関西へ帰る前にもうひと名古屋めし。
われながら涙ぐましい・・・しかし、次いつ来れるか分からないのだから。
名古屋駅地下、エスカへ。
名古屋人というのは、休日にデパートへお出かけするのを今だに家族の行事みたいに
しているのではあるまいか。それほど、なんとなく歩いてる感じの人が多い。
こっちはそぞろ歩く余裕もなく、ピンポイントで味噌煮込みでおなじみ「山本屋本店」へ。
「山本屋本店」と「山本屋総本家」があるが、比較検討したことはなく、
いつもこの駅チカの店を選んでしまう。
ほぅ、漬けものが取り放題である。 こんなサービスあったかな。
さらし玉ネギは漬けものに非ず。これは合わないと思うのだけど。
白醤油かけて、ま、箸休めとしては使える。
おや、名古屋コーチンの焼き鳥があるぢゃないの。
名古屋コーチン ねぎま ¥997
純系コーチンは安くないのは知っているが、取りやがんなぁ。
身はプリッと締まり、旨いにゃ旨いんだけどね。
味噌煮込み屋で出す、ポテトサラダが気になり、注文す。
うん、まぁ、ふつう・・・。
ひとつ参考にすべきサービスを見た。 若い女性店員の中にどうみてもベテランホール係がいて、
そのおばちゃんの接客にみるべきものがあった。
メニューを決められないグループ客に、写真を示しながらお勧め商品をアピールして誘導する。
そうしなければ、いつまでも決められないということになる。
もう一つはその人が名古屋弁だということ。
名古屋弁のおばちゃんが一人いるだけで、味噌煮込みという一種もっちゃりした郷土料理が
一層引き立て合う。 つまり耳からも名古屋風味を体感できるということになる。
おそらくそれも分かって配置してるのだろう。 やるなぁ、山本屋。
私と家人は、ベーシックなごく普通の、味噌煮込みうどん¥1260
ほどなく、アツアツボコボコいう、味噌煮込み登場。
濃厚な赤味噌のつゆ。
相変わらずシコシコと固めの麺。
でも昔食った時のような違和感はなかった。慣れとは恐ろしいものだ。
量がちょいと少ないかな・・・
少なけりゃ大盛りにすりゃいい。 プラス¥420 取りやがんなぁ~part2
熱いうちはフタにとって食べる。 だからこのフタには、蒸気を逃がす穴など開いていない。
美味いにゃ旨い。 だが、高いにゃ高い。
第一、具が貧相である。 (ぼやきモードにはいってきた・・・)
鍋焼きうどんの味噌版だとあえて考えるならば、鍋焼きの具材の華やかなことよ。
それに比べこいつは、この値段からオプションのようにトッピングで値段が跳ね上がる。
天ぷら¥1837 かき揚げ¥1995 スタミナもつ¥2310 黒豚ロース¥2205 名古屋コーチン¥2205
今売り出しのシジミ・コーチンは¥2835
失礼承知で言うが、味噌煮込みうどんごときで3千円仕事は頭のセンがショートしてるとしか思えぬ。
ああ、ほとんどここで食ってる奴ぁ名古屋人ぢゃないのだろうなぁ~。
1260円も出して、満足感が得られないとはどういうわけだろう。
これにご飯をたのむと¥315プラスになる。
う~ん、おかわり自由でも高かろう。
直後はそれなりに、小満足もできたのだが、今ごろになって腹が立って来た・・・
店を出て、エスト内の手羽から揚げの店「風来坊」へ。
お約束の手羽元と手羽先を一人前ずつ。 店で食べる余裕なく、500円ずつテイクアウトす。
でも、こればかりは出来立てでないと美味しくありません。
ジューシーさも、甘辛のタレもどっかへ行ってしまいました。
こうして失敗を繰り返し、人間は進歩していく(のでしょうか)。
まだまだ、JR名古屋駅の高島屋地下食売り場に、今度は菓子を攻める。
愛知岐阜県内には魅力的な、素朴で洗練されない、田舎のお菓子みたいなのが生き残っているのだ。
知多、半田「田中屋」の生せんべい ういろうの薄いのを考えるといいでしょう。
数ある中でも評判は聞いていた、「餅文」のういろう。 私はガキの時分から青柳育ちでした。
そして・・・たまたま、ないかな?と思って聞いたら、「銘菓百選」という売り場にあった、
元祖「小松屋本家」の大あんまき。
すごいでしょう?このネーミング。そのまんまやないかい…という。
友人は、国道で「知立の大あんまき」の看板を見るにつけ、マッサージ器のことだと思っていたという。
カステラ生地でつぶあんを巻いてあるだけなんだけど、
重曹やみょうばんを添加してあるらしく、ほんの少し苦みのような違和感を覚えた。
皮なども今ではいくらでも美味しくできるはずなのに、あえてこうしてあるのが昔風なのかなぁ。
それにしても、地下街が多い名古屋。なのに、エレベーターが少なすぎやせんか。
健脚に優しい街名古屋。 年寄りや障害者にキツイ街名古屋と言われてもわしゃ知らんよ。
もちろん足がヘロヘロになって帰ったのはいうまでもありません。