野へ山へ

2004年~

第14回共生のひろば(兵庫県立 人と自然の博物館)

2019年02月19日 | 日々

第14回共生のひろば(2/11(祝)) へ行きました。


青森から帰った翌日、朝起きると外が雪景色でした。
今日はかねてから予定していた、「共生のひろば」へ行く日。


博物館内から深田公園(ふかたこうえん)を望む

まず一番目に見学しましたのは、moss-light 内野さんの

LED照明付テラリウムにおけるコケ植物の生育(P-74)です。









そして樋口和智さんの
きのこリウム(P-75)




☆過去いくつか訪れたコケ展、そして昨年観察会の折におじゃました、
内野さんの工房で拝見したテラリウムは、どれも美しく、
生育の様が不思議でした。
というのも、日頃屋外で目にするコケ類は、
いずれも自然界で自生しているものであり、
野生のものを家の中で育てるのは
とても難しいことだからです。
「どうして内野さんは困難なことをあえてしているのだろうか・・」
作品を見ては感心し、尊敬、そして謎でした。
今日はブースに訪れた学生さん達にされていたお話、
コケについて、育てて来られた上での失敗やご苦労話などを
一緒に聴かせていただきました。

とても解りやすい説明で、今までの謎が少しづつ解けました。

初めて拝見したきのこリウムさんの作品群も、
目が釘付けでした。
いくつか質問をさせていただきましたが、
こちらも幾多の苦労の上に成り立っている、
生きた芸術作品であることを得心しました。


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開会式、ギャラリートーク、76ブースの出展、口頭発表(8グループ)・・・
ほぼ全てを拝見し、聴講させていただきました。
どのテーマも、興味の範疇であり、展示を拝見したり、お話を聴いたり、
ほぼ一日、共生のひろばに没頭しました。

今回初めて伺いましたが、過去13回も開催されていた企画とのこと、
ひとはくの近所に住みながら、何故今まで知らなかったのだろう・・と、
自分の意識の低さを感じました。

以下は特に興味を持ったテーマ、時間をかけて拝見した出展を記しました。
(際限無く時間があれば、全てを拝見、拝読したかったのですが・・)

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[開会式]
・ギャラリートーク 「人の暮らしと共生するコケ植物」(ひとはく研究員 秋山弘之先生)
[口頭発表から:全8グループ]
・ため池における管理負担を低減した低水位管理法の展開法について
(兵庫県立加古川東高等学校 自然科学部 地学班湿地チーム)
・プラナリアの外来種はどこまで広がるか
(兵庫県立三田祥雲館高等学校)

[ブースでの発表:全76ブース出展]

・地域資源について考える ~田んぼと竹と三田で学ぶ私たち~
(兵庫県立有馬高等学校 人と自然科)
・水路に落ちたカエルを救え!!
(兵庫県立篠山東雲高等学校自然科学部)
・「タゴガエル」の飼育・観察記録(産卵~変態迄)
(ひとはく地域研究員・認定NPOシニア自然大学校研究部水生生物科)
・武庫川守による住民主体の武庫川づくりの現場から
(武庫川づくりと流域連携を進める会)
・ウツボカヅラの誘惑
(兵庫県立三田祥雲館高等学校)
・里山に暮らす野生動物との共生をめざして
(一般社団法人里山いきもの研究所)
・放置柿の活用
(兵庫県立篠山東雲高等学校自然科学部実験班)
・プラナリアの外来種はどこまで広がるか
(兵庫県立三田祥雲館高等学校)
・タケ類天狗巣病の被害拡大について※写真1
(兵庫県立三田祥雲館高等学校)
・タケ類ハチクの一斉開花減少を調べて分かってきたこと
(京大・農)(森林研究・北海道)(太市の郷)
・「まちっ子の森」を軸にした活動の展開
(六甲山を活用する会)
・GISを用いた三田市と宝塚市における竹害調査

(兵庫県立宝塚北高等学校GS科)
・ニュータウン動物事情
(ごもくやさん)
・ナガレホトケドジョウの行動調査
(兵庫県立大学付属高等学校)
・カワラバトの餌の好みの大きさとは

