県中央部の桜の花は散り始めたが、北部は1週間は遅れる。沼田城址の桜をはじめ見どころが多い。
県央と異なり昔ながらのエドヒガンや枝垂れの古木、集団で美を競うというよりも集落や農地に溶
け込んだ風情豊なのが多いのが魅力的。
各地でたくさんの魅力的な桜を見てきたが、花はもとより木自体の姿が素晴らしいと思うので沼田
市郊外発地集落の苗代桜を紹介する。山並みが集落に降りてきた突端の比高10mほどの丘に咲く。
偶々、この樹の周囲に広がる農地の持ち主の奥さんが農作業をされていたので、声をかけてお話を
聞く。今年の開花は例年よりかなり早い様子。「いつもながらいい枝ぶりですね!」と語りかけた
ら、「この冬に左側の主要な枝の一本が折れてしまった。咲くまでに片づけようと思っていたが例
年よりかなり早い開花になって作業が間に合わなかった・・」と嘆いたおられた。樹齢は450年
とのこと。
苗代桜の基部が醸し出す450年の風雪を経てきた貫禄に圧倒される。
更に発地川に沿ったこの奥に古木があり、花咲に通じる峠をトンネルで越えたにこれも素晴ら
し大王桜が孤高に咲くのはもう少し後か? 以下は平成25年春の撮影です。
ここに来るまでに通過してきた昭和村からの眺望。植付準備が済んだ農地が発する春のかおりと
武尊山の雄姿を間近かに見る。
片品川を渡って沼田市に入る。発地まできて雪代が出始めた渓流にしばし見入る。かってこの川で
も楽しんだヤマメ、イワナ釣りが懐かしい。残念だが足元が不安定になり、危なくて渓流を安全に
遡れない。
その渓流に沿った畑地の中にひとり孤高に咲くエドヒガン。
近づけば、樹形は苗代桜と異なるが、これも素晴らしい畑のあぜ道に見事に咲いたエドヒガン。
かっても今も傍らの墓地に埋葬された代々を見守ってきた鎮魂の樹なのだろうか。
桜の種類をエドヒガンと書きましたが、正確な名称は違うかもしれない。ソメイヨシノでない
ことだけは確かです。
そして
一部の設定を変えようとしていたら、白黒が反転した画面になってしまった。なかなか元に戻
りません。でも黒が背景になると、文字は読みにくいが、下手な写真でも引き立つようになり
写真展みたいで悪くないなといった感じ。暫くこのまま様子をみてみましょう。
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