blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

4月30日 農作業+雨漏りの修理

2012-04-30 | 農作業

プレハブ小屋前の屋根を余った波板やシリコン接着剤を使って補修を行う。

旗日でも藤枝さんはスケジュール通りにやって来ていつも通りに農作業

耕耘機を使ったことがない女性スタッフに使い方のコーチする早紀さん。

夏野菜の植え付けのため堆肥を入れるチー君、だいぶ慣れてきた。


作業内容】
第1農園:ミニトマト8(丸型4、細型2、黄色2)、
調理用トマト4、ナス20、長ナス6、あまとう8、ししとう2、
とうがらし6を植えつけ(単位は苗の数)。
その他ほうれん草、ルッコラ撤収
社会人女子区画:棚にかぼちゃ13
(農園苗10+購入ミニカボチャ苗3)、冬瓜2、
ゴーヤ2を植えつけ。きゅうり、赤紫蘇、青紫蘇、
空芯菜、ツルムラサキ種まき。
その他ほうれん草、かぶ撤収。レタス収穫。
【感想、引き継ぎ】
曇りがちでしたが作業しやすい気候でした。
島村種苗で夏野菜を購入しましたが、
多くの人で賑わっており苗が飛ぶように売れていました。
主要夏野菜は今回の作業でひとまず植えつけができたかと思います。
その他の作付予定についてはオクラ、モロヘイヤ、トウモロコシ、山芋。
それから里芋が残っています。
代表からは乾燥小屋の機能向上、
水の利用(浄化、貯水機能)についてお話がありました。
個人的には夏のもさもさした農園を想像し、苗の配置や収穫のしやすさを
考えて植えつけできたことは非常に楽しかったです。
まぁ思い通りにはいかないと思うので、
できる限り気持ちが伝わるよう作業するのみです!
おつかれさまでした。by早紀


藤枝さんのアドバイスを受けながら苗の植え付けを行う。


なす、トマトなどの植え付けを終えて寒冷紗を掛けて作業を終える。

作業を終えたのが5時頃
何時ものように作業取りまとめ、日が長くなったので5時過ぎても明るい。


4月30日 寄田勝彦さんからの便り

2012-04-30 | 風の備忘録 


山口県の祝島にいます。素晴らしい島です。
凄いのが、石です。石が積んであります。
人の手で積んだ石です。 人の手には無限の可能性がある。
僕たちはこの可能性を忘れてしまっている・・・
原発反対運動30年、この石積みを見たら、楽勝でしょ!
すごいよほんとうに、これこそ世界遺産。
これこそ人の力。これこそ未来!
 

見沼田んぼ福祉農園でサウンドマップ

2012-04-30 | 農作業

2012年4月29日音のたから探し

それにしても、今年の春は雨が多いですね。
しかし、メディア4youthでのワークショップ
「音のたから探し」が予定されていた先週の日曜日は、
まるで初夏のように晴れて、暑いくらいでした。

広大な農園の中で、
自然音、人工音、環境音。。。
さまざまなサウンドスケープに包まれながら、
午前中はひたすら畑作業(汗)、

みんなと一緒に手作りのお昼を食べて、
午後は参加者30名でサウンドウォークと
サウンド・エデュケーションを体験してもらいました。

子供、学生、大人、もっと大人。。
いろんな人たちが、
「耳の発見」から各々の気づきを得られたようでした。

自然のミメーシスで始まった「音楽」が、
「祈り」から「表現」へと向かった要因は何でしょう。
それは自身の感動を、
誰かと「共有したい」という衝動だったかもしれません。
自分だけの感動や発見を「伝え」、
受け止められ、その人とつながったとき、
あらたな感動が生まれる。
今回のワークショップの発表時間にも、
同じような体験が得られました。

人の命は、
「感動の共有」の繰り返しがあったからこそ、
何百万年も続いてこれたんだと思うのです。
いま自分の出した音(声)は、
誰かとつながっているでしょうか。
こんなにも世界を取り囲んでいる音の、
その出処を、
無感動に聞き流して暮らしていないでしょうか。
その音は、自然音と調和しているでしょうか。

心が揺さぶられたとき、
「伝えたい人」は誰でしょうか。
音から世界を見つめたとき、
いつもと違う風景にはっとするのです。

※「見沼田んぼ福祉農園」のサウンドマップを
1年かけて制作していく予定です。
ちなみにこの農園には大学の放射線調査が入り、
安心して食べられる野菜が作られています。

