野へ山へ

2004年~

墓参と・・

2023年09月28日 | 日々

先日、千葉へ墓参帰省をしました。

2023.9.17(日)
行程:JR新三田=(宝塚線)=JR新大阪=(のぞみ/東海道線)=JR東京=JR日暮里/京成線日暮里=京成線勝田台=(東洋バス)=最寄りのバス停ー霊園=友人宅ー懐散歩ー京成八千代台=京成日暮里/齋藤湯♨ーJR日暮里=JR渋谷ーマークシティ=(京王バス)=
9.18(月)
=新島々バスターミナル
メンバー:単独


春のお彼岸以来、千葉のお墓参りに行きました。


お墓に来ると、色々なことを思い出し、懐かしさと寂しさを感じます。
墓石周りの草がいつもより繁っており、半年の経過を申し訳無く感じました。
社務所の方はいつも兵庫から来る私を覚えていて下さり、とても
温かい気持ちになれます。


霊園の周囲は今も広い空が広がっています。
亡き父が気に入っていた場所であり、感慨深く、切ないです。
赤い色の土を見ると、千葉に帰って来たことを実感します。

墓参後、連絡をしていた地元の友人が、霊園近くまで車で来てくれました。
数年ぶりに積もる話をしながら、
市内の懐かしい場所をピンポイントでドライブ。
思いがけない友人の計らいに感激でした。


懐かしい中学校校舎。
そう言えば友人とは3年間、同じ組でした・・・
ドライブ後は友人宅へ。
100歳近いお母さんを介助しながら生活している友人、
その献身的な様子に感動しました。
名残惜しくも次の再会を約束しておいとま。


すぐに駅へ向えず、もう少し懐かしい場所を散策しました。
特に実家近くにはたくさんの思い出がそのままです。
元気な頃の父や母の残像が見える様で、
今更、自分が関西へ嫁いで行ってしまったことを後悔する
気持ちにさえなりました。


変わってしまった風景、今も変わらない風景・・
駅前の景色には、いつも後ろ髪を引かれる想いで電車に乗ります。

今夜は東京から夜行バスに乗って長野へ行く予定を組んでいました。


夜10時台のバスまで時間があるので、乗り換え駅である、
日暮里駅近くの銭湯へ寄りました。
創業80年の"齋藤湯"は5年前に建物をリニューアルしたとのこと、
近代的な設備ですが、純粋な「銭湯」です。


夜行バスの発着ターミナルが入っている、渋谷マークシティにて夕食。
明日に備え、がっつり食べました。
バスターミナルは何と5階!
疲れと満腹でぐっすり睡眠、朝4時の目覚ましに起こされました。


新島々バスターミナルへ到着。


バスターミナルには素敵な待合室が出来ていました。
乗り継ぎのバスまで約2時間、何をして過ごそうか・・・と懸念
しておりましたが、同じ山へ向かう女性が居られ、お話をしている
うち、あっという間に時間が流れました。
東京から来られた彼女、偶然にも色々な共通項があり、
不思議な縁を感じました。



待合室のディスクオルゴールはとても良い音色でした。

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中音水(なかおんずい)森林鉄道遺構を訪ねる(宍粟市波賀)

2023年09月16日 | 山行記

GPS軌跡(クリックで拡大されます。)


2023.9.10(日)
 中音水(なかおんずい)森林鉄道遺構を訪ねる
行程:(往復)国見の森公園=R29=波賀町音水駐車地ー中音水林道ートンネルー宿舎跡ー揖保川源流碑ー幻の滝
1/25000地形図:『音水湖』
メンバー:宍粟50名山ガイドクラブ


最初、渡った橋の名は「いんくら橋」。音水川に架かっています。
*いんくらとは・・・
インクラとは、谷が多い山の中で傾斜面にレールを敷き、動力で台車を動かし貨物を移動させる装置です。』
とのことです。クラブの先輩のブログより参照させていただきました。


山の急斜面に石組みの水路??が設置されていますが、
この遺構も林業に関わる溝なのでしょうか。


歩きやすい水平の道を進みます。下方では瀬音が聞こえ、涼しかったです。


堤防から流れ落ちる水がとてもきれいでした。


早速、鉄橋が架かっています。
ここを森林鉄道が走っていたことを想像しました・・


線路跡に沿って、石組みの土台が続きます。今なお、しっかりしていました。
未開拓の山林を切り開き、土地をならして線路を敷いたこと、
相当な労力が要ったことでしょう・・・


