折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL861~巨木

2015-10-29 | 写真&俳句
秩父札所第8番西善寺のシンボル「コミネモミジ」の巨木を見上げる幼なじみたち。


仰ぎ見る     時を刻みし     楓かな


「秩父ミューズパークへ行く前にどこかに寄りたいね」

「秩父と言えば『札所めぐり』で有名だから、その中でも『コミネモミジ』が見どころの西善寺に案内したらどう」

「コミネモミジ、まだちょっと時期が早いんで色ずいていないと思うんだけど、行ってみる?」

「紅葉には早いかもしれないけど、秩父に行くんだからみんなに是非見てもらいたいよね、その価値はあると思うよ」


ホテルにチェックインする前に、秩父札所第8番西善寺のシンボル「コミネモミジ」の巨木を見ようという幹事のKくんとの事前打ち合わせの一コマである。

山門をくぐると、境内の庭いっぱいに枝を張った巨木が真っ先に目に入って来る。

東西に20㍍、南北に18㍍も枝を張り、樹高が10㍍ある樹齢約600年の「コミネモミジ」である。

Kくんの説明を聞き、歴史を刻んだ巨木を見上げて、幼なじみたちが感嘆の声を上げる。

「紅葉には少し早かったけど、貴重な巨木を見られてよかったわよ」

とみんなから喜ばれて、企画した側としては 「してやったり」 とにんまりした次第である。