マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ガキの頃の夢・バイキング

2012-07-17 17:48:18 | 





今みたいに、そこら中で食べ放題が氾濫している時代とちがって、
我々が子供の頃、バイキングは夢のまた夢であった。
小学生ならオール5を2回続けてとったら、実現してくれるような
それぐらいの重みがあった。 かしこぢゃなかったボクは一度も行けなかった。


新阪急ホテルの「オリンピア」。 ホテルバイキングの老舗。
その名前は小学生時代から、阪急電車に乗って親戚の家へ
行く道すがら、何度となく、中吊りの広告をよだれ垂らさんばかりに眺めたものだ。







一番搾りフローズン生  この夏のトレンドである。

どうやってトグロを巻くように注ぐのかと思っていたが、
要は生ビールを注ぎ、その上からソフトクリームのような機械で泡だけを足すといった感じ。
食感はふんわりと冷たくて、おもしろい。

氷点下ビールを出してみたり、日本のビール業界もふつうぢゃいられない。
美味いビールを作るだけでデ~ンとしてりゃいいんぢゃないのかな。
こういう一つ一つが日本人の移り気な気質を助長してるような気もして。





オマール海老のフランベ

オマールですぞ、オマール。




ひゃっほぅ~!  ロース&フィレ 2大ステーキ

このみたらしのタレ風のソース。

美味いが、これかけたら、みんなおんなじになってしまう懸念も。






目の前で揚げてくれる、海老天を・・・







寿司にしちまう。

「海老天ぷら一本寿司・ぶっかけいくらおろし」

熱々の海老天がご飯に乗り、訴求力は抜群。 だが、食いにくいこと!







ふっくら鰻の薄焼き寿司  玉子巻きの上に鰻かば焼きが乗る。

一口でいくにはなかなか骨が折れる。  今年は高けぇんだ。

手前は、軍艦巻きの鱧ちり。







中国料理コーナーには、北京ダック。


デビルズ・チキンなんておどろおどろしい名前のも。







巨大豚まん、巨大オープンサンド・・・など、巨大シリーズ!

オープンサンドはミートローフみたいなのが打ちこんである。

そして、竹に流し込んだ、巨大わらび餅。

金粉が天ノ川を表しているのかな・・・






右に立つのが総料理長の塚本三十志氏。

首のメダルは伊達ぢゃない。

フランスのコマンドゥールを受賞するなど、実力はほんまもん。

だが、食はエンターテインメントという部分を理解しておられ、

とにかく視覚に訴え、驚かせ、楽しませようとするその根性がすごい。






二人がかりで突き出す。

鯉が滝登りしそうな、「天ノ川のところてんスイーツ」





右は、カワイイ「肝試しお化けスイーツ」。

全110種の食べ放題で、昼 おとな3600円、こども1900円。 夜おとな4600円、こども2500円。

驚くほど値上げしていない。

たしかボクらがガキの時分でも、おとな3000円ぐらいしたように思う。

プレビューの日だったので、ピンポイントでしか頂いてない。

1時間かせいぜい1時間半までで、だらだら記者発表やらないところがさすが、いい仕事見せてもらいました。

いいなぁ、取材で食べられて…なんて思うかもしれませんが、

いやなに、自腹であれもこれも時間もゆったりと贅沢に食った方が絶対美味いに決まってる。



       夏のブッフェランド 新阪急ホテル「オリンピア」   大阪市北区梅田




よっ!六代目ッ!

2012-07-17 10:41:55 | Weblog






先代、五代目文枝襲名披露パーティーが行われたのが92年というから、
すでに20年の月日が流れている。スタッフの一員として参加させてもらい、South Side
Jazzbandの生演奏の前に談志師匠、水割り片手に座り込んでいたのを思い出す。
お師匠はん、Dixieland Jazzが好きなんだ。


六代目(松鶴)の「東の旅」で六軒家浜から船に乗船する際、乗船名簿で名前を確認される。
「竹内日出男、長谷川多持、中川清…」
この長谷川は五代目の本名である。あとは松鶴と米朝の本名。


次の文枝さん(以後敬称略)へとバトンが渡された。
これまで六代目といえば松鶴だったのが、今後はどう呼ぶのかな。


先代が襲名後10年そこそこで亡くなり、必ずしも名前を大きくしたとは言えない「文枝」の看板を
何処まで大きくできるかが、三枝の仕事だといえる…私なんぞが言うまでもないけどね。


「ゴルフ夜明け前」など新作落語の三枝で来たが、この先、どうするのか。
個人的には新作もいいけれど、スケールの大きな古典噺を聴かせてもらいたい。
歌舞伎における勘三郎のような存在になって、落語をさらに面白く、格を一段上げてもらい、
世界に通じるスタンダップ(シッティングか)コメディとしてアピールしていってもらいたいもんだ。


若き日の三枝人気はすさまじかった。MBS「歌え!ヤングタウン」が始まったのが1967年。
そのTV版ということで2年後に始まった「ヤングおー!おー!」で爆発的な人気をさらった三枝・仁鶴コンビ。
一躍アイドル並の存在となり、映画化もされている。


ヤンタン三枝の日は毎週土曜の公開収録で、千里丘毎日放送のスタジオは常に観覧客で満パイ。
今月の歌みたいなコーナーに我々も出してもらった。
吉幾三などがギター下げて、新人みたいな顔で来てたな。左様、古い。
あの頃の放送局は今のようにセキュリティもそううるさくなくて、
いくらでもアマチュア連中がギター提げて行き来していた。
今よりずっと文化度が高かったと思うのだけど、ああいう時代はもうやって来ないのだろう。


印象でいうと、米朝一門は師匠がああいう学究の人だからみんなマジメ。
松鶴一門は惣領弟子の仁鶴が松鶴襲名でガタつき信用を失ないバラバラ。
春団治一門は春之助が穏やかだからか、なんとなくのどか。草野球好き。
文枝一門は三枝以下、きん枝、文珍、小枝など輩出し、和気藹藹と活気あり。
染丸一門はようわかりません。


噺家には上方落語というものに留まらず、よき大阪らしさ、上方文化を伝え残す
担い手になってもらえたら、こんな嬉しいことはないと思う。
新しいものばかりがいいなんてことはあり得ないということを。