blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

カフェ連番外編 自らと向き合い・自らを開くために

2010-09-30 | 風の備忘録 
スリランカのサルボタヤ運動の創始者、アリヤラトネ博士が今度来日します。


カフェ連番外編
自らと向き合い・自らを開くために
──アリヤラトネ博士との対話集会

日時 2010年10月14日(木)18時30分~20時45分
場所 明治学院大学白金キャンパス2号館
   アクセス:http://www.meijigakuin.ac.jp/access/
参加費 一般700円、学生500円 
   (明治学院大学の学生は学生証の提示により免除されます)
語り手 A.T.アリヤラトネ博士(サルボダヤ・シュラマダーナ運動創始者)
聴き手 神 仁(サルボダヤJAPAN理事、臨床仏教研究所上席研究員)
    調整中(若手教員)

 サルボダヤ運動とは

「シュラマダーナ=労働の分かち合い」を通して
「サルボダヤ=全ての人の目覚め」を促し、
人びとが心と物質のバランスのとれた豊かな生活
(貧困もなく、行き過ぎた浪費もない社会)を
おくることができるようなコミュニティづくりです。
老若男女、さまざまな階層の人たちが等しく参加し協働していくことを通じて、
村づくり・社会づくりを行ってきています。

主催:日本ボランティア学会カフェ連 in Tokyo 実行委員会
共催:一般社団法人サルボダヤJAPAN(http://www.sarvodayajapan.org
   日本ボランティア学会白金原っぱ大会実行委員会
後援:明治学院大学国際平和研究所その理念に共感する若者が多数訪れ、
村人とともに汗を流しながら、自らの生き方や社会のあり様を模索しています。
アリヤラトネ博士は
今年11月に80歳になりますが、現在も、世界各地を訪れ、
さまざまな人びととの交流を深めておられます。
今回の来日を機会に、物質的には豊かでありながら格差が広がり、
人びとが生きづらさ・孤独を抱えながら暮らしている日本のコミュニティの現状、
なかでも、若者たちのかかえる葛藤や不安などについて、
当事者・活動にかかわる人・学生など、さまざまな立場にある方がたとの対話により、
考えていく場をつくることができればと願っています。

 このアリヤラトネさんの来日に合わせて、
10月14日に明学でボランティア学会主催のイベントを開催します。

 アリヤラトネさんとの対話相手に、仏教のお坊さんに加えて、
現場で汗をかく日本の若者に入ってもらおうということになり、
風の学校から植松君、エイエイが参加する予定で、仕事の調整してもらっています。
 植松先生と、
アリヤラトネ博士(80歳ノーベル賞平和賞の候補にもなりそうな人)と対談するというのは、
なんかすごい科学反応が起きそうな予感がしています。

A.T.アリヤラトネ博士

1931年スリランカ生まれ。コロンボの仏教系名門高校で理科教師をしていた時、
生徒たちと被差別村でワークキャンプを実施。
1958年、「欲望」ではなく「必要」に基づいた農村開発運動(サルボダヤ運動)を開始。
1972年、NGOとして認可。
現在、スリランカ15,000カ村で活動を展開。
環境・平和・自立・教育などの人類的課題に
果敢に挑み続ける活動はスリランカ一国にとどまらず、
全世界に広がり続けている。
国連機関の各種委員を歴任。
アジアのノーベル平和賞といわれるマグサイサイ賞、
ベルギーボードウイン国王賞、ガンジー平和賞、
スリランカ大統領より国家への功績に対する賞等、内外多数の賞を受賞。


