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折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

ただ今『マンネリ』の真っ最中~「天声人語書き写しノート」を始めて1年

2012-08-01 | 雑感
今日から8月。
速いもので今年ももう7カ月が過ぎてしまった。

速いと言えば昨年7月から始めた「天声人語書き写しノート」も昨日で12冊目が終了した。

こうして書き終わった12冊のノートを見ていると、もう1年が経ってしまったのだと時の流れの速さを改めて痛感している次第である。

12冊になった「天声人語書き写しノート」


本日から2年目に入るのだが、昨今は書き写すべく切り取った天声人語が何日分も溜まってしまい、それを消化するのに汲々としている、というのが実情である。

かなり『マンネリ化』が深刻で、モチベーションを持ち続けるのがいかに大変かを今、身にしみて感じているところである。

6月の中頃に「天声人語書き写しノート」100万冊突破を記念した特集記事が新聞に載っていた。

その中で脳トレで有名な川島隆太東北大教授の

「お手本の文章を見て、言葉の固まりを覚えて書く。「この時、一度に記憶して書き写す固まりをだんだん大きくすることです。最初は単語ごとだったのが、徐々に1行、2行というふうに、一度に覚えられる固まりを大きくする。それを心がけるのです」

というコメントがあったので、マンネリ化打破の一つの方法として試して見たが、これが意外と大変。正確に覚えていないため書き直すこともしばしばで、かえってイライラが募りストレスになってしまう。

「覚えるよりも忘れることの方が多い」そういう歳なのだのだ、と改めて厳しい現実を突き付けられた思いである。

このやり方、『脳』には良いかもしれないが、小生にはストレスの影響の方が大きいので、あまり固執しないで、「いかにきれいな字を書くか」を第一に、もっぱら「行書」の練習と割り切ってのんびりと続けていこうと思っている次第である。

猛暑の夏、日常生活でもやる気が起きず、集中力がなくなり、とかくぼうっとしていることが多くなりがちである。

「天声人語書き写しノート」についても、書くのが億劫だなという気持ちが先に立つが、この気持ちを振り切って一たびノートに向かえば、その間の30数分は意識が集中し、頭の中のもやもやがすっきりする効能があるのは間違いない。


何て病人が多いのだ!~病院の前に車の列

2012-07-30 | 雑感
我が家から歩いて5分ぐらいの所にこの辺りで一番大きいA中央病院がある。

朝の9時過ぎ、図書館に行こうとその病院の前を通りかかると、そこには駐車場に入る順番を待つ車の長い列ができている。

病院の横で駐車場に入るべく順番待ちする車の列。


この病院、50~60台収容できる一番大きな第1駐車場の他に病院の周りに第2、第3の駐車場があるのだが、この時間3つの駐車場全てが満車になっているため駐車場に入りきれない車が路上で列をなしているのである。

 
第1駐車場(左)は満車。第2駐車場にも2台の車が順番待ちをしている。

休み明けの月曜日ということもあるのだろうが、それにしてもこれだけ大勢の人が朝から病院に来ていると言う現実を見て、「えぇ、こんなに病人がいるのかよ!」とびっくり仰天した。

我が家では、病院には、かみさんが定期的に血圧の薬をもらいに、小生は月1回歯の治療に行くぐらいで、ほとんど医者の厄介にはなっていないのだが、それでも窓口で支払う額は月平均で15,000円ぐらいにはなっているようだ。

だから医療費の高騰が大きな問題になっている昨今でも、正直、余り医者の世話になっていない小生にはイマイチピンとこなかったのだが、朝から病院の前に列をなす車を見て、「これではたまったものではない!」と実感し、「医療費の高騰で財政はもたない。「病気」を定義し、高齢者も応分の負担を」という主張に共感を新たにした次第である。


ある感慨~「蝉しぐれ」再放送を見て

2012-07-08 | 雑感
NHKBS3で7月5日から7日まで3夜にわたって「蝉しぐれ」の再放送があった。

この「蝉しぐれ」のテレビ放映には、一つの思い出がある。

かれこれ10年ほど前、実家に行った時たまたまテレビのことに話が及んだ。

「亡くなったオヤジさんは、テレビを見ていてもほとんど居眠りしてたけど、おばあちゃんはドラマをそれはそれは熱心に見てるよ。歳の割には、その集中力たるや凄いもんだよ(この時、老母は86歳)」と長兄。

