム),
アナ・マリア・サンチェス(S シタ),
ウラディミール・ストヤノフ(Br シンディア),
リッカルド・ザネッラート(Bs チムール),他
マルチェッロ・ヴィオッティ(指)
フェニーチェ劇場管弦楽団,合唱団
録音:2004年12月
「ラオールの王」は、マスネの初期(「マノン」の7年前)の作品で、
1877年4月27日にパリのオペラ座で初演され、マスネの出世作となりました。
物語は、インドのラオールの王、アリムと、尼僧シタの悲恋です。またこの
オペラは、ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」の舞台となったことでも
知られています。1979年にサザランドをヒロインとした録音があったきりで、
なんと四半世紀ぶりの新録音。このヴェネツィアでの上演は好評を博し、待
望の新録音となりました。ジュゼッペ・ジパーリはアルバニア出身のテノー
ルで、今メキメキと頭角を現しています。急逝したヴィオッティの、亡くな
る3ヶ月前の名指揮振りも貴重です。

CDS 494 2枚組 \3700
サッキーニ:「コロノスのエディプ」
スヴャトスラフ・スミルノフ(Br),
マノン・フェウベル(S),
ファブリーチェ・マンテーニャ(T),
ダニエル・ガルヴェス=ヴァレホ(T),他
ジャン=ポール・ペナン(指)
ブルゴーニュ室内管弦楽団,合唱団
アントーニオ・サッキーニ(1730-1786)は、フィレンツェに生まれ、幼い時に
ナポリに移住し、ここで教育をうけ、20代後半には既に名声を築いています。
ヴェネツィア、ローマ、ロンドンなど、国際的に活躍した後、1781年にサッ
キーニはパリに移住、マリー=アントワネットのお気に入りの作曲家となっ
たことで知られています。「コロノスのエディプ」は、ソフォクレスの「コ
ロノスのオイディプス」に基づいたフランス語のトラジェディ・リリク。
サッキーニの最後の作品となり、死後上演され、大成功を収めました。これ
が世界初録音です。

CDS 498 10枚組 \6080
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲全集
フランコ・メッゼーナ(Vn,指)
ヴィオッティ室内管弦楽団
ペルージャ交響楽団
ミラノ・クラシカ室内管弦楽団
Dynamic社が積極的に取組んできた、イタリアの大ヴァイオリン作曲家の体系
的シリーズ、その核の一つであった、ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲全
集が、ついにセット化されました!全29曲の堂々たる収録内容もさることな
がら、演奏内容もメッゼーナの優れたヴァイオリン,リードによって、大変
な好評を博しました。ヴァイオリン・ファンはもちろんですが、いままで
ヴィオッティに手を出さなかった方々こそ、ぜひこの機会に耳にしていただ
きたいものです。




<Praga >
PRD 350012 \1350
カタログ付特価CD
モーツァルト:弦楽五重奏曲 第5番 ニ長調 K.593
モーツァルト:弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516
プラジャーク四重奏団 ハット・バイエルレ(ヴィオラ)
録音:2000年2月1日 ライヴ・レコーディング 
プラジャーク四重奏団による、モーツァルトの弦楽五重奏団第5番と4番を組
み合わせた、2000年2月のライヴ録音が発売されます。プラジャーク四重奏団
は、円熟した集中力が高く、躍動的な音楽を演奏します。このモーツァルト
の演奏では風格を増してきて、自由に歌われる旋律、感情をコントロールし
ながらも内に秘めた情熱を感じることの出来るものに仕上がっています。
ヴィオラのハット・バイエルレが加わることにより表現の幅が広がり骨格の
はっきりした仕上がりになっています。2005年PRAGAカタログ付き。




<Ondine>
ODE 1038 \2080
マグヌス・リンドベリ:
クラリネット協奏曲 (2001-2002) 
グラン・デュオ (1999-2000) (木管楽器群と金管楽器群のための)
コラール (2002) (管弦楽のための)
サカリ・オラモ (指)フィンランド放送交響楽団 
カリ・クリーク (クラリネット)
録音:2003年9月、2005年3月、2005年5月
マグヌス・リンドベリ (1958-) のクラリネット協奏曲は、東京オペラシティ
の企画'コンポージアム2004'でサラステ指揮,NHK交響楽団が日本初演。曲を
献呈されたカリ・クリークが、東京のコンサートでもソロを担当。パフォー
マンスをまじえた演奏と、遊び心いっぱいの音楽が聴衆にアピールしました。
木管楽器群 (13楽器) と金管楽器群 (11楽器) が対話する〈グラン・デュオ〉。
〈コラール〉は、バッハのカンタータ第20番「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」
のコラール『主よ、足れり』による管弦楽作品です。“コンポージアム2004”
でサロネンが日本初演。
日本のトップオーケストラによるライヴ演奏よりも、フィンランド放送交響
楽団というヨーロッパの一地方オケが録音した演奏のほうが楽しい?