以下、簡易版の情報です。
詳細版は、http://popo.or.jp/vgakkai/news/post_6.html
blog 福祉農園通信・龍神伝心

2010年9月中旬 猛暑の名残の日々 

2010-09-29 | 風の備忘録 
9月11日ぺんぎん村 青空なんでも市

農園に着くと見学者が2人 
結婚して見沼の近くに住むそうです 
農園野菜
 
お茶の木の剪定   ニラの花  
9月12日  東京都心の街で精神障害者や知的障害者と共に生きる場「柿の種」の見学あり
 
東京目黒の「柿の種」から見学者が3人 
 
東京都心の街で精神障害者や知的障害者と共に
生きる場「柿の種」のメンバーが農業に注目し始める
これも必然の動きのように思う。
 

201年9月21日「農業ノススメ」

2010-09-22 | 風の備忘録 
Hondaの香川さんからフリーライターの押上さんと農園にいると連絡が入り農園へ向かう。
途中、見沼の田んぼではグレーンタンクの付いたコンバインで稲刈りが始まっていた。
農園に着くと「わらじの会」の農園班が昼ご飯を使っていた。
わらじの会を取材する「農業ノススメ」の著者フリーラーターの押上公人さん
「農業ノススメ」目次
第1章 若者が農業のおもしろさに気づきはじた
第2章 プロの農家になる前にやっておくこと
第3章 若者にとってこれからの農業とは
第4章 若者らしいこだわりが農業をおもしろくする
第5章 農機具・農業機械を操るおもしろさ
第6章 生命産業として輝きだした農業
見沼田んぼ福祉農園通信

2010年9月20日 敬老の日

2010-09-21 | 農作業

75才になったキャプテン。敬老の日なのにといわれたがさすがキャプテン休まず農園で作業
埼玉では75才になると敬老金として1万円79才まで振り込まれるそうで
そんな話をしてスタッフを笑わせていた。
第1農園
・じゃがいも、野沢菜、冬菜、タアサイ、九条ねぎの植え付け
・なす、あまとうの収穫 ・今泉さんの畑との境界線の除草
第3農園
・クウシンサイ、大豆をハンマーナイフモアで撤去、耕耘
・じゃがいも、日本産とフランス産のねぎの植え付け
、ゴボウの収穫
今日は、朝食は前日からの宿泊者がたくさんいてにぎやかだったので、
朝食後はちょっとさみしくなりました。
朝や夕方はだんだんすずしくなってきたので、いままで暑さでやられていた野菜たちも
今日植えたのは順調に発芽してくれるがします。 byみなみ

晴耕雨読人類往来記#9710411#9710411#9710411

2010年9月19日 秋野菜の植え付け GoWest反省会

2010-09-21 | 農作業
南部領辻明神下、さいたま市見沼基本計画では生態系形成ゾーン。
この辺を湿地にすっらしい。また戦いが始まる。
農業土木のコンサルの見学者あり
井戸端会議
トラスト1号地から薪の搬出
・玉ねぎ、にんにく植え付け・芝刈り・薪割り、薪運び
・キュウリ撤去、ハーブ園除草、耕うん・ニンジン、二十日大根植え付け
ニンニクの植え付け準備
ヤブガラシ退治
・モロヘイヤ撤去、春菊、カブ、白菜、ネギ植え付け、水路除草
・厚澤さん家にサバキャンのお礼をしに行く
作業を終えてテントの準備
夜はG0Westの反省会を行いました。
久しぶりにGoWestメンバーが大集結した日でした。
8月は3期生のメンバーとも一緒に旅をしたので、
サバキャンの時よりも距離がぐっと縮まっているので楽しかったです。
最近雨が降ったりし、涼しくもなってきたので一気に秋冬野菜の植え付けをしました。
夏野菜の撤去も進んでいるので畑の様子が日に日に変わっているなと思いました。

次回の若衆(10月30~31日)のリーダーになりました。
大学生活を燃え尽きるために気合入れていくのでよろしくお願いします。by純一
晴耕雨読人類往来#9710411#9710411#9710411