トンネルもしっかりと健在であり、驚くばかりです。


「急峻な谷と谷をつなぐL字橋」と説明された写真パネル。
当時が彷彿され、解りやすいです。


古い線路が散見されます。


線路と滑車。線路は架橋へ続いています。


架橋を渡ります。橋などの危険個所にはワイヤーが通してあり、
安全の為、自己を確保しながら渡りました。


切り通し
岩山は発破で砕いて切り通しを作ったのでしょうか・・
この峡谷を森林鉄道が走っていたとは・・・!


何度も川を渡渉し、幾度か架橋も渡りました。


ミズタビラコ/水平子(ムラサキ科)


「風雪に耐えた作業宿舎」とある写真パネル


宿舎跡に残る、お風呂の遺構
薪をくべる入口なども健在でした。


倒壊しているものの、お風呂やトイレなどが散見されました。


この建物は発電小屋とのこと。


内部


浴槽
宿舎ごとにいくつかお風呂は有った様子で、大勢の人が暮らしていたことが
推し測れました。


ストーブ?


架橋の橋脚は太く、深い山中に於いてこの建造物・・・


フユノハナワラビ/冬花蕨orアカハナノワラビ/赤花ノ蕨(ハナヤスリ科)
シダ類ですが、詳細を接写で写していないので、同定が出来ません。
上部には丸い胞子嚢が付いていました。
→フユノハナワラビでした。


ナギナタタケ?
ピンボケで済みません。💦💦


渡渉は水量が少なめだった為、濡れずに済みました。


ウワバミソウ/蟒蛇草(イラクサ科):別名ミズ、ミズナ
☆食べられる草と聞いています。一度、食べてみたいです。


沢を詰めて登って行きました。




そしてついに幻の滝へ到着しました。
岩が細かく段連し、尾根の上から流れ落ちていました。
水量が多ければ、さらに見ごたえのある滝だと思われました。
ちょうどお昼で、皆でゆっくりと憩いました。


座った場所にはヤマジノホトトギス/山路の杜鵑草(ユリ科)


今日のルートに三角点は無かったですが、
"クッキー三角点"に出会えました。
Nさんのハンドメイド!、ご馳走様でした!(´~`)♬
・・・・・・・・・・・
お昼を食べて下山。


揖保川源流碑
・揖保川源流
・引原川(ひきはらがわ)支流 中音水川 源流地点
・瀬戸内海まで約66km
とあります。すべては山の伏流水から生まれ、大きな河川になり、海へ注いで
いるのだと思うと、感慨深いです。


ミヤマウズラ/深山鶉(ラン科)
終盤でしたが、見られました。


大きな炭焼き窯がありました。
周囲の石組みは健在でした。


先ほどの源流碑を示す道標
途中より往路のルートと合流し、林道まで帰りました。


そしておまけに・・足元を賑わせた伸縮生物。
献血者無し!


いんくら橋まで戻り、今日の山行が終了しました。
橋に咲いていたゲンノショウコ/現の証拠(フウロソウ科)

☆兼ねてより訪れてみたかった、中音水の
森林鉄道遺構を、ガイドクラブの方々と
渡り歩きました。
渓谷沿いに次々に展開する景色は素晴らしく、
山奥に存在する数々の貴重な遺構には
驚くばかりでした。
ロマンある素敵なルートがこれからも後世へと
静かに温存されることを願ってやみません。

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行者山(宍粟市)

2023年09月15日 | 山行記

整備・調査登山で行者山に登りました。(宍粟50名山)

GPS軌跡


2023.9.6(木)
△行者山
行程:国見の森公園=R29-県道養父宍粟線ー生栖登山口/Pー行者登山口ー行者山ー林道ヤケ線ー月谷登山口/林道終点ゲートー生栖登山口/P=国見の森公園
ルート図:宍粟50名山ルート図:『47行者山』
1/25000地形図:『安積』
メンバー:宍粟50名山ガイドクラブ5班


