野へ山へ

2004年~

佐渡島②ー2

2024年05月21日 | 山行記

(アオネバ登山口ーアオネバ十字路ードンデン池ー尻立山ードンデンロッジ)
アオネバ登山口を出発し、溢れんばかりの開花に魅了されながら進みました。


GPS軌跡(クリックで拡大されます。)


アオネバ渓谷に沿って登山道が続いています。


ヒトリシズカ/一人静(センリョウ科)


シャガ/射干(アヤメ科)


オオアマドコロ/大甘老(ユリ科)


イラクサ/刺草(イラクサ科)


ミヤマキケマン/黄花鮮烈(ケシ科)


オオタチツボスミレ/立坪菫(スミレ科)


セントウソウ/仙洞草(セリ科)


チゴユリ/稚児百合(ユリ科)
大佐渡山地のチゴユリは本州の山地のものより、かなり大きいです。


シラネアオイ/白根葵(シラネアオイ科)に今年も会えました!


大きな花です。


「こちらも写して!」とニリンソウ達


オオイワカガミの群落


エチゴキジムシロ/越後黄地筵(バラ科)がピカッと光っていました。


登山道沿いにどんどん増えて来た・・


ヤグルマソウ/矢車草(ユキノシタ科)の葉


ジュウニヒトエ/十二単(シソ科)


道沿いにも林床にも、縦横無尽に咲いているシラネアオイは
本当に見事でした。




オオカメノキ/大亀の木・ムシカリ/虫狩(レンプクソウ科)






カタクリ/片栗(ユリ科)も登場し出しました。


山じゅうに咲き乱れるシラネアオイ


キクザキイチゲ/菊咲一華(キンポウゲ科)


ニリンソウの群落


エゾエンゴサク/蝦夷延胡索(ケシ科)


ユキザサ/雪笹(ユリ科)
本州のユキザサ(ヤマトユキザサ)とは種が違う様です。


エンレイソウもずっと続きます・・


カタクリは小ぶりなユリくらい、大きい。


フッキソウ/富貴草(ツゲ科)


ザゼンソウ/座禅草(サトイモ科)


アオネバ十字路に到着。


懐かしい看板。今日は残雪期ルートを直進します。


この辺りから、キクザキイチゲが多く見られました。


車道(佐渡縦貫線:冬季閉鎖中)に出た場所には、去年同様、残雪がありました。


右へ行くとドンデンロッジへ、左はドンデン池の方へ。
今回は初めてドンデン池へ行ってみたくて、左へ。


車道を離れ、更に山道へ。


山道にもまだ雪が。気温は高く、暑いくらいなのに、
雪が解けていないのが不思議でした。


再びカタクリの群落に出合います。


オオミスミソウ/大三角草・ユキワリソウ/雪割草(キンポウゲ科)
"葉の形は、三角形に近いが、それぞれの角が鋭く尖ることから、
3つの角(かど)と書いて「三角草(みすみそう)」"
『野草の名前』春編 より
☆薄桃色のユキワリソウ、名前の通り、最近まで雪の残っていた場所に
咲いていました。


大ぶりなキクザキイチゲも太陽に向かって元気に咲いていました。


アラゲヒョウタボク/荒毛瓢箪木(スイカズラ科)


ミヤマカタバミ/深山傍食(カタバミ科)


エチゴキジムシロも。


ドンデン池から水の流れる水路に沿って
たくさんのミズバショウ/水芭蕉(サトイモ科)が盛りを迎えていました。


林床には一面のカタクリ


ドンデン避難小屋
中を覗くと、とてもきれいに管理された避難小屋でした。
売店の様なスペースもありましたが、夏季は有人小屋になるのでしょうか・・


雪畑山の方角でしょうか・・・大佐渡山地の山並みはまだまだ続いています。


アマナ/甘菜(ユリ科)
"まだ芽吹いていない枯れ草の間にいち早く開くアマナ・・・
学名はアマナ(甘菜)・エデュリス(食べられる)は食べられるの意味。"
図鑑『佐渡の花』より。
☆葉も地下の白いまるい鱗茎も食べられるとのこと。


ドンデン池
澄んだ水を湛えたドンデン池。周囲にはまだ雪が被さっており、
水際までは近付けませんでした。


椿越峠から両津湾を望む


尻立山 740m登頂
一年ぶりにまたやって来ました。
ここからの360度の眺望もまた素晴らしいです。


避難小屋、ドンデン池を眺望。


両津湾、加茂湖、三角点のある鉄塔ピークを望む
しばし休憩をして、三角点ピークへ。


平地ではもう終わっているタムシバも、ここでは咲き始めたばかり。


三等三角点
点名:三ノ平(さんのだいら)
標高:934.28m

 
三角点の付近には、去年も見た、古い標石がありました。
「御料局」と刻印された明治時代の標石は、古い三角点ではなく、
国有林と民有林の境界杭とのこと。


登山口へ無事、下山。


今日から二晩宿泊するドンデンロッジへチェックイン。
山の上の立地なので眺望は良く、お食事もとても美味しいです。


無雪期(4月下旬~11月上旬)の営業です。

続く・・

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