私のパブリックコメント

2010-09-13 | 龍神伝心
緑のトラスト保全1号地に隣接する湿地?
見沼基本計画(素案)の[トラスト保全1号地エリア施策の方向性]に、
「緑のトラスト保全1号地を中心に、
まとまった斜面林や公園緑地を核とした良好な自然環境保全するとともに、
野生生物の生息空間としての充実を図っていきます。」とありますが、
トラスト保全1号地エリアは野生生物の保護区にするのでしょうか?
「良好な自然環境」とはどのような状態を意味するのでしょうか、
野生生物とは、農作物への食害を起こすカラスやヒヨドリ、捨て猫や捨て犬等も含むのでしょうか?
ブルーギルなども含むのでしょう?
私たちが営農活動を進める見沼田んぼ福祉農園は、
(仮称)見沼基本計画(案)の「トラスト保全1号地エリア」にあります。
福祉農園近隣の農家に「この辺に湿地にありますと」と聞いた。
すると「湿地、そんなものないよ。誰がそんなこと言っているんだい?」。
ここにかいてあるよと「見沼基本計画(素案4-44)地区別の拠点形成の方向性、
具体的施策の方針に斜面林や農地、用水、河川を主体としたネットワーク形成、
湿地や水辺の自然植生の保全・復元の促進」を見せると怪訝な顔をします。
見沼基本計画(素案)では、
江戸幕府ができる以前の湖沼地帯だった見沼にもどすことが
理想の見沼の生態系と考えているように思いますが、そのためには利根川が今東京湾と呼ぶ湾に流れ込み、
荒川が入間川と分かれて東京湾に流れ込んで形成した氾濫平野だった頃の状態に戻さなければ難しい。
それと共に見沼の周辺人口も現在の100分の一以下、もしくは1000分の1にしなければ不可能だと考えます。
見沼基本計画(素案)の[トラスト保全1号地エリア施策の方向性]に、
「水田の保全を図るため、農業の担い手の確保・育成や、経営安定化に向けた支援、
耕作放棄地の解消などを推進していきます。」とあります。
水田農業促進の方向が示されたわけですが、「トラスト保全1号地エリア」は、
専業農家が苗木栽や里芋、八頭、生姜等の根菜を中心にした野菜の栽培行う畑作地帯です。
見沼田圃では水田農業から畑作農業へ転換が奨励され、見沼の営農者たちは畑作に励んできました。
見沼田んぼ守り育ててきたのは営農者たちです。
見沼田んぼの保全の主役である営農者、その多くが畑作農業を行っています。
彼等の声や気配を見沼基本計画(素案)から感じられません。
地権者であり営農者でもある彼等の理解と協力なしには基本計画の作成は困難です。
見沼の営農者の声を反映した基本計画への書き換えを強く要望します。
米は国の食糧政策の根幹であり、国は米の価値を守りため米生産に関して生産調整が行われている。
特に新規開田は困難が伴う。
見沼基本計画(素案)では、
国の農業政策から離れ、新規開田による水田農業促進の方向が示されたわけですが、
トラスト保全1号地エリアでは数年前から脱法行為と思われるNPOによる新規開田が行われ、
彼等が行う「冬水田圃」なる農法により、
地下水位が上がり苗木や根菜類の根腐れなど農作物や木に被害が出ています。
水田農業と畑作農業は用土の物理特性に違いがあります。
畑作と稲作は農法上矛盾し対立する面があります。
大地は全て地下で繋がっています。
水田農業と畑作農業を共生可能なものにするためには、高度な土地改良・構造改善事業が必要と考えますが
その費用負担を誰が負うのでしょうか、明確に示すべきだと考えます

見沼基本計画(素案)へのパブリックコメント 

2010-09-13 | 龍神伝心
見沼 南部領辻「清美園」見沼基本計画(素案)へのパブリックコメント
私はトラスト保全1号地エリアに土地を所有し、植木や草花の生産をしている者です。

先日、さいたま市見沼基本計画の草案を拝見し、いくつかの疑問と危倶を覚え、今回筆を取りました。

さて、まずトラスト保全1号地エリアについてですが、
このエリアは確かに自然豊かであり、水田も存在しております。
昔ながらの自然と人の共存の風景を、今もなお見ることが出来るでしょう。
畑が連なるトラスト保全1号地エリア
しかし、今は「見沼田んぼ」と呼ばれていた頃とは違うのです。
我々はここで花木を畑で生産しており、野田(美園とも言って良い)地区は、
戸塚・安行には負けず劣らずの一大花木生産地なのです。
確かに、計画の中には我々のような農耕生産者に対してのメリットや補填なども見受けられます。
ですが、それらは全て「ラスト保全1号地エリア計画」といったものが前提にあり、
その計画自体が我々の生活を脅かす可能性があることが全く考えられていないのです。
自然の保全、土地利用の効率化、人と農業の触れ合い、確かにどれも素晴らしいことです。

しかし、我々は今現在、見沼田んぼと呼ばれていた場所を切り開き、
この土地を最大限に活用して花木の生産を行っているのです。
その現状を差し置き、自然の保全や水田の復元などの景観に重きをおく今回の草案は、
まるで我々の今が鑑みられていないように思います。
そしてこのような意識の齟齬は、
ひとえに今現在、見沼田んぼで生活を営む我々との対話不足なのではないでしょうか。
実際こ計画は、当事者である我々にとって寝耳に水でした。
自然の保全は害獣被害などを起こす可能性があり、水田の復元などは治水問題に繋がります。