音のまにまに www.otomani.com
音楽家・ササマユウコのブログより。


4月29日 今日は新しい人との出会いがあった

2012-04-30 | 共生社会のデザイン

out of frameの坂上香さんの呼びかけで
メディア4Youth
が農園で継続してワークショップを行うことになった。
その第1回のワークショップが行われた、
生きづらさを抱える子どもや女性たちとのコラボレーション
福祉農園の存在意義を深める新たな出会いの1日になった。

 
除草作業をしながら取材を受ける農園スタッフ



今日も芝刈り

第3農園 八頭と里芋の植え付け

共に風を感じながら、共に汗をかきながらワークショップは行われた。


out of frame とは?
2002年に自主映像制作集団として始まったout of frameは、
2008年に特定非営利活動法人out of frameとなりました。
アウト・オブ・フレームとは、フレームに収まりきらない現実や、
主流からずらすことを意味しており、
型にはまらない独自の映像活動を目指しています。
たとえば、
暴力からの脱却や変容をテーマにしたドキュメンタリー映画の製作や上映、
生きづらさを抱える子どもや女性たちとのコラボレーションやイベント運営など、
多角的な表現活動を行っています。


4月28日 今年初めての芝刈り

2012-04-29 | 農作業


【内容】
芝刈り。今期初めてで。


第1農園
バリアフリーマットの除草

・お茶の木の下草取り、堆肥入れ


 天候に恵まれてゆったりした中作業に没頭していました。
しかし何処もあっという間に草ぼーぼーです!
今日は芝刈り機も動かして草と戦っていました。
日中はやや蒸し暑くもあり、
いよいよこの季節がやってくるんだなぁという実感もわいた一日でした。by諒

 


4月23日 阿武隈川流域 フィールドワーク2

2012-04-25 | 共生社会のデザイン

阿武隈川流域フィールドワーク2 宮城角田へ
角田の牛飼い堀米壮一氏の牛舎を訪れる。

セシュウムで汚染したイノシシをとるものがいないため、
イノシシのよる被害は甚大である。
猪に食い荒らされたサイレージ、



堀米壮一さんの母屋へ、

昼食を頂く、開発中の和牛100パーセントのソーセージ旨し

堀米さん達百姓先生が経営する直売広場「あぐりっと」




プロの農業者、農業技術者として尊敬する伊藤稔さんを訪ねる。

恐縮ながら苗作りに忙しい時期の訪問だった、快く調査に応じて頂いて感謝。

農政と系統農協の官僚的な核汚染対策の問題点を現場で指摘する伊藤さん

伊藤さんにリスコミュニケーションの構築に向けた考えを伺う。

角田から帰り、1991に角田市農協青年部が出した、
いのちの風 農のこころ」を読む。
福島、角田の百姓先生と語り思ったのは、
数値上の安心安全を越えて、農のこころを呼び起こすこと。
そして感じたこと、考えたことを授業で、生のまま語る。
この重なり合う対話の形から、今必要と思える、
授業という形式に自分なりの存在意義を見いだしたい。by事務局長


4月22日 阿武隈川流域フィールドワーク1

2012-04-24 | 共生社会のデザイン

阿武隈川流域フィールドワーク1
福島市、二本松、岳温泉を回る

福島駅西口のモニタリングポスト、福島駅に来るたびに
この線量を観るのが習慣になている。0.916μS/hyやはり高い。

駅で福島大で研究を始めた農園スタッフの石井秀樹君、
明治学院大の中田、猪瀬両君と合流。

東京電力の福島第1原発事件がもたらした
阿武隈川流域一帯の核汚染は

農業経営者の営みと誇りが幾重にも傷つけられている。
そして「食」の共同性が危機に瀕している。
核汚染に戦い挑む農業者から学び、
都市と農村との提携の
在り方を、
リスコミュニケーションを探る旅。
まずは、こどものいえそらまめへ、
こどものいえそらまめは福島市内のホットスポットから
4月から比較的線量の低いところへ移転していた。



次は、石井君が管理している、二本松の法政大学の試験圃場へ

福島第一原発事故による放射性物質の国土的拡散は、
大気・土壌・水質を汚染し、生活空間を介した「外部被曝」、
食品を介した「内部被曝」により生活者の健康を脅かすだけでなく、
コミュニティや生業を疲弊させ、地域の存続をも脅かす。
昨今セシウム134・137を主とした放射性物質除染や、
食品の放射性物質の管理が社会的課題となったが、
本チームでは文理協働による学際的視点から、
以下の学術的調査・実践をすすめ、放射能時代の食と農、
及び農山村地域の持続可能性を探究する。