すると

「見たいテレビドラマはいっぱいあるけど、みんな夜9時過ぎだから見たくても見られないんだよ」と老母。

「わかった、おばあちゃん、見たいドラマビデオに撮って送ってあげるよ」と小生。

それから数年間、老母の好みそうなドラマを録画して、せっせと送り届けた。

ビデオの本数にすると優に100本は超えていたかもしれない。

その中で、老母が最も好んで、繰り返し見たと言うのが「蝉しぐれ」であった。(因みに、老母に聞いたところ、送ったビデオのベスト3は、第1位「蝉しぐれ」、第2位「大地の子」第3位「砂の器」(映画)であった。)

新しいビデオを持参する度に「蝉しぐれ」は良かったよ、涙が止まらなかったよ、と繰り返す老母。

小生も「蝉しぐれ」には大いに感銘を受けていたので、その時は「親子で嗜好のベクトルが合っているんだ」と
妙に嬉しさがこみ上げてきたのを今も覚えている。

老母に送ったそのビデオテープだが、このところ実家に行くたびに、まとめて引き取って持って帰っている。

テレビを新しくした際、ビデオデッキも処分したので、もうビデオは見られないからと長兄。

先日も20本ほど持ち帰って来た。

どんな作品だったかもう忘れてしまったので、持って帰るたびに一応題名をチェックしている。

今までチェックした中には、あの「蝉しぐれ」はなかった。

愛着があって、未だ老母が手元に取っておいてあるのか、偶然、戻す順番が遅いだけで、こちらが考えるほど深い意味はないのか、小生としてはできれば前者であって欲しいと願っているのだが・・・・。

約9年ぶりに「蝉しぐれ」を見て、そんな感慨をいだいた次第である。

「若い」と思っても、れっきとした「高齢者」~高齢者バス・鉄道共通カード(パスモ)の支給

2012-07-04 | 雑感
市役所の「長寿はつらつ課 高齢者支援センター」からはがきが届いた。

そこには今年度70歳になる人を対象に「高齢者バス・鉄道共通カード(パスモ)」を支給するので市役所または最寄りの市役所出張所にとりに来るようにと書かれていた。

また、はがきには「高齢者の外出支援策の一環として社会生活圏の拡大を支援し、高齢者福祉の増進に寄与することを目的とする」とうたわれていた。

市から支給された「パスモ」(2,500円分)と説明文書。


はがきを見て、そんな制度があるのを初めて知った。

そして、気分としては本人はまだまだ若いと思っていても、年齢という客観的物差しから見れば、れっきとした「高齢者」なのだという事実を改めて知らしめた1枚のはがきであった。


感動をありがとう!二人の高校生~春の選抜高校野球開会式

2012-03-21 | 雑感
春の選抜高校野球大会が始まった。

いつもはほとんど見たことのない開会式を見た。

その開会式の中で二人の高校生が強く印象に残った。

一人は国家「君が代」を歌った女子高校生。
昨年12月の第65回全日本学生音楽コンクール全国大会声楽部門・高校の部で1位になった、東京音楽大学付属高の高野百合絵さん。

もう一人は『選手宣誓』を行った石巻工の阿部翔人主将。

「国歌斉唱」も「選手宣誓」も晴れの大舞台で最も重要な役割を担う、最も注目が集まるセレモニーである。

それだけに中々平常心ではいられない場面である。

しかし、二人とも何と落ち着いていて、堂々としていたことか。

高野さんが歌った「君が代」のソプラノの歌声。何とのびやかで透明さに溢れた美しい声だろう!

「君が代」はこんなにも美しかったのかと、歌を聴きながら涙がにじんできた。

そして、「選手宣誓」。

東日本大震災の被災地「石巻」の代表校が選手宣誓を引き当てた、ということでとりわけ注目された今回の選手宣誓。

  第84回センバツ大会開会式で選手宣誓する石巻工の阿部翔人主将(毎日新聞後藤由耶撮影(代表撮影))


果たしてどんなメッセージになるかと注目を一身に浴びていた選手宣誓、小生もかたずをのんで見守っていたが、この種のセレモニーとしては異例の長さとなった。

東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。被災をされた方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみにくれている方がたくさんいます。

 人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。

 しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。

 我々、高校球児ができること、それは、全力で戦いぬき、最後まであきらめないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。


石巻工業の阿部主将は、この長いフレーズを一語一句かみしめ、思いのたけを込めて述べていく。

その落ち着いていて堂々たる話ぶりは、あたかもプロの声優を彷彿とさせるようで、とても素人の高校生のしゃべりとは思えない見事な宣誓であった。

それに比べ、来賓の文部大臣の挨拶の何と内容のなかったことか!

文部大臣に限らず、政治家を始めとして、大人たちの体たらくが目立つ昨今だけに、今回の開会式での二人の高校生の「一服の清涼剤」のような清々しさ、物おじせぬ堂々たる立ち居振る舞いに勇気と元気をもらったのは小生だけではあるまい。