toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

357-291111藪山散策のシーズン到来で少し足慣らし

2017年11月11日 | 山登りというより山歩き

 圧倒的な黄葉で囲まれた山道

を歩くと、国木田独歩著「武蔵野]の描写

の中に分け入ったようだ

 

紅葉も盛期から終盤に入った。広葉樹の葉

落ち始めると好きな藪山歩きのシーズン

が始まる。これから春の新緑の季節まで厳

冬期を除いて絶好の里山歩きが楽しめる。

今シーズンは春に本ブログで触れた裏妙義

山中で高校入学後2週間で遭難死した同期

Y君の慰霊碑を探しに行かねばならない。

暫く山歩きから遠ざかっていたので足慣ら

しのつもりでみかみ町の押野用水を訪ねた。

猿ヶ京温泉の手前で左の入り10分も走る

「たくみの里」に着く。会津の大内宿ほ

どではないが旧三国街道の宿場町の一つ須

川宿が整備されて観光地になっている。こ

の宿を含む一帯は小規模な扇状地上の平ら

であり、水に苦労した。泰寧寺の北を流れ

沢からの水では足らなかったらしい。そ

れを補うのが今回訪れた「押野用水」の水。

正面の山すそのに位置する。

曹洞宗の古刹泰寧寺の門前の案内板。

 

小さな方をクリックで拡大します。

C地点で山中を流れるのに必要な最小限の

勾配できた用水は60mの落差の急斜面を

一気に落ちていく。滝は登れないので回り

込んで滝上から眺めてみた。

滝上から先は良く管理された杉林の中をほ

ぼ等高線に添って水路は奥へ続く。

等高線に添って流れるためにはいくつかの

沢を横切らないといけない。顕著な沢がb

とd。小さな沢はeとf。写真はd地点。

②地点で今度は小さな尾根をトンネルでく

ぐる。上流から下流を見たところ。

殆どは蓋がかけられ落ち葉に埋まっている

が、ところどころ蓋がないところも。

視界が開け、

ドングリの実がたくさん落ちている。人の

食べ物の味を知ってしまったクマはもうド

ングリを見向きもしないとか。

枯れすすきが目立つ牧草地脇を通ったり、

サルの群れに遭遇したりしながらaで林道

を横切り、 

更に渓谷に添って1kmほど奥へ進むとよ

うやく用水取入口に到着。画面中央落ち葉

が詰まった辺りで枯れ枝や枯葉を入り込ま

ないように半畳ほどのグレーチング設けて

あり清らかな水が吸い込まれていく。

40代の頃こんな感じの渓谷に分け入って

イワナやヤマメ釣りを楽しんだことを思い

出す。

平野を流れる用水は珍しくもないが、こん

な山中に6kmもの用水をろくな測量機器

もない時代によく作ったものだ。先人の知

恵を感じる。帰途泰寧寺に参詣する。居合

わせたご住職の説明によると、こんな工夫

をこらしたらしい。掘削した水路に添って

間何人かが松明を手にして立つ。それを

谷を隔て岸の山腹か眺めて勾配を確

かめた 

夜の海の水平線上に点々と光る漁火のよう

な感じに見えたことか? 

足慣らしは問題なく完了し、スキーシーズ

ンたけなわになる1月までの間、近くの藪

山に入り込もう。

 

行をスマホでも普通に見られように短く

字を大きくして編集してみました。パソコ

ン開くと字が大きすぎてどうかな?

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
« 356-291104ある体験と自分の性格 | トップ | 358-291118二人の女流作家を... »

コメントを投稿

山登りというより山歩き」カテゴリの最新記事