観光地化は、生粋の生産者にとっては不利益を被ることも多いでしょう。
この計画の至るところで我々の現在が脅かされる可能性が考えられます。

現状がまったく見えていない今回の草案は、見沼で暮らす我々にとって、
ただただ恐怖でしかありません。
まずは理想ありきではなく、現状ありき、ではないでしょうか。
それとも我々の生活の全てを計画以後保障してくれるのでしょうか。
農業に携わるものとして、見沼で生きるものとして、
まずは対話による現状の理解をお願い申し上げます。

それがなされないうちは、到底この計圃を承認することができません。
重ねて申し上げますが、現在の計画は現状をしっかりと認識しているとは思えません。
まずは「現在の見沼田んぼをしっかりと見てください。そして我々と対話をしてください。
我々にとって、見沼田んぼは会杜であり家でもあります。
愛着はもちろん恩もあります。決して悪いようにしようとは思いません。
忌揮なく意見をかわし、現在から続く見沼の未来を一緒に考えませんか。
我々のような今を生きている当事者の存在を、どうかお忘れないようにお願い申し上げます

耕し続ける自治 埼玉障害者市民ネットワーク2010年総合県交渉

2010-09-06 | 風の備忘録 
埼玉障害者市民ネットワーク(野島久美子代表)の
2010年総合県交渉1日目を9月1日に終えて、私たちにとって「交渉」とは…と考えてみる。
(写真は総合県交渉2010)

交渉とは、交わり渉ると書く。
すなわち、交わるために水の中を歩いて行く。
双方を分け隔てている河があるという理解の上に、その河に身をさらして進み、
そして出会おうということである。
一般的に言われる労働者の団体交渉権といったイメージとは、ちょっとちがう。

たしかに今年も、時々激しい言葉が、県担当者に投げかけられるシーンがあった。
しかし、誤解してほしくない。私たちは、県担当者だから、
権力を構成する一員だから、追及しているわけではない。
 すなわち、障害者団体によくある、障害者を弱者ととらえ、
強者は弱者を保護すべきだ、福祉予算を大幅拡充すべきだといった、
べき論を振り回すことはしない。
私たちは、一緒に動きながら考えてみようよと、呼びかけているのだ。
(写真は総合県交渉2010)

 この埼玉障害者市民ネットワークに集まる各地域の団体の特徴は、
障害や発作があっても一緒に学校・職場・地域でごちゃごちゃと生きている点であり、
逆に指導員とか支援員と呼ばれる人を○○先生とか呼ぶこともない。
激しい言葉のやりとりも、事業運営も、酒のつきあいも、
時には激しい言葉のやりとりも交えて一緒にやっているのが、私たちの活動なのだ。
けんかしたり、遊んだり、悩んだり、迷ったりしながら、私たちは、街を拓いてきた

 この総合県交渉は、私たちの日常の関係を、
年1回だけ、県職員たちもひっくるめて、再現してみようという試みにすぎない。
 そういう視点から眺めると、県職員のみなさんの回答の中には、
なにか言質を与えてはいけないといった、
こわばった反応がかなりあったことは残念だ。
その典型が「予算がない」という回答。それはよくわかっている。
だからこそ、予算なしでもできる、地域の現場を訪問・交流して、
そこで一緒に考えるといった、河を渡渉して交わることから始めようと言いたいのだ。
 (写真は総合県交渉2010)

その点で、たとえば住宅課や障害者自立支援課の担当者が、
昨年は欠席した「くらし見学会」の参加に努め、
一緒に考えたいと答えられたことは、大いに歓迎したい。

 33年前、わらじの会発足2ケ月目の例会で、大宮公園に遊びに出かけようと、
下見に行った時から、交渉は常に身近にあった。
公園の中の小動物公園が、バイクの乗り入れを阻むため設置してあった柵で、
車いすが中に入れないため、すぐに公園事務所に話に行き、
一緒にチェックした結果、例会当日には入れるように工夫されていた。
電車も、道路も、学校も、住宅も、そこには河が横たわっていた。
一緒に動くときにだけ、その姿を現す河だった。
(写真は33年前の大宮公園チェック)