出発


ヤマジノホトトギス/山路の杜鵑草(ユリ科)は開店前。


ヒヨドリバナ/火取花・鵯花(キク科)




お堂


この山でも、谷には広範囲にミツマタが繁殖していました。
春は花が盛大なことでしょう・・


新しく切り開かれた作業道を進みます。


居ました!でも献血者は無しでした。


少々迷走もありましたが、要所に道標を設置したりして、
上写真の分岐道標に着きました。


頂上に近付くと、一面に咲いているミヤマママコナの群落が。


ミヤマママコナ/深山継子菜・深山飯事菜(ハマウツボ科)


ママコナとの違いを図鑑で調べてみました。
葉のふちの鋸歯の有無と黄色い斑紋が判りやすいポイントでしょうか。


暁晴山(ぎょうせいざん)頂も見えました。


行者山 787m 到着。
2年ぶりの登頂でした。


△三等三角点
点名:生栖(いぎす)
標高:787.15m
☆標石の右にミヤマママコナが。


下方、生栖の風景を見ながらお昼ご飯を取りました。
下山はルート図にある尾根ではなく、2年前と同じ尾根を辿りました。


ヤマボウシ/山法師(ミズキ科)の実が熟していました。


落ちていたのを食べると、想定通りの甘さ!


新しい道標が設置されました。


赤とんぼの足、よく見ると腺毛?がびっしりなのですね・・




季節外れの、フイリシハイスミレ/斑入紫背菫(スミレ科)
が咲いていました。


キブシ/五倍子(キブシ科)の実がたわわに実っていました。


ベニバナボロギク/紅花襤褸菊(キク科)が林道の路肩に
たくさん咲いていました。


お地蔵さんにご挨拶をして林道をゲートへ進みます。


春には美味しい山菜のオニヒガケワラビ
夏の姿は「大きなシダ」でした。


キツネノマゴ/狐の孫(キツネノマゴ科)
至る所で花を咲かせており、旬の様です。


月谷登山口に下山。


ススキが出て来た野辺を歩き、駐車地へ。


ニラ/韮(ヒガンバナ科)
今の季節、道端でもよく見かけます。あらためて花をよく見るときれい!


ヨメナ/嫁菜(キク科)でしょうか?

☆駐車地に戻り、滞りなく整備・調査登山が終了しました。
国見の森公園へ帰り、解散。

(帰途)

国見の森公園ゲート近くに、毎秋咲いているオミナエシ/女郎花(キク科)
を写しました。秋の七草ですが、自宅近所ではなかなか見かけません・・


今日も「和」(なごみ)さんにてコーヒーブレイクをしました。
今回はアイスコーヒーとチーズケーキのセットです。
日頃は甘いものを食べない私ですが、
こちらの手作りスィーツはいずれも甘み抑えめで美味しいです!


「虎猫思想」2023夏号に、こちらのお店の
記事がありました。
とても素敵な情報誌で、毎号、楽しみに拝読しています。
***
宍粟の思想を伝えるローカルマガジン
『虎猫思想』
発行:有限会社FusionFactory
編集:虎猫編集室

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弥山ー八経ヶ岳

2023年09月05日 | 山行記

奈良県の弥山と八経ヶ岳へ登りました。

GPS軌跡(クリックで拡大されます。)


2023.9.3(日)
 弥山ー八経ヶ岳(奈良県)
行程:(往復)自宅=神戸三田IC=(中国自動車道)=(近畿自動車道)=(南阪奈道路)=御所南IC=R309=R169=R309=行者還トンネル東口=西口/P
ー登山口ー弁天の森ー弥山ー八経ヶ岳
地図:昭文社 山と高原地図『大峯山脈 2023』
メンバー:夫・自分


自宅から約3時間の道のりでしたが、初めてのせいか、
山道の国道309号線を辿ったせいか、登山口Pまでのアクセスが
長く感じました。矢印の登山口より入山。


初めに歩いた沢沿いでは瑞々しいコケがきれいでした。
ヒノキゴケorヒロハヒノキゴケ?
朔柄が伸びる位置の違いを見ないと同定出来ない様です。
(『特徴がよくわかる  コケ図鑑』より)


