クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

05-10 No.9-2

2005年10月14日 16時49分27秒 | Weblog
<DYNAMIC>
DYNDVD 33488(2DVD-VIDEO) \4050
ALL REGIONS、NTSC、DOLBY DIGITAL 5.1, DTS、PCM STEREO 2.0、COLOUR
16:9、137 MIN.
字幕:日伊英独仏西中
ドニゼッティ:「ピーア・デ・トロメイ」
パトリツィア・チョーフィ(S ピーア),ダリオ・シュムンク(T ギーノ)
アンドルー・シュレーダ(Br ネッロ),
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms ロドリーゴ),他
パオロ・アッリヴァベーニ(指)フェニーチェ劇場管弦楽団,合唱団
演出:クリスティアン・ガンニェロン
録音:2005年4月
先にCDS.488でCD発売された、ドニゼッティ中期の傑作「ピーア・デ・トロメ
イ」のフェニーチェ歌劇場での公演、DVDで発売です。「ピーア」は、「ルチ
ア」から1年半後にヴェネツィアで初演された作品。敵対する二つの家の和解
のため政略結婚していたピーアが、夫の敵方にあたる自分の弟と密会したこ
とが不貞と誤解され、死に追いやられるという悲劇です。今回の上演では新
校訂版を使用しています。何と言ってもヒロイン、ピーアを歌うチョーフィ
が最大の魅力。集中力の高い歌と、白い衣装が映える美貌と、ヒロインに打っ
てつけです。ガンニェロンの演出は、シンプルでスッキリした舞台が好まし
いものです。うれしい日本語字幕付です!!

DYNDVD 33492(2DVD-VIDEO) \4050
ALL REGIONS、NTSC、DOLBY DIGITAL 5.1, DTS、PCM STEREO 2.0、COLOUR
16:9、174 MIN.
字幕:日伊英独仏西中
ロッシーニ:「マオメット2世」
ロレンツォ・レガッツォ(Bs マオメット),
カルメン・ジャンナッタージョ(S アンナ),
アンア・リタ・ジェンマベッラ(Ms カルボ),
マキシム・ミロノフ(T パオロ・エリッソ),他
クラウディオ・シモーネ(指)フェニーチェ劇場管弦楽団,合唱団
演出:ピエール・ルージ・ピッツィ
ロッシーニの「マオメット2世」は、1820年12月にナポリで初演、しかし成功
を収められず、2年後の1822年12月にヴェネツィアで再演、しかしこれも芳し
い成果を収められず、結局さらにパリで「コリントの包囲」として1826年10月
に上演、ようやく成功を収めました。二度も改訂するほどロッシーニが入れ込
んだ作品だけに、今日ではむしろロッシーニの革新的傑作として知られていま
す。今回DVD化されたのは、そのうちのヴェネツィア版。ハッピーエンドに直
された他、いくつかの重要な変更があるとのことです。歌手は、日本でもロッ
シーニを歌って鮮やかな印象を残したレガッツォを始め、かなり強力。指揮は、
校訂譜をまとめたシモーネで、完璧です。
ありがたい日本語字幕付です!

