古い三角点の標石を見ていると、色々な旧字を見かけることに気付きました。
顕著なのは、「角」と「点」の旧字体です。
「点」は「點」。
「角」について、は真ん中の縦棒が下に突き抜けている旧字ではなく、
「肉」つくりの旧字であることです。
一体、いつ頃からいつ頃までの標石に旧字体が刻字されていたのかが
知りたくなりました。
そこで、家元である国土地理院へ質問を送ったところ、以下のご回答をいただきました。
『主に明治時代に設置した三角点に用いられていました。
当初は現地で調達して、彫刻していたことから、文字は統一されていない可能性があります。
また、昭和20年代以降、昭和40年代の四等三角点にも用いられていたようですが、いつまでかについては、不明です。』
ということでした。
現地で彫刻していたとは・・・。
様々な彫り人?による“現地彫り”の所以だったのですね。
刻字がすべて地上に露出した標石を見ることはなかなか難しいですが、
三角点探訪にさらなる深みを感じた私でした。
本日訪れた、点名「辻ノ浦」の標石