急登が緩んで来ると、ブナが現れました。


マンネンスギ/万年杉(ヒカゲノカズラ科)の群落も。


天川村の立派な道標が大峯奥駆道を案内しています。


奥駆道出合の道標


1000年続く行者の道はよく踏まれ、とても歩き易い登山道でした。


ヤマトリカブト/山鳥兜(キンポウゲ科)


オトギリソウ/弟切草(オトギリソウ科)


ほぼ水平の道もありました。


弁天の森で出会った三角点
三等三角点
点名:『聖法』(しょうぼう)
標高:1600.54m




ヤマトリカブトが至る場所で鮮やかでした。


ミヤマタニソバ/深山谷蕎麦(タデ科)


理源大師像


下方より法螺(ほら)の音が響いていました。
今日は京都の聖護院さんより、山伏装束のいで立ちで秋の奥駆修行
ご一行が通られました。
聖護院さんの僧侶とお話をする機会が寸暇あり、
奥駆修行に於いて、特に法螺貝を吹く意味について、
教えていただきましたが、とても勉強になりました。


お天気も良く、登山者も多かったです。


ウマスギゴケの朔


弥山への途中、短距離でしたが力強い木道階段が設置されていました。


国見八方覗き・・というポイントでしょうか、
パノラマな眺望が広がっている場所でした。


カニコウモリ/蟹蝙蝠(キク科)の群落
この山域は実にカニコウモリが多かったです。
☆『葉の形が蟹の甲羅に似ているので"カニ"がついた。
コウモリは"コウモリソウ"の仲間であるから・・・(略)
あるいは、葉の上の方に小形の葉が2枚くらいあるが、それが蝙蝠
の羽を広げた形に少し似るから、かもしれない。』
(「野草の名前 夏編」より)


弥山到着。(弥山小屋前)
☆多くの登山者が休まれていました。


立派な弥山小屋


弥山神(天河大弁財天社)奥宮
ここが弥山頂上 1895mでした。


役行者堂


弥山神社の説明板


お参りをして、八経ヶ岳へ。
前方のピークへ向かいます。


八経ヶ岳 1914.9m 登頂


二等三角点
点名:『弥仙山』
標高:1915.2m
(点の記によると、この基準点は現在、亡点の様です。)


山頂に刺さっていた錫杖

 
南方向に対峙する明星ヶ岳


北方向には先ほど居た、弥山小屋の赤い屋根が鮮明でした。
360度のパノラマに見とれながらゆっくりとお昼休憩を取りました。


再び弥山へ戻る路傍にもカニコウモリ。


地味な花ですが、よく見ると雄しべがカールしていました。
鹿の食害に遭わない植物とのこと、それで盛んに群生したのでしょうか。


弥山を経て往路を戻ります。


再び国見八方覗きより大峯山脈の山々を望む。


険しい山容は大普賢岳の山塊でしょうか・・・


弁天の森まで戻りました。


吊り橋を渡ると登山口も近い。


無事、下山。


駐車地P
朝の台数の約半分以下でした。


駐車場横の滝


行者還トンネルを通って帰途に就きます。

☆初めて訪れた大峯山系。奈良県最高峰であり日本百名山でもある
八経ヶ岳へ登りました。
修験の道として役行者が開いた、大峯奥駆道・・・
全長は100kmという、日本最古のロングトレイルだそうです。
今回歩いたのはほんの一部ですが古道の趣を実感しました。
またいつか訪れたい山域です。

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母子(もうし)大池 散策

2023年09月04日 | 山行記

良いお天気の朝、友人達と母子大池を散策しました。

GPS軌跡(クリックで拡大されます。)


2023.8.29(火)
母子大池 散策 
行程:(往復)自宅=R176=母子大池駐車場ー母子大池周回散策
1/25000地形図:『篠山』
メンバー:山友さん7名+自分


久々に歩く池の周囲は前よりも倒木が多かったです。


何度か渡る沢の水は澄んでいました。


歩くたび、水際のカエルが水へ飛び込む音が響きました。


キモンガと言う名の蛾 


水辺は涼しく、市街地との温度差を感じました。


皆でわいわい賑やかな散策でした。


ラクウショウのせせらぎが見えたら終点。


今日のトノサマは茶色カラー

☆母子地区は季節ごとに訪れる好きな場所です。
今日は地元の山友さん方と早朝散歩を楽しみました。

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西淡ー北淡ー洲本サイクリング(陸の港 西淡ー道の駅あわじー洲本)

