blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

3日間の熊本・阿蘇~菊池の旅から帰ってくる。

2010-03-31 | 様々な農


3日間の熊本・阿蘇~菊池の旅から帰ってくる。
阿蘇の圧倒的なスケールの中で大地の上にしっかりと立ち、
いのちと向き合いながら生きる阿蘇百姓村の山口力男さん。
山口力男さんの管理する大草原で、自然と共に牛と語りつつ、
生命とか、宇宙とか、普段考えないことを考えてきました。

原に風が吹き、里に桜が満開でした。


百姓村につくと研修生が子牛の餌やりにいくというので、連れていってもらう。
10数頭の子牛がいて、彼らに餌をやる。
彼らは1年近く育てられた後、肥育農家に手に渡る。
自然の餌をあげるので、出荷までは、他の牛飼いの時間よりも長い。
 彼らのつぶらな瞳をみつつ、鼻をなでつつ、言葉にならないことを想う。
後に力男さんが発した「食べ物は生命に直結する」という言葉が響く。
そう。食べる自分の生命にも、食べられる牛の生命にも。



 百姓村に戻って、温泉でも行こうかと外に出ようとしたところで、
力男さんがやってくる。
そのまま、温泉に向かう。
途中、近所の牛飼いのところによる。
温泉場でも、力男さんはたくさんの人に声をかけ、かけられていた。
時計の時間を意識していないだけで、
目の前にいる人と共にいる時間は意識している。
時計を気にしてカリカリするよりも、
そちらのほうがよっぽど誠実な態度なのかもしれないと、
阿蘇の大地では思えるようになる。


 風呂に入った後、飯を食い、その後百姓村で、夜が更けるまで語る。
話しは、マサイ族の話から、中国のトイレのことから、
村と障害者の関係から、縦横無尽に広がる。
でも、何か根源的なところでつながっているように感じられ、
気は引き締まっていく。そして、阿蘇の夜が更ける。

この日、満月の一日前。byこっぺ



晴耕雨読人類往来記

2010年3月29~30日 山口力男さんに会いに阿蘇へ

2010-03-30 | 風の備忘録 
スタッフと共に阿蘇へ 山口力男さんに会いに行く
阿蘇中岳火口から水蒸気が白く上がっている
野焼きを終えた阿蘇の入会地
山口力男さんに
入会地を案内して貰う
たった一頭の雄牛
肉牛は一般的に処女交配、
人手によって受精するが、ここでは自然交配。
牛達は1年中この入会地で過ごし、
雄と交わり受胎し出産。
そして自然の中で子牛を育てする。
自然の摂理の中でこの牛達は生きている。
牛と話をする山口力男さん
阿蘇赤水「百姓村」で山口力男さん
と懇談するスタッフ

2010年3月28日 ぺんぎん村「農園で遊ぼう」を開催

2010-03-29 | 農作業
今日は、ぺんぎん村が餅つきを行ないました。
つきたての餅に、農園で取れたヨモギや小豆、大根おろしなどを混ぜてとても美味しくいただけました。
[作業内容]燕麦跡地に馬糞堆肥投入、耕耘・苗作り(かぼちゃ、ナス、トマト、ししとう)・ねぎ周り除草
とても寒い一日でしたが、
参加人数の割りに作業がはかどりました。
 ラッキーを使いましたが、力負けせず、怪我もせず作業できたのが良かったと思います。
・桜のつぼみがだいぶ膨らんできました。来週末には少しずつ花開くのではないかと思います。
3月最後の日曜日、充実した時を過ごせました。来週末もよろしくお願いします。byまつば

2010年3月27日 大地の上で汗でつながる

2010-03-28 | 農作業
■作業内容  第1農園   ・排水パイプと竹と竹粗朶による暗渠排水工事
排水パイプと竹と竹粗朶の埋め込み作業
燕麦の粉砕
堆肥場の移動
第3農園   耕運機かけ、除草と、春菊、サイシンの植え付け
今日は日本サムスンから有志13名の方々が援農に来てくれたので作業が進んだ。
作業の終わりにサムスンの方々と種蒔きをして再会を誓った。大地の上で汗でつながる。

「地域と障害―しがらみを編みなおす」2010年3月25日出版

2010-03-27 | 風の備忘録 
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この写真は、2000年2月、バリアフリーとは程遠いレトロな会場
キッコーマンを創業した茂木氏の屋敷だった野田市民会館。
で開かれた「月刊わらじをくっちゃべる会」。
当時、会の20周年記念誌づくりを話し合いました。
それから折にふれ、ああでもない、こうでもないと、くっちゃべってる間に、
21世紀に入り、さらに年月が流れ、このたびやっと実現。
はや「20周年」ならぬ「30周年」。
そして、当初の記念誌的な内容ではなく、
「地域と障害」をテマにした一般向けの本として、
現代書館から3月25日に出版されます。
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サブタイトルは、「しがらみを編みなおす」 。
編集者・片山布自伎さん作成の帯 
― 《がらみ》としての《地域》はどう変わったか。 
地域から中央へ、ローカルからグローバルへ発信! 

障害当事者が過半数を占める国の「障がい者制度改革推進会議」の論議は、
「障害」を個人の問題に帰す医学モデルから社会モデルへという
国際的な流れが大勢を占めています。
そのことには大きな意義を認めつつも、
「社会モデル」の「社会」という言葉には、違和感を禁じえないのです。
たしかに「社会」とか、「権利」とかが問われているのですが、
それを具体的にイメージできるようになるためには、
「地域」とか「関係」といった場が必要と感じます。
それを、あえて「しがらみ」とい表現でまとめてみたのです。
世の中、あたかも「しがらみを断つ」ことがいいことであるかのような風潮なので。
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 本づくりが実行段階に入る前に逝ってしまった
糸賀美賀子さん(上の写真:月刊わらじをくっちゃべる会で)。
この本の中にも何度か出てくる
「坂田くんにナイスピッチ」(児童文芸家協会新人賞)の著者である彼女が見たら、
「なによ、この本、漢字ばっかりじゃない?!」と、文句を付けたかもしれません。

みなさんはご存知ないかもしれませんが、ふだんはマンガあり、
エッセイあり、手書きの日誌ありの、
くだけた会報・月刊わらじ(たとえば下の写真は今年の新年号)を、
もう30年以上出し続けているんです。
こんなムズカシイ本を作ったのは、初めてなんですよ。
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そんなわらじの会の風景をイメージできるのは、
この本の377ページから掲載されている「年表/わらの会30年のあゆみ」。
ローカルもローカル。固有名詞満載。
本文とこの年表をあわせて読んでいただければ、
しがらみの迷路を楽しく誌上散策できるはずです。
ふだん腹にたまっていることを、ちょろっと書き始めたら、
みんな止まらなくなって、400ページを超してしまいました。すみません。
そうそうは出来ません。作りおきのおかずのように、少しずつ味わってください。
ちなみに、出版元・現代書館による紹介文は以下です。
埼玉県春日部市で、重度障害の姉妹の住む家を利用し、
他の障害者も加わってつくったグループホームから始まった「わらじの会」。
様々な施策を使いつつ、
住民同士がしがらみの中で地域でに暮らし続けることを支えた30年の軌跡。
「ボランティア」「住民参加型福祉」というにはあまりにも泥臭く、
対行政だけでなく、
障害者も関わる住民も互いに闘いを繰り広げながら
創り出してきた超地域限定の活動から、
日本の地域福祉、社会福祉を透視する。  

http://www.gendaishokan.co.jp/article/A00002.htm
 「地域と障害 ―しがらみを編みなおす」 
わらじの会(編) 現代書館
 
四六判並製 404頁   定価 3000円+税

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 ぜひ書店、オンラインショップでお買い求めください!
 なお、この本をお読みになった方で、月刊わらじを読みたくなった方は、
下記にメールでその旨を書き、送り先をお教えいただければ、お試し本をお送りします。

