公園の横断歩道のところで一生を終えたアブラゼミ。
儚さや セミ命終え 時めぐる
朝の散歩の帰り道のこと。
家までもうちょっとという所にある公園にさしかかると、それまで喘ぎ喘ぎ後ろを歩いていた愛犬のパールが綱を引っ張って前に出ようとする。見ると路上にアブラゼミの死骸が横たわっている。車にひかれた様子もないので、死んで間もないものと思われる。しかし、もうその体にはアリたちが群れていた。
パールが食べないように注意深く通り過ぎてしばらく行ったところで、
「待てよ、このままだとあのセミは誰にも看取られることなく土に還ってしまうが、カメラに収めてブログに掲載すれば、少なくとも小生の記憶の片隅に残ることになる」と愚にもつかない考えが湧き、急いで引き返して写真に撮った次第である。