2023年09月02日 | 日々

陸の港西淡から北淡を周り、洲本までサイクリングしました。

GPS軌跡(全体と拡大)
 

2023.8.27(日)
西淡ー北淡ー洲本サイクリング(陸の港 西淡ー道の駅あわじー洲本)🚴
行程:自宅=明石海峡大橋=南あわじ市サイクルステーション(陸の港 西淡)ー北淡ー洲本=(淡路交通バス)=陸の港 西淡=~~往路に同じ~~自宅
地図:淡路島サイクリングマップ
メンバー:夫・自分


南あわじ市サイクルステーション(陸の港 西淡)
今回もここに車をデポし、自転車を組み立てて出発。


南あわじ市は「淡路瓦」が有名です。
欄干のえびす様が出発を応援してくれている様に思えました。


鯛に噛まれる


一昨日までの山とは打って変わって好天!
海も透き通って海底まで見えました。


海岸沿いに走るので、以降、同じ様な風景写真ばかりです、
ご了承下さい。


どんどん北淡を目差します。遥かに見える陸地は明石?赤穂でしょうか。
暑さも相当だったので、水分休憩を何度も取りました。


明石海峡大橋が見えて来ました。やっと北の先端に来たと思うと、
元気が出ました。


道の駅あわじにてお昼休憩を取り、一路洲本を目差します。


いその楽園という公園に寄って休憩。


足となり、良く走ってくれた自転車に感謝。


日陰は少し涼しい風も吹き、ほっとしました。


エメラルドの海に見とれます・・・
海水浴場の海の家はすでに姿無く、秋の風情でした。


要所に解りやすい標識




洲本の街が見えて来ました。
洲本バスターミナル近くの駐輪場に自転車を停め、
淡路交通バスで、車をデポしている陸の港へ移動します。


南あわじ市サイクルステーション(陸の港 西淡)


洲本から繋げてくれたバスです。
便を調べておくと、繋げるのに有効であり、助かりました。

☆アワイチコースを三回に分けて完走しました。
盛夏のサイクリングは暑かったものの、
海岸線を走る風景は終始素晴らしく、
青い空と青い海が目に焼き付いています。
自転車で走ってこその景色にも多く出会え、
この夏の良い思い出になりました。

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三ノ峰ー別山(石徹白登山口ー三ノ峰ー別山 往復)

2023年09月02日 | 山行記

白山山系の山ノ峰ー別山を縦走しました。

GPS軌跡(クリックで拡大されます。)
一日目

二日目


2023.8.24(木)-25(金)
 石徹白登山口ー三ノ峰ー別山 往復
行程:
(一日目)
自宅=神戸三田IC=(中国自動車道)=(新名神自動車道)=(東海北陸自動車道)=(中部縦貫自動車道)=白鳥IC=石徹白登山口P
ーいとしろ大杉ー神鳩宮避難小屋(かんばたのみやひなんごや)ー銚子ヶ峰ー一ノ峰ー二ノ峰ー三ノ峰避難小屋 泊
(二日目)
三ノ峰避難小屋ー別山ー三ノ峰避難小屋ー~~往路に同じ~~石徹白登山口Pー~~往路に同じ~~自宅
地図:昭文社 山と高原地図『白山』
メンバー:夫・自分
☆兼ねてより辿ってみたかった、石徹白(いとしろ)道を歩き、別山を目差しました。
天候に恵まれない二日間でしたが、季節終盤の花々に間に合いました。
(植物の名前は図鑑を元に記しましたが、誤記など、指摘下されば幸いです。時系列で記録をしたい為、同じ植物が何度も出ますが、ご了承下さい。)


石徹白登山口Pに車を停め、東屋にある登山ポストへ登山届を投函。


白山・美濃禅定道「南縦走路」と書かれた登山口看板


まずは石段が続きました。


樹齢1800年!のいとしろ大杉


ハクサンボウフウ/白山防風(セリ科)


