折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL376~「春めく」散歩道 その4 春の色香

2014-01-26 | 写真&俳句



菜の花や     心弾ます     その色香


このところ春めく散歩道を紹介しているが、4回目の今回は花である。

黒目川遊歩道沿いに広がる畑。

その畑の一角、朝から晩まで一日中日が当たる場所に早咲きの菜の花が咲いていた。

降り注ぐ暖かい日差しをいっぱいに浴びて、目にまぶしい黄色と香しい匂い。

春の息吹を感じさせる菜の花の「色香」を満喫し、気分まで明るくなった次第である。


これまで続いてきた春めいた陽気も、言わば「一時の春」、これからが寒さ本番、本格的な春の訪れはまだまだ先である。

写真&俳句VOL375~「春めく」散歩道 その3 水温む

2014-01-25 | 写真&俳句
黒目川に架かる橋の上から川を遡る寒鮒の群れを見ることができる。



寒鮒の     尾びれゆったり     川面かな



春めいてきたのを喜んでいるのは、我々だけでなく、黒目川に生息する生き物たちも然りである。

暖かい日差しの中、水温む川面を何匹もの大きなフナが尾びれをゆったりと振りながら、川をさかのぼっていく姿に「魚たちもこの陽気に浮かれだしたか」と見入った次第である。




写真&俳句VOL374~「春めく」散歩道 その2 爆睡

2014-01-24 | 写真&俳句


ひなたぼこ     まどろみいつしか     爆睡に



ここ数日春めいてきた黒目川遊歩道。

この日もまさに春を思わせる陽気である。

昨日も書いたが、ベンチで日向ぼっこをする人の姿が目につく。

本を読んだり、お年寄りが集まって世間話をしたり、友達とおやつを食べたりと色とりどりだが、目をつぶってうたたねを楽しんでいる人もいる。

その人は、小生が後ろを通った時は、まだベンチでまどろむ状態だったが、帰りに対岸から見ると、ベンチに大の字に横たわって爆睡していた。

その姿を見て、「あれだけ熟睡していては、きっと夢すら見ないだろう」、「春めいた日ならばこその眺めだ」等々、取り留めのないことをあれこれ思った次第である。


写真&俳句VOL373~「春めく」散歩道 その1 元気と笑顔

2014-01-23 | 写真&俳句
すっかり春めいた遊歩道には、元気と笑顔が溢れていた。



小春日や     元気と笑顔     散歩道



この日の朝も冷え込みは厳しかったが、日中は温度も上がって春のようなポカポカ陽気。

そんな陽気に誘われてか黒目川遊歩道には人出が多い。

散歩する人が中心だが、ベンチでひなたぼっこをしている人の姿も目に付く。

そして、ベンチで談笑している人たちの前を、保育園の園児たちがわいわいがやがや言いながら楽しそうに通って行く。その愛らしい一行を笑顔で見送る件のベンチの二人。

小春日和ならではの微笑ましい光景であった。

写真&俳句VOL372~大歓迎?

2014-01-22 | 写真&俳句
わずか数メートル先の枯れ枝の先に止まったカワセミ。ここから垂直に川に飛び込んだのだが、まさか飛び込むとは思わなかったので、あっけにとられてシャッターを押すことさえできなかった。





カワセミや     写せとばかり     止まり来ぬ



足慣らしも昨日無事終わったので、この日は久しぶりにいつもの散歩コースの黒目川遊歩道に行ってみようと家を出た。

痛みはなくなったというものの、急に歩いてまた痛くなってはもともこもないので、足慣らしの続きと思ってゆっくりゆっくりと歩く。

この日は、朝からきれいに晴れて、散歩の再スタートを歓迎するような小春日和。

天気もそうなら、黒目川の景色もしかり。

少し歩き始めると、橋の上で望遠レンズを持った人が何かを狙っている。何だろう、とふと横を見ると数メートル先にカワセミが止まっているではないか。ここで立ち止まって、カメラでも取りだして、そのせいでカワセミが逃げてしまっては件のカメラマンに悪いかな、と思ったのだが、折角のチャンスなので逃すのは惜しいとカメラを向ける。



何枚か撮り終ってもそのままじっとしていてくれたのは、幸いであった。

そして、帰り路のこと。今度は、大きな枯れ木にカワセミが止まったのが見えたので、ゆっくりと近づいて行く。

逃げられてしまったら、それまでとほぼ数メートルの距離まで近づくと、件のカワセミがパッと飛んだ。

ダメだったかと、思ったら何と目の前の一番高い枝先にふわりと止まったではないか。それは、あたかも「撮ってもいいよ」と言ってくれているような振る舞いに思えた。そして、川の中に飛び込んだり、空中でホバーリングしたりと色々な姿を目の前で見せてくれたのである。

滅多にお目にかかれないカワセミが、小生の散歩の復帰を歓迎してくれたように思えて感激した次第である。