県内各地で、みんながそうやって河を渡り、
街をちょっとずつ変え、市や県の制度に反映させてきた。
それが、23年前から、総合県交渉という大河を渡る行動に集約されただけなのだ。
(写真は1976年の国際障害者年サイタマ5年目のつどいい。
ここで語りあわれたことが第1回の総合県交渉につながった。)

そういえば、今思い出した。
1987年第1回の総合県交渉の時、県障害者福祉課の当時係長だった窓口担当は、
がちがちに緊張し、交渉が緊迫しそうになるとセーブを入れて、
私たちに追及されていた。
彼は、ずっっと後になって、同課の課長となり、
ちんどんパレードの時、出てきて、要望書を受け取った。

その後、間もなく早期退職したと思ったら、
障害者たちを雇い入れて、街のパン屋さんに転身した。
しばらくたって、
彼―飯塚哲朗さんがシンポジストの一人になっていた障害者雇用のシンポジウムを、
聴きに行ったことがあった。
 ンシンポジウムで彼は、
昔、障害者たちに「なぜあたりまえに生きちゃいけないんだ」と追及されたことがあると、
語りだした。
その言葉を当時は理解できなかったが、
いま一緒に働いてきて、そのことを実感できると語った。
また、共に働くとかなんとか言うよりも、
毎日のパンを売り切ることで頭がいっぱいとも。
一緒に働いているからこそ、言える言葉だ。

 シンポジウムが終わった後、飯塚さんが話しかけてきた。
あなたの姿が客席に見えたので、
とっさに予定してなかったことを話す気になったんだと。
 地域にこだわってごちゃごちゃと生きることは、
こんな出合い直しがいっぱいあるということなんだよね。
県職員との出合い直しについては、まだまだあるが、今回はこれで。

人を分け隔てる大河を渡る―ネットワーク総合県交渉初日(2010.9.1)を終えて 共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す/ウェブリブログ

2010年9月4日 農作業 そして見沼基本計画(素案)検討会

2010-09-06 | 農作業
■作業内容
・水やり・かぼちゃ、冬瓜撤去・除草
・苗作り(ミニ白菜・チンゲン菜・パセリ)

■申し送り
相変わらずの天気なので、水やりをお願いします
出来れば朝と夕方の二回やったほうがいいみたいです。
あとモロヘイヤがんどん成長してるので、
たくさん食べてください。
今日はめずらしく代表も先生もいない日でした。
なんとか無事終わらせました。
夕方からは片柳のコミュニティセンターにて
見沼基本計画(素案)検討会を行いました。
毎週農園に来て畑仕事が出来るのも、
そういった行政とのやり取りをしっかりと行ったうえでのことなので、
内容は難しかったですが関心をもって
自分も考えていかないといかないなと思いました。

その後は農園にて、さんま&ネギ焼きをみんなで食べつつビールを飲みました。
イベント以外でもああいうのがあるのが楽しいですね。by純一
晴耕雨読人類往来記

2010年 猛暑の8月の空 そして9月の空も猛暑

2010-09-04 | 農作業

干ばつの夏
見沼基本計画(素案)の[トラスト保全1号地エリア施策の方向性]に、
「水田の保全を図るため、農業の担い手の確保・育成や、経営安定化に向けた支援、
耕作放棄地の解消などを推進していきます。」とある。
水田農業促進の方向が示されたわけだが、「トラスト保全1号地エリア」は、
福祉農園もそうだが、専業農家が苗木栽培や里芋、八頭、生姜等の根菜を中心にした野菜の栽培行う畑作地帯。
見沼田圃では水田農業から畑作農業へ転換が奨励され、見沼の営農者たちは畑作に励んできた。
見沼田んぼ守り育ててきたのは営農者たちです。
見沼田んぼの保全の主役である営農者、その多くが畑作農業を行っている。
彼等の声や気配を見沼基本計画(素案)から感じらない。
水田農業と畑作農業は用土の物理特性に違いがあり畑作と稲作は農法上矛盾し対立する面がある。
米は国の食糧政策の根幹であり、
国は米の価値を守りため米生産に関して生産調整が行われている。
特に新規開田は困難が伴う。
見沼基本計画(素案)では、国の農業政策から離れ、
新規開田による水田農業促進の方向が示されたわけですが、
トラスト保全1号地エリアでは数年前から脱法行為と思われるNPOによる
新規開田が行われ、彼等が行う「冬水田圃」なる農法により、
地下水位が上がり苗木や根菜類の根腐れなど
農作物や苗木に被害が出ています。
大地は全て地下で繋がっている。
水田農業と畑作農業を共生可能なものにするためには、高度な土地改良・構造改善事業が必要になる。
その費用負担を誰が負うのでしょうか。
地権者であり営農者でもある。彼等の理解と協力なしには基本計画の作成は困難。
税金を使って、このよう計画を作りとは住民監査請求を起こすと怒る人が既に出ている。