ヤマジノホトトギス/山路の杜鵑草(ユリ科)


ブナ原生林の中を進みます。


熊にかじられた道標
☆三ノ峰-別山間は熊が多く棲息している様です。


イワハゼ/岩黄櫨(ツツジ科)/別名 アカモノ
☆赤い実がたくさん成っていました。


神鳩宮避難小屋を通過


オオカメノキ/大亀の木(スイカヅラ科)


シラタマノキ/白玉の木(ツツジ科)別名 シロモノ
白い実に成っていました。


ミヤマアキノキリンソウ/深山秋の麒麟草(キク科)別名 コガネギク


ミヤマゼンコ/深山前葫(セリ科)


ヨツバヒヨドリ/四葉鵯(キク科)


母御石と言う名の大岩 1748m地点


霧で周囲は真っ白です。


ハクサンアザミ/白山薊(キク科)


銚子ヶ峰 1810.4m 到着


三等三角点
点名:『銚子峯』
標高:1810.39m


オヤマリンドウ/御山竜胆(リンドウ科)


ミヤマコゴメグサ/深山小米草(ゴマハグサ科)


サラシナショウマ/晒菜升麻(キンポウゲ科)


トモエシオガマ/巴塩竃(ゴマノハグサ科)


オヤマリンドウ?
濃い赤紫色のリンドウを見かけましたが、これも
オヤマリンドウと同じでしょうか・・・


シロバナハクサンフウロ/白花白山風露(フウロソウ科)??


オヤマボクチ/雄山火口(キク科)


オヤマボクチ 拡大


一ノ峰 1839m到着


ウメバチソウ/梅鉢草(ユキノシタ科)
☆群生していました。


オトギリソウ/弟切草(オトギリソウ科)の実?


花が終わった後、実になる途中の状態と思いますが、
何の植物か解りません・・
タカネシュロソウ/高嶺棕櫚草(シュロソウ(ユリ)科)
と思われます。(「白山*立山 花ガイド」に掲載あり)


ミヤマダイモンジソウ/深山大文字草(ユキノシタ科)


タカネマツムシソウ/高嶺松虫草(マツムシソウ科)
☆この花に会うと「この夏も高山に来れた・・」と実感する、
花です。


二ノ峰 1962.3m 登頂・・・福井県最高峰です!
☆三角点は、後方の濃密な薮の中で到達出来ません。
念のための記述です:
三等三角点
点名:『二ノ峯』
標高:1962.30m


空に夕焼けが広がり、お天気の兆し?と思いきや、
再び霧雨になりました。


三ノ峰避難小屋到着。
☆兼ねてより泊まってみたかった小屋でした。
夜はとても寒く、ダウンジャケットを着てダウンのシュラフにて爆睡。

25日(金)

残念ながら本日も朝から霧雨&風。
荷物を小屋にデポして、別山を目差しました。


避難小屋から三ノ峰までは腰くらいの笹薮を漕ぎました。


三ノ峰 2128m 登頂。


三ノ峰からはきれいに刈り払われておりました。
整備して下さってありがとうございます。大感謝です。


ゴマナ/胡麻菜(キク科)??


ヤマハハコ/山母子(キク科)


ゴゼンタチバナ/御前橘(ミズキ科)
☆今夏は白いお花の時季に訪れることが出来ませんでした。
既に赤い実になっていました。


イワショウブ/岩菖蒲(チシマゼキショウ科)


ミヤマコゴメグサ/深山小米草(ゴマハグサ科)


ガンコウラン/岩高蘭(ツツジ科)


カライトソウ/唐糸草(バラ科)
☆終盤ですね・・


ハクサンフウロ/白山風露(フウロソウ科)
☆「風露」の名の通り、霧に濡れ、風に揺れていました。


タテヤマウツボグサ/立山靭草(シソ科)


別山平
ガスで周囲の眺望は得られませんでした。


ウラジロナナカマド/裏白七竈(バラ科)or
タカネナナカマド/高嶺七竈(バラ科)??


ミヤマトウキ/深山当帰(セリ科)?