CDT 5092 \6080
1CD+BOOK+POSTER
“魅惑の木”
【CD(79'30'')】
プロコフィエフ(ハイフェッツ編):子供のための音楽 Op.35-行進曲
ルドルフ・ケルマン(Vn)
ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための3つの二重奏曲
ホアキン・パロマレス(Vn),ラファエラ・アチェッラ(Vn),
セルジョ・マルケジャーニ(P)
アルベニス(クライスラー編):タンゴ Op.165/2-アンダンティーノ
ルドルフ・ケルマン(Vn),ウォンミ・キム(P)
クライスラー:愛の歌
ジョヴァンニ・アダモ(Vn),マリア・グリエーリ(P)
バーレイ:巨大な丘-アンダンテ・メランコリコ
ルドルフ・ケルマン(Vn)
ピアソラ:カプリッチョ#3-モルト・マルカート・エ・エネルジコ
ニコラ・ビニャーミ(Vn)
ソッリーマ:故郷の地
サルヴァトーレ・グレコ(Vn),クリスティ・カーブ(P)
ガランテ:祈りの境地
アルベルト・マルティーニ(Vn),アンドレア・ディンド(P)
ブラームス:FAEソナタ-3楽章
ロベルト・ノフェリーニ(Vn),ルクレツィア・プロイエッティ(P)
サン=サーンス:
弦楽四重奏曲第1番 ホ短調 Op.112-モルト・アレグロ・クワージ・プレスト
ヴェネツィア四重奏団
ソッリーマ:フィドル・フィールズ(ヴァイオリンの領域)
ヴィヴァルディ:協奏曲 ホ短調 Op.3/10 RV580
ドメニコ・マルコ(Vn),サルヴァトーレ・グレコ(Vn),
シルヴィウ・ディマ(Vn),
ジャセンカ・トミック
リ・アルキ・アンサンブル
【本】
96ページ カラー
日,伊,英,独,仏
ボリス・ハイキンによる序文
ニコラ・バドラートによる解説文
【ポスター】
アンネ・ゾフィー・ムッター所有のヴァイオリンの写真 56cm×43cm
さすがDynamic、すごい内容です!
ロベルト・レガッツィ製作の15のヴァイオリンを用いてのCDがメインです。こ
こには3曲の世界初録音が含まれます。そして96ページのカラー冊子。写真も
豊富な上に、日本語訳も(全部ではないですが)ついています。さらに名ヴァ
イオリニスト、ムターの愛器のポスター付。これはヴァイオリン好きなら手
に入れにゃと思わせるだけの充実内容です!

CDS 487 2枚組 \3700
マスネ:「ラオールの王」
ジュゼッペ・ジパーリ(T アリム),
アナ・マリア・サンチェス(S シタ),
ウラディミール・ストヤノフ(Br シンディア),
リッカルド・ザネッラート(Bs チムール),他
マルチェッロ・ヴィオッティ(指)
フェニーチェ劇場管弦楽団,合唱団
録音:2004年12月
「ラオールの王」は、マスネの初期(「マノン」の7年前)の作品で、
1877年4月27日にパリのオペラ座で初演され、マスネの出世作となりました。
物語は、インドのラオールの王、アリムと、尼僧シタの悲恋です。またこの
オペラは、ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」の舞台となったことでも
知られています。1979年にサザランドをヒロインとした録音があったきりで、
なんと四半世紀ぶりの新録音。このヴェネツィアでの上演は好評を博し、待
望の新録音となりました。ジュゼッペ・ジパーリはアルバニア出身のテノー
ルで、今メキメキと頭角を現しています。急逝したヴィオッティの、亡くな
る3ヶ月前の名指揮振りも貴重です。

CDS 494 2枚組 \3700
サッキーニ:「コロノスのエディプ」
スヴャトスラフ・スミルノフ(Br),
マノン・フェウベル(S),
ファブリーチェ・マンテーニャ(T),
ダニエル・ガルヴェス=ヴァレホ(T),他
ジャン=ポール・ペナン(指)
ブルゴーニュ室内管弦楽団,合唱団
アントーニオ・サッキーニ(1730-1786)は、フィレンツェに生まれ、幼い時に
ナポリに移住し、ここで教育をうけ、20代後半には既に名声を築いています。
ヴェネツィア、ローマ、ロンドンなど、国際的に活躍した後、1781年にサッ
キーニはパリに移住、マリー=アントワネットのお気に入りの作曲家となっ
たことで知られています。「コロノスのエディプ」は、ソフォクレスの「コ
ロノスのオイディプス」に基づいたフランス語のトラジェディ・リリク。
サッキーニの最後の作品となり、死後上演され、大成功を収めました。これ
が世界初録音です。