見沼田圃公有地化推進事業における環境創造基金の活用について

2010-09-01 | 龍神伝心
さいたま市見沼基本計画に向けた見沼自然環境調査報告書に以下の記述がある。

トラスト保全1号地エリア
生態系ネットワーク形成の方針
①4本の川や水路の間を動物が行き来できるよう、合流点付近に樹林や草地を整備し、
可能な場所は畑地を水田に誘導する。
②中央分を道路で分断されるため、道路の下を横断する水路の脇などに、
動物が移動可能な平場を設けるなど等、生態系の分断を緩和する対策を施す。
畑作や苗木栽培はこのエリアにはあってはならないことのようで、
何故このような方針が出されたのか。

見沼田圃保全市民連絡会(代表・村上明夫)のHPより抜粋
2000年9月、10月と二度にわたり、
見沼田圃保全市民連絡会(代表・村上明夫)は、
危機にある見沼ウェットランド予定地の用地買収を埼玉県に申し入れました。
ウェットランド「予定地は今年に入って、相続が発生しました。
高い相続税対策のため良好な自然環境(作放棄地)を農地に転換するため、
溝を掘り水を集め、草を刈り農地への転換が始まりました。
ウェットランド予定地の「乾燥化」の始まりでもありました。
農業=畑は、乾燥していなければ不可能です。
実は、見沼田んぼには「公有地化基金」が積み立てられています。
一刻も早く「基金」で公有地化すべきだと私たちは考えています。
「見沼の自然環境を守る」と言う事は、
見沼の多様な野生生物の生息空間=斜面林と代用水や
芝川の流水域と田圃を含む湿地環境を保全する事で
す。

2000年 見沼田圃保全市民連絡会の埼玉県知事への要望
ウェットランド事業計画を進めてください。
埼玉県環境部と総合政策部は、見沼田んぼの治水機能を守り、
豊かな自然環境を保全するため、埼玉県自らが計画し、
地元地者や県民が実現を待ち望んでいる
「見沼ウェットランド」事業を直ちに具体化してださい。
何故、埼玉県が国昌寺周辺を、県環境部を中心に同地をトラスト第1号地に選び、
かつ農政部門が見沼代用水の改修にあたり、
同地域の用水をいわゆる「素堀り」にして原型を保存したのか
理由のある同地での「ウェットテンド」事業を進捗させる事は
埼玉県の重大な責務と考え、要望するものです。


朝日新聞埼玉版に平成13年4月6日~13日にわたって掲載された
『輝く緑、土と水、21世紀の見沼田んぼ』 
2001年4月11日水曜日から転載
目玉 新市彩る大公園構想 

20~50ヘクタール規模の公園を見沼に造る計画が進む。
米国の公園にあやかってセントラルパークと呼ばれる。
 浦和、大宮、与野3市の合併を記念する公園といい、
最有力とされるのがさいたま新都心東側。
規制が緩やかだった時代から住宅や公共施設が立ち並ぴ、休耕田が広がる。
 3市の合併協議会に昨夏出た新市建設計画事業計画書に
見沼グリーンプロジェクトという事業がある。
予算は5年間で約10億6000万円。
主に自然と触れ合うセントラルパーク構想について調査する。
 前段階の非公開調書は6年間で計約200億円という試算だった。
公園を整備すると明記し、用地買収に約123億円を計上していた。
予算が膨らんだのは構想調査と事業を同時に進める想定だったためで、
最終段階で調査中心の10億円規模に修正された。
提案した浦和市政策企画課は見沼を新市建設計画の目玉になるとみている。
200億円という数字について担当者は「あくまでもたたき台。
夢を持ってやっていきたい」と話す。
大宮市企画調整課の担当者も、新公園と新都心、
氷川神杜参道を結べば緑の回廊になると夢を語る。