(兵庫県立御影高等学校総合人文コース)
・絶滅しそうクリンソウに迫る※写真2
(兵庫県立千種高等学校)
・LEDテラリウムにおけるコケ植物の生育 ※冒頭写真
㈱イースプランニング)
・きのこリウム ※冒頭写真
(gracilis-works)

・三田の野鳥、10年の記録
(NPO法人人と自然の会 かわせみの会)


写真1 天狗巣病(てんぐすびょう)
☆以前、山中に於いて、「竹の花にしては焦げた様な縮れ方、変な枝だなあ・・」
と思って見ていたのは、天狗巣病の枝だったのかもしれない・・と、気付きました。
学生さんの説明も大変解りやすく、勉強になりました。


写真2 「クリンソウに恋しそう」(宍粟)(兵庫県立千種高校)
兵庫
県の絶滅危惧種に指定されているクリンソウの千種町における自生の発見を
もとに、保護活動、生息密度、生息数、土壌についての研究を発表されていました。

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青森旅行 3(青函連絡船 八甲田丸 他)

2019年02月19日 | 日々

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸を観覧しました。


三日目の朝も青森は雪が降っておりました。




入場券を買って順路の通りに船内を見学しました。
無雪期はデッキにも出られる様ですが、今の季節は封鎖されていました。
船の先に見える青森湾が冬の海の色でした。


操舵室


機関室 今尚、油の匂いでいっぱいでした。


船の底には電車が何両か、納められていました。




船底にこんな多くの電車を引き込み、格納していたとは、
あらためて驚きました。


国鉄のマークが懐かしいです。
☆八甲田丸は、乗船したことのある世代には特に懐かしく、
丁寧に見ていたら、
時間を忘れそうな見応えのある記念船でした。
写真も多数写しましたが、きりが無いので絞りました。
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青函連絡船の思い出のうち、特に印象として残っているのは、
警官に護送されている人達を船内で見かけたことです。
船内を行き来する警官と護送される人々の様子に
19歳の自分は色々な感慨を持ちましたが、
それも青函連絡船として常なる場景だったのでしょう。


気象厳しい海上だけに、管理は大変と思いますが、
青函連絡船の生きた歴史として、いつまでも温存されますように。
名残惜しく振り返りながら八甲田丸を後にしました。


空港行のバスに乗るまでの一時間少し、心残りが無い様に、街中を歩き回りました。
市場、飲食店、お土産店、商店街・・・それぞれに旅情を感じて楽しかったです。


今回の旅行(山以外)で履いていたのは 
コルチナブーツwomen’s(mont.bell)という靴です。
足先まで温かく、まるで「履くこたつ」。そして完全防水なので、吹き溜まりも雪の公園歩きも
滑らず実に快適でした。


中心地なのに誰も歩いていない場所へ行きました。


青森県庁前の「青い森公園」です。
地図上で気になり、駅の観光案内所で行き方を訪ねると、
「公園!?除雪もしていませんし、行ってもただの雪野原(ゆきのはら)ですよ・・・
足が埋まって歩けるかどうか・・・」とお薦めモードではありませんでしたが。


オフィス街の公園、日曜日のせいか誰も歩いた形跡は無く、雪は1m弱。
ツボ足でラッセルをしながら縦横無尽に歩いてみました。


腰くらいまで潜りました。


公園内の植栽は皆、縄(なわ)で雪吊り(ゆきづり)が施されており、雪国を感じました。
☆帰る前、再び観光案内所へ寄り、先ほどの方へ無事に行けたこと、良かったことを
報告しました。
「そうですか、それは良かったです!またぜひ青森へお越しください。」とおっしゃって
いただき、嬉しい気持ちでした。

2018.2.10(日)
 青森旅行(青函連絡船 八甲田丸 他)
行程:宿泊ホテルー朝市ー青函連絡船八甲田丸メモリアルシップー街散策ー「青い森公園」ー
青森駅バスターミナル=(JRバス)青森空港=伊丹空港
☆二泊三日の青森旅行は、あっという間の3日間でしたが、
冬の街、冬の山の様子をしっかりと思い出に残すことが出来ました。
またぜひ訪れたいと思います。



帰りの便も行きと同じ、76人乗りのプロペラ機でした。
雪の関係で離発着が乱れましたが、無事に往復出来ました。

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