折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

コバケン、入神のチャイコフスキー

2015-10-18 | 音楽
久しぶりにオーディオ談笑会のメンバーのKさん、Mさん、愚弟が集まってコンサートに行って来た。

今回は、コバケンこと小林研一郎さんが指揮する<オール・チャイコフスキー・プログラム第2弾>「ピアノ協奏曲第1番」と「交響曲第5番」である。

以下は、いつものように会話風による取り留めのない感想である。


― 先ずはピアノ協奏曲だけど、オーケストラの音に埋没することなく、強靭なタッチで大胆かつ繊細にチャイコフスキーの魅力を存分に引き出してくれたソリストの及川浩治さんのピアノが実に素晴らしかった。

― 聴かせどころのカデンツァもピアノが実に朗々と鳴って、聴き惚れてしまった。

― ピアノとオーケストラが渾然一体となって、まさに協奏曲の醍醐味を存分に味わうことができた。

― 交響曲第5番だけど、今年だけで3回も聴いてしまったよ。そのうち2回はコバケンさんの指揮。
こう言う聴き方も珍しいんじゃない。オーケストラは前回は読響、今回は東京フィル。
「炎のコバケン」スタイルは変わらないね。

― 以前、西本智実さんの指揮で5番を聴いた時は、2階席の舞台の袖だったが、今回は1階席のほぼ中央、やっぱりこの曲は1階席で聴いた方が音響的にはずっといいね。

― これまでコンサートを何回も聴いているけど、今回の演奏は何ともドラマチックで、これまで聴いた中ではベスト3に入る名演だった。

― 「炎のマエストロ」コバケンさんの面目躍如といった指揮振りで、聴いていて何回も鳥肌が立った。

― オーケストラもコバケンさんの指揮に触発されて、火の出るようなすさましい演奏だった。

― 居合の稽古の時に「技」には「強弱」「緩急」が必要であるということを教えられるんだけど、コバケンさんの演奏を聴いて思わずこの言葉を思い浮かべてしまった。

― 今日の演奏を聴くと指揮者がいかに凄い存在であるかということがよくわかるね。

― 金管楽器群の音など、信じがたいほどのすさまじさだった。

― あの音は、生演奏ならではの迫力だった。

― それといつものことながら、オーボエ、フルート、クラリネットなどの管楽器のソロが今回も素晴らしい出来だった。

― それにしても、第4楽章のフィナーレの盛り上がりはけた外れのすさまじさだった。

― 演奏が終わった後の聴衆の興奮、半端じゃなかったね。

― 思わず中腰になって「ブラボー」って叫んでいたよ。

― 滅多に聴けない「入神のチャイコフスキー」の演奏だった。




響きの森クラシック・シリーズ プログラム


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op23
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op64

指揮:小林研一郎
ピアノ:及川浩治
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団