広がる夢 膨らむ費用
 だが、財源をどうするか。
新市側には、「公有地化の基金で土地を買ってほしい」という本音がある。
そうした姿勢や構想に対しては「合併バブル」「保全でほなく、
単に公園を造りたいだけなのではないか」という判もある。
田んぼと斜面林の間を素掘りの代用水が流れる。
最も見沼らしい風景とされる一角に県のウエットランド構想予定地がある。
 休耕田を湿地に戻し、
斜面林と合わせて約5ヘクタールを自然観察や散策の場として整備する。
基本設計図まで完成したが、財政難で凍結したまま2年がたった。
「公有地化の基金を投入して早く整備を」という声もあるが、
「それを許せば『セントラルパークも』ということになりかねない」と県は否定的だ。
 仮に財源があっても、地権者が応じなければ構想は実現しない。
地権者側からの土地の買い取り要請は1度もないという。だが、
見沼では「地主が売りたがっている」とうわさが消えてはまた流れる。
地権者の1人の清水信夫さん(61)は
「地権者でもない人に勝手なことを言ってほしくない」と腹立たしげだ。親が亡くなり、
相続税の納税猶予と引きかえに20年の営農を選んで畑を作る。 
「売ってもいいが、今は先祖伝来の土地を淡々と耕したい」と話した。

見沼田圃保全市民連絡会の言う。
地元地権者や県民が実現を待ち望んでいる「見沼ウェットランド」は、
実は「地権者でもない人に勝手なことを言ってほしくない」と腹立たしげだ。
親が亡くなり、相続税の納税猶予と引きかえに20年の営農を選んで畑を作る。
 「売ってもいいが、今は先祖伝来の土地を淡々と耕したい」と言うことである。

見沼田圃保全市民連絡会の言う「見沼の自然環境を守る」と言う事は、
見沼の多様な野生生物の生息空間=斜面林と代用水や芝川の流水域と
田圃を含む湿地環境を保全する事です。
湿地環境は何を意味するのか。湿地環境は見沼の何処にあるのか?

「公害や環境の問題は、一般的に言って、
被害者と加害者の間に認識の上での非対称性があり、そのことが原因となって、
社会的不公正の問題が起こり環境正義として捉えられる一連の問題が起こってきた。
伝統的に野生生物を利用して生活してきた途上国の先住民の人たちを、
自然保護の政策や運動が結果的に抑圧してしまったことに見られるように、
先進国、都市市民の、
一見誰もが反対できないような環境の言質が社会的弱者を差別し抑圧することさえある」
(日本ボランティア学会学会誌
鬼頭秀一「専門家はいかにして社会的責任を取ることができるのか」より)
 この記述を読んだとき、私たちが見沼での活動の中で、
環境保全活動家から受けた誹謗と排除が重ねて読めた。
 見沼の田や畑を利用して生活てきた人たちを、
自然保護の政策や運動が結果的に抑圧してしまったことに見られるように、
都市市民の、一見誰もが反対できないような環境の言質が土に生きる人々を抑圧する」

埼玉県議会 平成17年9月 定例会 一般質問
見沼田んぼの保全・活用・創造について 村上明夫(地方主権の会)

斜面林の保全も含め、新しい見沼田んぼの環境の持続的保全のため、
公有地化資金の使用方法、内容等を、資金の提供者であります川口市、
さいたま市と具体的に検討するおつもりがないか、総合政策部長からお聞かせください。

橋本光男総合政策部長
お話の見沼田んぼの「公有地化資金」につきましては、
「見沼田んぼの保全・活用・創造の基本方針」により公有地化を進めるために、
『さいたま環境創造基金』として、
県、さいたま市及び川口市により造成したものでございます。
したがいまして、その用途は「基本方針」に基づく、
見沼田んぼ区域内の農地等の買い取り、
借り受けを行うための公有地化事業及び公有地化した土地の維持管理費に限定しております。
今後、県関係各部局とも協議しながら、
見沼田んぼの環境の持続的保全のための使用方法など、
「さいたま環境創造基金」の活用につきまして、
地元市の意向を十分尊重検討してまいります。
なお、見沼田んぼ周辺斜面林の保全に関しましては、
「さいたま環境創造基金」の活用の可能性等について
地元市及び県関係各部局により検討を始たところでございます。

