野へ山へ

2004年~

宍粟市 波賀森林鉄道 中音水(なかおんずい)支線 廃線跡 山行

2024年05月02日 | 山行記

波賀森林鉄道 中音水支線 廃線跡を歩きました。

GPS軌跡(クリックで拡大されます。)


2024.4.29(火)
 波賀森林鉄道 中音水支線 廃線跡 山行
行程:神戸三田IC=(中国道)=山崎IC=R29=音水(おんずい)公民館ー波賀森林鉄道 中音水支線 廃線跡ー幻の滝ー音水公民館=~~往路に同じ~~=神戸三田IC
1/25000地形図:『音水湖』
メンバー:山友さん4名+自分=5名


音水(おんずい)公民館
☆祝日に付き、バスが運休の日だったので、
バス転換地へ車を停めさせていただきました。


バス転換地の近くに咲いていた、サクラソウ・ニホンサクラソウ/桜草(サクラソウ科)
がとてもきれいでした。


鉄山跡の道標
公民館周辺のお手入れされた植栽や清潔なトイレなどに、
心あらたまる思いでした。
山支度を整えて、出発。


ツリバナ/吊花(ニシキギ科)の小さな花


Kさんがイカリソウを見つけて下さいました!
嬉しくて慌てて撮ったので、ピンボケでごめんなさい。


サワギキョウ/沢桔梗(キキョウ科)も今日の
ルート中、至る所で盛りを迎えていました。


ヤマルリソウ/山瑠璃草(ムラサキ科)?


キランソウ/金瘡小草(シソ科)別名:ジゴクノカマノフタ/地獄の釜の蓋


チゴユリ/稚児百合(イヌサフラン科)
☆今日は次々に山野草に出会え、嬉しかったです・・


ここまで来て引き返しました。
この先は赤西(あかさい)渓谷へ続く道です。数年前、E‐BIKEで
走った思い出があります。


ミツバウツギ/三つ葉空木(ミツバウツギ科)
花びらが全開せず、閉じ気味で咲く傾向にあるウツギとのこと。
花言葉は「謙虚」


ムラサキサギゴケ/紫鷺苔(サギゴケ科)


ヒメレンゲ/姫蓮華(ベンケイソウ科)


新緑の林道を進みます。


大きな岩の下に磐座でしょうか・・
入山の挨拶をしました。


森林鉄道の走った鉄橋を慎重に渡りました。


訪れる毎、深山に築かれた軌道設備には驚くばかりです。


何度も沢を渡渉しながら進みました。


この橋は避けて、右側を渡渉しました。


勢いよく流れる沢、渓谷の水はとてもきれいでした。


チシマネコノメソウ/千島猫の目草(ユキノシタ科)
☆この度、ネコノメソウの仲間が20種類以上もあることを
知り、驚いています。似ているものが多いので同定が難しいです。
誤記あればご指摘下さい。


ツルカノコソウ/蔓鹿の子草(スイカズラ科)


ロマンある軌道跡を辿ります・・


慎重に渡りました。


かつての林業従事者の宿舎跡


遺構では発見が多く、多くの人々が暮らし、仕事をしていた
風景を想像してみます・・・
ビール瓶やお酒の瓶は土に還らないけれど、未来への遺品ですね、やかんも。


カタカナで「アサヒ」、そして旭日マーク。


Sapporo☆が筆記体!


カタカナで「キリン」。
☆60年以上前?の懐かしいビール瓶、
しかも代表的な3社の比率が同等です。
さてどんなラベルだったのでしょうか・・
軌道で運んだお酒類・・
重労働に対するアルコールの量は、
足りていたのか?
嗜好品はとても貴重だったのでは??
などと、色々なことが頭を巡り、感慨深かったです。


これもチシマネコノメソウでしょうか??


ウバユリ/姥百合(ユリ科)の葉?


石組みの土台が続く場所、圧巻でした。


ツクバネソウ/衝羽根草(シュロソウ科)


ニシキゴロモ/錦衣・二色衣(シソ科)




途中で崩落していますが、ルート中で一番大きな陸橋。
迫力があります。


ずっと水音をきながら歩きました。


揖保川源流碑


ついに今日のゴール、「幻の滝」へ到着。
今まで訪れた時より一番、水量が多く、壮観でした。
滝を見ながらのんびり休憩しました。


サワハコベ/沢繁縷(ナデシコ科)


Kさんが思わず手に乗せたアカハライモリ


コチャルメルソウ/小哨吶草(ユキノシタ科)
☆漢字で書くと難しい字です・・・中国語の様。
哨吶=さのう(チャルメラという唐人笛)の先がラッパ状の花に
似ているから、という説だそうです。(「野草の名前(春編)」より)


横たわる曲がった線路


霧雨の中に新緑が瑞々しかった・・


軌道の跡を歩いて戻ります・・


☆気のおけない山友さん達と、新緑の森林軌道跡を気持ちよく歩きました。
季節柄、色々な山野草にも出会えました。
また錦秋の頃、皆さんとのんびり歩きに行きたいです。

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波賀森林鉄道ものがたり ~山がにぎやかだった頃~
◎制作・発行:波賀元気づくりネットワーク協議会
☆昨秋、波賀にこにこマートにて購入しました。
貴重な写真が満載であり、森林鉄道の歴史が大変よく解る、
素晴らしい書籍です。

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