マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ポークビーンズだぜぃ!

2012-07-20 22:14:08 | 

忘日 アウトドアな一日のために、ポークビーンズを仕込んでいくことにした。





国産大豆の水煮缶を使ったが、
時間が許せばもちろん前夜から、乾燥大豆を戻す方がいい。





豚肉はミンチでもいいが、1㎝ほどの拍子木切りに。
オールスパイスとコショウを揉みこみ、しばらく馴染ませる。





その間に、ニンニク、タカノツメ炒め、香味野菜のソフリットを作る。

玉ネギが半透明になり、しんなりしたら






豚肉とソフリットを合わせて。

刻んだベーコンもいいダシになる。大きさは豆と合わせる。

ローリエの葉っぱなんぞを。






さっくり混ぜ合わせ、トマトの水煮缶。

塩、胡椒、オレガノ、タイム、黒砂糖、BBQソース、ケチャップ、マスタード

白ワインに、水を適当に。






沸いたら、弱火にしてじっくり構えよう。





ハチミツ、ネット情報ではブラウンシュガーとかモラシス(糖蜜)ってあったが、
日ごろ持て余していた黒砂糖がいい仕事をしてくれた。

大豆はすでに柔らかいので、あとは豆が味を含んでくれるのを待つだけ。

ホームメイドのビーンズや、パイや、ミネストローネや、
米国人ってこういう料理になると異様に「我が家風」を力説するよな。






スプーンでちょいとすくって食ってみる。 うむ、予想以上によいではないか!


冷蔵庫で一晩寝かせ、いざ、出陣~!






場所は大東市のRody's Stable

何十年、ここでウエスタンライディングの乗馬クラブを営んでらっしゃる。





ダッチオーブンの鶏の煮込みもシンプルで美味かった。




マーベラスによるポークビーンズ我が家風。

うん、昨日より豆に味がのっている。

ポークもけっこう入ってんだ。





こっちはRodyさんの自家製チリビーンズ。

この色。モニュメントバレーかニューメキシコの土か。

飾り気のない素朴な旨さ。 

トマトなど野菜も入るが、何一つ前へ出ない。

チリといっても辛くなく、う~ん、マンダム…な男の味。

ここにはRodyさんのこだわりが詰まっている。

ざっと口頭で作り方を伝授されたが、覚え切れない。

ポイントとなるのはこれ。 チリキット。





Spices   Cayenne Pepper   Salt   Masa Flour

このマサというトウモロコシの粉が入らなければ、それらしくならないという。





キッチンでは焼肉「五島屋」の二代目が分厚い肉を切っていた。

さすが本職、ナイフを持つと腰が決まる。


焼き手は元海兵隊のRandy from Oklahoma

Willy from Western Bar 「Route-171」 Takatzuki

肉を炭火の上にドチャッと乗せて、味付けも豪快に。

日本のやわなバーベキューとはえらいちがい。







バーボンをグビッと頂いて、我らお囃子につとめる。






Rodyさんのチリビーンズと、わがポークビーンズを半々によそって。

長閑な雰囲気の中、何食ってもゴキゲンなり。 知らぬ間に鍋は空っぽになってたから

まぁそれなりに美味かったのではないか、と勝手に思ってるのだ。

いやぁ~暑いのなんの!





ひとつ失敗したのは、ふたが閉まるから、と圧力なべで運んできたこと。

薪のそばに置いたから、取っ手のプラスチックが熱で溶けてしまった。

帰って、鍋を磨いて気付いたのだが、こんなアウトドアにキッチンの圧力なべでは

お門ちがいだったのだろう。 あの取っ手を見るにつけ、この日の豆を思い出すことだろう。


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飯を食うぞよ、夜ランチ

2012-07-20 14:51:45 | Weblog

夜ランチはおかしかろう。
百も承知。
しかし、今日は酒はいらん、がっつり飯を食いたい時ってのがある。

ぢゃあ家で食やぁいいぢゃねぇか。
その通り。
だけど、家人だって疲労困憊の時がある。
じゃあ替わりにと言いたいが、こっちはそうそう手際よくいかない。

そんな時にゃ、家庭の延長として飯を食いに出よう。
そいつが夜ランチなのである。
意味がおかしかろう。
百も承知。




たまに行く、ご近所夜ランチの店。
阪急高槻市から裏通りへ抜けたところにある、「ロッキーハウス」。
ずいぶん前から評判は聞いていたのだけど、
行ってみたら、バカに具合がいい。
ご婦人お一人様が来て、サクッと食べて帰る人もいる。
もちろんコーヒーショップなので、ケーキなどでねばることも。


この夜、黒板には「チキンカツ」、「オムカレー」、「かます開き」の3種類。
どう見ても、かます開きの部が悪い書き方…(笑)。 ←この(笑)って書くの嫌いなんだが書いてみた。
じゃあ、そのまま上二つにしようってことに。