2010年7月さいたま市(仮称)見沼基本計画(素案)
3章 分野別施策

2.自然環境 斜面林や見沼代用水など貴重な緑地・水辺環境の保全・整備
1)斜面林の保全
県の「見沼田圃公有地化推進事業」の対象の拡大
これまで県の見沼田圃公有地化推進事業では、
農地を中心に公有地化を進めてきましたが、
「見沼田圃の保全・活用・創造の基本方針」には行政の役割として見沼田圃の積極的な保全
が示されているため、公有地化推進事業の対象に斜面林を含めて拡大し、
特に開発の影響が大きい地域の斜面林の公有地化を県へ要請します。

「見沼田圃公有地化推進事業」における環境創造基金の活用につて
1.斜面林の取得で「公有地化推進事業」の「環境創造基金」を転用に関して
農地の地価と、斜面林の地価には大きな差がある。
2.「公有地化推進事業」の「環境創造基金」は、
見沼田圃の貯水機能を評価し、
治水のために農地転用が禁じられる地権者の経済的不利益の代償措置である。
台地部の斜面林や緑地を広く保全するには、
「さいたま市みどりの条例」「ふるさと埼玉の緑を守り育てる条例」などを積極的に運用しながら、
これらの施策をより強化する形で、緑地を保全・活用してゆく視点が重要になる。

デニス・メドウズ氏公開講演 "「成長の限界」が平和に示唆するもの"

2010-09-01 | 風の備忘録 
サステイナビリティと平和国連大学新大学院創設記念シンポジウム
デニス・メドウズ氏公開講演 "「成長の限界」が平和に示唆するもの"
開催概要
日程: 2010年9月3日(金)
時間: 13:30~18:00
会場: 国連大学本部ウ・タント国際会議場
主催: 国連大学、国連大学協力会     言語: 日本語/英語(同時通訳)
地球と人類の未来へ向けて、
全世界に警鐘を鳴らしたローマクラブの「成長の限界」が発表されてから、はや40年。
今ようやく地球上のさまざまな分野で、サステイナビリティを目的とした取り組みが見られるようになりました。
そこで今回のシンポジウムでは、ローマクラブから「成長の限界」の第一段階作業を委嘱され、
世界にサステイナビリティという発想を提起したデニス・メドウズ氏を基調講演に招き、
同氏の講演をもとに公開フォーラムをあわせて実施し、
「成長の限界」で指摘された地球と人類のその後の状況と今後の展望について、
参加者、来場者の皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
参加申し込み参加ご希望の方は、登録フォームよりお申込みください。 参加登録フォーム
プログラム
12:30 - 13:30 受付
大学院創設記念式典
13:30 - 14:30 挨拶
コンラッド・オスターヴァルダー (UNU学長)祝辞
松浦晃一郎 (前ユネスコ事務局長) 他
基調講演
14:30 - 15:30 「成長の限界」が平和に示唆するもの
デニス・メドウズ博士
(インタラクティブラーニング研究所代表/ニューハンプシャー大学誉教授)
公開フォーラム
16:00 - 18:00 「『成長の限界』が切り開いた人類の未来」(仮題)
茅 陽一(地球環境産業技術機構 副理事長・研究所長)
武内 和彦(国連大学副学長)
伊奈 久喜(日本経済新聞社特別編集委員)
勝間 靖(兼司会)デニス・メドウズ博士略歴
アメリカ合衆国の環境学者。専門はシステム力学。
1972年発表のローマクラブへの報告「成長の限界」のプロジェクトリーダーを務め、
「ワールド3」と呼ばれるシステムシミュレーションモデルを用い、
資源・環境・土地などの地球の物理的容量の制約にもとづく要因が、
人口と経済の拡大との相克により放置すれば社会が危機的状況にいたること、
これを抑制するために出来るだけ早く
人口と物資消費のゼロ成長を実現することを提唱して、
第2次大戦後成長を続けてきた世界に大きな衝撃を与えた。
ポスターダウンロード
(PDF 4.3MB)

国連大学サステイナビリティと平和研究所
〒150-8925 東京都渋谷区神宮前5-53-70
電話:03?5467?1212 ? ファックス:03?3499?2828
? メール: mbox@unu.edu  UNU is ISO 14001 certified.