つるし柿 鄙(ひな)びの里の 風物詩
軒下に 昔も今も つるし柿
今回の山歩きにはお楽しみが二つあった。
その一つは、久しぶりの山歩きである、ということ、しかも「発風山」頂上へのリベンジであること、そして、もう一つは下山した後、この界隈で有名な「満願の湯」温泉で一風呂浴びること。
そこで登山道も、この温泉からスタートするコースをわざわざ選んだのであった。
午後1時半頃、下山を終わり、この「満願の湯」に戻って来て、びっくり。
何と駐車場が満杯で温泉場は満員札止め状態である。
日曜日と言うことで、多くの人たちがやって来ていたのだ。
山の頂上も、そして温泉場もともに「満員札止め」状態とは!!
平日だったらこんな目に遭わなかったのに!!
大誤算であった。
頂上での昼食をあきらめたように、ここでも温泉入浴をあきらめ、後ろ髪を引かれる思いで帰路に。
そして、この「満願の湯」温泉の近くで目にしたのが「つるし柿」である。
この地は、山が迫っていて日の入りが早いということもあるのだろう、ある1軒の家では、日当たりのよい2階に数え切れないほどの柿が整然と吊るされていた。
そう言えば、この周辺では柿の木が多く、どの家の軒下にも柿が吊るされている。
多分、この地で昔から受け継がれてきた、晩秋から初冬にかけての風物詩の一つなのだろうと、見事な吊るし柿を眺めながら感じた次第である。