折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

じっくり10年余を遡る

2014-09-16 | 武道
居合道段位審査会まで1カ月を切り、最後の追い込みに入っている。

この段位審査会、実技は勿論のこと学科試験があり、手抜きなどすると落第の憂き目にあうとあって油断は禁物である。

この学科問題は、各段ごとに3問が出題されており、小生の段位の問題は

問題 1 剣道、居合道の理念と修錬の心構えについて述べて下さい
問題 2 気位について述べて下さい
問題 3 止心について述べて下さい

というものである。

さて、どう書いたらよいものかと思案した末、解答の糸口を求めて久しぶりに剣連居合道部が発行している小冊子「居合道だより」をひもといて見た。

「組織と会員の対話」をはかるツールとして大切な役割を果たしている小冊子「居合道だより」。
今は亡き、居合の師K先生の投稿が掲載されている「居合道だより」55号


この冊子は平成元年に第1号が発行され、最新号は93号。
この間26年余、「組織と会員の対話」をはかるツールとして大切な役割を果たしている。

小生が保存しているのは入会してからの11年分だが、今は亡き居合の師K先生が六段審査に合格した時の喜びの文章が掲載されていたり、当県で開催された全日本居合道大会で団体優勝、個人各部門すべて優勝という最高の結果を出した時の喜びはじける様子が生き生きと書かれていたり、全日本居合道大会の代表選手の心理状況が克明に描かれていたり、また、居合道特別講習会での高名な先生の講話等々、多彩な内容に引き込まれ、あっという間に半日が過ぎてしまった。

そして、じっくりと目を通して見るとこの冊子は居合に関する情報の宝庫であると改めて思い知らされた次第である。

学科問題とは直接的には結び付かなかったものの、半日かけてじっくりとこの冊子を読んだことで、段位審査会を目前に「心構え」という点で得るものが多かった、と思った次第である。