blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

アートミーツケア学会へ

2011-11-29 | 農作業

人間の生命、ケアにおけるアートの役割を研究する場として、
またアートの力を社会にいかしていくためのネットワークとして設立された
「アートミーツケア学会」の大会が、
2011年11月26日・27日に京都造形芸術大学で開催された。
今回のテーマは
「こども」から考えるケアとアート −大震災を経て
セッション前の打ち合わせをインド料理屋で。
右側は、
福島川内村山木屋地区で酪農を営んできた、菅野なみおさん。


セッションD。命の萌える場所
原発危機から、子ども・動物・自然を考える
山の斜面で牧場を開き、絵を描き、子どもを育ててきた人。
自給自足した土地から避難し、フラダンスを通じ平和を考える人。
国内外で馬と一緒にケアに取り組む人。
そんな子ども・動物・自然と一緒に生きてきた身体が、
原発事故の中で何を感じ、何をあらわそうとしているのか? 
福島に暮らしてきた人、福島に支援に入っている人と語り、
もう一度いのちの原点へ立ち返ります。

          命の萌える場所のパネラー
真ん中は、福島川内村で自給自足で暮らしてきた大塚愛さん
大工の棟梁に弟子入りし、家も自力で立て、井戸も自分で掘った女性。
大塚さんは東京電力福島第1原発30キロ圏内にある自宅から、
岡山の実家に避難し、反原発の活動をしている。
川内村で旦那さん、子ども二人と自然の中で暮らしていた。
 そのくらしが3月11日に失われた。
「自分の中の一部がなくなった」と愛さんは語った。
「自分の中でなくなってしまったものを語ることが、
わたしの役割」と愛さんは語った。


 その言葉を菅野さんも引き受けて語った。
現在進行形ではなく、過去形でしかものが語れなくなった。
そのことのしんどさに、言葉を失う。

ソーシャルキッチンへ。

蒸した有機野菜。里芋は見沼のほうがうまい。
運営方法とは興味深かった。  byコッペ

2011年11月27日の記事 | cocoroom 東北ひとり出張所 ブログ