高さ約55m、円筒形の8階建て、階段は296段、建物全体の総重量は、14,453t(推定)、南に約70cm(約4度)ほど傾いているピサの塔。
目で見ると傾きがはっきりわかるのだが、写真で見ると目で見たほどには傾いていない、不思議である。
頂上(写真左)に上る296段の階段(写真右)。階段は傾きの他異常にすり減っていて体の平衡を保つのが難しく、歩きにくい。
頂上からは地上の人が豆粒のように見える。高所恐怖症の小生には、足がすくむ眺めである。
傾きや 天の摂理か ピサの塔
旅行6日目は、ピサの斜塔観光である。
本物の斜塔をこの目で確かめるだけでなく、階段を使って頂上まで上れるというので大いに楽しみにしていた。
塔の内部に入るには、カメラ・ビデオを除くすべての手荷物をロッカーに預ける手続きが必要で、これに結構時間を要する。
入場に際しては、入り口にマシンガンを抱えた軍人さんのボディチェックがある。
そしていよいよ塔の内部へ。
らせん状の大理石の階段は、狭くてすり減っていて、歩きにくいことこの上ない。おまけに傾いている塔の内部を歩くのだから平衡感覚が少々狂う。
しかし、296段の階段を上りきるとそこには何とも素晴らしい眺めが待ち受けている。
苦労して上って来た人への「ご褒美」であり、かけがえのない体験となった。
現地ガイドさんによれば、塔の傾斜の克服には世界各国からさまざまな改修工法が提案、実施された結果、2001年に10年間にわたる作業が終了し、再公開にこぎつけたと説明してくれたが、確かに工事を遂行したのは人間であったかもしれないが、今の状況を維持し続けていられるのには、人知を超えたいわば「天の摂理」のようなもが存在しているのではないか、そんな感想を持った次第である。
― 旅行6日目 7月18日(月)―
1・<『世界遺産』ピサ観光>
2・<『世界遺産』シエナ観光> (宿泊 フィレンツェ)