折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

繊細かつ豪放にベートーヴェンを振る~西本智実指揮・フレッシュ名曲コンサート

2014-02-03 | 音楽
すっかり春めいた一日、愚弟、オーディオ談笑会のメンバーのMさんと3人でクラシックコンサートに出かけてきた。場所は新宿文化センター。初めて聴くホールである。

同じ新宿でも、新宿駅からちょっと離れているため、へぇ新宿でもこんな所もあるんだ、と見なれぬ眺めに戸惑った。

この日のコンサートは、女性指揮者として注目され、人気も高い西本智実さんのドヴォルザークとベートーヴェンの2曲を心ゆくまで堪能することができた。以下は、いつものような会話風による感想である。

― 今回のコンサートの目玉は、何と言っても女性指揮者として抜群の人気を誇る西本智実さんだよね。

― 2年ほど前にベートーヴェンの第9を聴いたことがある。

― テレビなどでは見たり聴いたりしたことはあるが、実物を生で見、演奏を生で聴くのは初めて。

― 宝塚スターと見まがうような容姿とスタイル、颯爽とした立ち居振る舞いには魅了された。


コンサートのプログラム。



― 体全体を使ってのしなやかな指揮振りは、これまで男の指揮者ばかり見てきた者には、新鮮な印象だったね。

― 指揮台をいっぱいに使って、リズミカルに動く指揮振りを見ていて、指揮台から足を踏み外すのではないかと何回も冷や冷やしたよ。

― ベートーヴェンの「英雄」をどう振るか、楽しみにしてきたんだが、繊細にして豪放、実に素晴らしい演奏だった。

― 第1楽章の最初の頃は、ちょっと力が入っているように思えたが、第2、第3と楽章が進むにつれてオケと指揮者の息がぴったり合って、音楽が盛り上がった。

― 特に第2楽章は心に沁み入るような切々たる情感に溢れ、彼女が描く音楽の世界にすっぽりと入り込んでしまった。

― 第2楽章もさることながら、聴きどころは第3、第4楽章だったんじゃない。オーケストラの人たちにも指揮者の気持ちが乗り移ってきて、それにつれて音もどんどん良くなって、まさに渾然一体の演奏だった。

― オーボエ、フルート、クラリネットなど管楽器のソロ演奏が何とも素晴らしかった。

― 演奏が終わって、指揮者の西本さんが真っ先にオーボエの奏者を観客に紹介したのも、わかる気がするよね。

― 拍手がしばし鳴り止まなかった、みんな心から聴き惚れ、満足したという証拠だよね。

― 先日、「STAP細胞」という「万能細胞」の作製に成功した小保方晴子さんも可愛くて美人、西本さんも宝塚スターのような美貌とスタイル、「天は二物を与えず」というけど、彼女たちは明らかに「天から二物を与えられた」存在、ということになるかね。



フレッシュ名曲コンサートプログラム


曲目


ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調op104

ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」op55

指揮:西本智実
チェロ:上野道明
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団