折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

ぬか喜び~ブログ裏話

2013-05-02 | ブログ
明け方4時ごろ、トイレに起きた。

外はしとしとと雨が降っていた。

寝床に戻ってもすぐに眠りが訪れず、しばし屋根を打つ雨音を聞いていると、ふと、このまま雨が降り続けば、明日の朝は小学校に登校する学童たちの長い列に傘の花が咲くだろうな、という思いがよぎり、同時にそのシーンが頭の中に浮かんできた。

そして、そのシーンを何とか五・七・五にまとめられないものかと苦吟していると

五月雨や  学童たちの  傘の波

という句を思いついた。

「よし、今日のブログはこれで決まりだ!、明日の朝は、傘をさして通学する学童を撮影しよう!」ともうその気になっていた。

そして、忘れないうちに、と急いで居間に行ってメモ用紙に思いついた句をメモする。(何事か、と愛犬のパールが怪しむ気配)

後は、この雨が学童たちが通学する時間まで降り続いてくれるかどうかである。

すっかり眠気も飛んでしまい、「止むなよ、止むなよ」とひたすら念じて、雨の音に耳をそばだてていたが、いつしかまどろんでいたようで、気がつくと外が明るくなっていた。

急いで居間に降りて雨戸を開けると、雨はすっかりやんでいて、空も明るくなっていて、もう降りそうもない。

写真&俳句シリーズが、写真を俳句に詠み込むという趣旨である以上、俳句はできても、それに見合った写真がなければ用をなさない。

「がっくり」である。

実は、2月にも同じようなことがあった。

この時は、天気予報が「あす未明から雪となり、夕方まで降り続きます」と繰り返し報じていたので、てっきりそう思って、就寝する時に、朝起きた時の情景をイメージして、

一夜にて   木々ことごとく  雪の花


という句を作ったのだが、翌朝起きて見たら雪はほとんど降っていなくて、『一夜明けたら外は一面の雪だった』というイメージを写真で表現するに至らず、ブログとしては「没」になり、がっかりしたのであった。

今回も前回同様、結局は「糠喜び」に終わるという結果になった次第である。(写真と俳句を一致させるということでなければ、即ち、単に俳句だけであればそれなりの句だと思うが・・・)