西日浴び ドウダンツツジ 命燃ゆ
お隣さんが、それまで住んでいた家をそのままに、近くに越して行き、主(あるじ)なき家となって3年余。
この家にも季節は巡り、紅葉の頃になると庭先のドウダンツツジが、毎年鮮やかな朱色を纏う。
今年も少し盛りを過ぎたと言うものの、手入れがされていない荒れた庭にあって、一際存在感を放っている。
この日も西日を浴びて、赤々ときらめいているさまは、今まさに散り際だけに、あたかも最後の生命(いのち)の炎を燃やしているようである。
同時に主(あるじ)に観賞されることなく、ひっそり紅葉の時期を終えて行こうとしているドウダンツツジの佇まいに、何とも言えぬ、もののあわれを感じた次第である。
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