
青葉通りまでやってくると、晩翠草堂というのがある。土井晩翠が晩年を暮らした家だ。仙台城跡にも銅像があったり、これほど仙台では名士だったとは知らなかった。この「晩翠草堂」も観光名所に組み込まれている。晩翠は東大の英文では漱石の後輩、二人は留学先のロンドンでも再会したらしいが、「英語の発音は『仙台弁』丸出しであった。当時の生徒であった小野寺五一は『Father and Mother』を『ファザルエンドマザル』と発音していたと回顧している」とあるのは、いかにもおかしい。それに「格調高い授業を期待した生徒もいたが、ただ英文を読んで翻訳するだけの授業であったといわれている」とあるのも、またおかし。