折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL356~センチメント

2014-01-05 | 写真&俳句
孫たちが帰ってしまい、玄関には我々夫婦の履物だけがポツンと置かれていた。


玄関の   履物減りて   寂しけり   団欒の時   過去となりぬる



お正月で我が家に来ていた孫たちが、今日帰って行った。

賑やかだった家が急にひっそりとしてしまった。

彼らが帰ってしまったのだ、ということをひしひしと感じさせるのが、玄関の履物の数である。


みんなが集まって来て玄関は足の踏み場もないほどに靴が並ぶ。



ついさっきまでは、所狭しと並んでいた靴の数が激減して、我々夫婦の履物だけが、取り残されたように置かれているのを見ると、

「やつらは、帰ってしまったのだ」

と少々センチになる瞬間である。

5泊6日、長いようでもあり、あっという間でもあった孫たちとの歓談の時であった。