CDS 498 10枚組 \6080
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲全集
フランコ・メッゼーナ(Vn,指)
ヴィオッティ室内管弦楽団
ペルージャ交響楽団
ミラノ・クラシカ室内管弦楽団
Dynamic社が積極的に取組んできた、イタリアの大ヴァイオリン作曲家の体系
的シリーズ、その核の一つであった、ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲全
集が、ついにセット化されました!全29曲の堂々たる収録内容もさることな
がら、演奏内容もメッゼーナの優れたヴァイオリン,リードによって、大変
な好評を博しました。ヴァイオリン・ファンはもちろんですが、いままで
ヴィオッティに手を出さなかった方々こそ、ぜひこの機会に耳にしていただ
きたいものです。




<Praga >
PRD 350012 \1350
カタログ付特価CD
モーツァルト:弦楽五重奏曲 第5番 ニ長調 K.593
モーツァルト:弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516
プラジャーク四重奏団 ハット・バイエルレ(ヴィオラ)
録音:2000年2月1日 ライヴ・レコーディング 
プラジャーク四重奏団による、モーツァルトの弦楽五重奏団第5番と4番を組
み合わせた、2000年2月のライヴ録音が発売されます。プラジャーク四重奏団
は、円熟した集中力が高く、躍動的な音楽を演奏します。このモーツァルト
の演奏では風格を増してきて、自由に歌われる旋律、感情をコントロールし
ながらも内に秘めた情熱を感じることの出来るものに仕上がっています。
ヴィオラのハット・バイエルレが加わることにより表現の幅が広がり骨格の
はっきりした仕上がりになっています。2005年PRAGAカタログ付き。




<Ondine>
ODE 1038 \2080
マグヌス・リンドベリ:
クラリネット協奏曲 (2001-2002) 
グラン・デュオ (1999-2000) (木管楽器群と金管楽器群のための)
コラール (2002) (管弦楽のための)
サカリ・オラモ (指)フィンランド放送交響楽団 
カリ・クリーク (クラリネット)
録音:2003年9月、2005年3月、2005年5月
マグヌス・リンドベリ (1958-) のクラリネット協奏曲は、東京オペラシティ
の企画'コンポージアム2004'でサラステ指揮,NHK交響楽団が日本初演。曲を
献呈されたカリ・クリークが、東京のコンサートでもソロを担当。パフォー
マンスをまじえた演奏と、遊び心いっぱいの音楽が聴衆にアピールしました。
木管楽器群 (13楽器) と金管楽器群 (11楽器) が対話する〈グラン・デュオ〉。
〈コラール〉は、バッハのカンタータ第20番「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」
のコラール『主よ、足れり』による管弦楽作品です。“コンポージアム2004”
でサロネンが日本初演。
日本のトップオーケストラによるライヴ演奏よりも、フィンランド放送交響
楽団というヨーロッパの一地方オケが録音した演奏のほうが楽しい?

ODE 1058 \2080
コリリアーノ:管弦楽作品集
ファンタンズマゴーリア(初CD録音) ・音楽に寄せて 
オスティナートによる幻想曲 ・3つの幻覚
エリ・クラス (指)タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
録音:2004年11月 タンペレホール
アメリカの人気作曲家、ジョン・コリリアーノ(1938-)の管弦楽作品集。
〈ファンタズマゴーリア〉は、メトロポリタン・オペラ100周年のために作曲
された悲喜劇オペラ〈ヴェルサイユの亡霊〉に基づく作品。さまざまな現代
手法の音楽、ロココ時代の響き、ワーグナーの高笑い……時空を超えて旅す
るような感覚。〈音楽に寄せて〉は、シューベルトの同名歌曲による“壮麗
な”音楽。〈オスティナートによる幻想曲〉では、ベートーヴェンの第7交響
曲、第2楽章の主題を素材に、「(欠点を捨て) ミニマル音楽の魅力的な側面
を情緒表現と結びつけること」が試みられた。〈3つの幻覚〉は、コリリア
ーノが初めて手がけ、アカデミー賞にノミネートされた、映画「アルタード
・ステーツ」 のための音楽による組曲。

