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猫の額ほどの広さの頂上では、多くの人が所狭しと、ひしめいていた。
小春日や 山の頂(いただき) 人の波
これまで、我々の山歩きは平日と決まっていたので、ハイカーに出会うことは稀だった。
従って、山の頂上はいつもほぼ貸し切り状態。
シートを大きく広げてのんびりと景色と食事を楽しむのが常であった。
しかし、今回はちょっと様子が違った。
日曜日で、しかも風もなく暖かな小春日和。
絶好の行楽日和である。
途中で行き交うハイカーも多く、中には「頂上は人がいっぱい、混んでるよ」と教えてくれる人も。
11時30分頃、頂上に到着。
件のハイカーの情報通り、猫の額ほどに狭い頂上はすでに多くの人がひしめいていて、座って食事をする場所など全く見当たらない。
絶景ポイント、しかも暖かい日だまりの中である。
席を立とうとする人は中々いない。
ということで早々と頂上での昼食を諦めて札立峠方面に向かう。
山歩きをして初めて頂上で食事ができない、という体験を味わった次第である。