ODE 1058 \2080
コリリアーノ:管弦楽作品集
ファンタンズマゴーリア(初CD録音) ・音楽に寄せて 
オスティナートによる幻想曲 ・3つの幻覚
エリ・クラス (指)タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
録音:2004年11月 タンペレホール
アメリカの人気作曲家、ジョン・コリリアーノ(1938-)の管弦楽作品集。
〈ファンタズマゴーリア〉は、メトロポリタン・オペラ100周年のために作曲
された悲喜劇オペラ〈ヴェルサイユの亡霊〉に基づく作品。さまざまな現代
手法の音楽、ロココ時代の響き、ワーグナーの高笑い……時空を超えて旅す
るような感覚。〈音楽に寄せて〉は、シューベルトの同名歌曲による“壮麗
な”音楽。〈オスティナートによる幻想曲〉では、ベートーヴェンの第7交響
曲、第2楽章の主題を素材に、「(欠点を捨て) ミニマル音楽の魅力的な側面
を情緒表現と結びつけること」が試みられた。〈3つの幻覚〉は、コリリア
ーノが初めて手がけ、アカデミー賞にノミネートされた、映画「アルタード
・ステーツ」 のための音楽による組曲。

ODE 1059 \2080
ルチアーノ・ベリオ (1925-2003):
レンダリング (1990) (管弦楽のための)
スタンツェ (2003) (バリトン、3つの小男声合唱と管弦楽のための)
[世界初録音]
クリストフ・エッシェンバッハ (指)フランス陸軍合唱団、パリ管弦楽団
ディートリヒ・ヘンシェル (バリトン)
録音:2004年1月 (スタンツェ)、
9月 (レンダリング) モガドール劇場 (パリ)
シューベルトの第10交響曲となるはずだったニ長調の交響曲 (D936A) の復元
を試みた〈レンダリング〉 (翻訳、解釈)。不完全な素材を基にベリオは3つ
の楽章を完成させ、シューベルトのスケッチをオーケストレーションした音
楽と、ベリオ自身の音楽。ベリオの作業は、細かく砕けたフレスコ画の復元
にも例えられるでしょう。“ベリオ=現代音楽” と思っていると、不意打ち
に合うかも…。エッシェンバッハにとって、再録音。ベリオ指揮LSOにつぐ新
録音です。ポール・セランらの詩をテクストとする〈スタンツェ〉 はパリ管
弦楽団の委嘱。ベリオが完成した最後の作品となり、作曲者の死後、エッシェ
ンバッハの指揮により初演されました。

ODE 1060 \2080
プロコフィエフ:ピアノ作品集
バレエ〈シンデレラ〉からの3つの小品 作品95 
バレエ〈シンデレラ〉からの10つの小品 作品97 (抜粋、第8曲をのぞく)
バレエ〈シンデレラ〉からの6つの小品 作品102
(ワルツ いさかい アモローゾ)
子供の音楽 作品65 ガヴォット 作品32-3
前奏曲 ハ長調 作品12-7
オッリ・ムストネン (ピアノ)
録音:2004年9月、セッロホール (エスポー市)
メジャーレーベルに見切りをつけたムストネン。人気、評価ともに高いシベ
リウス作品集 (ODE1014)、バッハ=ショスタコーヴィチの前奏曲とフーガ集
(第2集) (ODE1033) につぐ、祖国フィンランドのレーベルへのピアノ曲録音
は、プロコフィエフ。作曲者自身が編曲した〈シンデレラ〉の3つの曲集がメ
イン。クリアなピアノの響き。ダイナミズムと、夢見るようなロマンティシ
ズムの美しいバランス。ムストネンの音楽は、“才気”だけでは捉えきれな
い。プロコフィエフは、Decca への〈束の間の幻影〉以来の録音。





<Profil>
PH 05037 \2080
ハイドン:交響曲第94番ト長調「驚愕」
ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)バイエルン放送SO.
録音:1979年1月26日ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)
正規盤初出。先のブラームス1番(PH.05021)と同日のライヴで、前半のプロ
グラムであったハイドンとラヴェル。いずれもジュリーニお気に入りの作品
ですが、こちらも屈指の高機能オケ、バイエルン放送響との相性の良さを物
語る素晴らしい内容となっています。
フィルハーモニアとのスタジオ録音(56年 / EMI)やウィーン・フィルへの
客演などでも取り上げている名作「驚愕」。ためしに、なんとも柔らかく開
始される木管と弦の序奏を聴いてみて下さい。どこまでも格調高くエレガン
トな美に彩られていることか。モダンオケの磨き抜かれた響きで、ゆったり
とたっぷりと鳴らされたハイドンは、今では失われつつある古き良き伝統を
思い起こさせます。まさに次元を超えた美。
やはりフィルハーモニアや、後年のコンセルトヘボウ(89年 / SONY)など
数種の録音でも知られるマ・メール・ロワ。ファンタジー一色に染め上げら
れた世界は、触れると壊れてしまいそうな繊細さがたまりません。それにし
ても、このオケの柔軟性にはただ驚かされるばかり。巨匠スタイルへ傾斜を
深めてゆくジュリーニの音楽づくりとバイエルン放送響の圧倒的な存在感。
バイエルン放送による録音も見事です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする