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科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

石川啄木の駅、好摩駅と渋民駅、アイヌ語源か?

2006年03月19日 09時32分06秒 | Journal
 先週の木曜日、盛岡からいわて銀河鉄道で「好摩(こうま)駅」へ出、そこで鉄骨屋の取材をした後、石川啄木が幼少期に暮らした渋民(しぶたみ)村へ行った。寒々とした日なり。

 Wikipediaによれば、石川啄木(いしかわ たくぼく、男性、1886年2月20日 - 1912年4月13日)は、日本の歌人・詩人・評論家。本名は、石川 一(はじめ)。
 啄木は、岩手県南岩手郡日戸村(現在の盛岡市玉山区日戸)の曹洞宗日照山常光寺の住職であった石川一禎の長子として生まれる(戸籍によると1886年2月20日の誕生であるが、1885年10月27日に誕生したとも言われている)。
 1887年3月に、父が渋民村(現在の盛岡市玉山区渋民)にある宝徳寺住職に転任したのにともなって、一家で渋民村へ移住する。渋民尋常小学校、盛岡高等小学校、岩手県盛岡尋常中学校(啄木入学の翌年、岩手県盛岡中学と改名、現盛岡一高)で学び、小学校からは盛岡市内に居住する。

 ところで、好摩でタクシーの運転手と車で移動を助けてくれた取材先の青年に、「こうま」という変わった発音の地名の由来を尋ねた。どちらも、ぶっきらぼうに「知らない」という。小生は、アイヌっぽいなと睨(にら)んだ。インターネットで調べると、同じような着目者はいるもので、HP「アイヌ語地名考」に、下記のような記述を見つけた。意外なことに彼or彼女は、「しぶたみ」もアイヌ語源と考えているようだ。

 …好摩(こうま)…

 「こうま」の地名由来を和語の範囲の中で解釈しようとしても無理があるようです。
 やはり、この地名も、次のようなアィヌ語を語源に持つ古地名として考えるべきであると思います。
 「こうま」は、=アィヌ語の「ク・オマ・ナィ(ku・oma・nay)」または「ク・オマ・イ(ku・oma・i)」の後略の「ク・オマ(ku・oma)」が語源であり、その意味は、 =「仕掛け弓・そこにある・沢」か、または、 =「仕掛け弓・そこにある・所」になります。

 …渋民(しぶたみ)…

 「しぶたみ」も、アィヌ語を語源に持つ古地名であり、次のような解釈があると思います。
 1.「しぶたみ」の語源は、=アィヌ語の「スプ・タ・アン・ムィ(sup・ta・an・muy)」→「スプタムムィ(suptammuy)」で、その意味は、 =「渦流・そこに・ある・淵」になります。
 2.「しぶたみ」は、=アィヌ語の「スプン・タ・アン・ムィ(supun・ta・an・muy)」→「スプンタムムィ(supuntammuy)」の転訛で、その意味は、=「ウグイ・そこに・いる・淵」にもなります。
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