ハクサンフウロ/白山風露(フウロソウ科)
露に濡れている風情が、「風露」という名をしっくりさせます。


別山のピークが目前に・・


ミヤマホツツジ/深山穂躑躅(ツツジ科)
☆つつじは漢字ではなかなか書けない難しい字ですね・・
変換してくれればこそ、の難字です・・・


オヤマリンドウ?


シラタマノキ/白玉の木(ツツジ科)の実


ウラジロナナカマド/裏白七竈(バラ科)
☆実が上に向かって付いているので、これはウラジロの方でしょうか・・
竈・・・という漢字も実際に筆記したことはありません・・


マツムシソウに止まっているハチ


別山神社に到着


別山 2399m登頂!
2020年の9月に来て以来の登頂でした。
今日はガスで眺望無しです。


二等三角点
点名:『別山』(ベツサン)
標高:2399。31m


待てど霧は晴れず。往路を引き返します。


シナノオトギリ/信濃弟切(オトギリソウ科)


ヒョウモンエダシャクという蝶でしょうか??


ガンコウラン/岩高蘭(ツツジ科)
黒い実が成っていました。


晴れていれば素晴らしい眺望の笹尾根・・・残念至極です。


タテヤマウツボグサ/立山靭草(シソ科)
☆鮮やかな紫色が映えていました。


三ノ峰避難小屋に戻りました。
荷物をまとめて下山します。


ヤマハハコ/山母子(キク科)


足元に巨大なカタツムリが。
カネゴンを彷彿します。


タカネナデシコ/高嶺撫子(ナデシコ科)
ナデシコも早、終盤の趣です・・


カンチコウゾリナ/寒地髪剃菜(キク科)
☆『名は剛毛の生える茎をカミソリに見立てたもの(牧野)』
(図鑑 「白山花ガイド」より)


ミヤマキンポウゲ/深山金鳳花


ノリウツギ/糊空木(ユキノシタ科)
☆『名は樹皮から和紙を作るときに使う糊を採ったことによる。』
(図鑑「白山花ガイド」より)


ミヤマアキノキリンソウ/深山秋の麒麟草(キク科)


ツルリンドウ/蔓竜胆(リンドウ科)のつぼみ


クロバナヒキオコシ/黒花引き起こし(シソ科)
☆黒っぽい小さな花が付いていました。


近寄ってみると、濃い紫色の花でした。


ハクサンカメバヒキオコシの花と似ている感じでした。


オヤマリンドウの群落

再び銚子ヶ峰まで戻り、
水を飲んでいる時、水ポリ(水筒)の水に何かを発見!


水の中にヒルらしき者が。5mmほど。


ご丁寧に糞(フン)らしきモノを出しています。


昨日、沢で汲んだ水に入り込んでいた様です。
よく見ると、シーモンキー??の様な微生物?も
泳いでいました。
水ポリの水を見ずに二日間、飲んでいたとは。
雨後の沢の水は濾して飲むべきでした・・・


茎に大きな毛虫が付いている?と寄ってみると、
寄生バチにやられた毛虫の亡骸でした。
繭からはすっかり蜂が巣立った跡でした。
過去に森で見た時の記録


やっと青空が。


青空の下で眺める御母石


ミズキ/水木(ミズキ科)の実


ヨツバヒヨドリ/四葉鵯(キク科)


銚子ヶ峰?の稜線を振り返ると、今になって青空が・・


岩の上に大きな黄色いナメクジが居ました。
目が黒くて、なかなか可愛い配色です。


陽が差すブナ林


これは?・・と寄ると、ヤマジノホトトギスの花が閉じた状態でした。
夕方近くになると早い店じまいの様です。


下山する頃晴れて来る、と。


無事に下山。


駐車場に着くと、アスファルトの中から
ゲンノショウコ/現の証拠(フウロソウ科)が果敢に
咲いていました。


ゲンノショウコも可愛い花ですね・・・

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ひと夏に一度は訪れたいと思っている白山山系、
遅まきながら訪れました。
今年は花の開花が例年より早いと聞いた通り。
山は既に秋の風情でした。
ふと記録を振り返ると、3年前の9月後半はまだ
多くの花が咲いていた様です。

(調べに使用したガイドブック)

☆白山山系に特化した二冊、そして高山植物のポケット図鑑も
大変ありがたい一冊です。

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