1.放射性物質の吸収を抑止する「栽培方法」の探究
 菜の花やヒマワリを用いた土壌浄化が注目されたが、
その効果はあまりにも限定的だとする研究結果が報告され始めている。
本チームでは、植物の放射性物質の吸収能を土壌浄化に用いるのではなく、
発想を逆転し、
作物への放射性物質の吸収を抑止する「栽培方法」を福島県二本松市で実施する。
具体的にはイタリアン・ライグラスや菜の花をカバープランツとして栽培し、
これに放射性物質を一時的に吸収させ、
水溶性セシウムを枯渇させた状況を一時的に作り、
その後、食用とする作物を栽培する。
カバープランツの栽培は、
森林由来する腐葉土・堆肥の還元が困難な中、
貴重な有機物を還元できる意義も備える。


2.植物体への放射性物質の「移行メカニズム」の探究
 放射性物質の移行係数の高い植物種が示されつつあるが、
移行係数の高さを説明するメカニズムは十分に明らかにされていない。
本チームでは、セシウム移行係数の高いケイトウ類などを用い、
植物生理学的視点からセシウムの吸収メカニズムに関する実験を構想してゆく。


3.放射能時代の「食の安全性」「地域の持続可能性」をめぐる社会調査
放射能時代における食の安全性、生産と流通をめぐる諸々の問題群について、
生産者、消費者、及びそれを繋ぐ業界への実態調査を行い、
地域の持続可能性とともに今後の展望を模索する。
なお本調査は1,2を作業仮説としながら、
文理協働による仮説を構築しながら推進するとともに、
1,2の理科系研究へのフィード・バックも想定した形での調査を志向する。 
 


4.放射能問題に関わる市民実践との共同実践・研究
本チームが取得予定の「ガンマ線スペクトロメーター」の利用、
公共性の高い市民実践にも開放し、市民との共同実践・研究もともに展開してゆく。


石井君の二本松の研究の協力者有機農家大内信一さん

そして川内村山木屋から避難し岳温泉で暮らす菅野さんを訪ねた。


4月21日 誰もいない

2012-04-22 | 農作業
八重桜咲く

麦がだいぶ成長した来た

雀の帷子が種を持ち始めている、
種が飛び散る前に芝刈りの準備を急がねばと思う

堆肥場のシートが春の嵐以降なくなっている買い換えなくては

正月休み以外誰か来て農作業しているのが福祉農園
開園から続いていることだが、今日は誰もいない。
1月からイベントが続いた。
イベント、非日常
非日常の場から日常の場に農園をとりもどさなければ

福井コンポジウムに馬車が参加!

2012-04-20 | 風の備忘録 
先週末農園に来た寄田さんが、
今度は再稼働問題に直面する福井で馬車を走らせるそうです。

「福井コンポジウムに馬車が参加!」

コンポジウムという形式は、
私たちの研究会で過去、何年も行っているもので
、「コンポジウム」=「コンサート」+「シンポジウム」という意味で、
音楽・芸術と学術との融合を目指すものです。
ここで展開する議論の目的は、なんらかの「合意」を形成することではなく、
参加した者、一人一人が、
それぞれに新たな気づきを得て、独自の考えを発展させることです。
このコンポジウムを通じて、この事故のもつ意味と、
これからの道を、それぞれに考えたいと思います。

日時:2012年4月22日 
午後12時30分開場・13時00分開始・16時終了
場所:福井県繊協ビル8階大ホール
参加無料、事前登録不要
【報告者】安冨歩教授(東京大学・東洋文化研究所):
『原発危機と「東大話法」』(明石書店)の著者
「原発主義」からの脱却にとって実現される豊かな社会構想
【芸術】赤城修司(福島市)・福島の高校美術教員。
今回は「放射能芸術集団: ハイレッド・セキュリティー」を代表して、
福島市の日常物を利用したインスタレーション
「何もかわっていないのに、何もかも変わってしまった。」を展示。

【音楽】よしこ:福井県出身、東大文学部卒。
    山本道則:福井県出身・在住。
【対話者】安東弘光教授 (福井大学・工学研究科機械工学専攻)
【ゲスト】斉藤新緑さん:福井県会議員
     ナンシーさん:サーフショップ店長
<式次第>
(1)よしこの歌でオープニング
(2)安冨による報告(40分程度)
(3)対話者・ゲストとの討論
(4)赤城の展示物の紹介と福島の現状についての報告
(5)山本道則の歌でエンディング
(6)途中で適宜、歌を挟む。