たしか950円だったかな。
一瞬安くないと思うかもしれないが、カウンターに並んだおかずの中から
3品選ぶことができる。

何かが乗った(忘れた)やっこ、自家製オイルサーディン、ニラ玉を。
チキンカツはあらかじめ一口大に切ってあり、コーミ風の甘口ソースがかかる。







狛江に住んでいた独身の頃、よく近所の定食屋へ行き、
チキンカツをたのみ、半分はソース、半分はサイドオーダーした
大根おろし+醤油で食った。あれはなかなか気のきいた注文だったな。


昔話はこれくらいにして、もう一つのオーダー。
オムカレー。







オムカレーにも3品。 マカロニサラダ、青菜のお浸し、あとは忘れた。
レタスも別盛りで付いてくるのがうれし。



家人のチキンカツを強奪して、チキンカツオムカレーライスにした。
普通、こういうオプションは無いので諦められよ。
ここん家のカレーソースはなかなか辛めで好みである。


また、とある晩は・・・







カツオのたたきがメイン。
それに枝豆、キャベツとキュウリのマリネ、かますごの三杯酢。
わかるね・・・?
こういう小さなオカズがあるってぇと、焼酎なんぞを一杯所望することになる。





カツオにはキュウリとネギ、ニンニクチップが。
な、こういうのは飯よりも酒であろう?

ともかくも一杯だけでさっと切り上げ、
飯に向かうのだ。
白いごはんとみそ汁が美味いのが何より。

野菜もあれこれ摂れるのが嬉しいところ。

こちらの体格を見て、黙っていてもご飯大盛りで出てくる。
非常に有難いが、いつまでたっても痩せられぬわけだ。


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たこ焼きは生地ぞ!

2012-07-20 01:25:34 | 

たこ焼きなんつうものは、鉄板にうどん粉流してタコ放り込んだら仕舞い・・・
なんて思っていないだろうか。

その傾向が強い地方都市や東京などへ行くと、粉くさくて歯触りも喉ごしも悪く、
モタモタと重たく、いくつも食えるもんではありません。


やっぱり生地なんです。
いかに生地そのものにいい塩梅の味をつけるかが勝負。
決してタコが主役ではないのです。







だから昨今の、箸で食うような大玉のたこ焼きなんて、食いたいと思いません。
球体そのままを口に放り込むもの。よって昔からの大きさが丁度いい。
食いちぎったりしてる姿が美しいわけはないのです。

タコの大きさも、ほどほどが一番。
でかいタコをいつまでもクチャクチャやってるのは見当ちがい。
タコを食いたけりゃ、造りでも酢の物でもたのめばいいわけで。







香ばしく焼けた薄皮に歯を立てれば、中は流れ出さないまでもトロトロの半熟状。
昆布かつおを奢っただし、塩茹でしただけのタコ、
紅ショウガのピリッとネギの香りも渾然一体となり、
香りは鼻へと抜け、喉の奥へとスルリと消えて行く。


義父に「タコ焼きが食べたい」と言われ、今まで大変だからスルーしてきた
我が家のタコ焼き問題と、しばし向き合うことにします。


名作たこ焼きは数あれど、ここの載せるのは、元祖「会津屋」のたこ焼き。
醤油を落としただしタイプ。このままでしっかりと味が付いている。
ビールにたまらなく合う。 少し冷ましたぐらいが味がよくわかる。


昭和8年に今里新地でラジオ焼きの屋台から始めた「会津屋」。
明石の方ではタコが入るらしいで…と客に聞いて初めて、たこ焼きを生んだ店とされる。







これが近年会津屋が復活させた、ラジオ焼き。
スジとコンニャクを甘辛く炊いたのと、ネギが入る。

なぜラジオ焼きと言ったかというと、当時の最先端のモダンな名称だったから。
鉄板の穴ぼこが、丁度ラジオのマイクロフォンのようだったから。
こんなのね。







うちではネギ、天カス、紅しょうがを入れてみたが、できるだけシンプルが一番。
妙なものはできる限り入れない、生地を味わう。
そこへソースを少し塗るぐらいで十分。

ラジオ焼きはスジの炊いたんが入るので、焦げ付きやすい。
スジとコンニャクを炊いたのを細かく刻んだが、もう少し大きくてもいいだろう。
似て非なるもの。決してタコとスジを同居させたりしないこと。
味を殺し合ってしまう。

たこ焼きは引き算。具材にかける予算があるなら、
昆布とかつおにお金をかけた方がいい。
昆布を煮立たせない吸い物の一番だしみたいなことはない、
グラグラ煮返していいから、下品なほど濃い目のだしを使うことを勧めたい。

まだまだ研究は始まったばかりだ。


コメント (2)
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