横浜・都筑区の大型マンションで建築物の傾斜が明らかになり大きな問題に発展している。
どうやら基礎工事のくい打ちが本来の基準に達しておらず傾斜の原因となっているようだ。
住民の不安や怒りは当然なのだがそれにしても販売事業者トップの全棟建替え案提示には驚いた。
潔さには敬服するが建替えコストやその間の住民の諸々の補償を考えると経営上のインパクトは甚大だ。
車のリコールに例えればブレーキ系統だけのミスなのだが新車と交換するようなものである。
くい打ち工事データを改ざんしていた下請業者にツケを回すのは当然としても彼らこそ財務上の負担に耐え切れないだろう。
さて今後事態はどのように推移していくのだろうか、関係した各企業の株主も黙っていないかもしれない・・・。
ふと思い出したのが一昔前の建築設計事務所を巻き込んだ一連の耐震偽装事件だ。
関係者の多くは廃業に追い込まれた。
あの時の教訓が全く生かされていないのは残念というよりほかない。