ODE 1059 \2080
ルチアーノ・ベリオ (1925-2003):
レンダリング (1990) (管弦楽のための)
スタンツェ (2003) (バリトン、3つの小男声合唱と管弦楽のための)
[世界初録音]
クリストフ・エッシェンバッハ (指)フランス陸軍合唱団、パリ管弦楽団
ディートリヒ・ヘンシェル (バリトン)
録音:2004年1月 (スタンツェ)、
9月 (レンダリング) モガドール劇場 (パリ)
シューベルトの第10交響曲となるはずだったニ長調の交響曲 (D936A) の復元
を試みた〈レンダリング〉 (翻訳、解釈)。不完全な素材を基にベリオは3つ
の楽章を完成させ、シューベルトのスケッチをオーケストレーションした音
楽と、ベリオ自身の音楽。ベリオの作業は、細かく砕けたフレスコ画の復元
にも例えられるでしょう。“ベリオ=現代音楽” と思っていると、不意打ち
に合うかも…。エッシェンバッハにとって、再録音。ベリオ指揮LSOにつぐ新
録音です。ポール・セランらの詩をテクストとする〈スタンツェ〉 はパリ管
弦楽団の委嘱。ベリオが完成した最後の作品となり、作曲者の死後、エッシェ
ンバッハの指揮により初演されました。

ODE 1060 \2080
プロコフィエフ:ピアノ作品集
バレエ〈シンデレラ〉からの3つの小品 作品95 
バレエ〈シンデレラ〉からの10つの小品 作品97 (抜粋、第8曲をのぞく)
バレエ〈シンデレラ〉からの6つの小品 作品102
(ワルツ いさかい アモローゾ)
子供の音楽 作品65 ガヴォット 作品32-3
前奏曲 ハ長調 作品12-7
オッリ・ムストネン (ピアノ)
録音:2004年9月、セッロホール (エスポー市)
メジャーレーベルに見切りをつけたムストネン。人気、評価ともに高いシベ
リウス作品集 (ODE1014)、バッハ=ショスタコーヴィチの前奏曲とフーガ集
(第2集) (ODE1033) につぐ、祖国フィンランドのレーベルへのピアノ曲録音
は、プロコフィエフ。作曲者自身が編曲した〈シンデレラ〉の3つの曲集がメ
イン。クリアなピアノの響き。ダイナミズムと、夢見るようなロマンティシ
ズムの美しいバランス。ムストネンの音楽は、“才気”だけでは捉えきれな
い。プロコフィエフは、Decca への〈束の間の幻影〉以来の録音。





<Profil>
PH 05037 \2080
ハイドン:交響曲第94番ト長調「驚愕」
ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)バイエルン放送SO.
録音:1979年1月26日ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)
正規盤初出。先のブラームス1番(PH.05021)と同日のライヴで、前半のプロ
グラムであったハイドンとラヴェル。いずれもジュリーニお気に入りの作品
ですが、こちらも屈指の高機能オケ、バイエルン放送響との相性の良さを物
語る素晴らしい内容となっています。
フィルハーモニアとのスタジオ録音(56年 / EMI)やウィーン・フィルへの
客演などでも取り上げている名作「驚愕」。ためしに、なんとも柔らかく開
始される木管と弦の序奏を聴いてみて下さい。どこまでも格調高くエレガン
トな美に彩られていることか。モダンオケの磨き抜かれた響きで、ゆったり
とたっぷりと鳴らされたハイドンは、今では失われつつある古き良き伝統を
思い起こさせます。まさに次元を超えた美。
やはりフィルハーモニアや、後年のコンセルトヘボウ(89年 / SONY)など
数種の録音でも知られるマ・メール・ロワ。ファンタジー一色に染め上げら
れた世界は、触れると壊れてしまいそうな繊細さがたまりません。それにし
ても、このオケの柔軟性にはただ驚かされるばかり。巨匠スタイルへ傾斜を
深めてゆくジュリーニの音楽づくりとバイエルン放送響の圧倒的な存在感。
バイエルン放送による録音も見事です。
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