梅花のシーズンである。
今年は思い立って東急東横線沿線にある大倉山梅園まで足を伸ばしてみた。
大倉山駅から丘陵に向かって数分、ギリシャ神殿を模したかと思われる大倉山記念館が姿を現す。
当記念館は実業家の大倉邦彦氏の創建によるものだが現在は横浜市が寄贈を受けホールやギャラリー、会議室として管理運営している。
記念館を出てしばらく歩くとそこはもう起伏にとんだ梅園である。
3月8日に訪れたのだが丁度花盛りで芳香が漂う。
白梅、紅梅が競うように咲き誇っていたがとりわけ池畔の枝垂れ梅が人気だ。
驚いたのは園内いたるところでシートを広げゆっくり寛ぐ観梅客が多かったことでまるで桜の花見を見ているようだった。
もともと花見といえば桜よりも梅が先達で平安時代から親しまれていたというがこれが花見の原点かもしれない。
桜もいいが梅もいい。
それにしても特設ステージで繰り広げられた「菊名子供囃子」は微笑ましく見ていて楽しいパフォーマンスだった。
いつまでも伝統行事として残していってほしいものだ。