【主催】東京大学東洋文化研究所 安冨研究室
    連絡先:03-5841-5849 animus@ioc.u-tokyo.ac.jp

農園に馬が来た

2012-04-19 | 共生社会のデザイン

日々の想いと本と旅日々の想いと本と旅
馬です。そう、農園に馬が来ました。
子どものころから、
動物に触れる生活をしてなかった私は
動物があんまり好きではないです。
“キライ”というより“苦手”という感じ。
動物って、自分の想定外の動きをするから
どうしていいのか分からない、というのが実際なところ。
でも、みんなが盛り上がっていた馬の到来
それに便乗したかったのもそうだし、
寄田さんがそんなに魅了される馬というのを
一度間近に見てみたかった。

りんたろうと福来という2匹の馬が来てくれました。
餌やり、ブラッシング、糞のおそうじ、
さらには、馬を引いて歩くのと、少しだけ馬にも乗せてもらった。
正直に言うと、
みんなが持っていたような「かわい~」とか
「楽しいー!」という感想をすぐに持てたかというと、
さすがに2日間ではそこまでにはならなかった。
でも、でも!
福来に触った後、りんたろうに乗った後、芝生に座りながら
不思議な感覚が自分の中にあるのを感じた。
なんと言葉にしていいんだろう?
“視覚”や“言葉”ではない
もっと動物的な感性というか感覚を使っている感じ。
普段生活の中では使うことのない、
ただし、確実に知っているような、懐かしいような感覚。
それが私の中に生きているのを感じた。
この感覚が自分の中にあるのを嬉しく思った。
「忘れてはいけないぞ」とも「もっと大切にしたいぞ」とも思った。
日々の想いと本と旅 
りんたろうと福来とのコミュニケーションは、
もちろん言葉は通じない。
目線も合わせられない。
触る事や態度、雰囲気で相手を感じなければいけない。
恐る恐る触っていくうちに、
少しだけだけど相手を感じることが出来た感覚が
嬉しかったのかもしれない。
日々の想いと本と旅
動物(といっても人間も動物だけど)は
洋服を着ているわけでもないし、ごはんも排泄もそのままだから
“命”というものが人間よりもむき出しの感じがする。
だから、素直や実直になれるのかなぁ雲
1人1人の感想に寄田さんが、コメントしてくれて
その1つ1つがまたすごく良くて、
納得したりもっと考えたいと思える内容だった。

自分が想像していたよりもずっとずっといい2日間になった。
日々の想いと本と旅
最後に、『ちゃんと生活をすること』について話していた
寄田さんの言葉が非常に印象的で今も心に残っている。
by:Aoi blog:http://ameblo.jp/kugiaoi/archive1-201204.html


2012.04.15 Sunday 馬日記

2012-04-17 | 共生社会のデザイン
馬日記
2012.04.15 Sunday
白いきりんより

 

4月15日 共生社会への社会実験 馬と生きる事始め

2012-04-16 | 共生社会のデザイン

今日も東京港区チャレンジコミュニティ大学の人々がやって来た。






23才になって浦和の街で暮らすまで、
自分は東京の山の手線の内側で生まれ暮らしていた。
馬と暮らしたことはない、馬達と2日間馬と過ごして、何故か「懐かしい」思いがした。
そのことを寄田氏に伝えると寄田氏は「それは未来への懐かしさ」と言った。

農業という方法による環境と福祉を実現する
共生社会への社会実験として始まった見沼田んぼ福祉農園
進士五十八先生に環境福祉の最前線と評価されことがあった。

「未来」の共生社会の印象・・。


見沼・風の学校が真夏に開催するサバイバルキャンプの実行委員長をつとめた
竜也君が猪苗代で馬と一緒に高線量地区に暮らす子ども達の癒しと再生を掛けた
牧場作りに旅立つ、彼が農園を離れるという実感がない、
むしろ実践的にこれまで以上に深まっていく実感がある。
共に共生社会へ長い旅に出る、懐かしい未来へ向かって・・・


4月14日 朝、雨、見沼に道産子が来る日

2012-04-16 | 共生社会のデザイン

雨の中、
会津の猪苗代でホースセラピーの牧場の作りに入る竜也君が火興しをしている。


飯舘村から伊達市に避難している安齋さんが応援に来てくれた。
安齋さんに指導していただいて鉈や鎌などを研ぐスタッフ。

良太氏は作業靴の整理と水洗い。

蕗と桜の毛氈

雨中農園を見て回るOut of Frameの坂上香さんと仲間たち

昼食準備。サラダを作り、そして少年がポトフの味付けをする。


ハウスの中で昼食。そして自己紹介をしながら歓談の時を過ごす。

大宮カヌークラブの小島さんが用意してくれたターフを建て馬の到着を待つ。