折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

果たして、その効果は~「プレミアム付商品券」

2009-06-01 | 日常生活
市から「定額給付金」を振り込んだ、という知らせが届いて間もなくのこと。

市の広報誌と一緒に1枚のチラシが配られてきた。

                
                「総額2億2千万円」と大書された「プレミアム付商品券」発行のチラシ


「市の商工会で『プレミアム付商品券』を発行するんだって」
「ふ~ん」
「上限5万円で、1割のプレミアムが付くんだって」
「そう」
「居合の稽古着、買うんじゃなかった?」
「そのつもりだけど」
「眼鏡も買い換えるんじゃなかったっけ?」
「ああ」
「だったら、このプレミアム付商品券いいかもよ」
「そうだね」

かみさんとの間で、そんなやり取りがあったのは、しばらく前のこと。

そして、一昨日、昨日と二日間にわたって総額2億2千万円のプレミアム付商品券が売り出された。

その初日。
あいにくの雨の中、件(くだん)の商品券を買いに行った。

売り出し時間の30分前に行ったのだが、すでに40,50人並んでおり、小生の後にも長い列ができる。

その並んでいる顔ぶれを見て、ちょっと驚いた。
小生と同じぐらいか、もっと上のいわゆる「年寄り」世代が圧倒的に多いのだ。

そして、そのほとんどが上限の5万円まで購入していく。

それから数時間後、その場所を通って見ると「本日分プレミアム付商品券完売しました」の張り紙が。


「百年に一度の大不況」と言う深刻な事態への政策として、政府・与党が実施した「定額給付金」や「エコ・ポイント」等々の対策は、チマチマした選挙目当てのバラマキで、「百年に一度の大不況」と再三強調している割には、その中身は、いささか「お粗末」と言わざるを得ない。

さて、今回、市の商工会が発行したプレミアム付商品券だが、発行者サイドとしては先に支給された定額給付金と併せ、是非とも地元の活性化につなげたい、との切なる思いがこもったものであることは痛いほどわかるのだが、果たしてこの思惑、目論見通りいくだろうか。

商品券の使用期限が6月1日から9月末日なので、この期間は一時的に消費は増えるかもしれないが、10月以降はその反動が必ずあるだろうから、それらを考えると効果は限定的と思わざるを得ない。(むしろ10月以降の消費の停滞が心配だ。)

しかし、小生のように買いたい物、買わなければならない物が具体的にあって、「さて、いつ買うことにしようか」と決めかねている者にとっては、背中を押してくれることは、間違いない。

それに、われわれ年金生活者にとって1割のプレミアムが付くと言うのは、何と言っても大きい。

                 
                 500円の商品券が22枚綴りとなっている商品券

そんなことで、購入してきたプレミアム商品券を手に取りながら、「いつ、買いに行くか」と考えをめぐらせている小生である。