採りたてのネギがとてもおいしかった。
『うあっ、このネギおいしい!!』
『うん、すっごく甘くて最高!!』
『本日の<主役>だね』
先週末、娘夫婦を交えての夕食時の会話である。
当日のメニューは、娘夫婦が来る前日、かみさんの実家に行った時に貰ってきた野菜をメインにした『鍋』料理である。
小生もかみさんも、父親は既に他界しているが、母親はそれぞれの実家で健在である。
小生の母親は91歳、かみさんの母親は84歳で二人とも今でも畑や田んぼに出て、季節、季節の野菜作りに精を出している。
どちらの母親も、子供たち(我々)が来て、自分が丹精込めて栽培した野菜類をおみやげに持たせるのを励みに頑張っているのである。
『お前さんたちに持って行ってもらうのが楽しみなんだ』とどちらの母親も口を揃える。
(今回は、かみさんの母親であるが、わが母については、07・1・4ブログ『お新香の味』で同じようなことを掲載した)
『そろそろ、帰るよ』と言うと、畑に行って、ネギ、キャベツ、白菜、大根、タマネギ、じゃがいも等々その時あるものを持ちきれないほど採って来てくれる。
おみやげにもらってきた野菜の一部。(<やつ頭>と<じゃがいも>
ネギは、とっくに食べ終わってしまった。
そんなことで、帰りの車のトランクはいつもおみやげの野菜で満杯である。
そして、いつも『また、取りにお出で』と送り出してくれる。
『親は、いくつになっても子供のことを思ってくれてるんだ、ありがたい』と素直に親の愛情を感じる瞬間である。
夕食も終わり、娘夫婦が帰り支度を始める。
かみさんが、いそいそと実家からもらってきた野菜を小分けにして袋につめている。
『これ、どうする、持っていく?』
『うん、じゃあもらってく』
母、娘の会話を聞きながら、うちのかみさんも『しっかり<母親>してるな』と内心ニャリとした。
そして、こうして親から子へと愛情は受継がれて行くんだ、と思わず胸が熱くなった。
娘夫婦も車のトランクに野菜を積み込んで帰って行った。
『またお出で』と言って、二人で見送った。
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