連絡先:e-mail : waraji@muf.biglobe.ne.jp 月刊わらじ編集部

2010年3月21日寒風強風の中 見沼風の学校 卒業を祝う会

2010-03-25 | 季節の便り
朝は、トラスト1号地の間伐材を農園へ運ぶ
農家が伐採した栃の木を薪にするため農園へ運ぶ
いつものように除草作業 そして昼食
午後は宴の準備
卒業生を祝う会 それぞれ、さまざまな形や思いで、農園をつくってきた人たちの門出を祝いました。
今年の卒業するのは学部は早紀さん、
大学院博士課程は石井君
修士課程はまりこさんと植松君
彼等の足下は長靴に地下足袋、農園の正装。
寒風強風の中、語り飲み歌い踊る

2010年3月21年 見沼風の学校 卒業を祝う会 点描1

2010-03-25 | 農作業
卒業記念作業として、青木の森蔵の移植をする
晴彦氏と記念撮影をする 様々なお祝いを頂く
 仲間から 贈る言葉 プレゼント
恒例になった浩平君制作の卒業を迎えたメンバーへの画像によるオマージュ
かなり自信作のようだったが、ツッチー制作の紙芝居に持って行かれた。
 紙芝居的講談

2010年3月21日 見沼・風の学校卒業を祝う会 点描2

2010-03-24 | 季節の便り

こまどり社からのメッセージ

卒業を祝う会は、これでもかとぐらいにえらい盛り上がった。
なかなかここまで盛り上がれる連中はいないだろう。

自分はこういうハレの場に芸人的スタンスでしか足を運んでないが、
農作業や環境を自力で作りあげ苦楽を分かちあって色んな状況をくぐり抜けてきている
人間達の持つ濃密な空気感があるからこそ。そこにいつも圧倒される
)

とくに今回卒業する4人はその中核的メンバーでもあったりするので、
なおさら場面場面で交わされる言葉にゃ感慨深さを感じた。
メンバー一人一人の成長の過程がそのままこの団体の歴史なんだな。

 いろんなひとが行き交い、離れもするしまた戻ってもくる。学生の頃に関わりだし、
社会人になって、各々が自分の現場を持ちつつもこの農園と行き来しつつ何かを強めている。

 人の繋がりてぇのはこうしてつくられていくんだなって、
文字面で語れば当たり前のことなのでしょうが、
直にふれるといつもおどろかされてますよ。ともかく卒業生の
4人ともおめでとうです~

 卒業生の余興に沸く

2010年3月20日 土作りは人作り 春

2010-03-20 | 農作業
開園当初、わくわく農園班だった前田君、久々の登場。除草作業に精を出す
4月から中学2年、堆肥を堀る
ゴボウを植え付ける
堆肥を入れ耕耘機で鋤込む
この春で12年目を迎える
Honda耕耘機F401
今日も元気に活躍してくれる
作業を終えて

[作業内容]
・第1農園ジャガイモの植付
・ニンジンの除草、間引き、土寄せ
・大根、ほうれん草、カブの収穫
・ゴボウ種まき
・アオキの移植

総括合宿やタイツアーに行っていたため農園に行くのは半月ぶりくらいでした。
すっかり春の景色になっていて驚きました。
風も暖かく、作業をするには気持ちの良い季節ですね。byサチ

2010年3月19日 麦の緑と白の木蓮と青空と雲と青めく柳

2010-03-19 | 農作業
麦の緑と白の木蓮と青空と雲と青めく柳
いつものように画廊喫茶「陶音」で頂いたコーヒーのカスを乾燥のため広げる晴彦氏
里芋をムロから掘りだす。
掘り出した里芋の芽出し準備をする良太氏
八頭の芽だしをする藤枝さん
雑草退治に備えて県庁から刈払機が届く、ありがたし。