農的若衆宿2011 百姓の底力
高知県四万十町/有機農業者 島岡幹夫さんをお招きしてー
講師 島岡 幹夫さん(高知県四万十町/有機農業者)
「窪川原発反対運動から、わがさとづくりへ」
2011/11/12~13(12日10時開始/13日12時終了)
高知県窪川町(現四万十町)。
四万十川流域に広がるこの自然豊かな農村に、
原発建設が計画されたのは今から30年ほど前のこと。
生命を育む農的の論理と、生命を脅かす原発の論理とは相容れないと、
農民や漁民を中心に保革を越えて多様な住民たちが反対運動に立ちあがり、
10年間のたたかいの後、計画を白紙撤回させました。
このような反対運動と、
それを支えた住民の自主的学習の延長で、現在、窪川―四万十町では、
豊かな環境資源を保全・活用・創造するため様々な仕事づくりや、
住民自治活動が展開されています。
今回の農的若衆宿では、窪川原発反対運動のリーダーで、
有機農業者でもある島岡幹夫さんをお招きします。
島岡さんが原発を如何に拒否し、国内外の仲間と<たたかい>を組織したのか、
<たたかい>の後に、今どんな社会的な事業を企てているのかを伺います。
そして、原発危機の中に生きる私たち、
今、何をなすべきか、見沼田んぼの大地の上で考えます。
会場 見沼田んぼ福祉農園
東浦和駅より、国際興業バスさいたま東営業所行きバス乗車。「総持院」下車
場所の詳細は、見沼田んぼ福祉農園ホームページを参照のこと。
参加費 3000円 (一泊 三食込み)
主催 見沼・風の学校
申込 見沼・風の学校事務局
kazekoukou@ybb.ne.jp 090-6938-9211(猪瀬)
寄田勝彦氏来園す。
今日は浦和にきています。浦和といえば、都会です。
埼玉の県庁所在地ですし、東京からわずか25キロです。
とうぜん、都会。飲み屋もたくさんあり、歓楽街もある。
人は都市で暮らす当然の結果として、ひしめき合って暮らし、
ゆとりや、隙間がなく、効率と効果を考えて生きる。
まぁこんなイメージをもっていました。
たぶんこの僕のイメージは地方都市全般に僕が持っているイメージで、
いわゆるステレオタイプのイメージです。
このステレオタイプのイメージは地方都市を歩いて漠然と生まれてきたイメージと、
映画などのメディアによって植え付けられたイメージだと思えます。
もちろん、このイメージはその土地の暮らしと寄り添った時に、
大きな間違えであり、事実ではないとことが確信されるような事実ですが、
しかし、それでも、このイメージが消え去ることがないということが本質的な何かを表象しています。
このイメージが単なる幻想と言い切れない何かが確実のあると思えます。
まぁとにかくそういうイメージで浦和に降り立った分けです。
東浦和の駅に降り立つと、まぁ僕のイメージ通りの駅でした。
ロータリーがあって・・駐輪場があって、店がある・・
もちろん、驚くべき事はなにもありません。
向かえにきてくださった方の車に乗せて頂き、目的地の福祉農園へ向かいます。
すると、不思議な事がおきました。
わずか5分車で走ると、なんと、異様な光景が広がります。
見渡す限りの田園地帯・・・・何だここ?
僕の距離感や時間軸がSFになっていなければ、ここは浦和です。
浦和に何で田園風景が・・・・この田園こそ、見沼でした。
この見沼の奇跡については、またどこかで書いてもいいなぁ・・と思っていますが、
今日は見沼の一画にある、福祉農園が目的地です。
広大な田園の中にある、小さな福祉農園にたどりつきました。
福祉農園の面積は、8反ちょっと、野菜を中心に多様な種類の食べ物を栽培していました。
福祉農園にたどりつくと、すぐに「この場所は良い場所だ」と感じる事が出来ました。
もちろんそれは、僕にとって良い場所という意味ですが、
それは、すなわち、かなりの駄目人間にとって良い場所だと言えると思います。
農地ですが、建物が雑然と並ぶエリアがあり、そこには大きな机と釜戸があります。
そのまわりには、気持ちの良い芝生があり、無駄な空間が豊に寝そべっています。
そして、その向こうに畑と呼ばれる、生産エリアがあるのです。
なんという美しさ。
さらにこの美しさを際立たせるのが、この農園で働いている様々な人の動きです。
基本、皆がバラバラに動いています。
みんなで一つのものをやってやろう的な欺瞞がここにはない。
でも、みんな一つの事をやってしまう真実がここにはある。
渾沌という名の整然。目標とは言わない育ち。
努力と呼べない努力。
心を健康にする疲労。全てを捧げても手に入らないのに、目の前にある恵み。
この農園は、そういう農園です。あとは、馬がいれば完璧だ!
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